1820プライム

西松建設

Nishimatsu Construction Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月22日

ROE10.7%
BPS4361.3円
自己資本比率26.7%
FY2025/3 有報データ

まかせられる人が、いる。 150年の土木力で社会を支える準大手ゼネコン

総合インフラサービス企業として、安全・安心な社会基盤と快適な環境を創造する

この会社ってなに?

あなたが普段利用している高速道路のトンネルやダム、地下鉄の駅などの社会インフラには、西松建設の技術が数多く使われています。1874年の創業以来150年にわたって日本の国土づくりを支えてきた会社であり、最近では箱根にホテルオークラブランドのリゾートホテルを開発するなど、身近な場面でも存在感を高めています。

西松建設はダムやトンネルなど土木分野に強みを持つ準大手ゼネコンです。2021年に伊藤忠商事と資本業務提携を結び、不動産開発や物流施設など成長分野への展開を加速させています。直近FY2025/3期は売上高3,668億円・営業利益211億円と増益基調を維持し、FY2026/3期は売上高4,200億円・営業利益250億円の増収増益を計画しています。配当性向70%の高還元方針と箱根リゾートホテル開発への投資など、守りと攻めのバランスが注目されます。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー
公式
www.nishimatsu.co.jp

社長プロフィール

細川 雅一
代表取締役社長
堅実派
西松建設は1874年の創業以来、ダムやトンネル、道路など社会インフラの建設を通じて日本の発展に貢献してきました。これからも技術力と信頼を礎に、持続可能な社会づくりに挑戦してまいります。

この会社のストーリー

1874
創業・西松組の誕生

明治7年に創業し、日本の近代化に伴うインフラ整備に携わり始める。土木工事を中心に実績を積み重ねる。

1937
株式会社化と事業拡大

西松建設株式会社として法人化。戦前・戦後を通じてダム、トンネル、橋梁など大型土木工事で技術力を磨く。

2021
伊藤忠商事との資本業務提携

伊藤忠商事と資本業務提携を締結。物流施設開発や不動産事業など新たな成長領域への展開を加速。

2025
持分法適用会社化と新規事業

伊藤忠が出資比率22%に引き上げ。箱根でのリゾートホテル開発や再生可能エネルギー事業にも挑戦。

2030
Vision 2030の実現へ

総合インフラサービス企業として、建設の枠を超えた新たな価値創造を目指す。

注目ポイント

150年の歴史が育んだ土木技術力

ダムやトンネルなど大型土木工事で培った高い技術力は、日本のインフラを根底から支えています。

伊藤忠との提携で広がる成長ポテンシャル

総合商社との資本業務提携により、不動産開発や物流施設、再生可能エネルギーなど成長分野への展開を加速しています。

配当性向70%の高還元方針

配当利回り約3.7%と建設業トップクラスの株主還元を実施。安定配当と高い配当性向で投資家から高い評価を受けています。

サービスの実績は?

3,065
単体従業員数
2025年3月時点
安定
150
創業からの歴史
1874年創業
伝統
220
1株当たり配当金
FY2025実績
安定

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 220円
安全性
注意
自己資本比率 26.7%
稼ぐ力
高い
ROE 10.7%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
220
方針: 配当性向70%目標
1株配当配当性向
FY2016/31630.4%
FY2017/32130.2%
FY2018/39530.8%
FY2019/310530.6%
FY2020/310530.7%
FY2021/310533.5%
FY2022/322170.8%
FY2023/322190.4%
FY2024/322070.1%
FY2025/322049.5%
1期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

中期経営計画2025において配当性向70%という高い株主還元方針を掲げており、FY2022/3期以降は1株220〜221円の安定配当を実施しています。配当利回りは約3.7%と建設業の中でも高水準です。株主優待は実施していませんが、高配当で株主還元を充実させる方針です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.7%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
5.8%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
26.7%
業界平均
51.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/33,238億円
FY2023/33,398億円
FY2024/34,016億円
FY2025/33,668億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3188億円
FY2025/3211億円

FY2023/3期は資材高騰の影響で営業利益が大幅に落ち込みましたが、その後は価格転嫁と工事採算の改善が進み、FY2025/3期には営業利益211億円まで回復しました。FY2026/3期は売上高4,200億円・営業利益250億円と増収増益を計画しており、伊藤忠との連携による不動産開発案件の拡大も寄与する見通しです。

事業ごとの売上・利益

建設事業
3,200億円87.2%)
アセットバリューアッド事業
350億円9.5%)
地域環境ソリューション事業
120億円3.3%)
建設事業3,200億円
利益: 180億円利益率: 5.6%

土木・建築工事を中心とした主力セグメント。ダム・トンネルなど土木に強み

アセットバリューアッド事業350億円
利益: 25億円利益率: 7.1%

不動産開発・保有・運用事業。伊藤忠との連携で物流施設や商業施設を展開

地域環境ソリューション事業120億円
利益: 6億円利益率: 5.0%

再生可能エネルギーや地域課題解決に関するソリューション事業

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.1%3.6%-
FY2022/38.5%3.2%-
FY2023/36.4%1.9%-
FY2024/37.9%2.1%4.7%
FY2025/310.7%3.0%5.8%

FY2023/3期は資材高騰の影響で営業利益率が3.7%まで低下しましたが、価格転嫁の浸透と工事採算の改善により、FY2025/3期にはROE 9.7%、営業利益率5.8%まで回復しました。中期経営計画ではROE向上を重要指標に掲げており、伊藤忠との連携による高採算案件の獲得が鍵です。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率26.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4,043億円
会社の純資産
1,812億円

総資産は約5,920億円で、FY2024/3期以降は有利子負債が急増(約4,043億円)しています。これは不動産開発やアセット事業への積極投資に伴うものです。自己資本比率は約29%と建設業としては標準的な水準を維持しており、BPS(1株当たり純資産)は4,361円と着実に増加しています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+58.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-363億円
投資CF
借入・返済など
+161億円
財務CF
手元に残ったお金
-304億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/349.1億円53.0億円-127億円102億円
FY2022/3412億円-225億円-161億円187億円
FY2023/3347億円-275億円-23.6億円73.0億円
FY2024/3320億円-418億円111億円-97.8億円
FY2025/358.9億円-363億円161億円-304億円

FY2022/3〜FY2023/3期は営業CFが300〜400億円台と潤沢でしたが、FY2025/3期は約59億円に縮小しました。一方、投資CFは不動産開発やアセット事業への積極投資により大幅なマイナスが続いています。財務CFは借入による資金調達でプラスに転じており、成長投資を有利子負債で賄う構図です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格・労務費の高騰リスク
2建設技能労働者の不足リスク
3国内建設投資の減少リスク
4不動産開発事業における市況変動リスク
5伊藤忠商事との資本関係に伴う経営独立性のリスク
6自然災害・気候変動による工事影響リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3216億円44.0億円20.4%
FY2022/3235億円83.9億円35.7%
FY2023/3132億円35.3億円26.8%
FY2024/3196億円71.9億円36.7%
FY2025/3202億円26.8億円13.3%

実効税率はFY2025/3期に13.3%と大幅に低下しましたが、これは繰延税金資産の計上や税効果会計の調整が寄与したものと考えられます。FY2026/3期には29.6%と平常水準への回帰が見込まれています。直近5期間の税引前利益は131〜235億円で推移しており、安定的な利益水準を確保しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
975万円
従業員数
3,065
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期975万円3,065-

平均年収は約975万円と、準大手ゼネコンの中では高水準です。2025年度からは大卒初任給を30万円に引き上げており、人材確保に向けた処遇改善に積極的に取り組んでいます。平均年齢44歳、平均勤続年数19.2年と定着率も高い企業です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主27.5%
浮動株72.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関25%
事業法人等22.5%
外国法人等18%
個人その他30%
証券会社4.5%

筆頭株主の伊藤忠商事が約19.4%を保有し、持分法適用会社化されたことで安定株主比率は比較的高い水準です。従業員持株会も上位に名を連ねています。

伊藤忠商事株式会社(7,709,000株)19.42%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(5,700,000株)14.36%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(2,507,000株)6.32%
西松建設持株会(970,000株)2.44%
明治安田生命保険相互会社(915,000株)2.31%
株式会社みずほ銀行(614,000株)1.55%
住友不動産株式会社(612,000株)1.54%
みずほ信託銀行株式会社(600,000株)1.51%
JPモルガン証券株式会社(528,000株)1.33%
株式会社日本カストディ銀行(年金信託口)(494,000株)1.24%

筆頭株主は伊藤忠商事(約19.4%)で、2021年の資本業務提携以来の関係が2025年に持分法適用会社化へと発展しました。信託口を通じた機関投資家の保有も大きく、従業員持株会や明治安田生命など安定株主が上位に並ぶ構成です。伊藤忠との事業シナジーによる不動産開発や物流施設案件の拡大が期待されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億8,400万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業3,200億円180億円5.6%
アセットバリューアッド事業350億円25億円7.1%
地域環境ソリューション事業120億円6億円5.0%

主力の建設事業を核としつつ、アセットバリューアッド事業(不動産開発)と地域環境ソリューション事業の3セグメント体制で運営しています。特にアセット事業では伊藤忠との連携による案件獲得が拡大しており、箱根のリゾートホテル開発など大型プロジェクトも推進中です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
6,200万円
連結子会社数
15
設備投資額
238.7億円
平均勤続年数(従業員)
19.2
臨時従業員数
286

取締役12名中、女性役員は2名(16.7%)です。監査報酬は6,200万円で連結子会社15社を統括しています。設備投資額238.7億円は不動産開発事業への積極投資を反映しており、平均勤続年数19.2年と社員の定着率は高水準です。伊藤忠の持分法適用会社化後も経営の独立性を維持する方針を掲げています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
営業利益は計画値に接近しているが、売上高はFY2025実績で未達。最終年度FY2026の達成が鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2025
FY2024〜FY2026
連結売上高: 目標 4200億円 順調 (3668億円(FY2025実績))
87.3%
連結営業利益: 目標 220億円 順調 (211億円(FY2025実績))
95.9%
配当性向: 目標 70% 達成 (49.5%〜90.4%)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,450億円3,600億円3,668億円+6.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025180億円200億円211億円+17.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

「中期経営計画2025」では、収益改善プランによる既存事業の強化と不動産・再エネなど成長分野への積極投資を柱に掲げています。FY2025は営業利益211億円と目標の220億円に迫る水準を達成しました。FY2026/3期は売上高4,200億円・営業利益250億円を計画しており、伊藤忠との連携深化による案件拡大が目標達成の鍵を握ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

西松建設のTSR(株主総利回り)は279.4%と、TOPIX(213.4%)を約66ポイント上回るアウトパフォームを達成しています。伊藤忠との資本提携以降の株価上昇と高配当の組み合わせが、5年間で約2.8倍という優れた株主リターンを実現しました。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+179.4%
100万円 →279.4万円
179.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021140.7万円+40.7万円40.7%
FY2022193.0万円+93.0万円93.0%
FY2023191.8万円+91.8万円91.8%
FY2024252.6万円+152.6万円152.6%
FY2025279.4万円+179.4万円179.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残104,900株
売り残11,700株
信用倍率8.97倍
2026年3月14日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬
第1四半期決算発表2026年8月上旬

PERは13.4倍と建設業平均(15.4倍)を下回っており、割安感がある水準です。一方、PBRは1.37倍と業界平均を上回っており、伊藤忠との資本提携や高配当方針が評価されています。信用倍率は約9倍と買い残が多く、将来の売り圧力にやや注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
68
前月比 +12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 東洋経済オンライン, ダイヤモンド・オンライン ほか
業界内ランキング
上位 20%
建設業 500社中 85位
報道のトーン
55%
好意的
30%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
資本提携・M&A30%
不動産開発20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3期第3四半期決算にて、通期経常利益予想を4%上方修正。累計経常利益は前年同期比18.9%増の166億円に伸長。

2025年12月ホテル開発

ホテルオークラと提携し、箱根にリゾート型ホテルを100億円超の投資で2029年開業予定と発表。アセット事業の拡大を推進。

2025年5月持分法適用化

伊藤忠商事が西松建設への出資比率を22%に引き上げ、持分法適用会社化。資本関係がさらに深化し、事業シナジー拡大が期待される。

西松建設 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 220円
安全性
注意
自己資本比率 26.7%
稼ぐ力
高い
ROE 10.7%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「準大手ゼネコンの実力派、伊藤忠との資本提携で成長加速中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU