Umios(株)
Umios Corporation
最終更新日: 2026年3月21日
海といのちの未来をつくる。マルハとニチロの歴史を受け継ぎ、世界の食卓に貢献する水産最大手
海といのちの未来をつくる — For the ocean, for life
この会社ってなに?
スーパーの冷凍食品コーナーにある「あけぼの」ブランドの鮭フレークや冷凍エビフライ、コンビニのおにぎり具材、回転寿司のネタなど、日常的に口にする水産加工品の多くにUmiosが関わっています。缶詰の「あけぼの さけ」や「マルハニチロ さばみそ煮」も定番商品。また養殖事業ではクロマグロやカンパチなどを手がけ、持続可能な水産資源の確保に取り組んでいます。
Umios(旧マルハニチロ)は、水産最大手として国内外に強固な流通網を持ち、冷凍食品・缶詰など加工食品も大手クラスの総合食品企業です。2025年3月期は売上高1兆787億円(前年比+4.7%)、営業利益304億円(同+14.5%)と過去最高益を更新。2026年3月に「Umios」へ社名変更し、中期経営計画「For the ocean, for life 2027」のもとFY2028/3に営業利益400億円・ROIC 5%を目指しています。PER 12.9倍・PBR 0.98倍と水産業界の中では標準的なバリュエーションで、4期連続増配中の高配当銘柄です。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区高輪二丁目21番2号 THE LINK PILLAR 1 SOUTH
- 公式
- www.umios.com
社長プロフィール
海といのちの未来をつくる。Umiosは、水産資源の持続的な利用を通じて、世界中の人々に安全・安心で健康的な食を届け、地球環境と共生する企業グループを目指してまいります。
この会社のストーリー
山口県下関で林兼商店(のちの大洋漁業→マルハ)が創業。捕鯨と遠洋漁業で日本の食を支えた。
北洋漁業の先駆け、堪察加漁業株式会社(のちのニチロ)が設立。サーモン缶詰で世界的ブランドに。
マルハグループ本社と株式会社ニチロが経営統合し、マルハニチロホールディングスが発足。水産業界最大手に。
持株会社体制からの移行で事業会社が統合。マルハニチロ株式会社として東証プライムに上場。
新長期ビジョンと中期経営計画を策定。営業利益400億円、ROIC 5%、海外経常利益比率50%以上を目標に掲げた。
マルハニチロからUmios(ウミオス)へ。海外展開を見据えた新ブランド戦略で「第三の創業」を宣言。
注目ポイント
国内外に強固な水産物流通網を持つ業界最大手。78社の連結子会社を持ち、世界中から水産物を調達・加工・販売しています。社名変更を機にグローバル展開を加速。
4期連続増配で配当利回り2.73%。さらに社名変更記念の3年限定株主優待も新設。配当+優待で個人投資家に手厚い還元を実施中です。
養殖事業やMSC/ASC認証の推進など、持続可能な水産資源の利用をリード。「海といのちの未来をつくる」をパーパスに掲げ、ESG経営を推進しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 38.5% |
| FY2017/3 | 45円 | 15.3% |
| FY2018/3 | 40円 | 13.1% |
| FY2019/3 | 40円 | 12.6% |
| FY2020/3 | 40円 | 16.8% |
| FY2021/3 | 40円 | 36.4% |
| FY2022/3 | 55円 | 17.1% |
| FY2023/3 | 65円 | 17.9% |
| FY2024/3 | 85円 | 20.6% |
| FY2025/3 | 110円 | 23.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約15万円) |
| 金額相当 | 500円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は4期連続増配を実施しており、FY2026/3は1株40.7円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。配当利回りは2.73%で、配当性向は35%と余裕があります。また、社名変更を記念した3年限定の株主優待制度を新設し、ギフトカードや自社商品が贈呈される点も個人投資家にとって魅力的です。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
Umiosの業績は着実に成長を続けており、FY2025/3で売上高1兆787億円・営業利益304億円と過去最高を更新しました。水産物の国際的な調達力と加工食品の拡販が寄与しています。FY2026/3は前期の大型一時利益の反動で純利益は減益予想ですが、売上高1兆800億円を維持し、安定した収益基盤を確保しています。
事業ごとの売上・利益
水産物の調達・加工・販売。サーモン・エビ・マグロ等の国際取引が主力。海外拠点を通じたグローバル調達網を構築。売上構成比約43%。
冷凍食品・缶詰・レトルト食品の製造販売。「あけぼの」「マルハニチロ」ブランドで家庭用・業務用を展開。売上構成比約30%。
食肉・ハム・ソーセージ等の調達販売。大東通商との連携により畜産物の安定供給を実現。売上構成比約15%。
冷蔵倉庫・低温物流サービス。全国に冷蔵倉庫網を展開し、高い利益率を確保。売上構成比約12%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.8% | 1.1% | - |
| FY2022/3 | 11.8% | 3.1% | - |
| FY2023/3 | 8.8% | 2.9% | - |
| FY2024/3 | 16.5% | 3.1% | 2.6% |
| FY2025/3 | 15.2% | 3.4% | 2.8% |
営業利益率はFY2021/3の1.9%からFY2025/3の2.8%へと改善が続いています。ROEは8〜9%台で安定しており、ROAも3%台まで上昇。水産業界の特性として薄利多売のビジネスモデルではあるものの、高付加価値製品へのシフトと物流効率化により、着実な収益性向上を実現しています。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の5,327億円からFY2025/3には6,812億円へ拡大しました。自己資本比率は26.8%から33.7%へと着実に改善しており、財務基盤の強化が進んでいます。有利子負債は約5,131億円と大きいですが、これはグローバルな水産物調達と物流ネットワークを支える事業資金であり、営業キャッシュフローで十分にカバーできる水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 334億円 | -120億円 | -108億円 | 214億円 |
| FY2022/3 | 192億円 | -103億円 | -172億円 | 89.9億円 |
| FY2023/3 | -2,400万円 | -239億円 | 303億円 | -239億円 |
| FY2024/3 | 536億円 | -189億円 | -329億円 | 347億円 |
| FY2025/3 | 392億円 | -18.9億円 | -294億円 | 373億円 |
FY2023/3には水産物仕入増加の影響で営業CFがほぼゼロとなりましたが、FY2024/3には536億円、FY2025/3にも392億円と力強い営業キャッシュフローを創出しています。投資活動は設備投資と事業拡大に充当され、FY2025/3のFCFは373億円と潤沢なフリーキャッシュフローを確保。財務の健全性と成長投資のバランスが取れた経営を実践しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 181億円 | 123億円 | 68.2% |
| FY2022/3 | 276億円 | 107億円 | 38.8% |
| FY2023/3 | 335億円 | 149億円 | 44.5% |
| FY2024/3 | 311億円 | 103億円 | 33.0% |
| FY2025/3 | 323億円 | 89.9億円 | 27.9% |
税引前利益はFY2021/3の181億円からFY2025/3の323億円へと拡大しています。実効税率は27〜68%と年度によって幅がありますが、FY2021/3の高い税率は繰延税金資産の取崩しや海外子会社の利益構成の影響によるものです。直近2年は28〜33%と正常化しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 768万円 | 12,454人 | - |
従業員の平均年収は768万円と、水産・食品業界の中では標準的な給与水準です。2026年春闘ではベースアップ月額14,000円(賃上げ率6%)で満額妥結するなど、人材投資に積極的な姿勢を示しています。連結従業員数12,454名と大規模な組織を運営しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は大東通商。
筆頭株主は信託銀行(12.94%)で、第2位の大東通商(9.76%)は水産物取引の主要パートナーです。機関投資家と事業パートナーを中心とした安定株主構成を形成しています。外国人投資家(State Street等)も上位に入っており、グローバルな投資家からの関心も高いことがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 水産事業 | 4,660億円 | 120億円 | 2.6% |
| 加工食品事業 | 3,200億円 | 95億円 | 3.0% |
| 畜産事業 | 1,600億円 | 35億円 | 2.2% |
| 物流事業 | 1,300億円 | 54億円 | 4.2% |
水産事業が売上の約43%を占める最大セグメントで、加工食品事業(約30%)が続きます。物流事業は売上構成比12%ながら利益率4.2%と全セグメント中最高の収益性を誇ります。中期経営計画では海外事業の拡大と高付加価値製品へのシフトを重点戦略に据え、特に水産事業と加工食品事業の利益率改善を推進しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。78社の連結子会社を持つ大規模なグループ経営体制を構築しており、グローバルな事業展開を支えています。設備投資額220億円は業界トップクラスで、加工設備と物流インフラへの積極投資を継続しています。平均勤続年数15年と安定した雇用環境を提供しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1兆500億円 | — | 1兆787億円 | +2.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 300億円 | — | 304億円 | +1.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
Umiosは中期経営計画「For the ocean, for life 2027」のもと、FY2028/3に営業利益400億円・ROIC 5%を最終目標に掲げています。初年度のFY2025/3は営業利益304億円と過去最高を記録し、目標の76%に到達。海外事業の拡大と高付加価値製品へのシフトが成長ドライバーとして期待されています。長期ビジョンではROIC 7%以上・海外経常利益比率70%を目指す意欲的な計画です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
UmiosのTSRは5年間で160%と着実にリターンを積み上げていますが、TOPIX(213%)を下回るパフォーマンスとなっています。FY2024〜2025にかけて株価上昇が加速しており、社名変更と中期経営計画の実行に伴い、今後のTSR改善に期待が持てます。営業利益400億円目標の達成と海外展開の進展がカタリストとなるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 118.0万円 | +18.0万円 | 18.0% |
| FY2022 | 110.4万円 | +10.4万円 | 10.4% |
| FY2023 | 112.3万円 | +12.3万円 | 12.3% |
| FY2024 | 142.5万円 | +42.5万円 | 42.5% |
| FY2025 | 160.1万円 | +60.1万円 | 60.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
Umiosの株価指標は、PER 12.9倍と業界平均(10.4倍)をやや上回る水準にあり、成長期待が織り込まれています。PBR 0.98倍は業界平均(0.9倍)とほぼ同水準。配当利回り2.73%は業界平均を上回り、社名変更と中計による成長期待を反映した適正なバリュエーションと言えます。信用倍率3.70倍はやや買い超過の状態です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
マルハニチロから「Umios(ウミオス)」に社名変更。海外展開を見据えた新ブランド戦略を始動。
春闘でベースアップ月額14,000円(賃上げ率6%)で満額妥結。人材投資を加速。
FY2026/3の業績予想を上方修正し、配当も10円増額。Q3累計は純利益175億円。
新長期ビジョンと中期経営計画「For the ocean, for life 2027」を策定。FY2028/3に営業利益400億円を目指す。
最新ニュース
Umios(株) まとめ
ひとめ診断
「海といのちの未来をつくる。水産最大手がUmiosとして第三の創業へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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