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Umios(旧マルハニチロ)1333

Umios Corporation

プライムUpdated 2026/07/09
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比+2.7%(FY2026/3は売上高1兆1,059億円・営業利益311.9億円と過去最高。一過性益の剥落で経常・最終は減益(純利益221.8億円・-4.7%)。)
配当
高め
1株 44.67円(FY2026/3から配当性向30%以上を前提とする累進配当を採用。年配当は分割調整後44円67銭で性向約30%、予想配当利回り約3.4%。)
安全性
普通
自己資本比率 32.9%(FY2026/3末時点)(自己資本比率は32.9%(有報公式)で前期33.7%から微減も30%台を維持。ただし有利子負債3,068億円と多く、PBR0.81倍。)
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%(FY2026/3実績)(ROEは有報公式で9.3%(前期10.7%)。過去5年概ね二桁だが当期は最終減益で9%台へ。営業利益率2.8%・ROA約3.1%と薄利多売型で低め。)
話題性
普通
ポジ 38%(5年TSRは+83.6%だが配当込みTOPIX(+102.2%)を下回る。社名変更後のFY2027/3は純利益-32.4%予想で、PBR0.81倍と割安圏。)

この会社ってなに?

あなたが食卓で口にする刺身や寿司ネタ、家庭用の冷凍食品、缶詰、ちくわ、そしてペットのごはんまで——その多くを「海」を起点に届けているのがUmios(旧マルハニチロ)です。世界中の海で獲れた・養殖した魚を調達し、加工し、スーパーや外食チェーン、海外市場へ届ける、日本最大級の水産・食品グループです。クロマグロやブリの養殖から、スケソウダラのすり身、缶詰、ペットフードまで、私たちの「食」の裏側を幅広く支えています。2026年に社名をマルハニチロからUmiosへ改め、海といのちの未来をつくる企業として新たな一歩を踏み出しました。

Umios(旧マルハニチロ)は、1880年創業のマルハと1907年創業のニチロを源流とし、2007年の経営統合で誕生した約145年の歴史を持つ水産・食品の国内最大手です。2026年3月に社名をマルハニチロからUmiosへ変更し、「海といのちの未来をつくる」をパーパスに第三の創業を掲げました。事業は水産資源・食材流通・加工食品の3つです。2026/03期は売上高1兆1,059億円(+2.5%)・営業利益311.9億円(+2.7%)と過去最高を更新した一方、経常利益(-3.1%)・親会社純利益221.8億円(-4.7%)・EPS146.75円は減益で、増収・営業増益ながら経常・最終減益という構図です。ROEは有報公式9.3%、2026年1月に1:3株式分割を実施。2027/03期の会社予想は純利益150億円(-32.4%)と一過性益の反動で大幅減益の保守的計画です。自己資本比率32.9%・有利子負債3,068億円で、実績PER約9.0倍・PBR0.81倍と純資産割れの割安圏。配当性向30%以上を前提とした累進配当で予想配当利回りは約3.4%です。

水産・農林業プライム市場

注目ポイント

海を起点とした水産・食品の最大手

1880年創業のマルハ・1907年創業のニチロを源流とする約145年の歴史を持ち、2007年の経営統合(第二創業)、2026年のUmiosへの改称(第三の創業)を経てきた水産・食品の国内最大手。漁業・養殖から加工・流通まで、資源調達力・加工技術力・食材提供力を併せ持つ一気通貫のバリューチェーンが強みです。

売上高・営業利益は過去最高(ただし最終減益)

2026/03期は売上高1兆1,059億円・営業利益311.9億円といずれも過去最高を更新。ROEは有報公式で9.3%と概ね二桁を維持します。一方、経常・最終利益は一過性益の反動で減益となり、2027/03期も純利益150億円(-32.4%)の保守的計画。収益のボラティリティ低減が課題です。

PBR0.81倍・累進配当の割安バリュー株

実績PER約9.0倍・PBR0.81倍と純資産を下回る割安圏。2026/03期から配当性向30%以上を前提とした累進配当を採用し、予想配当利回りは約3.4%。2026年1月の1:3株式分割で投資単価も下がり、PBR1倍割れ是正への市場の期待が下支え要因です。

会社概要

業種
水産・農林業
決算期
3月
公式
www.umios.com

サービスの実績は?

11,059億円
売上高(2026/03期・過去最高)
前期比+2.5%・5期連続増収
営業利益311.9億円(+2.7%)も過去最高
9.3%
ROE(2026/03期・有報公式)
5期連続で概ね二桁を維持
自己資本比率32.9%
0.81
PBR(純資産割れの割安圏)
実績PER約9.0倍
予想配当利回り約3.4%
146.75
EPS(2026/03期・分割調整後)
前期153.97円から減益
FY2027/3予は99.2円見込み
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

食材流通事業
7,699億円71.0%)
加工食品事業
1,858億円17.1%)
水産資源事業
1,294億円11.9%)
食材流通事業7,699億円
利益: 157.8億円利益率: 2.0%

水産物の調達・市場流通・販売、業務用食材、農畜産物を扱う売上高最大のセグメント(全社の約7割)。国内外の水産物の販売単価上昇や2025年5月に取得した欧州子会社が寄与し増収だが、輸入冷凍豚肉の価格変動等でコスト増を補えず営業利益は前期比-12.5%の減益。

加工食品事業1,858億円
利益: 100.7億円利益率: 5.4%

家庭用冷凍食品・缶詰・フィッシュソーセージ・ちくわ・デザート・ペットフード等の製造販売。3事業で最も利益率が高い。ペットフード(タイ)の北米向け販売や医薬品向け素材が堅調で増収も、国内加工食品の販売計画未達・原材料高で営業利益は前期比-27.7%の減益。

水産資源事業1,294億円
利益: 24.5億円利益率: 1.9%

国内外の漁業、クロマグロ・ブリ・カンパチ等の養殖、北米での水産加工販売を担う。構造改革(不採算事業の撤退・北米生産拠点の統合)と生産改善・販売増が奏功し、前期の営業損失39.0億円から黒字転換した。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です

FY2026/3実績

ROE
9.3%
株主資本の利回り
ROA
3.1%
総資産の活用度
Op. Margin
2.8%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2022/03期11.2%3.1%2.7%
2023/03期11.0%3.1%2.9%
2024/03期10.8%3.2%2.6%
2025/03期10.7%3.4%2.8%
2026/03期9.3%3.1%2.8%

ROEは有価証券報告書「主要な経営指標の推移」の公式値(期中平均自己資本ベース)を採用しています。2026/03期はROE9.3%で、過去5年は11.2%→11.0%→10.8%→10.7%→9.3%と概ね二桁を維持してきましたが、当期は最終減益で9%台へ低下しました。営業利益率は2.8%、ROAは約3.1%と、水産・食品の薄利多売型ビジネスを反映して低水準です。ROE9.3%自体は低くないものの、自己資本比率が3割程度と低くレバレッジで押し上げている面があり、本質的な低マージンと水産資源相場・為替に左右される業績変動性が、PBR0.81倍という純資産割れの評価につながっています。資本効率の改善と収益のボラティリティ低減が中期経営計画の要点です。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期8,667億円238億円169億円107.0円
2023/03期1.0兆円296億円186億円121.2円+17.7%
2024/03期1.0兆円265億円209億円137.9円+1.0%
2025/03期1.1兆円304億円233億円154.0円+4.7%
2026/03期1.1兆円312億円222億円146.8円+2.5%

水産資源相場・為替・コスト環境に業績が左右されるのが特徴です。2026/03期は売上高1兆1,059億円(+2.5%)・営業利益311.9億円(+2.7%)といずれも過去最高を更新しました。ただし経常利益は312.5億円(-3.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は221.8億円(-4.7%)、EPSは146.75円と減益で、経常利益と最終利益は前期を下回り、過去のピーク(経常利益は2023/03期の335.0億円、最終利益は2025/03期の232.6億円)には届いていません。営業増益でも最終減益となったのは、前期にあった一過性の特別利益の剥落と経常段階の収支悪化によるものです。なお当期は中期経営計画の企業変革費用(販管費20億円+特別損失21億円)を計上しており、これを除いた実質営業利益は約332億円(前期比+9.2%)と、変革コストを負担しながらの過去最高更新です。2027/03期の会社予想は売上高1兆1,100億円(+0.4%)・営業利益320億円(+2.6%)・最終利益150億円(-32.4%)と、一過性益の反動や税負担の正常化で大幅な最終減益を見込みます。なお2026年1月1日付で1株を3株とする株式分割を実施しており、EPSは全期間を分割調整後(遡及修正)で表示しています。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

水産・農林業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2026/3上回る
この会社
9.3%
他社平均
6.1%
営業利益率(自社 FY2026/3下回る
この会社
2.8%
他社平均
4.7%
自己資本比率(自社 FY2026/3末下回る
この会社
32.9%
他社平均
52.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,400万円
5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
食材流通事業7,699億円157.8億円2.0%
加工食品事業1,858億円100.7億円5.4%
水産資源事業1,294億円24.5億円1.9%

報告セグメントは水産資源・食材流通・加工食品の3区分です。売上高は食材流通(7,699億円)が全社の約7割を占める最大セグメントですが、輸入冷凍豚肉のコスト増で減益。加工食品(1,858億円・利益率5.4%)が最も高採算ながら国内販売未達で減益、水産資源(1,294億円)は構造改革で前期の営業損失から黒字転換しました。なおセグメント利益(調整前)の合計は約283億円で、これに全社費用・調整額を加えた連結営業利益は311.9億円です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上高・営業利益は過去最高を更新し中計は好スタート。ただし経常・最終は減益で、2027/03期は一過性益の剥落・税負担正常化により純利益-32.4%減の保守的計画。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「For the ocean, for life 2027」(2026/03期〜2028/03期)の初年度2026/03期は、売上高1兆1,059億円・営業利益311.9億円と過去最高を達成。会社は配当性向30%以上を前提とした累進配当を掲げる。一方で2027/03期の会社予想は純利益150億円(-32.4%)と大幅減益計画で、水産資源相場・為替・コスト環境の不透明感が重石。「バリューサイクルの構築」「グローカル戦略の推進」「挑戦と共創の企業文化」を柱に、収益のボラティリティ低減と資本効率の改善(PBR1倍割れの是正)が課題となる。
FY2027/3 通期業績計画(会社予想)
2027/03期(2026年5月公表)
売上高: 目標 1兆1,100億円(+0.4%) 順調 (前期実績1兆1,059億円)
100%
営業利益: 目標 320億円(+2.6%) 順調 (前期実績311.9億円(過去最高))
97%
親会社株主帰属当期純利益: 目標 150億円(-32.4%) 順調 (前期実績221.8億円)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期1兆800億円1兆1,059億円+2.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期270億円312億円+15.5%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期175億円222億円+26.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

会社は保守的な期初予想を置く傾向があり、2026/03期は期初予想(売上1兆800億円・営業270億円・純利益175億円)を売上+2.4%・営業+15.5%・純利益+26.8%と上回りました。中期経営計画「For the ocean, for life 2027」(2026/03期〜2028/03期)の初年度として売上高・営業利益は過去最高を達成しています。もっとも2027/03期の会社予想は純利益150億円(-32.4%)と、一過性益の反動や税負担の正常化で大幅減益を見込む慎重な計画で、収益のボラティリティ低減と海外展開の進捗が今後の焦点です。(forecastAccuracyの初期計画値は前期の決算短信で公表された期初予想に基づく)

最新ニュース

中立
2026/03期本決算 売上高1兆1,059億円(+2.5%)・営業利益311.9億円(+2.7%)と過去最高、一方で最終益は-4.7%減益
5/11 · 適時開示
ネガティブ
2027/03期会社予想 純利益150億円(前期比-32.4%)、年間配当45円を計画
5/11 · 適時開示
中立
物流子会社Umiosロジの株式の過半(51%)をセンコーへ譲渡し連結除外(残49%は持分法適用)を決議(後発事象)
5/11 · 適時開示
ポジティブ
【2026年】第3四半期決算にあわせ通期純利益を175億→195億円へ上方修正、期末配当を24円へ増配
2/9 · 適時開示
ポジティブ
【2026年】普通株式1株を3株に株式分割が効力発生(分割は2025年11月10日開示)、投資しやすい単価へ
1/1 · 東証
ポジティブ
【2025年】商号をマルハニチロからUmios株式会社へ変更すると発表(2026年3月1日効力)、「第三の創業」へ
3/24 · 適時開示
ポジティブ
【2025年】1:3株式分割と新社名記念の株主優待(3年限定・100株以上、QUOカード〜自社商品)を発表
11/10 · 適時開示

どんな話題が多い?

決算・業績35%
社名変更・ブランド25%
中期経営計画・海外戦略20%
株主還元・株式分割20%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
48
前月比 +6%
メディア数
42
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報, ロイター, 水産経済新聞
業界内ランキング
上位
水産・食品最大手で、社名変更(Umios)・株式分割・累進配当により個人投資家の注目度が高い
報道のトーン
38%
好意的
44%
中立
18%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1880
マルハ・ニチロを源流とする第一創業

源流は1880年創業のマルハ(旧・大洋漁業)と1907年創業のニチロで、約145年にわたり日本の食卓を支える水産の大手として歩んできました。現在の法人は1943年設立の西大洋漁業(後の大洋漁業)を直接の母体としています。

2007
マルハとニチロが経営統合(第二創業)

2007年10月、マルハグループ本社とニチロが経営統合し、マルハニチロホールディングスが誕生(第二創業)。2014年にはグループ会社を統合してマルハニチロ株式会社となり、東証一部(現プライム)に上場する水産・食品の総合企業となりました。

2022
プライム移行と売上1兆円突破

2022年にプライム市場へ移行。水産資源・食材流通・加工食品の3事業を軸に海外事業や高付加価値領域へ広げ、売上高1兆円を突破して水産最大手としての地位を固めました。

2026
Umiosへ社名変更、第三の創業

2026年3月1日、社名をマルハニチロからUmiosへ変更(第三の創業)。社名は『umi(海)』『one』『solutions』を組み合わせた造語で、「海といのちの未来をつくる」をパーパスに掲げました。2026年1月には1:3株式分割も実施。2026/03期は売上高・営業利益とも過去最高を更新する一方、一過性益の反動で最終利益は減益となり、収益のボラティリティ低減が課題です。

2028
For the ocean, for life 2027の完遂へ

中期経営計画『For the ocean, for life 2027』(〜2028/03期)のもと、バリューサイクルの構築・グローカル戦略の推進・挑戦と共創の企業文化の醸成に取り組み、持続的なタンパク質の提供と資本効率の改善(PBR1倍割れの是正)を目指します。

出来事の年表

2026年5月本決算・過去最高&減益

2026/03期本決算を発表(5月11日)。売上高1兆1,059億円(+2.5%)・営業利益311.9億円(+2.7%)と過去最高を更新する一方、経常利益312.5億円(-3.1%)・純利益221.8億円(-4.7%)は減益。2027/03期会社予想は純利益150億円(-32.4%)と一過性益の反動・税負担正常化で大幅減益を計画。年間配当45円を予定する。

2026年5月事業再編(後発事象)

5月11日の取締役会で、完全子会社の物流会社Umiosロジ株式会社の株式の過半(51%)をセンコーグループホールディングスへ譲渡することを決議(株式譲渡契約を締結、2026年9月1日実行予定)。譲渡後も49%を保有し、Umiosロジは連結子会社から持分法適用関連会社となる。中計の構造改革の一環。

2026年3月社名変更・第三の創業

2026年3月1日、社名をマルハニチロ株式会社からUmios株式会社へ変更。社名は『umi(海)』『one』『solutions』を組み合わせた造語で、「海といのちの未来をつくる」というパーパスのもと第三の創業を掲げ、消費者起点のバリューサイクルとグローカル戦略で新たな価値創造に踏み出した。

2026年2月3Q・通期上方修正

2026年2月9日、第3四半期決算にあわせ通期の親会社株主に帰属する当期純利益を175億円→195億円へ上方修正(+11.4%)し、期末配当を24円(分割調整後)へ増配。最終着地の221.8億円は、この上方修正後の予想もさらに上回った。

2026年1月株式分割

2026年1月1日付で普通株式1株を3株に分割。投資単価を引き下げて個人投資家が買いやすくし、株式の流動性向上を図った。これに伴いEPS・BPS・1株当たり配当は分割調整後で表示している。

2025年11月株式分割・記念優待を発表

2025年11月10日、1株を3株とする株式分割(2026年1月1日効力)と、社名変更を記念した株主優待の新設(3年間限定)を同時に発表。優待は2026〜2028年の各3月末に100株以上を保有する株主が対象で、QUOカード500円分〜5,000円相当の自社商品を贈呈する。中期経営計画の企業変革費用に位置づけた期間限定の施策で、恒久的な制度ではない。

2025年4月中期経営計画スタート

3ヵ年の中期経営計画「For the ocean, for life 2027」(2026/03期〜2028/03期)の初年度がスタート。「バリューサイクルの構築」「グローカル戦略の推進」「『挑戦と共創』の企業文化の醸成」を柱に、収益のボラティリティ低減と海外展開の強化を進める。

代表者プロフィール

安田 大助
代表取締役社長COO
変革を主導し、持続可能性と収益力の両立を目指す経営者
私たちは『For the ocean, for life -海といのちの未来をつくる-』をパーパスに掲げ、海を起点とした価値創造力で、食を通じて人も地球も健康にするソリューションカンパニーへの変革を目指します。資源調達力・加工技術力・食材提供力という3つの強みを、消費者起点のバリューサイクルでつなぎ、国内外の各エリアに『グローカル』に展開することで、持続的なタンパク質の提供と健康価値の創造を実現してまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率FY2026/3末時点)32.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2026/3末時点

Interest-bearing Debt
3,069億円
借金(有利子負債)
Net Assets
2,915億円
会社の純資産

自己資本比率は32.9%(2026/03期、有価証券報告書の公式値)で、前期33.7%からわずかに低下したものの30%台を維持しています。総資産7,517億円・純資産2,914億円(うち自己資本は約2,473億円で、差額は非支配株主持分)。有利子負債(短期借入金+CP+長期借入金+社債)は3,068億円で、棚卸資産・有形固定資産の増加や欧州子会社の取得に伴う借入増で前期2,709億円から増加しました。手元現金529億円を控除しても実質有利子負債は大きく、水産・食品商社特有の運転資金需要を背負う財務構造です。BPS(1株純資産)は1,635円で、これに対するPBRは0.81倍と純資産を下回ります。(有利子負債は2024期〜2026期が有価証券報告書・決算短信の実額、2022期・2023期は決算短信のキャッシュ・フロー対有利子負債比率等から算出した概算値です)

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+248億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-212億円
投資に使ったお金
Financing CF
-8.1億円
借入・返済など
Free CF
+36.4億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/03期192億円▲103億円▲172億円89.9億円
2023/03期▲2,400万円▲239億円303億円▲239億円
2024/03期536億円▲189億円▲329億円347億円
2025/03期392億円▲18.9億円▲294億円373億円
2026/03期248億円▲212億円▲8.1億円36.4億円

本業のキャッシュ創出力は水産物の仕入・在庫や相場に左右され、年による振れが大きいのが特徴です。2026/03期の営業キャッシュ・フローは248億円と、前期392億円から減少しました(棚卸資産の積み増し等)。投資キャッシュ・フローは設備投資と欧州子会社の取得で-212億円、財務キャッシュ・フローは-8億円で、フリー・キャッシュ・フローは36億円を確保。2023/03期は水産物の仕入増で営業CFがほぼゼロとなり借入で補うなど、運転資金の変動が大きい点には留意が必要です。期末の現金及び現金同等物は529億円です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
2億8,800万円
連結子会社数
80
設備投資額
289.7億円
平均勤続年数(従業員)
14.4
臨時従業員数
13528

代表者は代表取締役社長の安田大助氏で、2026年4月にCEO・COO職を新設し、池見賢氏が代表取締役会長CEO、安田氏が代表取締役社長COOを務める双頭体制へ移行しました。監査等委員会設置会社で、取締役会は10名中女性2名(比率20.0%)連結子会社80社を擁する大規模な水産・食品グループを運営しています。監査法人への監査証明業務に基づく報酬は連結総額2億9,900万円(うち提出会社1億7,900万円)、役員報酬は取締役(監査等委員・社外取締役を除く)5名に対し総額2億4,400万円、社外役員10名に1億1,400万円です。設備投資額は289.7億円。中期経営計画では「挑戦と共創」の企業文化の醸成を掲げ、変革を進めています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.1%
浮動株53.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28.2%
事業法人等19.2%
外国法人等22.2%
個人その他24.9%
証券会社5.5%

安定株主には事業パートナーの大東通商(9.76%)や、政策保有の金融機関(農林中央金庫・日本生命・みずほ銀行)、OUGホールディングスなどが含まれます。信託銀行の信託口(日本マスタートラスト・日本カストディ合計約18.6%)や外国人投資家は浮動株の中心です。(安定株主比率は有価証券報告書の所有者別分布に基づく)

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(18,709,800株)12.34%
大東通商株式会社(14,795,763株)9.76%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(9,510,600株)6.27%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,324,642株)2.85%
農林中央金庫(2,796,516株)1.84%
OUGホールディングス株式会社(2,538,978株)1.67%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,524,263株)1.66%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(2,398,050株)1.58%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(2,218,155株)1.46%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,832,781株)1.21%

筆頭株主は信託口の日本マスタートラスト信託銀行(12.34%)で、第2位の大東通商(9.76%)は水産物取引の主要パートナーである事業会社です。第3位に日本カストディ銀行(信託口6.27%)が続き、農林中央金庫・日本生命・みずほ銀行など金融機関の政策保有や、State Street・JP Morganといった外国人投資家が上位に並びます。信託口と外国人が浮動株の中心で、事業会社・金融機関の政策保有が相対的な安定株主を構成します。(持株数・比率は有価証券報告書の2026年3月末時点、2026年1月の株式分割後の株数に基づく)

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1水産資源・原材料の調達リスク(漁獲規制・資源変動や、気候変動・海水温上昇による漁獲量・魚価の変動が調達コストと収益を左右する)
2原材料・エネルギー・飼料価格および物流コストの高騰リスク(インフレや地政学リスクによるコスト上昇を販売価格へ十分に転嫁できない場合、利益率が圧迫される)
3為替変動リスク(水産物・畜産物の輸入や海外事業の拡大により、円安・円高が調達コストと海外損益に影響する)
4地政学・通商政策リスク(中東情勢や米国の通商政策の動向が、エネルギー価格・物流・海外事業に影響を及ぼす)
5食品の安全・品質リスク(食中毒・異物混入・表示不正等が発生した場合、信用失墜・製品回収費用・業績悪化につながる)
6M&A・海外事業ののれん減損リスク(欧州子会社取得等の投資が計画未達となった場合、のれんの減損が業績を悪化させる可能性)

社員の給料はどのくらい?

平均年収
783万円
従業員数
1,738
平均年齢
41歳
平均年収従業員数前年比
2026/03期783万円1,738-

提出会社(単体)の平均年間給与は約783万円(7,831,821円)、平均年齢41.0歳・平均勤続14.4年です(2026/03期・有価証券報告書「従業員の状況」ベース)。提出会社の従業員数は1,738名で、連結ベースの従業員数は12,479名。水産・食品の製造・加工現場を含む大規模な人員を擁し、平均年収は業界では標準的な水準です。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間(2021年3月末を100)の配当込みTSR(株主総利回り)は183.6(+83.6%)と着実にリターンを積み上げましたが、同期間の配当込みTOPIX(202.2・+102.2%)をやや下回るアンダーパフォーマンスです。2024/03期以降は株価上昇と増配でTSRが大きく改善しており、社名変更(Umios)・株式分割・累進配当の採用が個人投資家の関心を高めています。営業利益の過去最高更新の一方で最終減益が続くなか、収益のボラティリティ低減と資本効率の改善(PBR0.81倍の是正)が、TSRの一段の改善に向けたカタリストとなります。(TSR・TOPIXは有価証券報告書「主要な経営指標の推移」の株主総利回り〈配当込み・会社公式値〉。3月決算のため各年3月末基準)

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
44.67
方針: 中期経営計画「For the ocean, for life 2027」期間(FY2026/3〜FY2028/3)は、配当性向30%以上を前提とした累進配当(原則減配せず維持または増配)を基本方針とする。FY2026/3の期末配当は、期初予想20円(分割調整後)から2026年2月9日(第3四半期)に24円へ、さらに本決算(5月11日)で過去最高益を受けて28円へと2段階で増額し、年間配当は株式分割調整後で44円67銭とした。
1株配当配当性向
2022/03期18.3317.1%
2023/03期21.6717.9%
2024/03期28.3320.5%
2025/03期36.6723.8%
2026/03期44.6730.4%
2027/03期(予想)4545.4%
5期連続増配
株主優待
なし

2025年11月10日に社名変更を記念した株主優待制度を新設しました(3年間限定・恒久制度ではありません)。2026・2027・2028年の各3月末に100株以上を保有する株主が対象で、100〜499株はQUOカード500円分、500〜999株は3,000円相当の自社商品(缶詰4缶入り等)、1,000株以上は5,000円相当の自社商品(缶詰6缶入り・養殖魚やメロ・エビの冷凍品等)を贈呈します。中期経営計画の企業変革費用に位置づけた期間限定の記念優待で、恒久的な株主還元方針ではない点に留意が必要です。

株主還元は配当性向30%以上を前提とした累進配当(原則減配せず維持または増配)を基本方針とし、増配基調が続いています。2026/03期の年間配当は株式分割調整後で44円67銭(中間16円67銭+期末28円)で、期末配当は期初予想20円から2026年2月9日(第3四半期)に24円へ、本決算(5月11日)で過去最高益を受けてさらに28円へと2段階で引き上げました。2027/03期予想は45円(中間22円+期末23円)で、予想配当利回りは約3.4%です。配当性向は2026/03期で約30%、2027/03期予想は最終減益計画のため約45%へ上昇します。2026年1月1日付で1株を3株とする株式分割を実施しており、表の1株当たり配当・利回りは分割調整後で統一しています。株主優待は2025年11月に新設した新社名記念の3年限定制度(2026〜2028年の各3月末に100株以上保有が対象で、QUOカード500円分〜5,000円相当の自社商品を贈呈)で、恒久的な還元方針ではありません。(表の利回りは現在株価ベース)

もし5年前に投資していたら?

+
2022/03期初めに100万円を投資した場合
100万円が 183.6万円 になりました (83.6万円)
+83.6%
年度末時点評価額損益TSR
2022/03期93.4万円▲6.6万円-6.6%
2023/03期95.0万円▲5.0万円-5.0%
2024/03期121.1万円21.1万円21.1%
2025/03期136.2万円36.2万円36.2%
2026/03期183.6万円83.6万円83.6%

※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2022/03期276億円107億円38.8%
2023/03期335億円149億円44.5%
2024/03期359億円112億円31.1%
2025/03期419億円121億円28.9%
2026/03期395億円113億円28.5%

税負担は税金等調整前当期純利益と法人税等合計から算定しています。2026/03期の実効税率は28.5%(税引前当期純利益395.0億円・法人税等112.5億円)で、2023/03期の44.5%から2025/03期の28.9%・2026/03期の28.5%へと税負担が正常化してきました。2024期〜2026期は有価証券報告書の税引前当期純利益・法人税等合計の実額、2022期・2023期は税引前利益の実額が取得できないため経常利益を代用した概算実効税率です。なお次期2027/03期は純利益が大幅減益(会社予想150億円)となる見通しで、税負担率も変動する可能性があります。(実効税率は税引前当期純利益に対する法人税等合計の比率)

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Umios(旧マルハニチロ) まとめ

業績
好調
営業益 前年比+2.7%(FY2026/3は売上高1兆1,059億円・営業利益311.9億円と過去最高。一過性益の剥落で経常・最終は減益(純利益221.8億円・-4.7%)。)
配当
高め
1株 44.67円(FY2026/3から配当性向30%以上を前提とする累進配当を採用。年配当は分割調整後44円67銭で性向約30%、予想配当利回り約3.4%。)
安全性
普通
自己資本比率 32.9%(FY2026/3末時点)(自己資本比率は32.9%(有報公式)で前期33.7%から微減も30%台を維持。ただし有利子負債3,068億円と多く、PBR0.81倍。)
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%(FY2026/3実績)(ROEは有報公式で9.3%(前期10.7%)。過去5年概ね二桁だが当期は最終減益で9%台へ。営業利益率2.8%・ROA約3.1%と薄利多売型で低め。)
話題性
普通
ポジ 38%(5年TSRは+83.6%だが配当込みTOPIX(+102.2%)を下回る。社名変更後のFY2027/3は純利益-32.4%予想で、PBR0.81倍と割安圏。)

マルハニチロがUmiosへ改称し「第三の創業」。2026/03期は売上・営業利益とも過去最高だが経常・最終は減益、PBR0.81倍・実績PER約9.0倍の割安圏で5年TSRはTOPIXにやや劣後

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データ提供: OSHIKABU