(株)ナカノフドー建設1827
NAKANO CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
病院の建物、駅前のマンション、EC時代を支える巨大な物流倉庫。街を歩いていると見かける建設現場の中に、ナカノフドー建設が手がけたものが多くあります。特に医療施設の建設に強みがあり、全国の病院・クリニックの建設で実績を積み重ねています。また、シンガポールやベトナムでの高層コンドミニアム建設など、海外でも存在感を発揮しています。
ナカノフドー建設は1933年創業の中堅ゼネコンで、医療施設・物流倉庫・高層住宅などの民間建築を主力としています。2025年3月期は売上高1,105億円・営業利益33億円と堅調に推移。東南アジア(シンガポール・ベトナム等)での高層住宅・工場建設にも実績があり、海外事業が成長ドライバーとなっています。2025年3月に策定した中期経営計画「中計86」では、2028年3月期に売上高1,270億円・営業利益33億円を目標に掲げ、株主還元方針も強化。アクティビスト投資家の参入もあり、ガバナンス改革にも注目が集まっています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区九段北四丁目2番28号 NF九段
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
医療施設・物流倉庫・マンション・オフィスビル等の民間建築を主力とし、売上の約83%を占める最大セグメント。土木事業の拡大も推進中。
シンガポール・ベトナム・ミャンマー等の東南アジアを中心に高層住宅・工場の建設を展開。売上構成比約13%で成長が期待されるセグメント。
賃貸用不動産の保有・運用。売上構成比は約4%と小さいが、利益率18.1%と全セグメント中最高の収益性を誇る安定収益源。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.9% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 4.4% | 1.9% | - |
| 2023/03期 | 5.2% | 2.4% | - |
| 2024/03期 | 6.6% | 3.3% | 3.0% |
| 2025/03期 | 6.7% | 3.6% | 3.0% |
| 3Q FY2026/3 | 7.4%(累計) | 3.4%(累計) | 3.8% |
2022/03期の営業赤字を底に、収益性は着実に改善しています。営業利益率は2025/03期で3.0%と建設業界の平均的な水準に回復し、ROEも6.5%まで上昇しました。今後は中計「中計86」のもと、高付加価値案件の受注拡大と原価管理の徹底により、さらなる利益率の改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,160億円 | — | 3.4億円 | 9.8円 | - |
| 2022/03期 | 965億円 | — | 15.9億円 | -46.4円 | -16.8% |
| 2023/03期 | 1,145億円 | 28.6億円 | 19.1億円 | 55.7円 | +18.6% |
| 2024/03期 | 1,074億円 | 31.9億円 | 26.4億円 | 77.0円 | -6.2% |
| 2025/03期 | 1,105億円 | 32.8億円 | 29.0億円 | 84.5円 | +2.9% |
ナカノフドー建設の業績は、2022/03期に資材高騰・工期遅延の影響で営業赤字(-8.4億円)に転落しましたが、2023/03期以降は急回復し、2025/03期は売上高1,105億円・営業利益33億円と安定成長を取り戻しました。2026/03期は売上高1,300億円(+17.6%)を予想しており、受注環境の改善と海外事業の拡大が寄与する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上915億円(通期予想比70%)、営業利益35億円(同100%)、純利益30億円(同115%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内建設事業 | 915億円 | 34.9億円 | 3.8% |
| 海外建設事業 | 147億円 | 3.2億円 | 2.2% |
| 不動産事業 | 43億円 | 7.8億円 | 18.1% |
国内建設事業が売上の83%を占める主力セグメントで、医療施設や物流倉庫などの民間建築に強みを持ちます。海外建設事業(13%)は東南アジアを中心に成長が見込まれ、不動産事業(4%)は利益率18.1%と高い収益性で安定した利益基盤を構築しています。中計「中計86」では海外事業と土木事業の拡大を重点施策に掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,100億円 | — | 1,105億円 | +0.5% |
| 2024期 | 1,200億円 | — | 1,074億円 | -10.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ナカノフドー建設は2025年3月に策定した中期経営計画「中計86」のもと、2028年3月期に売上高1,270億円・営業利益33億円を目標に掲げています。2025期実績は営業利益33億円と既に目標水準に近いものの、売上高は1,105億円と目標の87%にとどまっており、海外事業と土木事業の拡大が鍵となります。株主還元では配当性向40%以上を目標としており、増配余地は大きいと言えます。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中期経営計画「中計86」を策定。2028年3月期に売上高1,270億円・営業利益33億円を目標に掲げた。
2026/03期の通期経常利益を15.8%上方修正。配当も8円増額し1株30円に修正。
アクティビストのリム・アドバイザーズが株主提案。資本効率改善とガバナンス改革を求めた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は42.5%から53.1%へと着実に改善しており、財務体質は極めて健全です。2023/03期までは実質無借金経営を継続し、2024/03期以降もわずかな有利子負債(13億円程度)に留まっています。BPSも1,246円と着実に積み上がっており、PBR 1.10倍は純資産価値に対して概ね適正な水準です。 【3Q 2026/03期】総資産935億円、純資産487億円、自己資本比率44.3%、有利子負債5.8億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.5億円 | 9,400万円 | 40.6億円 | 44.5億円 |
| 2022/03期 | 115億円 | 26.8億円 | 57.4億円 | 88.3億円 |
| 2023/03期 | 21.7億円 | 2.6億円 | 7.8億円 | 19.1億円 |
| 2024/03期 | 20.9億円 | 2,800万円 | 8.0億円 | 21.1億円 |
| 2025/03期 | 43.8億円 | 4.0億円 | 8.9億円 | 47.7億円 |
建設業の特性上、営業CFは工事代金の入金タイミングにより大きく変動します。2022/03期には前期の大型工事の入金が集中し115億円の営業CFを計上。一方2025/03期は工事進行に伴う運転資金増加により-44億円となっていますが、手元資金(現金同等物約200億円)は潤沢であり、資金繰りに懸念はありません。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名は全員男性で、女性役員比率0%はガバナンス上の課題です。15社の連結子会社を統括し、アクティビストからの株主提案もあり、今後のガバナンス改革が注目されます。平均勤続年数16.7年と定着率は高く、専門技術の継承が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 763万円 | 1,357人 | - |
従業員の平均年収は763万円で、中堅ゼネコンとしては標準的な給与水準です。平均年齢45.6歳・平均勤続年数16.7年と定着率が高く、技術者の長期育成に力を入れている企業文化がうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
ナカノフドー建設のTSRは5年間で232%と、TOPIX(213.4%)をアウトパフォームしています。特に2024期〜2025期にかけて急激に上昇しており、アクティビスト参入や業績改善期待による株価上昇が大きく寄与しました。直近の調整を経ても、中長期のリターンは市場平均を上回る実績を示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 6.0% |
| 2017/03期 | 10円 | 6.2% |
| 2018/03期 | 12円 | 10.5% |
| 2019/03期 | 14円 | 12.1% |
| 2020/03期 | 14円 | 16.4% |
| 2021/03期 | 12円 | 111.6% |
| 2022/03期 | 10円 | - |
| 2023/03期 | 13円 | 23.3% |
| 2024/03期 | 16円 | 20.8% |
| 2025/03期 | 22円 | 26.0% |
株主優待制度は設けていません。
配当金は2022/03期の10円を底に3期連続で増配しており、2026/03期は1株30円(予想)と大幅増配を計画しています。中計「中計86」では配当性向40%以上を株主還元方針として掲げており、今後も増配トレンドの継続が期待されます。アクティビスト投資家の参入も還元強化の追い風となっています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 112.7万円 | 12.7万円 | 12.7% |
| 2022期 | 98.3万円 | 1.7万円 | -1.7% |
| 2023期 | 111.3万円 | 11.3万円 | 11.3% |
| 2024期 | 182.1万円 | 82.1万円 | 82.1% |
| 2025期 | 232.0万円 | 132.0万円 | 132.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ナカノフドー建設のPER 18.2倍は建設業界平均(12.5倍)を上回る水準で、アクティビスト参入や株主還元強化への期待がプレミアムとして織り込まれています。信用買い残が90万株超と高水準であり、短期的な需給の過熱感には注意が必要です。配当利回りは2.18%と業界平均をやや下回りますが、増配トレンドが続いています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.5億円 | 14.2億円 | 80.9% |
| 2022/03期 | -6.3億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 31.3億円 | 12.2億円 | 38.9% |
| 2024/03期 | 38.4億円 | 11.9億円 | 31.0% |
| 2025/03期 | 37.2億円 | 8.2億円 | 22.0% |
2021/03期は特殊要因により実効税率が79.7%と高水準でしたが、2024/03期以降は31%→22%と正常化しています。2025/03期の22.0%は税効果会計の影響もあり低めとなっていますが、2026/03期は25.7%程度に落ち着く見込みです。
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(株)ナカノフドー建設 まとめ
「医療・物流施設に強い中堅ゼネコン。東南アジア展開と株主還元強化で変革期へ」
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