創業ストーリー
神奈川県横浜市に工藤建設株式会社を設立。地域に根差した建設事業をスタートした。
東証2部に株式を上場。企業としての信頼性と知名度が大きく向上した。
介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」の運営を開始。建設と介護の融合で新たな事業領域を開拓。
東証市場再編に伴い、スタンダード市場に移行。新たな成長ステージへ。
松下工商の株式追加取得による土木事業強化と建設DXの推進を軸とした3カ年計画を策定。
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事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
マンションの大規模修繕工事や新築工事を手がけており、あなたが住んでいるマンションの修繕工事を工藤建設が施工しているかもしれません。また、神奈川県内で介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」を複数運営しており、ご家族の介護施設選びで出会う可能性もあります。EV充電設備の導入やリモート現場管理システムなど、建設DXにも積極的に取り組んでいます。
工藤建設は1971年設立の神奈川県地盤の中堅総合建設会社です。大規模修繕工事に強みを持ち、建設事業に加えて介護事業・建物管理事業を展開。2025年6月期は売上高225億円(前年比+9.7%)、営業利益6.5億円と好調な業績を記録しました。PBR 0.72倍と割安水準にあり、配当利回り3.76%の高配当銘柄です。2024年7月には新中期経営計画をスタートさせ、松下工商の株式追加取得による土木事業の強化やDX推進を進めています。
BPSを大きく下回るPBR 0.72倍と、3.76%の高配当利回りが魅力。有利子負債ゼロの実質無借金経営で財務の安全性も高く、バリュー投資の好機です。
大規模修繕工事に強みを持つ建設事業に加え、介護事業「フローレンスケア」を展開。高齢化社会でますます需要が高まる分野で安定収益を確保しています。
新中期経営計画の初年度で既に最終年度の売上目標にほぼ到達。松下工商の連結化による土木事業拡大と、2Q累計の大幅増益が計画の着実な進捗を示しています。
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
マンション大規模修繕工事・新築工事・土木工事が主力。松下工商の連結化により土木部門を強化。神奈川・東京を中心に展開。売上構成比約76%。
介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」を神奈川県内で複数運営。M&Aによる施設拡大を推進中。安定的な収益源。売上構成比約13%。
マンション・ビルの総合管理サービス。建設事業との相乗効果で顧客基盤を拡大。売上構成比約11%。
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/06期 | 18.7% | 5.1% | 5.8% |
| 2017/06期 | 13.1% | 3.8% | 4.3% |
| 2018/06期 | 11.8% | 3.7% | 3.8% |
| 2019/06期 | 17.9% | 5.6% | 5.6% |
| 2020/06期 | 10.1% | 3.0% | 3.6% |
| 2021/06期 | 8.3% | 2.6% | 3.0% |
| 2022/06期 | 2.7% | 0.9% | 1.4% |
| 2023/06期 | 2.9% | 0.9% | 1.7% |
| 2024/06期 | 3.7% | 1.2% | 2.1% |
| 2025/06期 | 9.5% | 3.0% | 2.9% |
| 2Q FY2026/6 | 6.5%(累計) | 1.9%(累計) | 4.9% |
2022/06期に一時的に落ち込んだ収益性は着実に回復し、2025/06期にはROE 9.0%・営業利益率2.9%と大幅に改善しました。建設業界の平均的な利益率水準に近づいており、大規模修繕工事の利益率向上と介護事業の安定収益が寄与しています。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/06期 | 198億円 | 6.0億円 | 3.5億円 | 311.6円 | +6.2% |
| 2022/06期 | 170億円 | 2.4億円 | 1.2億円 | 100.6円 | -14.1% |
| 2023/06期 | 196億円 | 3.3億円 | 1.4億円 | 108.2円 | +15.1% |
| 2024/06期 | 205億円 | 4.3億円 | 1.8億円 | 140.6円 | +4.8% |
| 2025/06期 | 225億円 | 6.5億円 | 4.8億円 | 388.7円 | +9.7% |
売上高は2022/06期の170億円を底に回復基調が続き、2025/06期には225億円と過去最高を更新しました。営業利益も6.5億円と好調です。2026/06期は売上高250億円(+11%)を予想する一方、営業利益は6.1億円と若干の減益予想で、松下工商の連結化に伴う一時的なコスト増が要因とみられます。 【2Q 2026/06期実績】売上125億円(通期予想比50%)、営業利益6.2億円(同101%)、純利益3.5億円(同114%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
建設業の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 170億円 | 4.5億円 | 2.6% |
| 介護事業 | 30億円 | 1.5億円 | 5.0% |
| 建物管理事業 | 25億円 | 0.5億円 | 2.0% |
建設事業が売上の約76%を占める中核事業で、介護事業(13%)と建物管理事業(11%)が続きます。介護事業は利益率が高く(約5%)、安定収益源として重要な位置づけです。松下工商の連結子会社化により土木事業の強化が進んでおり、事業ポートフォリオの多角化を推進しています。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/06期 | 216億円 | — | 225億円 | +4.2% |
| 2024/06期 | 199億円 | — | 205億円 | +3.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画では2027/06期に売上高233億円・営業利益7.0億円を目標に掲げていますが、初年度の2025/06期で既に売上高225億円を達成し、最終年度の売上目標をほぼクリアしています。松下工商の連結化により土木事業が拡大し、2Q累計の好調なペースが続けば目標の上方修正も期待されます。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
神奈川県横浜市に工藤建設株式会社を設立。地域に根差した建設事業をスタートした。
東証2部に株式を上場。企業としての信頼性と知名度が大きく向上した。
介護付有料老人ホーム「フローレンスケア」の運営を開始。建設と介護の融合で新たな事業領域を開拓。
東証市場再編に伴い、スタンダード市場に移行。新たな成長ステージへ。
松下工商の株式追加取得による土木事業強化と建設DXの推進を軸とした3カ年計画を策定。
2026年6月期2Q累計で売上高125億円(+20.7%)、経常利益5.8億円(2.1倍)と大幅増収増益。通期計画を超過ペース。
2025/06期通期で売上高225億円・営業利益6.5億円と好業績。配当を17円増額の117円に。
新中期経営計画をスタート。松下工商の株式追加取得による土木事業強化と企業価値向上を推進。
「生活舞台創造企業」として、建設・介護・建物管理の3事業を通じて、神奈川・東京の住まいに関わるすべてを手がけています。新中期経営計画のもと、松下工商との連携強化やDX推進により、さらなる企業価値の向上を目指してまいります。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
特筆すべきは有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続している点です。自己資本比率は31〜33%台で安定しており、BPSは4,336円と株価3,115円を上回る水準(PBR 0.72倍)にあります。建設業は前受金が多いため自己資本比率は控えめに見えますが、借入のない健全な財務体質です。 【2Q 2026/06期】総資産192億円、純資産57億円、自己資本比率28.5%、有利子負債58億円。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/06期 | 21.4億円 | 5.6億円 | 11.2億円 | 15.8億円 |
| 2017/06期 | 3.3億円 | 4,500万円 | 3.4億円 | 2.9億円 |
| 2018/06期 | 5.1億円 | 4.3億円 | 2.6億円 | 7,700万円 |
| 2019/06期 | 22.5億円 | 7.4億円 | 7.2億円 | 15.1億円 |
| 2020/06期 | 8.4億円 | 6,800万円 | 5,000万円 | 9.1億円 |
| 2021/06期 | 17.4億円 | 1.9億円 | 6.0億円 | 15.5億円 |
| 2022/06期 | 11.1億円 | 1.2億円 | 3.5億円 | 9.9億円 |
| 2023/06期 | 2.9億円 | 3.5億円 | 3.0億円 | 5,300万円 |
| 2024/06期 | 30.6億円 | 4.8億円 | 6.3億円 | 25.9億円 |
| 2025/06期 | 21.3億円 | 3.6億円 | 12.5億円 | 24.8億円 |
営業キャッシュフローは建設業特有の工事代金の入出金タイミングにより年度間で大きく変動します。2024/06期には30億円超のプラスを記録しましたが、2025/06期は工事前受金の減少等で一時的にマイナスとなりました。投資キャッシュフローは設備投資や子会社取得に充当されています。
取締役7名中、女性が1名(14.3%)を占めています。指名・報酬委員会を設置し、経営の透明性確保に努めています。平均勤続年数14.5年と定着率が高く、建設業の専門知識を持つ人材が長期にわたり活躍しています。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 2025/06期 | 620万円 | 530人 | - |
建設業界の中堅企業として、平均年収は約620万円の水準です。神奈川県を地盤とした地域密着型の経営で、安定した雇用環境を提供しています。
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
工藤建設のTSRは5年間で135%とプラスを維持していますが、TOPIX(213%)を大きく下回るパフォーマンスです。スタンダード市場の小型株は流動性が低く注目度が限られていましたが、直近の業績改善と増配により株価は上昇トレンドに入っています。PBR 0.72倍の割安さが解消される過程で、TSRの改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/06期 | 14円 | 29.9% |
| 2017/06期 | 10円 | 29.3% |
| 2018/06期 | 100円 | 29.8% |
| 2019/06期 | 180円 | 32.9% |
| 2020/06期 | 105円 | 29.2% |
| 2021/06期 | 105円 | 33.7% |
| 2022/06期 | 100円 | 99.4% |
| 2023/06期 | 100円 | 92.4% |
| 2024/06期 | 100円 | 71.1% |
| 2025/06期 | 117円 | 30.1% |
株主優待制度はありません。
2022期〜2024期は業績が厳しい中でも1株100円の配当を維持し、安定配当への姿勢を示しました。2025/06期には業績回復に伴い117円に増配。配当利回りは3.76%と高水準で、PBR 0.72倍の割安さと合わせてバリュー投資家にとって魅力的な水準です。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.0万円 | 0.0万円 | 0.0% |
| 2022期 | 105.0万円 | 5.0万円 | 5.0% |
| 2023期 | 108.0万円 | 8.0万円 | 8.0% |
| 2024期 | 115.0万円 | 15.0万円 | 15.0% |
| 2025期 | 135.0万円 | 35.0万円 | 35.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
PBRは0.72倍と業界平均(0.9倍)を下回る割安水準にあります。BPS 4,336円に対して株価3,115円と、解散価値を大きく下回っています。配当利回りは3.76%と業界平均を上回り、高配当・低PBRのバリュー株として注目される水準です。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/06期 | 10.1億円 | 4.0億円 | 40.0% |
| 2017/06期 | 6.9億円 | 2.4億円 | 35.6% |
| 2018/06期 | 5.8億円 | 1.5億円 | 25.1% |
| 2019/06期 | 10.5億円 | 3.5億円 | 33.6% |
| 2020/06期 | 5.8億円 | 1.7億円 | 29.8% |
| 2021/06期 | 5.5億円 | 2.0億円 | 35.6% |
| 2022/06期 | 2.0億円 | 8,300万円 | 40.7% |
| 2023/06期 | 3.1億円 | 1.7億円 | 55.9% |
| 2024/06期 | 4.0億円 | 2.2億円 | 55.9% |
| 2025/06期 | 6.2億円 | 1.3億円 | 21.6% |
実効税率は2023期〜2024期に55.9%と高水準でしたが、2025/06期には21.6%と大幅に低下し、純利益の大幅増益に寄与しました。税効果会計の影響や繰延税金資産の計上変動が要因とみられます。2026/06期は49.4%を予想しており、正常化する見通しです。
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU