1764スタンダード

工藤建設(株)

KUDO CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE9.0%
BPS4335.7円
自己資本比率31.7%
FY2025/3 有報データ

神奈川の暮らしを建て、守り、支える。地域密着の総合建設会社

生活舞台創造企業 — 人々の暮らしを豊かにする総合建設サービス

この会社ってなに?

マンションの大規模修繕工事や新築工事を手がけており、あなたが住んでいるマンションの修繕工事を工藤建設が施工しているかもしれません。また、神奈川県内で介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」を複数運営しており、ご家族の介護施設選びで出会う可能性もあります。EV充電設備の導入やリモート現場管理システムなど、建設DXにも積極的に取り組んでいます。

工藤建設は1971年設立の神奈川県地盤の中堅総合建設会社です。大規模修繕工事に強みを持ち、建設事業に加えて介護事業・建物管理事業を展開。2025年6月期は売上高225億円(前年比+9.7%)、営業利益6.5億円と好調な業績を記録しました。PBR 0.72倍と割安水準にあり、配当利回り3.76%の高配当銘柄です。2024年7月には新中期経営計画をスタートさせ、松下工商の株式追加取得による土木事業の強化やDX推進を進めています。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
6月
本社
神奈川県横浜市青葉区新石川四丁目33番地10
公式
www.kudo.co.jp

社長プロフィール

工藤 英資
代表取締役社長
堅実経営者
「生活舞台創造企業」として、建設・介護・建物管理の3事業を通じて、神奈川・東京の住まいに関わるすべてを手がけています。新中期経営計画のもと、松下工商との連携強化やDX推進により、さらなる企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1971
工藤建設株式会社設立

神奈川県横浜市に工藤建設株式会社を設立。地域に根差した建設事業をスタートした。

1997
東京証券取引所に上場

東証2部に株式を上場。企業としての信頼性と知名度が大きく向上した。

2005
介護事業に本格参入

介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」の運営を開始。建設と介護の融合で新たな事業領域を開拓。

2022
東証再編でスタンダード市場へ

東証市場再編に伴い、スタンダード市場に移行。新たな成長ステージへ。

2024
新中期経営計画スタート

松下工商の株式追加取得による土木事業強化と建設DXの推進を軸とした3カ年計画を策定。

注目ポイント

PBR 0.72倍・配当利回り3.76%

BPSを大きく下回るPBR 0.72倍と、3.76%の高配当利回りが魅力。有利子負債ゼロの実質無借金経営で財務の安全性も高く、バリュー投資の好機です。

建設×介護の地域密着ビジネス

大規模修繕工事に強みを持つ建設事業に加え、介護事業「フローレンスケア」を展開。高齢化社会でますます需要が高まる分野で安定収益を確保しています。

中計目標を前倒しで達成中

新中期経営計画の初年度で既に最終年度の売上目標にほぼ到達。松下工商の連結化による土木事業拡大と、2Q累計の大幅増益が計画の着実な進捗を示しています。

サービスの実績は?

117
1株当たり配当金
FY2026予想
+17.0% YoY
+9.7%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+51.3%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
530
連結従業員数
2025年6月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 117円
安全性
普通
自己資本比率 31.7%(有利子負債ゼロの実質無借金経営。自己資本比率は建設業の前受金構造上控えめだが、財務基盤は非常に健全)
稼ぐ力
普通
ROE 9.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
117
方針: 安定配当を基本としつつ、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31429.9%
FY2017/31029.3%
FY2018/310029.8%
FY2019/318032.9%
FY2020/310529.2%
FY2021/310533.7%
FY2022/310099.4%
FY2023/310092.4%
FY2024/310071.1%
FY2025/311730.1%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2022〜FY2024は業績が厳しい中でも1株100円の配当を維持し、安定配当への姿勢を示しました。FY2025/6には業績回復に伴い117円に増配。配当利回りは3.76%と高水準で、PBR 0.72倍の割安さと合わせてバリュー投資家にとって魅力的な水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.0%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
2.9%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
31.7%
業界平均
51.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3170億円
FY2023/3196億円
FY2024/3205億円
FY2025/3225億円
営業利益
FY2022/32.4億円
FY2023/33.3億円
FY2024/34.3億円
FY2025/36.5億円

売上高はFY2022/6の170億円を底に回復基調が続き、FY2025/6には225億円と過去最高を更新しました。営業利益も6.5億円と好調です。FY2026/6は売上高250億円(+11%)を予想する一方、営業利益は6.1億円と若干の減益予想で、松下工商の連結化に伴う一時的なコスト増が要因とみられます。

事業ごとの売上・利益

建設事業
170億円75.6%)
介護事業
30億円13.3%)
建物管理事業
25億円11.1%)
建設事業170億円
利益: 4.5億円利益率: 2.6%

マンション大規模修繕工事・新築工事・土木工事が主力。松下工商の連結化により土木部門を強化。神奈川・東京を中心に展開。売上構成比約76%。

介護事業30億円
利益: 1.5億円利益率: 5.0%

介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」を神奈川県内で複数運営。M&Aによる施設拡大を推進中。安定的な収益源。売上構成比約13%。

建物管理事業25億円
利益: 0.5億円利益率: 2.0%

マンション・ビルの総合管理サービス。建設事業との相乗効果で顧客基盤を拡大。売上構成比約11%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/318.7%5.1%5.8%
FY2017/312.6%3.9%4.3%
FY2018/311.4%3.7%3.8%
FY2019/317.6%5.3%5.6%
FY2020/39.9%3.0%3.6%
FY2021/38.1%2.6%3.0%
FY2022/32.6%0.9%1.4%
FY2023/32.9%0.9%1.7%
FY2024/33.6%1.1%2.1%
FY2025/39.0%2.8%2.9%

FY2022/6に一時的に落ち込んだ収益性は着実に回復し、FY2025/6にはROE 9.0%・営業利益率2.9%と大幅に改善しました。建設業界の平均的な利益率水準に近づいており、大規模修繕工事の利益率向上と介護事業の安定収益が寄与しています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率31.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
53.8億円

特筆すべきは有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続している点です。自己資本比率は31〜33%台で安定しており、BPSは4,336円と株価3,115円を上回る水準(PBR 0.72倍)にあります。建設業は前受金が多いため自己資本比率は控えめに見えますが、借入のない健全な財務体質です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-21.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-3.6億円
投資CF
借入・返済など
+12.5億円
財務CF
手元に残ったお金
-24.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/321.4億円-5.6億円-11.2億円15.8億円
FY2017/33.3億円-4,500万円-3.4億円2.9億円
FY2018/35.1億円-4.3億円-2.6億円7,700万円
FY2019/322.5億円-7.4億円-7.2億円15.1億円
FY2020/3-8.4億円-6,800万円5,000万円-9.1億円
FY2021/317.4億円-1.9億円-6.0億円15.5億円
FY2022/3-11.1億円1.2億円3.5億円-9.9億円
FY2023/32.9億円-3.5億円3.0億円-5,300万円
FY2024/330.6億円-4.8億円-6.3億円25.9億円
FY2025/3-21.3億円-3.6億円12.5億円-24.8億円

営業キャッシュフローは建設業特有の工事代金の入出金タイミングにより年度間で大きく変動します。FY2024/6には30億円超のプラスを記録しましたが、FY2025/6は工事前受金の減少等で一時的にマイナスとなりました。投資キャッシュフローは設備投資や子会社取得に充当されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格の高騰リスク(鋼材・セメント等の価格変動)
2人手不足・労務費上昇リスク(2024年問題を含む)
3受注競争の激化による利益率低下リスク
4介護事業における人材確保・制度改定リスク
5不動産市況の変動による受注環境悪化リスク
6自然災害・気候変動による工期遅延リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/310.1億円4.0億円40.0%
FY2017/36.9億円2.4億円35.6%
FY2018/35.8億円1.5億円25.1%
FY2019/310.5億円3.5億円33.6%
FY2020/35.8億円1.7億円29.8%
FY2021/35.5億円2.0億円35.6%
FY2022/32.0億円8,300万円40.7%
FY2023/33.1億円1.7億円55.9%
FY2024/34.0億円2.2億円55.9%
FY2025/36.2億円1.3億円21.6%

実効税率はFY2023〜FY2024に55.9%と高水準でしたが、FY2025/6には21.6%と大幅に低下し、純利益の大幅増益に寄与しました。税効果会計の影響や繰延税金資産の計上変動が要因とみられます。FY2026/6は49.4%を予想しており、正常化する見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
620万円
従業員数
530
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/6620万円530-

建設業界の中堅企業として、平均年収は約620万円の水準です。神奈川県を地盤とした地域密着型の経営で、安定した雇用環境を提供しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主54%
浮動株46%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関5%
事業法人等47%
外国法人等1%
個人その他45%
証券会社1%

筆頭株主の(株)トップが42.37%を保有する支配株主構造。創業家関連の安定的な株主構成で経営基盤は非常に安定しています。

(株)トップ(564,000株)42.37%
(株)MOMOコーポレーション(42,000株)3.19%
(株)横浜銀行(39,000株)3.15%
工藤 英司(36,000株)2.74%
工藤建設従業員持株会(32,000株)2.58%

筆頭株主の(株)トップが42.37%を保有する支配株主であり、工藤英司氏(2.74%)やMOMOコーポレーション(3.19%)と合わせて創業家関連の持分が大きい構造です。横浜銀行(3.15%)が主要取引銀行として安定株主に名を連ね、従業員持株会(2.58%)も従業員の経営参画意識の高さを示しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,852万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業170億円4.5億円2.6%
介護事業30億円1.5億円5.0%
建物管理事業25億円0.5億円2.0%

建設事業が売上の約76%を占める中核事業で、介護事業(13%)と建物管理事業(11%)が続きます。介護事業は利益率が高く(約5%)、安定収益源として重要な位置づけです。松下工商の連結子会社化により土木事業の強化が進んでおり、事業ポートフォリオの多角化を推進しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
1,500万円
連結子会社数
5
設備投資額
3.6億円
平均勤続年数(従業員)
14.5
臨時従業員数
200

取締役7名中、女性が1名(14.3%)を占めています。指名・報酬委員会を設置し、経営の透明性確保に努めています。平均勤続年数14.5年と定着率が高く、建設業の専門知識を持つ人材が長期にわたり活躍しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計初年度で最終年度目標の売上高を実質的に前倒し達成。営業利益も目標に接近しており、計画遂行力が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画(2024〜2026年度)
FY2025/6〜FY2027/6
売上高(FY2027/6): 目標 233億円 前倒し達成 (225億円 (FY2025/6))
100%
営業利益(FY2027/6): 目標 7.0億円 順調 (6.5億円 (FY2025/6))
92.3%
売上高(FY2026/6): 目標 222億円 やや遅れ (125億円 (2Q累計))
56.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/6216億円225億円+4.2%
FY2024/6199億円205億円+3.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画ではFY2027/6に売上高233億円・営業利益7.0億円を目標に掲げていますが、初年度のFY2025/6で既に売上高225億円を達成し、最終年度の売上目標をほぼクリアしています。松下工商の連結化により土木事業が拡大し、2Q累計の好調なペースが続けば目標の上方修正も期待されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

工藤建設のTSRは5年間で135%とプラスを維持していますが、TOPIX(213%)を大きく下回るパフォーマンスです。スタンダード市場の小型株は流動性が低く注目度が限られていましたが、直近の業績改善と増配により株価は上昇トレンドに入っています。PBR 0.72倍の割安さが解消される過程で、TSRの改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+35.0%
100万円 →135.0万円
35.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY2022105.0万円+5.0万円5.0%
FY2023108.0万円+8.0万円8.0%
FY2024115.0万円+15.0万円15.0%
FY2025135.0万円+35.0万円35.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残8,300株
売り残0株
信用倍率-倍
3/21時点
今後の予定
2026年6月期 第3四半期決算発表2026年5月中旬(予定)
2026年6月期 通期決算発表2026年8月中旬(予定)

PBRは0.72倍と業界平均(0.9倍)を下回る割安水準にあります。BPS 4,336円に対して株価3,115円と、解散価値を大きく下回っています。配当利回りは3.76%と業界平均を上回り、高配当・低PBRのバリュー株として注目される水準です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
25
前月比 +8.5%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
建設業 100社中 60位
報道のトーン
50%
好意的
35%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
介護事業・M&A25%
建設DX・新技術20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月中間決算好調

2026年6月期2Q累計で売上高125億円(+20.7%)、経常利益5.8億円(2.1倍)と大幅増収増益。通期計画を超過ペース。

2025年8月本決算・増配

FY2025/6通期で売上高225億円・営業利益6.5億円と好業績。配当を17円増額の117円に。

2024年7月新中計スタート

新中期経営計画をスタート。松下工商の株式追加取得による土木事業強化と企業価値向上を推進。

工藤建設(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 117円
安全性
普通
自己資本比率 31.7%(有利子負債ゼロの実質無借金経営。自己資本比率は建設業の前受金構造上控えめだが、財務基盤は非常に健全)
稼ぐ力
普通
ROE 9.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「神奈川地盤の総合建設。大規模修繕と介護事業で地域の暮らしを支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU