1844スタンダード

(株)大盛工業

OHMORI CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE8.7%
BPS314.8円
自己資本比率48.8%
FY2025/3 有報データ

東京の地下インフラを守る縁の下の力持ち。独自技術OLY工法で道路工事を変える

インフラ維持と街づくりを通じて、安全で快適な都市生活に貢献する

この会社ってなに?

普段何気なく歩いている道路の下には、下水道管が張り巡らされています。大盛工業は、その下水道管の敷設・補修工事を中心に、道路を掘り返して工事する「開削工事」のプロフェッショナル。独自の「OLY工法」は、工事中も車が通れるよう道路を一時的に覆う技術で、交通渋滞を減らしながらインフラ整備を実現しています。また、太陽光発電やクローゼットレンタルなど新規事業にも挑戦しています。

大盛工業は1967年設立の東証スタンダード上場企業で、東京都を中心に下水道・地中工事を主力とする土木会社です。独自開発の路面覆工「OLY工法」に強みを持ち、民間建築・不動産事業にも展開。FY2025/7は売上高64億円・営業利益7.9億円と過去最高益を更新しました。無借金経営で自己資本比率48.8%と財務基盤も堅実。PER 25.7倍・PBR 1.89倍と成長期待を反映した株価水準にあり、3期連続増配中です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
7月
本社
東京都千代田区神田多町二丁目1番地 神田進興ビル8階
公式
www.ohmori.co.jp

社長プロフィール

栗城 幹雄
代表取締役社長
実行力重視の経営者
私たちは東京の下水道をはじめとするライフラインの維持・更新を通じて、都市の安全・安心な暮らしを支えています。独自のOLY工法を核に、建設・不動産・新規事業の三本柱で持続的な成長を目指してまいります。

この会社のストーリー

1967
大盛工業として設立

東京都葛飾区で設立。下水道工事を主力事業として事業をスタートした。

1993
東証二部に上場

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。公共工事の安定受注を背景に成長を続けた。

2005
OLY工法を開発

工事中も車両が通行可能な路面覆工「OLY工法」を独自開発。交通渋滞を軽減する画期的な技術。

2018
井口建設を買収

井口建設を2.6億円で買収し、土木工事事業の規模を拡大。M&Aによる成長戦略に着手。

2022
中計「ACTION PLAN 2022」策定

3カ年中期経営計画を策定し、建設・OLY・不動産の三本柱での成長戦略を明確化。

2025
過去最高益を更新

FY2025/7に営業利益7.9億円を達成し過去最高益を更新。下水道インフラ関連テーマで株価も急騰。

注目ポイント

独自のOLY工法で高い参入障壁

工事中でも道路を通行可能にする路面覆工「OLY工法」は大盛工業の独自技術。利益率約30%の高収益セグメントで、他社には真似しにくい技術的優位性を持っています。

無借金経営で財務基盤が堅固

有利子負債ゼロ、自己資本比率48.8%と財務は極めて健全。景気変動に左右されにくい安定した経営基盤を持ち、不測の事態にも耐えうる体力があります。

老朽化インフラ更新の長期成長テーマ

東京都の下水道管の多くは高度成長期に敷設され、老朽化が進んでいます。今後数十年にわたるインフラ更新需要は、大盛工業にとって長期的な追い風となります。

サービスの実績は?

11.5
1株当たり配当金
FY2026予想
据え置き
+7.7%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
12.2%
営業利益率
FY2025実績
+1.8pt YoY
0
有利子負債
無借金経営

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2026/7は保守的な減益予想だが、中間期で上方修正の実績あり)
配当
少なめ
1株 11.5円
安全性
普通
自己資本比率 48.8%(有利子負債ゼロの無借金経営。自己資本比率48.8%と財務基盤は極めて堅固)
稼ぐ力
普通
ROE 8.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
11.5
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3555.4%
FY2017/3286.2%
FY2018/3528.4%
FY2019/3547.1%
FY2020/3730.8%
FY2021/3742.7%
FY2022/3529.3%
FY2023/3842.0%
FY2024/31044.0%
FY2025/311.541.4%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当はFY2022/7の5円からFY2025/7の11.5円へと3期連続で増配を実施。配当性向は概ね30〜44%台と、業績連動で適度な水準を維持しています。FY2026/7予想は前年と同額の11.5円(配当性向49.8%)で、減益予想下でも配当を維持する姿勢を示しています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.7%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
12.2%
業界平均
6.4%
自己資本比率下回る
この会社
48.8%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/352.4億円
FY2023/360.5億円
FY2024/359.8億円
FY2025/364.4億円
営業利益
FY2022/33.1億円
FY2023/34.5億円
FY2024/36.2億円
FY2025/37.8億円

大盛工業の業績は、東京都の下水道・インフラ更新需要を背景に着実な成長軌道を描いています。FY2025/7は売上高64億円・営業利益7.9億円と過去最高を更新。営業利益率は6.6%から12.2%へと大幅に改善しています。FY2026/7は売上高72億円(+11.6%)と増収を見込む一方、営業利益は6.6億円と前期比で減益予想ですが、保守的な計画と捉える見方もあります。

事業ごとの売上・利益

建設事業
36億円56.3%)
OLY事業
8億円12.5%)
不動産事業
20億円31.3%)
建設事業36億円
利益: 3.6億円利益率: 10.0%

下水道工事・地中工事が主力。東京都発注の公共工事が大半を占める。独自のOLY工法(路面覆工)に強みを持つ。売上構成比約56%。

OLY事業8億円
利益: 2.4億円利益率: 30.0%

独自開発の路面覆工設備「OLYシステム」のリース・販売。高い利益率が特徴で、全セグメント中最高の収益性。売上構成比約12%。

不動産事業20億円
利益: 1.9億円利益率: 9.5%

収益不動産の取得・販売、賃貸管理。建設事業で培ったノウハウを活かした事業展開。売上構成比約32%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
12.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/33.7%2.2%3.6%
FY2017/31.0%0.5%5.3%
FY2018/36.9%3.9%7.5%
FY2019/34.1%1.9%7.2%
FY2020/38.1%3.7%10.4%
FY2021/35.6%2.7%6.6%
FY2022/35.7%2.7%6.0%
FY2023/35.7%2.6%7.4%
FY2024/37.4%3.5%10.4%
FY2025/38.7%4.3%12.2%

営業利益率は6.6%から12.2%へと約2倍に改善しており、収益性の向上が顕著です。ROEも5.6%から8.7%へ上昇し、自己資本の効率的な活用が進んでいます。OLY工法の採用拡大と高付加価値工事の増加が利益率改善の主因です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
59.5億円

大盛工業の最大の特徴は有利子負債ゼロの無借金経営です。自己資本比率は44〜49%台で安定推移しており、財務基盤は極めて健全。総資産はFY2021/7の89億円からFY2025/7には120億円へ拡大し、事業規模の成長に伴って着実に資産を積み上げています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-8.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-1.9億円
投資CF
借入・返済など
+1.2億円
財務CF
手元に残ったお金
-10.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/3-1.8億円-9.1億円7.1億円-10.9億円
FY2017/32.2億円9,500万円3.6億円3.2億円
FY2018/3-6.8億円-2.0億円-1.6億円-8.8億円
FY2019/3-8.1億円-2,800万円11.6億円-8.4億円
FY2020/31.9億円-4,900万円2.9億円1.4億円
FY2021/33.3億円-1.5億円-2.4億円1.8億円
FY2022/35.0億円-400万円-2.0億円5.0億円
FY2023/3-19.5億円1.7億円14.8億円-17.8億円
FY2024/314.8億円-1.4億円-3.0億円13.4億円
FY2025/3-8.7億円-1.9億円1.2億円-10.6億円

営業キャッシュフローは年度によって変動が大きく、FY2023/7とFY2025/7はマイナスとなっていますが、これは不動産事業の棚卸資産取得や工事代金の回収タイミングによる一時的な変動です。FY2024/7には14.8億円の営業CFを回復しており、事業の収益力自体は安定しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共工事の発注量変動リスク(東京都の予算方針に大きく依存)
2建設資材価格の高騰リスク(鉄鋼・コンクリート等)
3技能労働者の人手不足・高齢化リスク
4不動産市況の変動リスク(不動産事業の在庫評価損)
5ガバナンス・内部統制に関するリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/31.5億円1,400万円9.5%
FY2017/3100万円0円0.0%
FY2018/33.1億円4,700万円15.3%
FY2019/34.6億円3.0億円65.7%
FY2020/35.1億円1.8億円34.2%
FY2021/33.1億円7,000万円22.4%
FY2022/33.2億円6,300万円19.9%
FY2023/34.3億円1.4億円32.3%
FY2024/36.0億円1.8億円30.4%
FY2025/37.6億円2.4億円31.8%

税引前利益は3.1億円から7.6億円へと5年間で約2.4倍に成長しています。実効税率は20〜34%台と年度により幅がありますが、FY2023/7以降は30%前後で安定しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
550万円
従業員数
135
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/7550万円135-

従業員数135名の小規模な組織で、少数精鋭で高い生産性を実現しています。1人当たり売上高は約4,800万円と建設業では高水準です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主17%
浮動株83%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関2%
事業法人等10%
外国法人等8%
個人その他78%
証券会社2%

創業者・経営陣と関連法人が一定のシェアを保有していますが、浮動株比率が高く流動性が比較的高い銘柄です。信用買い残が多いことから個人投資家の関心が高い銘柄といえます。

WINBASE TECHNOLOGIES LIMITED(1,041,600株)5.56%
山口 伸廣(723,000株)3.86%
(株)プラス(525,702株)2.81%
石原 勝(421,000株)2.25%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(393,000株)2.1%
有限会社広栄企画(228,500株)1.22%
モルガン・スタンレーMUFG証券(株)(211,700株)1.13%
大盛工業役員持株会(198,600株)1.06%
日本カストディ銀行(信託口)(179,800株)0.96%

筆頭株主はWINBASE TECHNOLOGIES LIMITED(5.56%)で、海外法人が最大株主となっています。元会長の山口伸廣氏(3.86%)や石原勝氏(2.25%)など個人株主が上位に名を連ねており、役員持株会も1.06%を保有。個人投資家比率が高く、信用買い残が多いのが特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,400万円
取締役6名の合計
監査等委員でない取締役81,170千円、監査等委員である取締役13,020千円(FY2023/7実績)

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業36億円3.6億円10.0%
OLY事業8億円2.4億円30.0%
不動産事業20億円1.9億円9.5%

建設事業が売上の約56%を占める主力セグメントで、不動産事業(32%)、OLY事業(12%)が続きます。注目すべきはOLY事業の高い利益率(約30%)で、独自技術による参入障壁が高い収益源となっています。建設事業と不動産事業の二本柱で安定成長を実現しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 6名)
女性 0名(0.0% 男性 6
100%
監査報酬
2,700万円
連結子会社数
3
設備投資額
1.9億円
平均勤続年数(従業員)
12
臨時従業員数
0

取締役6名で構成される小規模な経営体制です。女性取締役は現時点で不在であり、ダイバーシティの推進が今後の課題です。監査法人はアヴァンティアで監査報酬は2,700万円。2024年には監査等委員による内部告発がなされるなど、ガバナンス改善への取り組みが進行中です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計の営業利益目標を大幅に上回って達成。売上高もほぼ目標水準に到達しており、計画の実行力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「ACTION PLAN 2022」
FY2023〜FY2025
売上高: 目標 66億円 順調 (64.4億円 (FY2025))
97.6%
営業利益: 目標 4.6億円 前倒し達成 (7.9億円 (FY2025))
100%
自己資本比率: 目標 45%以上 達成 (48.8% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20255億円8億円+71.7%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202466億円60億円-9.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

大盛工業は中期経営計画「ACTION PLAN 2022」のもと、営業利益目標4.6億円に対し7.9億円と71.7%上振れで前倒し達成しました。売上高は64.4億円と目標66億円にほぼ到達。収益性の改善が計画を大きく上回る成果を上げています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

大盛工業のTSRは5年間で263%と、TOPIXの213%を大きく上回るパフォーマンスを記録しました。特にFY2025は下水道インフラ関連の注目を受けて株価が急騰し、一気にTOPIXを逆転。ただし、株価のボラティリティが高く、高値からの調整も大きい点は留意が必要です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+163.0%
100万円 →263.0万円
163.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY2022103.0万円+3.0万円3.0%
FY2023107.0万円+7.0万円7.0%
FY2024102.0万円+2.0万円2.0%
FY2025263.0万円+163.0万円163.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,175,400株
売り残200株
信用倍率5,877倍
3/13時点
今後の予定
2026年7月期 第3四半期決算発表2026年6月中旬(予定)
2026年7月期 通期決算発表2026年9月中旬(予定)

大盛工業の株価指標は、PER 25.7倍・PBR 1.89倍と建設業セクター平均を大きく上回る水準にあります。これは下水道インフラのテーマ性と成長期待を反映したもの。信用倍率5,877倍と売り残がほぼゼロで買い残が大量に積み上がっている点には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
35
前月比 +12.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報, ダイヤモンド
業界内ランキング
上位 40%
建設業 120社中 48位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
インフラ・下水道25%
ガバナンス20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月中間決算上方修正

26年7月期中間期の経常利益見通しを2.3倍に上方修正。建設事業の好調が寄与。

2025年9月株価急騰

下水道インフラ関連として注目が集まり、約21年ぶりの高値圏に突入。一時1,450円まで上昇。

2025年7月過去最高益

FY2025/7の営業利益7.9億円で過去最高益を更新。OLY工法の普及と不動産事業が貢献。

(株)大盛工業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2026/7は保守的な減益予想だが、中間期で上方修正の実績あり)
配当
少なめ
1株 11.5円
安全性
普通
自己資本比率 48.8%(有利子負債ゼロの無借金経営。自己資本比率48.8%と財務基盤は極めて堅固)
稼ぐ力
普通
ROE 8.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「下水道インフラを守る東京の地中工事スペシャリスト。独自OLY工法と不動産事業で成長加速」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU