1835プライム

東鉄工業(株)

TOTETSU KOGYO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE10.3%
BPS3473.8円
自己資本比率62.5%
FY2025/3 有報データ

日本の鉄道の安全を80年守り続ける、線路の守護者。縁の下の力持ちが、いま株主にも還元強化

キラリと光る、ナンバーワン&オンリーワンの東鉄工業を目指して

この会社ってなに?

毎日利用するJRの駅や線路。ホームドアの設置、駅舎のリニューアル、線路のメンテナンス——これらの多くを東鉄工業が手がけています。終電後の深夜に行われる線路の保線作業や、山手線のホーム柵設置工事など、鉄道の安全と快適さを陰で支える「縁の下の力持ち」です。

東鉄工業は1943年設立の鉄道関連工事に強みを持つ総合建設会社です。JR東日本関連の線路保守・駅舎工事が売上の大半を占め、2025年3月期は売上高1,600億円・営業利益155億円と過去最高水準を達成。中期経営計画「アクションプラン2029」では、DOE3%以上・累進配当を掲げ、ROE10%以上を中長期目標としています。4期連続増配中で、PER15.3倍・PBR1.54倍と鉄道関連建設業の中で安定成長が評価されています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都新宿区信濃町34 JR信濃町ビル4階
公式
www.totetsu.co.jp

社長プロフィール

伊勢 勝巳
代表取締役社長
技術系堅実経営者
鉄道インフラの安全と信頼を守り、社会の発展に貢献する。東鉄工業は80年以上にわたり培った技術力と現場力で、日本の鉄道の未来を支え続けます。アクションプラン2029のもと、キラリと光るナンバーワン&オンリーワンの企業を目指してまいります。

この会社のストーリー

1943
鉄道工事の専門会社として設立

戦時中の鉄道輸送力強化のため、鉄道工事専門会社として設立。日本の鉄道インフラを守る使命を担った。

1962
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。高度経済成長期の鉄道建設需要に応え、事業基盤を拡大した。

1987
JR東日本発足と新たな関係構築

国鉄民営化によりJR東日本が発足。主要顧客としての関係を深化させ、鉄道保守のパートナーとなった。

2007
研修施設「東鉄総合研修センター」開設

実習線や模擬駅を備えた大規模研修施設を開設。鉄道工事の専門技術を次世代に継承する拠点とした。

2022
JR東日本が株式追加取得

JR東日本が東鉄工業株式を追加取得し、筆頭株主の地位を強化。資本関係のさらなる深化を図った。

2025
中計「アクションプラン2029」始動

DOE3%以上・累進配当を掲げた新中期経営計画をスタート。過去最高売上とROE10%以上を目指す。

注目ポイント

JR東日本が筆頭株主の安定経営

JR東日本が19.4%を保有する筆頭株主であり、鉄道設備投資という安定した受注基盤を持っています。景気変動に左右されにくいディフェンシブな事業構造が魅力です。

DOE3%以上・累進配当の株主還元

中計で「DOE3%以上・累進配当(減配しない方針)」を明確化。4期連続増配中で、FY2026/3は150円配当を予想。長期保有に適した安定的な株主還元策です。

過去最高益を更新する成長力

FY2025/3は売上高1,600億円・営業利益155億円と過去最高を更新。鉄道のホームドア設置や駅改良工事の増加を背景に、今後も安定成長が見込まれます。

サービスの実績は?

150
1株当たり配当金
FY2026予想
+11.1% YoY
+12.8%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+32.1%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
1,864
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 135円
安全性
安定
自己資本比率 62.5%(FY2024/3から成長投資のため有利子負債を導入したが、自己資本比率66%と極めて健全)
稼ぐ力
高い
ROE 10.3%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
135
方針: DOE3%以上、累進配当(減配しない方針)
1株配当配当性向
FY2016/34016.6%
FY2017/34817.6%
FY2018/35820.2%
FY2019/37830.3%
FY2020/39330.0%
FY2021/38530.2%
FY2022/38554.9%
FY2023/39240.1%
FY2024/39740.2%
FY2025/313540.2%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。その分、配当による株主還元を重視しています。

配当はFY2022/3の85円から4期連続で増配し、FY2026/3には1株150円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。中期経営計画「アクションプラン2029」ではDOE3%以上・累進配当を基本方針としており、業績に左右されない安定的な株主還元が期待できます。配当性向は40%前後で推移し、増配余力も十分です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.3%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
9.7%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
62.5%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,147億円
FY2023/31,247億円
FY2024/31,418億円
FY2025/31,600億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3118億円
FY2025/3155億円

東鉄工業の業績は、JR東日本の鉄道設備投資の拡大を背景にFY2025/3で売上高1,600億円・営業利益155億円と過去最高益を更新しました。FY2022/3はコロナ禍による鉄道投資抑制で一時的に減収となりましたが、その後は3期連続で増収増益を達成。FY2026/3も売上高1,650億円・営業利益160億円と増益基調の継続が見込まれています。

事業ごとの売上・利益

土木事業
553億円34.6%)
建築事業
624億円39.0%)
線路事業
370億円23.1%)
その他
53億円3.3%)
土木事業553億円
利益: 46.8億円利益率: 8.5%

鉄道の線路・軌道の保守、土木構造物の建設・改良工事。JR東日本の線路メンテナンスが主力。売上構成比約35%。

建築事業624億円
利益: 62.1億円利益率: 10.0%

駅舎の新設・改良工事、鉄道関連建築物の建設。ホームドア設置工事や駅ビル建設を含む。売上構成比約39%で最大セグメント。

線路事業370億円
利益: 40.2億円利益率: 10.9%

線路の敷設・交換・保守作業。レール交換や分岐器整備など高度な専門技術が求められる分野。売上構成比約23%。利益率が高い。

その他53億円
利益: 6.4億円利益率: 12.1%

不動産賃貸、物品販売等。安定的な収益源。売上構成比約3%。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.7%6.8%-
FY2022/35.5%3.9%-
FY2023/37.6%5.3%-
FY2024/37.8%4.9%8.3%
FY2025/310.3%6.4%9.7%

営業利益率はFY2022/3の6.3%を底にFY2025/3には9.7%まで回復し、建設業界の中でも高い収益性を示しています。ROEも9.6%と中計目標の10%に接近しており、自己資本を効率的に活用した経営が進んでいます。無借金経営から成長投資のための借入を開始しつつも、高い利益率を維持しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率62.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
610億円
会社の純資産
1,208億円

総資産はFY2021/3の約1,417億円からFY2025/3には約1,811億円に拡大し、事業規模の成長に伴い着実に増加しています。FY2023/3まで実質無借金経営でしたが、FY2024/3から成長投資のため有利子負債を導入。それでも自己資本比率66%と極めて健全な財務体質を維持しており、BPSも5年で25%増加しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+41.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-12.5億円
投資CF
借入・返済など
-35.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+29.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3211億円-36.6億円-32.4億円175億円
FY2022/330.9億円-58.3億円-31.7億円-27.4億円
FY2023/3-89.6億円-49.6億円17.5億円-139億円
FY2024/348.4億円-36.8億円16.1億円11.6億円
FY2025/341.6億円-12.5億円-35.8億円29.1億円

営業キャッシュフローはFY2023/3に一時的にマイナスとなりましたが、これは大型工事の前払い・運転資金の増加によるもので、FY2024/3以降はプラスに復帰。FY2025/3にはFCF29億円を確保しています。投資キャッシュフローは設備更新や研修施設への投資を反映し、安定的なキャッシュ創出力を示しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1JR東日本の設備投資計画の変動リスク(鉄道投資抑制による受注減)
2建設資材価格の高騰リスク(鋼材・コンクリート等の価格上昇)
3人手不足・労務費上昇リスク(建設業の2024年問題)
4自然災害による工事遅延・復旧コスト増加リスク
5安全管理に関する事故リスク(鉄道近接工事の特殊性)
6親会社JR東日本への高い依存度リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3143億円46.0億円32.2%
FY2022/375.8億円22.5億円29.7%
FY2023/394.9億円15.8億円16.7%
FY2024/3121億円38.1億円31.5%
FY2025/3160億円44.7億円27.9%

税引前利益はFY2025/3に160億円に到達し、過去最高を更新しました。FY2023/3の実効税率16.7%は税効果会計上の一時的な要因によるもので、通常は28〜32%台で推移しています。FY2026/3は160億円の税引前利益を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
898万円
従業員数
1,864
平均年齢
41歳
平均年収従業員数前年比
当期898万円1,864-

従業員の平均年収は898万円と、建設業界の中でも高い給与水準を維持しています。平均年齢41歳と比較的若い組織構成で、鉄道保守の専門技術者を多く擁しています。「アクションプラン2029」では積極的な人的投資を掲げており、待遇面での競争力強化が進んでいます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主65.3%
浮動株34.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.5%
事業法人等32.4%
外国法人等12.7%
個人その他22.7%
証券会社1.7%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は東鉄工業社員持株会氏・東日本旅客鉄道・日本電設工業。

東日本旅客鉄道株式会社(6,699,000株)19.4%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,989,000株)11.55%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,616,000株)10.48%
日本電設工業株式会社(1,088,000株)3.15%
東鉄工業社員持株会(843,000株)2.44%
明治安田生命保険相互会社(731,000株)2.12%
第一建設工業株式会社(547,000株)1.59%
日本生命保険相互会社(537,000株)1.56%
みずほ信託銀行株式会社(525,000株)1.52%
ジェコス株式会社(498,000株)1.44%

筆頭株主はJR東日本(19.4%)で、親会社的な存在として経営の安定性を支えています。信託銀行2社で約22%を保有し、機関投資家からの評価も高いことがわかります。日本電設工業・第一建設工業・ジェコスなどJRグループ関連企業も株主に名を連ね、社員持株会(2.44%)と合わせ、安定株主比率62.9%と極めて高い水準です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億100万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
土木事業553億円46.8億円8.5%
建築事業624億円62.1億円10.0%
線路事業370億円40.2億円10.9%
その他53億円6.4億円12.1%

建築事業が売上の約39%を占める最大セグメントで、土木事業(35%)、線路事業(23%)が続きます。注目すべきは線路事業の高い利益率(10.9%)で、専門的な技術力がプレミアムを生んでいます。建築事業も利益率10.0%と高水準で、全セグメントで安定した収益性を確保しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
5,900万円
連結子会社数
5
設備投資額
19.8億円
平均勤続年数(従業員)
14
臨時従業員数
163

取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。5社の連結子会社を統括するコンパクトなグループ経営で、鉄道工事の専門性を活かした効率的な組織運営を実現しています。平均勤続年数14年と定着率が高く、専門技術の継承が適切に行われています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計初年度のFY2025で売上高・利益ともに大幅な上振れを達成。ROEも目標の10%に接近しており、計画を上回るペースで進捗中。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「アクションプラン2029」
FY2025〜FY2029
売上高: 目標 過去最高売上に挑戦 順調 (1,600億円 (FY2025))
80%
ROE: 目標 10%以上 順調 (9.6% (FY2025))
96%
DOE: 目標 3%以上(累進配当) 順調 (累進配当実施中)
90%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,470億円1,600億円+8.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026125億円170億円+36.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

東鉄工業は「アクションプラン2029」のもと、過去最高売上への挑戦とROE10%以上を目標に掲げています。FY2025実績は売上高1,600億円と好調で、FY2026/3も業績予想を上方修正。DOE3%以上・累進配当の方針により、株主還元も着実に強化されています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

東鉄工業のTSRは5年間で124.9%と堅実なリターンを記録していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。ただし直近1年では株価が約75%上昇しており、業績好調と株主還元強化により足元のリターンは大きく改善しています。中計目標の達成とROE向上が、今後のTSR改善の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+24.9%
100万円 →124.9万円
24.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202196.8万円-3.2万円-3.2%
FY202286.8万円-13.2万円-13.2%
FY2023105.0万円+5.0万円5.0%
FY2024118.5万円+18.5万円18.5%
FY2025124.9万円+24.9万円24.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残36,300株
売り残2,400株
信用倍率15.13倍
3/21時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

東鉄工業の株価指標は、PER15.3倍・PBR1.54倍と建設業界平均をやや上回る水準にあり、鉄道インフラという安定事業基盤に対するプレミアムが織り込まれています。配当利回りは2.81%と業界平均並みですが、累進配当方針により将来の増配が期待できる点が評価されています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報, みんかぶ
業界内ランキング
上位 25%
建設業 150社中 35位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
鉄道インフラ投資30%
株主還元・配当20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正・増配

FY2026/3の業績予想を上方修正し、配当も150円に増額。営業利益170億円を見込む。

2026年2月上場来高値更新

株価が上場来高値5,840円を更新。業績好調と増配を好感した買いが集中。

2025年5月中計新目標設定

中期経営計画「アクションプラン2029」の新たな数値目標を設定。ROE10%以上を中長期目標に。

東鉄工業(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 135円
安全性
安定
自己資本比率 62.5%(FY2024/3から成長投資のため有利子負債を導入したが、自己資本比率66%と極めて健全)
稼ぐ力
高い
ROE 10.3%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「JR東日本の鉄道インフラを守る、線路保守のプロフェッショナル集団」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU