日本電技(株)
NIHON DENGI CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
ビルの快適さを「見えない技術」で支える、日本初の空調計装スペシャリスト
計装技術で快適な空間と持続可能な社会を創造する
この会社ってなに?
オフィスビルや病院、ショッピングモールで快適な温度が保たれているのは、空調の自動制御システムのおかげ。日本電技はその「計装」と呼ばれる技術のスペシャリストです。温度・湿度・気圧などのセンサーから得たデータをもとに、空調設備を最適に制御するシステムを設計・施工・メンテナンスしています。省エネや脱炭素の潮流で、ビルの空調自動制御の重要性はますます高まっています。
日本電技は1959年に日本初の空調自動制御専業会社として設立。オフィスビル・病院・工場などの空調計装工事を主力とし、アズビル最大手特約店として確固たる地位を築いています。FY2025/3は売上高431億円(前年比+10.7%)、営業利益91億円と過去最高益を大幅更新。営業利益率21.2%という建設業界トップクラスの高収益体質が特徴です。2026年1月に株式分割(1:2)を実施し、投資しやすさも向上しています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都墨田区両国二丁目10番14号 両国シティコア
- 公式
- www.nihondengi.co.jp
社長プロフィール
計装技術をコアに、空調システムのコントロールから設備管理・監視・メンテナンスまで一貫してご提供しています。省エネルギーと快適性の両立を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
日本電技株式会社として設立。空調の自動制御に特化した、日本で初めての専業会社としてスタートした。
バブル経済の中、東京証券取引所第二部に上場を果たす。オフィスビル建設ラッシュに伴い事業を拡大した。
工場の搬送ラインや産業用自動制御システムなど、ビル空調以外の計装分野にも事業を拡大した。
空調設備機器の工事・メンテナンスを手掛けるエアフィールドを子会社化。サービス領域を拡充した。
FY2025/3に売上高431億円、営業利益91億円を達成。中期経営計画の目標を前倒しでクリアした。
1月に株式分割(1:2)を実施。2月には中期経営計画の目標を上方修正し、さらなる成長を目指す。
注目ポイント
建設業界で営業利益率21%は異例の高水準。計装という専門技術が生む高い参入障壁と、アズビル最大手特約店としての独自ポジションが収益性の源泉です。
有利子負債ゼロの実質無借金経営で、自己資本比率は75%。景気変動に左右されにくい堅牢な財務基盤を持ちます。
中期経営計画の営業利益目標(80億円)と長期目標(90億円)をいずれも前倒しで達成。経営の予測精度と実行力の高さは投資家にとって大きな安心材料です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 33円 | 29.8% |
| FY2017/3 | 37.5円 | 30.0% |
| FY2018/3 | 38.5円 | 30.1% |
| FY2019/3 | 47円 | 33.7% |
| FY2020/3 | 59.5円 | 29.9% |
| FY2021/3 | 62.5円 | 30.1% |
| FY2022/3 | 57円 | 30.1% |
| FY2023/3 | 76円 | 38.4% |
| FY2024/3 | 92円 | 31.4% |
株主優待制度はありません。
配当金はFY2021/3の125円(分割前)からFY2024/3の184円(分割前)まで増配傾向にあります。FY2025/3は分割調整後82円×2=164円相当、FY2026/3は分割後ベースで152円(会社予想)。配当性向30%前後を目安としており、業績成長に伴う増配余力があります。株主優待はありませんが、高い利益成長率がキャピタルゲインの源泉となっています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
日本電技の業績は堅調な成長を続けており、FY2025/3に売上高431億円・営業利益91億円と過去最高益を大幅更新しました。空調計装関連事業の大型案件受注が好調で、FY2024/3からFY2025/3にかけて営業利益は+46%と急成長。FY2026/3も売上高435億円・営業利益92億円と高水準の業績維持を見込んでいます。EPS変動は2026年1月の株式分割(1:2)の影響を含みます。
事業ごとの売上・利益
オフィスビル・病院・商業施設等の空調自動制御システムの設計・施工・メンテナンス。アズビル特約店として業界トップクラスのシェア。売上構成比約94%を占める主力セグメント。
工場の搬送ライン・産業用自動制御システムの設計・施工。ファクトリーオートメーション分野を展開。売上構成比約6%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.1% | 8.8% | - |
| FY2022/3 | 11.1% | 7.9% | - |
| FY2023/3 | 10.5% | 7.3% | - |
| FY2024/3 | 14.3% | 10.2% | 16.1% |
| FY2025/3 | 17.3% | 12.1% | 21.2% |
営業利益率は13%台からFY2025/3に21.2%へと大幅に改善しており、建設業界の中では際立った高収益体質です。ROEも16.2%と資本効率が高く、計装という専門技術による高い参入障壁が安定した収益性を支えています。アズビル特約店としての独自ポジションが利益率の源泉です。
財務は安全?
自己資本比率は70〜75%と極めて高い水準を維持しており、有利子負債はゼロの実質無借金経営です。総資産はFY2021/3の376億円からFY2025/3には529億円へと着実に拡大。BPSのFY2025/3の変動は株式分割(1:2)による影響です。堅実な財務基盤が経営の安定性を支えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 41.0億円 | -23.9億円 | -10.2億円 | 17.1億円 |
| FY2022/3 | 13.6億円 | -14.3億円 | -10.7億円 | -7,800万円 |
| FY2023/3 | 35.2億円 | -22.0億円 | -9.9億円 | 13.2億円 |
| FY2024/3 | 42.7億円 | -21.2億円 | -21.1億円 | 21.6億円 |
| FY2025/3 | 81.3億円 | -42.8億円 | -16.4億円 | 38.5億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に81億円と大幅に増加し、業績好調を裏付けています。投資CFは設備投資とM&A(エアフィールド買収等)を反映。フリーキャッシュフローも39億円と潤沢で、無借金経営のもと健全なキャッシュ創出力を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 46.6億円 | 13.4億円 | 28.7% |
| FY2022/3 | 41.4億円 | 11.1億円 | 26.8% |
| FY2023/3 | 46.1億円 | 14.5億円 | 31.3% |
| FY2024/3 | 63.2億円 | 16.5億円 | 26.1% |
| FY2025/3 | 93.1億円 | 28.9億円 | 31.1% |
税引前利益はFY2025/3に93億円に到達し、5年間で約2倍に成長しました。実効税率は26〜31%で安定的に推移しており、業績拡大に伴い法人税等の納税額も着実に増加しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,002万円 | 939人 | - |
平均年収は1,002万円と建設業界でもトップクラスの給与水準です。従業員数939名と比較的少数精鋭の体制で、一人当たりの生産性の高さがうかがえます。平均年齢42.2歳、平均勤続年数17.2年と定着率が高く、専門技術の蓄積が企業の競争力を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が21.4%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は島田氏・島田氏・島田氏。
筆頭株主は従業員持株会(8.71%)で、2位に代表取締役社長の島田良介氏(6.54%)が名を連ねます。島田家は合計で約12.6%を保有する創業家グループです。主要取引先のアズビルが4.07%を保有しており、事業パートナーとしての強固な関係を株式保有でも裏付けています。みずほ銀行も4.28%を保有するメインバンクです。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 空調計装関連事業 | 404億円 | 87.5億円 | 21.7% |
| 産業システム関連事業 | 27億円 | 3.7億円 | 13.7% |
空調計装関連事業が売上の約94%を占める圧倒的な主力セグメントです。営業利益率21.7%と極めて高い収益性を誇り、アズビル最大手特約店としての独自ポジションが競争優位を形成しています。産業システム関連事業は規模は小さいものの利益率13.7%と堅実な収益を確保しています。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中、女性が1名(14.3%)を占めています。連結子会社は1社とコンパクトなグループ構成ですが、2025年に子会社のNDテックと台東設備の経営統合を実施し、グループ内の効率化を進めています。平均勤続年数17.2年と高い定着率が、計装という専門技術の継承を支えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 415億円 | — | 431億円 | +3.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 62億円 | — | 91億円 | +46.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日本電技は中期経営計画の財務目標を大幅に前倒しで達成し、2025年2月に目標の上方修正を発表しました。当初FY2028/3に営業利益80億円、FY2031/3に90億円としていた目標に対し、FY2025/3に91億円を達成。計画の信頼性は極めて高く、経営陣の予測精度と実行力が際立っています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
日本電技のTSRは5年間で284%と、TOPIXの213%を大幅に上回るアウトパフォーマンスを達成しています。特にFY2024以降の急成長が顕著で、業績の大幅な伸長が株価に素直に反映されています。高い収益性と成長性が市場から評価され、グロース株としての再評価が進んでいます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 139.6万円 | +39.6万円 | 39.6% |
| FY2022 | 134.7万円 | +34.7万円 | 34.7% |
| FY2023 | 128.8万円 | +28.8万円 | 28.8% |
| FY2024 | 222.9万円 | +122.9万円 | 122.9% |
| FY2025 | 284.0万円 | +184.0万円 | 184.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
日本電技のPER 24.1倍・PBR 3.94倍は建設業界平均を大幅に上回るプレミアム評価です。これは営業利益率21%超という業界屈指の高収益性と、中期経営計画の目標前倒し達成による成長期待を反映しています。配当利回りは1.57%と控えめですが、高い利益成長率によるキャピタルゲインが主な投資魅力です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
子会社のNDテックと台東設備を経営統合し、グループ内の事業効率化を推進。
中期経営計画の財務目標および長期経営指針の業績目標を上方修正。当初の目標を前倒しで達成見込み。
1株を2株に分割。投資単位の引下げにより個人投資家の参入促進と流動性向上を図る。
FY2026/3の業績予想を上方修正。空調計装関連事業の好調が寄与。
最新ニュース
日本電技(株) まとめ
ひとめ診断
「ビル空調の頭脳をつくる計装のプロ集団。アズビルと二人三脚で成長を続けるスタンダード市場の隠れた高収益企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「建設業」に分類される他の企業
大成建設グループのPC橋梁トップ。プレストレストコンクリート技術で日本のインフラを支えるプライム企業
四国電力グループの総合設備企業。電気・空調工事を核に四国から全国へ展開するプライム上場企業
三菱グループの空調技術のプロ集団。医薬品工場やデータセンターの“絶対環境”を創るスタンダード企業
JR東日本を支える鉄道電気のプロ集団。社会インフラの安全・安心を守る総合電気設備工事会社
空調・衛生設備のプロ集団。インフラを支える技術力で、建物の快適を創り続けるスタンダード企業
LNG断熱工事で国内首位。熱絶縁技術を武器に、エネルギーインフラを支えるプライム企業
日本のエネルギーインフラを支える”町医者”が、脱炭素時代の”総合病院”へと進化を目指すプラントエンジニアリング企業
空調・衛生工事の専業大手。ハイテク環境制御で半導体・製薬の“清浄空間”を支えるプライム企業