(株)大盛工業1844
OHMORI CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段何気なく歩いている道路の下には、下水道管が張り巡らされています。大盛工業は、その下水道管の敷設・補修工事を中心に、道路を掘り返して工事する「開削工事」のプロフェッショナル。独自の「OLY工法」は、工事中も車が通れるよう道路を一時的に覆う技術で、交通渋滞を減らしながらインフラ整備を実現しています。また、太陽光発電やクローゼットレンタルなど新規事業にも挑戦しています。
大盛工業は1967年設立の東証スタンダード上場企業で、東京都を中心に下水道・地中工事を主力とする土木会社です。独自開発の路面覆工「OLY工法」に強みを持ち、民間建築・不動産事業にも展開。2025/07期は売上高64億円・営業利益7.9億円と過去最高益を更新しました。無借金経営で自己資本比率48.8%と財務基盤も堅実。PER 25.7倍・PBR 1.89倍と成長期待を反映した株価水準にあり、3期連続増配中です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 東京都千代田区神田多町二丁目1番地 神田進興ビル8階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
下水道工事・地中工事が主力。東京都発注の公共工事が大半を占める。独自のOLY工法(路面覆工)に強みを持つ。売上構成比約56%。
独自開発の路面覆工設備「OLYシステム」のリース・販売。高い利益率が特徴で、全セグメント中最高の収益性。売上構成比約12%。
収益不動産の取得・販売、賃貸管理。建設事業で培ったノウハウを活かした事業展開。売上構成比約32%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/7実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/07期 | 3.7% | 2.2% | 3.6% |
| 2017/07期 | 1.0% | 0.5% | 5.3% |
| 2018/07期 | 7.1% | 3.8% | 7.5% |
| 2019/07期 | 4.1% | 2.1% | 7.2% |
| 2020/07期 | 8.4% | 3.9% | 10.4% |
| 2021/07期 | 5.8% | 2.7% | 6.6% |
| 2022/07期 | 5.8% | 2.8% | 6.0% |
| 2023/07期 | 6.1% | 2.8% | 7.4% |
| 2024/07期 | 7.7% | 3.5% | 10.4% |
| 2025/07期 | 9.0% | 4.3% | 12.2% |
| 2Q FY2026/7 | 5.8%(累計) | 2.8%(累計) | 13.7% |
営業利益率は6.6%から12.2%へと約2倍に改善しており、収益性の向上が顕著です。ROEも5.6%から8.7%へ上昇し、自己資本の効率的な活用が進んでいます。OLY工法の採用拡大と高付加価値工事の増加が利益率改善の主因です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/07期 | 49.5億円 | 3.3億円 | 2.4億円 | 16.4円 | -4.5% |
| 2022/07期 | 52.4億円 | 3.1億円 | 2.5億円 | 17.1円 | +5.9% |
| 2023/07期 | 60.5億円 | 4.5億円 | 2.9億円 | 19.0円 | +15.4% |
| 2024/07期 | 59.8億円 | 6.2億円 | 4.1億円 | 22.7円 | -1.2% |
| 2025/07期 | 64.4億円 | 7.8億円 | 5.2億円 | 27.8円 | +7.7% |
大盛工業の業績は、東京都の下水道・インフラ更新需要を背景に着実な成長軌道を描いています。2025/07期は売上高64億円・営業利益7.9億円と過去最高を更新。営業利益率は6.6%から12.2%へと大幅に改善しています。2026/07期は売上高72億円(+11.6%)と増収を見込む一方、営業利益は6.6億円と前期比で減益予想ですが、保守的な計画と捉える見方もあります。 【2Q 2026/07期実績】売上36億円(通期予想比50%)、営業利益4.9億円(同75%)、純利益3.4億円(同80%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 36億円 | 3.6億円 | 10.0% |
| OLY事業 | 8億円 | 2.4億円 | 30.0% |
| 不動産事業 | 20億円 | 1.9億円 | 9.5% |
建設事業が売上の約56%を占める主力セグメントで、不動産事業(32%)、OLY事業(12%)が続きます。注目すべきはOLY事業の高い利益率(約30%)で、独自技術による参入障壁が高い収益源となっています。建設事業と不動産事業の二本柱で安定成長を実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 5億円 | — | 8億円 | +71.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 66億円 | — | 60億円 | -9.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
大盛工業は中期経営計画「ACTION PLAN 2022」のもと、営業利益目標4.6億円に対し7.9億円と71.7%上振れで前倒し達成しました。売上高は64.4億円と目標66億円にほぼ到達。収益性の改善が計画を大きく上回る成果を上げています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
26年7月期中間期の経常利益見通しを2.3倍に上方修正。建設事業の好調が寄与。
下水道インフラ関連として注目が集まり、約21年ぶりの高値圏に突入。一時1,450円まで上昇。
2025/07期の営業利益7.9億円で過去最高益を更新。OLY工法の普及と不動産事業が貢献。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2Q FY2026/7末時点
大盛工業の最大の特徴は有利子負債ゼロの無借金経営です。自己資本比率は44〜49%台で安定推移しており、財務基盤は極めて健全。総資産は2021/07期の89億円から2025/07期には120億円へ拡大し、事業規模の成長に伴って着実に資産を積み上げています。 【2Q 2026/07期】総資産127億円、純資産61億円、自己資本比率47.2%、有利子負債57億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/07期 | ▲1.8億円 | ▲9.1億円 | 7.1億円 | ▲10.9億円 |
| 2017/07期 | 2.2億円 | 9,500万円 | 3.6億円 | 3.2億円 |
| 2018/07期 | ▲6.8億円 | ▲2.0億円 | ▲1.6億円 | ▲8.8億円 |
| 2019/07期 | ▲8.1億円 | ▲2,800万円 | 11.6億円 | ▲8.4億円 |
| 2020/07期 | 1.9億円 | ▲4,900万円 | 2.9億円 | 1.4億円 |
| 2021/07期 | 3.3億円 | ▲1.5億円 | ▲2.4億円 | 1.8億円 |
| 2022/07期 | 5.0億円 | ▲400万円 | ▲2.0億円 | 5.0億円 |
| 2023/07期 | ▲19.5億円 | 1.7億円 | 14.8億円 | ▲17.8億円 |
| 2024/07期 | 14.8億円 | ▲1.4億円 | ▲3.0億円 | 13.4億円 |
| 2025/07期 | ▲8.7億円 | ▲1.9億円 | 1.2億円 | ▲10.6億円 |
営業キャッシュフローは年度によって変動が大きく、2023/07期と2025/07期はマイナスとなっていますが、これは不動産事業の棚卸資産取得や工事代金の回収タイミングによる一時的な変動です。2024/07期には14.8億円の営業CFを回復しており、事業の収益力自体は安定しています。
この会社のガバナンスは?
取締役6名で構成される小規模な経営体制です。女性取締役は現時点で不在であり、ダイバーシティの推進が今後の課題です。監査法人はアヴァンティアで監査報酬は2,700万円。2024年には監査等委員による内部告発がなされるなど、ガバナンス改善への取り組みが進行中です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 2025/07期 | 550万円 | 135人 | - |
従業員数135名の小規模な組織で、少数精鋭で高い生産性を実現しています。1人当たり売上高は約4,800万円と建設業では高水準です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
大盛工業のTSRは5年間で263%と、TOPIXの213%を大きく上回るパフォーマンスを記録しました。特に2025期は下水道インフラ関連の注目を受けて株価が急騰し、一気にTOPIXを逆転。ただし、株価のボラティリティが高く、高値からの調整も大きい点は留意が必要です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/07期 | 5円 | 55.4% |
| 2017/07期 | 2円 | 86.2% |
| 2018/07期 | 5円 | 28.4% |
| 2019/07期 | 5円 | 47.1% |
| 2020/07期 | 7円 | 30.8% |
| 2021/07期 | 7円 | 42.7% |
| 2022/07期 | 5円 | 29.3% |
| 2023/07期 | 8円 | 42.0% |
| 2024/07期 | 10円 | 44.0% |
| 2025/07期 | 11.5円 | 41.4% |
株主優待制度はありません。
配当は2022/07期の5円から2025/07期の11.5円へと3期連続で増配を実施。配当性向は概ね30〜44%台と、業績連動で適度な水準を維持しています。2026/07期予想は前年と同額の11.5円(配当性向49.8%)で、減益予想下でも配当を維持する姿勢を示しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.0万円 | 0.0万円 | 0.0% |
| 2022期 | 103.0万円 | 3.0万円 | 3.0% |
| 2023期 | 107.0万円 | 7.0万円 | 7.0% |
| 2024期 | 102.0万円 | 2.0万円 | 2.0% |
| 2025期 | 263.0万円 | 163.0万円 | 163.0% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
大盛工業の株価指標は、PER 25.7倍・PBR 1.89倍と建設業セクター平均を大きく上回る水準にあります。これは下水道インフラのテーマ性と成長期待を反映したもの。信用倍率5,877倍と売り残がほぼゼロで買い残が大量に積み上がっている点には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/07期 | 1.5億円 | 1,400万円 | 9.5% |
| 2017/07期 | 100万円 | 0円 | 0.0% |
| 2018/07期 | 3.1億円 | 4,700万円 | 15.3% |
| 2019/07期 | 4.6億円 | 3.0億円 | 65.7% |
| 2020/07期 | 5.1億円 | 1.8億円 | 34.2% |
| 2021/07期 | 3.1億円 | 7,000万円 | 22.4% |
| 2022/07期 | 3.2億円 | 6,300万円 | 19.9% |
| 2023/07期 | 4.3億円 | 1.4億円 | 32.3% |
| 2024/07期 | 6.0億円 | 1.8億円 | 30.4% |
| 2025/07期 | 7.6億円 | 2.4億円 | 31.8% |
税引前利益は3.1億円から7.6億円へと5年間で約2.4倍に成長しています。実効税率は20〜34%台と年度により幅がありますが、2023/07期以降は30%前後で安定しています。
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(株)大盛工業 まとめ
「下水道インフラを守る東京の地中工事スペシャリスト。独自OLY工法と不動産事業で成長加速」
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