ユキグニファクトリー(株)
YUKIGUNI FACTORY CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
キノコのチカラで、ミライのセカイへ。世界初のまいたけ人工栽培から、食の未来を拓く
キノコのチカラ、ミライのセカイ
この会社ってなに?
スーパーのキノコ売り場で見かける「雪国まいたけ」「雪国しめじ」「雪国えりんぎ」。これらはすべてユキグニファクトリーの製品です。まいたけ市場では国内トップシェアを誇り、3社寡占の安定した市場構造を持ちます。また、2025年から新発売の「キノコのお肉」シリーズは植物性代替肉として注目を集めており、ドムドムハンバーガーとのコラボ商品も話題です。
ユキグニファクトリー(旧・雪国まいたけ)は、1983年にまいたけの大規模人工栽培を世界で初めて実現した企業です。まいたけ・エリンギ・ぶなしめじなどのキノコを製造販売し、国内まいたけ市場でトップシェアを誇ります。2025年4月に社名を変更し、「キノコのお肉」など新規事業にも挑戦。神明ホールディングスが50%超を保有する親会社として経営を安定させています。FY2025/3は売上高531億円、FY2026/3は営業利益33億円(前年比+35%)を見込み、中期経営計画ではROIC 10%を目標としています。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県南魚沼市余川89番地
- 公式
- www.yukiguni-factory.co.jp
社長プロフィール
キノコのチカラで、食と健康の未来を創造する。ユキグニファクトリーは、世界で初めて実現したまいたけの大規模人工栽培技術を核に、キノコの新たな可能性を追求し続けます。
この会社のストーリー
新潟県南魚沼市で株式会社雪国まいたけを設立。世界で初めてまいたけの大規模人工栽培に成功した。
まいたけに続き、エリンギやぶなしめじの生産を開始。プレミアムきのこ総合メーカーへと進化した。
創業者の不正会計問題を受け上場廃止。米ベインキャピタルの傘下で経営再建に着手した。
経営再建を完了し東証一部に再上場。コロナ禍の巣ごもり需要で過去最高益を記録した。
欧州マッシュルーム大手Banken Champignons社を買収し、海外事業への本格的な一歩を踏み出した。
「キノコのチカラ、ミライのセカイ」をスローガンに社名変更。代替肉「キノコのお肉」など新領域に挑戦する。
注目ポイント
まいたけ市場は3社寡占で参入障壁が極めて高く、ユキグニファクトリーはその中でトップシェアを維持。安定した収益基盤を持つ独自のポジションです。
キノコの食感を活かした植物性代替肉「キノコのお肉」シリーズを2025年に発売。環境意識の高まりを追い風に、新たな成長ドライバーとして期待されています。
100株保有で3,000円相当、1,000株以上で7,000円相当の自社キノコ製品がもらえます。年2回の権利確定で、配当と合わせた実質利回りが魅力的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 42円 | 35.3% |
| FY2022/3 | 30円 | 40.0% |
| FY2023/3 | 20円 | 67.5% |
| FY2024/3 | 11円 | 32.3% |
| FY2025/3 | 15円 | 39.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約11万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜7,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
FY2021/3の42円をピークに業績連動で減配が続きましたが、FY2025/3には15円と増配に転じました。FY2026/3は1株16円の配当(予想)を計画しており、業績回復に伴い増配傾向です。加えて、株主優待として自社キノコ製品がもらえる点も個人投資家にとって大きな魅力です。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2021/3にはコロナ禍の巣ごもり需要で売上高514億円・営業利益78億円と過去最高益を記録しましたが、その後は需要正常化と原材料高の影響で減収減益が続きました。FY2024/3以降は回復基調に転じ、FY2025/3には売上高531億円まで回復。FY2026/3は営業利益33億円(前年比+35%)と利益面での大幅改善を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
国内まいたけ市場でトップシェア。売上構成比54%を占める最大セグメント。寡占市場での価格支配力が強み。
売上構成比20%。家庭用・業務用ともに安定した需要がある。
売上構成比10%。近年の健康志向を追い風に堅調に推移。
マッシュルーム(海外子会社)、加工食品、「キノコのお肉」等の新規事業を含む。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 41.0% | 20.0% | - |
| FY2022/3 | 7.5% | 12.6% | - |
| FY2023/3 | 0.6% | 5.4% | - |
| FY2024/3 | 0.8% | 5.8% | 8.6% |
| FY2025/3 | 12.6% | 5.7% | 7.0% |
FY2021/3にはROE 51.4%・営業利益率15.2%と際立つ高収益性を示しましたが、これはコロナ特需による一時的な水準でした。直近のFY2025/3はROE 12.0%・営業利益率4.6%に落ち着いていますが、寡占市場での価格支配力を背景に、利益率の改善余地は大きいと考えられます。
財務は安全?
FY2023/3まで実質無借金経営でしたが、FY2024/3に海外マッシュルーム事業の買収に伴い有利子負債226億円を計上。FY2025/3には189億円に減少しており、着実に返済が進んでいます。自己資本比率は32.7%と安定しており、BPSも着実に積み上がっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 53.2億円 | -33.6億円 | -2.3億円 | 19.6億円 |
| FY2025/3 | 55.2億円 | -22.5億円 | -21.6億円 | 32.7億円 |
営業キャッシュフローは毎期31〜82億円のプラスを安定的に創出しており、キノコ製造業の収益安定性がうかがえます。FY2025/3のFCFは33億円とFY2023/3の1億円から大幅に改善。投資キャッシュフローは生産設備の更新と海外事業への投資に充当されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 56.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 37.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 10.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 6.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 22.3億円 | 5,400万円 | 2.4% |
実効税率はFY2024/3に51.7%と高水準でしたが、これは海外子会社関連の税務コストが影響しています。FY2025/3には37.9%に正常化しており、FY2026/3も38.5%と安定した水準が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 443万円 | 1,064人 | - |
従業員の平均年収は443万円で、製造業の中では標準的な水準です。平均年齢41.9歳・平均勤続年数12.6年と定着率が高く、キノコ栽培の専門技術を持つ人材が蓄積されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は雪国まいたけ従業員持株会氏・神明ホールディングス。
筆頭株主は神明ホールディングス(50.03%)で、コメ卸最大手が親会社として経営を支えています。信託銀行や海外機関投資家も一定の保有があり、上場企業としての株主構成が整っています。従業員持株会(0.21%)も存在し、社員の参画意識がうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| まいたけ | 287億円 | 推定14億円 | 4.9% |
| ぶなしめじ | 106億円 | 推定5億円 | 4.7% |
| エリンギ | 53億円 | 推定3億円 | 5.7% |
| その他キノコ・加工品等 | 85億円 | 推定2億円 | 2.4% |
まいたけが売上の54%を占める最大セグメントで、ぶなしめじ(20%)、エリンギ(10%)が続きます。キノコ市場は雪国まいたけ・ホクト・他1社による寡占構造が特徴で、参入障壁が高い安定したビジネスモデルです。2023年のオランダ・Banken Champignons社買収により、海外マッシュルーム事業も拡大中です。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中、女性が3名(42.9%)と高い女性比率を実現しています。社外取締役比率も57%と過半数を占め、ガバナンス体制は充実しています。設備投資は20.6億円と生産設備の維持・拡充に積極的です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 500億円 | — | 531億円 | +6.3% |
| FY2024 | 424億円 | — | 475億円 | +12.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画ではROIC 10%前後を最終目標に掲げていますが、FY2025/3時点では4〜5%程度と大きなギャップがあります。国内キノコ事業の基盤強化と、2023年に買収したオランダBanken Champignons社の統合による海外事業の拡大が成長戦略の柱です。「キノコのお肉」等の新規事業も育成中です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSRは4年間で60.8%とTOPIX(150.2%)を大きく下回るパフォーマンスです。コロナ特需後の業績調整が長引いたことが主因です。中期経営計画の目標達成と海外事業の成長により、TSR改善の余地は大きいと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2022 | 59.4万円 | -40.6万円 | -40.6% |
| FY2023 | 53.3万円 | -46.7万円 | -46.7% |
| FY2024 | 56.2万円 | -43.8万円 | -43.8% |
| FY2025 | 60.8万円 | -39.2万円 | -39.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 21.2倍・PBR 3.45倍と、業界平均を大きく上回るプレミアム評価を受けています。これはまいたけ市場での寡占的地位と高い参入障壁が評価されているためです。信用倍率1.68倍と売り買いが拮抗しており、市場の見方は分かれています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期決算を発表。上期純利益は89%減益で着地。下期の回復に期待がかかる。
研究開発室を研究開発本部に格上げ。キノコの新たな価値創造と事業領域拡張を加速。
「ユキグニファクトリー」に社名変更。1983年の設立以来初めての商号変更で新時代へ。
最新ニュース
ユキグニファクトリー(株) まとめ
ひとめ診断
「まいたけの人工栽培を世界で初めて実現。キノコの力で未来を拓くプレミアムきのこ総合メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「水産・農林業」に分類される他の企業
海といのちの未来をつくる。水産最大手がUmiosとして第三の創業へ
飼料から食卓まで一貫体制。鹿児島発、鶏肉のプロフェッショナル企業
『大きな大きな焼きおにぎり』の会社が、サーモン養殖と健康素材で世界の食卓を支える総合食品メーカーへ
口に入るものは間違ってはいけない。無農薬・無投薬を貫く山口発のオーガニック食品企業
捕鯨の会社から、水産物の総合商社へ。魚を中心に食で世界をつなぐプライム企業
北海道シェア5割の採卵養鶏大手。鶏卵相場高騰を追い風に過去最高益を更新し、株価は上場来高値圏へ
接ぎ木苗のパイオニア。野菜苗生産で日本最大級、農業の未来を支えるアグリベンチャー
日本の農業を種から支える。1895年創業の種苗専門企業、群馬から全国へ