(株)ホクリヨウ
Hokuryo Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月24日
北海道の食卓を支える卵のトップランナー。4期連続増配で株主にも還元する堅実経営
安心・安全な鶏卵を通じて北海道の食卓を豊かにする
この会社ってなに?
スーパーや飲食店で毎日使われる卵。ホクリヨウは北海道で消費される卵のおよそ半分を生産しています。自社ブランド『PG卵モーニング』『サラダ気分』をはじめ、コンビニやスーパーのPBたまごの多くも同社が供給。100株保有で株主優待としてたまごギフト券(500円相当)がもらえる点も、卵好きな個人投資家に人気です。
ホクリヨウは1949年設立の老舗養鶏企業で、北海道における鶏卵生産のトップシェア(約5割)を誇ります。雛の育成から産卵・製品化までの一貫生産体制が強みで、自社ブランド『PG卵モーニング』『サラダ気分』等のほかPB向けOEM供給も展開。2018年に食肉事業をエスフーズに譲渡し鶏卵事業に特化しました。FY2025/3は鶏卵相場の高騰を背景に売上高194億円・純利益22億円と好調で、FY2026/3は売上高206億円・営業利益22億円(前年比+12%)を見込んでいます。筆頭株主のココリコ(42%)を中心に安定した株主構成を持ち、4期連続増配中です。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 北海道札幌市白石区中央2条3丁目6-15
- 公式
- www.hokuryo.co.jp
社長プロフィール
北海道の鶏卵生産を通じ、安心・安全な食品を食卓にお届けする使命を果たしてまいります。雛から一貫生産する独自の品質管理体制で、お客様の信頼に応え続けます。
この会社のストーリー
北海道札幌市で養鶏業として創業。戦後の食糧難の時代に、鶏卵の安定供給を使命として事業を開始した。
農場の拡大と一貫生産体制の構築を進め、北海道における鶏卵飼養羽数でシェア約5割のトップ企業に成長した。
2015年2月に東証二部に上場。公開価格460円に対し初値501円でスタート。企業としての信頼性と透明性を高めた。
食肉販売事業をエスフーズに譲渡し、鶏卵事業に経営資源を集中。選択と集中による収益性の向上を図った。
鳥インフルエンザによる供給減と需要堅調を背景に鶏卵相場が高騰。過去最高益を更新し、株価も上場来高値を記録した。
中期経営計画に基づき設備投資と生産能力拡大を推進。配当は120円予想と上場以来最高の株主還元水準を計画。
注目ポイント
北海道の鶏卵飼養羽数でシェア約5割を占め、地域内での圧倒的な存在感を持ちます。雛の育成から産卵・製品化までの一貫生産体制が参入障壁として機能しています。
FY2021/3の10円から4期連続で増配し、FY2026/3は120円を予想。予想配当利回りは約4%と高水準で、たまごギフト券の優待と合わせた実質利回りも魅力的です。
100株保有で年1回(3月末)たまごギフト券500円相当がもらえます。日常の食卓で使える実用的な優待として個人投資家に人気です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 14円 | 10.9% |
| FY2017/3 | 15円 | 8.9% |
| FY2018/3 | 15円 | 19.6% |
| FY2019/3 | 10円 | 99.5% |
| FY2020/3 | 10円 | 37.9% |
| FY2021/3 | 10円 | 63.7% |
| FY2022/3 | 15円 | 10.7% |
| FY2023/3 | 20円 | 22.7% |
| FY2024/3 | 40円 | 20.4% |
| FY2025/3 | 70円 | 27.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | 500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
FY2021/3の10円から4期連続増配を継続し、FY2025/3には70円まで大幅に増加しました。FY2026/3は会社予想で1株120円の配当を計画しており、予想配当利回りは約4.0%と高水準です。業績好調に伴いペイアウトレシオも適正水準を維持しながら株主還元を強化しています。株主優待のたまごギフト券と合わせ、実質利回りは約4.2%と魅力的な水準です。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2021/3は鶏卵相場の低迷で営業利益わずか1.5億円と低水準でしたが、FY2022/3以降は鶏卵相場の急騰と鳥インフルエンザによる供給減を背景に増収増益が続きました。FY2024/3には営業利益22億円と過去最高水準を記録。FY2025/3は営業利益こそ19億円に減少しましたが、純利益は投資有価証券売却益等により22億円と最高益を更新しています。FY2026/3は売上高206億円・営業利益22億円を予想し、成長の持続が見込まれます。
事業ごとの売上・利益
採卵鶏の飼養・鶏卵の生産販売。北海道を中心に約320万羽を飼養。GP(グレーディング&パッキング)センターで選別・包装し、量販店・外食チェーンに出荷。売上構成比約85%。
養鶏用飼料の製造販売および鶏糞堆肥の販売。自社農場向けの内部消費と外部向け販売の両方を手掛ける。売上構成比約15%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.6% | 0.9% | - |
| FY2022/3 | 12.4% | 7.7% | - |
| FY2023/3 | 7.1% | 4.4% | - |
| FY2024/3 | 14.4% | 9.3% | 11.9% |
| FY2025/3 | 16.5% | 11.3% | 9.9% |
FY2021/3にはROE 1.5%・営業利益率1.2%と低迷していましたが、鶏卵相場の高騰を追い風にFY2024/3にはROE 13.4%・営業利益率11.9%まで劇的に改善しました。FY2025/3もROE 15.4%と高水準を維持しており、鶏卵事業への特化と高い自己資本比率が資本効率の向上に貢献しています。
財務は安全?
FY2023/3まで実質無借金経営を続けてきましたが、FY2024/3に設備投資に伴い有利子負債17億円を計上。それでも自己資本比率は73.7%と極めて高く、FY2025/3のBPSは1,673円と着実に純資産を積み上げています。北海道シェア5割の安定したキャッシュフロー基盤が堅固な財務体質を支えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.3億円 | -9.1億円 | -5.3億円 | -2.7億円 |
| FY2022/3 | 18.4億円 | -7.8億円 | -9.6億円 | 10.5億円 |
| FY2023/3 | 25.2億円 | -18.2億円 | -1,900万円 | 7.0億円 |
| FY2024/3 | 33.8億円 | -12.8億円 | -7.2億円 | 20.9億円 |
| FY2025/3 | 32.2億円 | -22.6億円 | -6.6億円 | 9.6億円 |
営業キャッシュフローはFY2022/3以降毎期18〜34億円のプラスを安定的に創出しており、鶏卵事業の安定収益力がうかがえます。FY2024/3にはFCF 21億円と過去最高を記録。投資CFは農場設備の更新・拡充に充当されており、FY2025/3の投資額23億円は将来の生産能力拡大に向けたものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.3億円 | 9,400万円 | 41.6% |
| FY2022/3 | 9.4億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 13.8億円 | 6.4億円 | 46.1% |
| FY2024/3 | 23.2億円 | 6.6億円 | 28.5% |
| FY2025/3 | 20.0億円 | 0円 | 0.0% |
FY2022/3およびFY2025/3の実効税率が0%となっているのは、繰延税金資産の計上や税務上の特別控除の影響と考えられます。FY2024/3は28.5%と法定実効税率を下回る水準でした。FY2026/3は31.5%と正常化が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 473万円 | 250人 | - |
従業員の平均年収は473万円で、北海道の上場企業としては標準的な水準です。平均年齢46.5歳・平均勤続年数12年とベテラン層が多く、養鶏業の専門知識・経験を持つ人材が定着しています。正社員250名に加え、臨時従業員319名が農場運営を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は米山氏・米山氏・ココリコ。
筆頭株主はココリコ(42.04%)で、創業家関連の持株会社として経営を安定的に支えています。第2位の十文字チキンカンパニー(4.97%)は鶏肉大手で事業上のシナジーがあります。代表取締役の米山大介氏(2.63%)と米山惠子氏(3.14%)を合わせた創業家保有は約48%に達し、オーナー経営色が強い企業です。地銀3行(北海道銀行・北陸銀行・北洋銀行)も安定株主として参画しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 鶏卵事業 | 199億円 | 18億円 | 9.0% |
| 飼料・その他事業 | 35億円 | 2億円 | 5.7% |
役員報酬総額は1億2,800万円(5名)で、1人あたり平均約2,560万円。鶏卵事業が売上の約85%を占める主力セグメントです。事業リスクとしては鶏卵相場と飼料価格の変動が最も大きく、鳥インフルエンザの発生も業績に大きな影響を与え得ます。
この会社のガバナンスは?
取締役10名中、女性は1名(10.0%)と女性比率はまだ低い水準です。オーナー経営色が強い一方、社外取締役を複数名配置しガバナンス体制の整備を進めています。設備投資は21.3億円と積極的で、農場の生産設備の更新・拡充に充当されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 14億円 | — | 20億円 | +42.9% |
| FY2026 | 29億円 | 49億円 | — | +69.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画では『低採算からの脱却』をコンセプトに掲げ、収益性の改善と株主還元の強化に取り組んでいます。FY2025/3の営業利益率は9.9%と5年前の1.2%から劇的に改善。業績予想も上方修正が続いており、経営陣の慎重な予想に対して実績が大幅に上振れする傾向があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSRは253.2%とTOPIX(189.5%)を大きく上回るパフォーマンスを示しています。特にFY2024〜FY2025にかけて鶏卵相場の高騰を追い風に株価が急上昇し、TOPIXとの差が拡大しました。配当の4期連続増配もTSR向上に貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.3万円 | +19.3万円 | 19.3% |
| FY2022 | 117.5万円 | +17.5万円 | 17.5% |
| FY2023 | 139.9万円 | +39.9万円 | 39.9% |
| FY2024 | 187.1万円 | +87.1万円 | 87.1% |
| FY2025 | 253.2万円 | +153.2万円 | 153.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 17.1倍は業界平均の12.5倍を上回っており、鶏卵相場高騰による業績期待がプレミアム評価につながっています。PBR 1.79倍も業界平均を上回りますが、ROE 15%超の高収益性を考慮すれば妥当な水準です。信用買残は約25万株と売り残ゼロで、個人投資家の買い意欲が強い銘柄です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期決算を発表。経常利益を41%上方修正し過去最高益予想を上乗せ。配当も120円に引き上げ。
株価が上場来高値3,385円を記録。鶏卵相場高騰と業績好調が評価された。
FY2025/3本決算を発表。売上高194億円、純利益22億円で過去最高益を更新。4期連続増配を発表。
最新ニュース
(株)ホクリヨウ まとめ
ひとめ診断
北海道シェア5割の採卵養鶏大手。鶏卵相場高騰を追い風に過去最高益を更新し、株価は上場来高値圏へ
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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