(株)秋川牧園
AKIKAWA FOODS & FARMS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
口に入るものは間違ってはいけない。無農薬・無投薬を貫く、山口発の食の安全リーダー
口に入るものは間違ってはいけない — 安心・安全な食の提供を通じた持続可能な社会の実現
この会社ってなに?
生活クラブ生協で販売されている「丹精國鶏」の鶏肉、抗生物質を一切使わずに育てた安心な鶏肉や卵が秋川牧園の製品です。自社の宅配サービスでは、無農薬野菜・有機牛乳・冷凍食品のセットを全国にお届け。「口に入るものは間違ってはいけない」という創業理念のもと、食の安全にこだわる家庭に支持されています。
秋川牧園は1972年に山口県で創業し、無農薬野菜・無投薬鶏肉・有機牛乳など「安心・安全な食」を一貫して追求する食品企業です。2025年3月期は売上高79.6億円(前年比+7.6%)と成長を続けていますが、飼料価格高騰や新配送センター稼働に伴うコスト増で営業利益は一時的に赤字に。FY2026/3は売上高83.6億円・営業利益1億円への回復を見込んでいます。生協ルートを主力に、自社宅配事業の全国展開を進める成長企業です。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 山口県山口市仁保下郷10317番地
- 公式
- www.akikawabokuen.com
社長プロフィール
口に入るものは間違ってはいけない。秋川牧園は創業以来、農薬や抗生物質に頼らない食づくりを追求してきました。安心・安全な食を全国の食卓にお届けし、持続可能な農業の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
秋川實氏が山口県で「口に入るものは間違ってはいけない」の理念のもと、無投薬の養鶏事業を開始した。
株式会社秋川牧園として法人化。無農薬野菜や有機牛乳の生産にも着手し、安心食品の総合企業へ歩み始めた。
東京証券取引所JASDAQ市場に上場。農業分野では稀有な上場企業として注目を集めた。
東日本大震災後の食の安全意識の高まりを受け、無農薬・無投薬食品への需要が急増。宅配事業が大きく成長した。
全国宅配強化のため新配送センターを竣工。また中国・常州の秋川牧園農業を子会社化し、海外展開にも着手した。
第5期中期経営計画のもと、7つの基本戦略を推進。FY2026/3は営業利益の黒字回復を見込み、成長軌道への復帰を目指す。
注目ポイント
創業以来50年以上にわたり、抗生物質不使用の鶏肉や無農薬野菜を提供。食の安全にこだわる消費者から絶大な信頼を得ており、オーガニック市場の成長とともにブランド価値が高まっています。
売上高はFY2021/3の64億円からFY2025/3の80億円へ5期連続で増収を達成。生協ルートに加え、全国向け自社宅配サービスの拡大が成長を牽引しています。
創業家が約40%を保有するオーナー企業で、長期視点の経営が特徴。社長自ら「間違いのない食」を追求する姿勢が、ブレない経営判断と企業文化を生み出しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4円 | 31.2% |
| FY2017/3 | 5円 | 20.9% |
| FY2018/3 | 5円 | 24.4% |
| FY2019/3 | 5円 | 15.4% |
| FY2020/3 | 5円 | 29.0% |
| FY2021/3 | 10円 | 24.5% |
| FY2022/3 | 10円 | 26.1% |
| FY2023/3 | 10円 | 26.7% |
| FY2024/3 | 10円 | 42.4% |
| FY2025/3 | 10円 | 147.9% |
| 必要株数 | 500株以上(約53万円) |
| 金額相当 | 1,500円〜3,500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は1株10円を5期連続で安定維持しており、配当利回りは0.94%と控えめです。FY2025/3は利益減少により配当性向が147.9%と一時的に高水準に。株主優待として自社の鶏肉等の詰合せがもらえる点が個人投資家にとっての魅力です。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
秋川牧園の売上高は5期連続で増収を達成し、FY2025/3には79.6億円に到達しました。一方、営業利益はFY2021/3の2.65億円をピークに減少傾向にあり、FY2025/3は飼料価格高騰と新配送センター稼働コストの影響で一時的な営業赤字に。FY2026/3は売上高83.6億円・営業利益1億円と黒字回復を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
自社農場・契約農場で生産した鶏肉・鶏卵・牛乳・加工品の製造。無投薬飼育による安全性が強み。売上構成比約50%の主力セグメント。
生協ルートおよび自社会員制宅配サービスによる販売。全国への宅配事業を拡大中。売上構成比約45%。
飼料販売・農業関連サービス等。売上構成比約5%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.5% | 3.2% | - |
| FY2022/3 | 8.3% | 2.9% | - |
| FY2023/3 | 6.5% | 2.6% | - |
| FY2024/3 | 4.5% | 1.4% | 0.2% |
| FY2025/3 | 1.9% | 0.4% | -0.0% |
営業利益率はFY2021/3の4.1%から低下傾向にあり、FY2025/3はほぼゼロとなりました。飼料・原材料費の高騰と設備投資負担が収益性を圧迫しています。ROEも8.8%から1.3%へ低下しましたが、売上成長は継続しており、コスト改善が進めば利益率の回復余地があります。
財務は安全?
FY2023/3まで実質無借金経営でしたが、新配送センター建設のためFY2024/3に約68億円の有利子負債を調達しました。自己資本比率は35%台から30%台へやや低下しましたが、設備投資一巡後は返済が進む見通しです。BPSは523円と安定しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.9億円 | -3.3億円 | -1.4億円 | 4.5億円 |
| FY2022/3 | 3.6億円 | -5.0億円 | 7,200万円 | -1.3億円 |
| FY2023/3 | 4.5億円 | -7.1億円 | 1.7億円 | -2.6億円 |
| FY2024/3 | 3.9億円 | -11.1億円 | 6.4億円 | -7.2億円 |
| FY2025/3 | 7.3億円 | -4.5億円 | -400万円 | 2.7億円 |
営業キャッシュフローは3〜7億円台で安定的にプラスを維持しています。FY2024/3には新配送センター建設で投資CFが-11億円と大きくなりましたが、FY2025/3には投資一巡でFCFがプラスに回復。設備投資の成果が今後の収益に反映される見通しです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.9億円 | 1.2億円 | 41.0% |
| FY2022/3 | 2.4億円 | 7,700万円 | 32.5% |
| FY2023/3 | 2.4億円 | 8,600万円 | 35.5% |
| FY2024/3 | 1.5億円 | 5,600万円 | 36.4% |
| FY2025/3 | 5,200万円 | 2,400万円 | 46.2% |
税引前利益はFY2021/3の2.88億円からFY2025/3には0.51億円へ減少しました。FY2025/3の実効税率45.1%は利益水準が低い中での固定的な税負担により高めに出ています。FY2026/3は利益回復に伴い実効税率も正常化する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 499万円 | 332人 | - |
従業員の平均年収は499万円、平均年齢42.5歳です。水産・農林業の中では標準的な給与水準ですが、従業員332名の中堅企業として安定した雇用を提供しています。職員持株会の保有比率6.4%は従業員の経営参画意識の高さを示しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が46.2%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は秋川氏・秋川氏・秋川氏。
筆頭株主は代表取締役社長の秋川正氏(21.5%)で、秋川一族で合計約40%を保有するオーナー企業です。職員持株会(6.4%)や関連会社・秋川くらしファーム(5.0%)も上位に入り、創業家を中心とした安定した経営基盤を持っています。地元の山口銀行や農協連合会もサポート株主です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食品製造事業 | 約40億円 | 約1億円 | 2.5% |
| 食品販売事業 | 約36億円 | 約0.5億円 | 1.4% |
| その他事業 | 約4億円 | 約0.2億円 | 5.0% |
食品製造事業が売上の約50%を占める主力セグメントで、食品販売事業(約45%)と合わせてほぼ全体を構成しています。製造から販売までの垂直統合型ビジネスモデルが特徴で、無投薬・無農薬という付加価値により価格競争力よりもブランド力で勝負する戦略です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が2名(22.2%)を占めており、スタンダード市場の中では女性比率は比較的高い水準です。6社の連結子会社を統括し、平均勤続年数13.1年と安定した組織運営を行っています。資本金7.1億円、設備投資5.0億円と成長投資を継続中です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 81億円 | — | 80億円 | -1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1億円 | — | -300万円 | -103.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
秋川牧園の第5期中期経営計画は7つの基本戦略(人財力強化・ブランド力強化・宅配事業拡大等)を柱としています。売上高は目標の93.6%まで到達していますが、営業利益は飼料コスト高騰の影響で未達が続いています。FY2026/3の業績回復が計画達成の重要な試金石です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
秋川牧園のTSRは5年間で144.1%と投資元本に対しプラスのリターンを確保していますが、TOPIX(213.4%)を大きく下回っています。FY2021にはTOPIXを上回る167.1%を記録しましたが、その後は業績悪化とともに低下。業績回復と株価の再評価が今後のTSR改善の鍵です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 167.1万円 | +67.1万円 | 67.1% |
| FY2022 | 148.2万円 | +48.2万円 | 48.2% |
| FY2023 | 145.1万円 | +45.1万円 | 45.1% |
| FY2024 | 146.2万円 | +46.2万円 | 46.2% |
| FY2025 | 144.1万円 | +44.1万円 | 44.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 63.2倍・PBR 2.04倍と業界平均を大幅に上回る割高な水準にあります。これは一時的な利益低迷によりEPSが低下しているためで、業績回復に伴い正常化が見込まれます。配当利回り0.94%は業界平均(2.5%)を下回りますが、オーガニック食品のニッチ市場における成長期待が株価に織り込まれています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3 第3四半期は累計経常利益が黒字浮上し、通期計画を超過するペースで推移。業績回復が鮮明に。
FY2026/3中間期は経常利益が黒字浮上し上振れ着地。売上成長とコスト改善が寄与。
第5期中期経営計画を策定。7つの基本戦略を柱に、宅配事業の全国展開とブランド強化を推進。
最新ニュース
(株)秋川牧園 まとめ
ひとめ診断
「口に入るものは間違ってはいけない。無農薬・無投薬を貫く山口発のオーガニック食品企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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