(株)極洋
KYOKUYO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月20日
捕鯨から始まった水産のプロフェッショナル。魚を中心に、食で人と地球によりそう企業
魚を中心に、食で人と暮らしと地球によりそう サステナブルな世界へ
この会社ってなに?
スーパーの鮮魚コーナーで見かけるサーモンやエビの切り身、回転寿司のネタ、お弁当に入っているカニカマ「オーシャンキング」。これらの多くに極洋が関わっています。また、冷凍食品コーナーの「シーマルシェ」ブランドや、業務用の「段取り上手」シリーズもおなじみ。マグロの養殖にも取り組んでおり、将来の持続可能な水産資源の確保に貢献しています。
極洋は1937年に捕鯨会社として創業し、現在は水産物の調達・加工・販売を軸に、冷凍食品・物流まで展開する水産総合企業です。2025年3月期は売上高3,027億円(前年比+15.7%)、営業利益111億円と過去最高益を更新。中期経営計画「Gear Up Kyokuyo 2027」のもと、水産事業のグローバル化と食品事業の高付加価値化を推進しています。PER 7.3倍・PBR 0.91倍とバリュー株の特徴を持ち、配当も6期連続で増配中です。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区赤坂三丁目3番5号 住友生命山王ビル
- 公式
- www.kyokuyo.co.jp
社長プロフィール

魚を中心に、食で人と暮らしと地球によりそう。極洋は水産資源の持続可能な利用を通じて、世界中の食卓に安全・安心な水産物をお届けし、豊かな食文化の発展に貢献してまいります。
この会社のストーリー
極洋捕鯨株式会社として設立。南氷洋捕鯨に挑み、日本の食料安全保障を支えた。
東京・大阪の証券取引所に株式を上場。缶詰製造にも進出し、事業の多角化を開始した。
株式会社極洋に改称。捕鯨部門を移管し、水産物の調達・加工・販売を中心とした総合水産企業へ転換した。
高知県でクロマグロの完全養殖事業を開始。持続可能な水産資源の確保に向けた新たな挑戦。
家庭用冷凍食品ブランド「シーマルシェ」と業務用「段取り上手」シリーズを立ち上げ、食品事業を本格化。
グローバル化と高付加価値化を2本柱とする3カ年中期経営計画をスタート。売上高3,500億円を目指す。
注目ポイント
PER 7.3倍・PBR 0.91倍と割安感が際立ちます。業績は過去最高益を更新中で、配当利回り2.96%と安定配当も魅力。バリュー投資の王道銘柄です。
クロマグロ養殖や資源管理型漁業への取り組みを通じて、将来の水産資源確保に貢献。ESG投資の観点からも注目される取り組みです。
100株保有で2,500円相当、300株以上で6,000円相当の自社製品詰合せがもらえます。配当と合わせた総合利回りが魅力的な株主還元策です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 5円 | 29.2% |
| FY2017/3 | 60円 | 26.0% |
| FY2018/3 | 60円 | 19.7% |
| FY2019/3 | 70円 | 26.0% |
| FY2020/3 | 70円 | 37.1% |
| FY2021/3 | 80円 | 22.4% |
| FY2022/3 | 90円 | 20.9% |
| FY2023/3 | 100円 | 18.5% |
| FY2024/3 | 100円 | 18.2% |
| FY2025/3 | 130円 | 22.9% |
| 必要株数 | 100株以上(約51万円) |
| 金額相当 | 2,500円〜6,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は安定的に増加しており、FY2026/3には1株150円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。配当性向は約20%前後と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配が期待できます。加えて、株主優待として自社製品の詰合せがもらえる点も個人投資家にとって魅力的です。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
極洋の業績は、水産物市況の回復と高付加価値食品の拡販により、FY2025/3で売上高3,027億円・営業利益111億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は水産物価格の調整で一時的に減収となりましたが、FY2025/3には大幅増収に転じています。FY2026/3は売上高3,500億円・営業利益125億円を予想し、成長トレンドの継続が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
水産物の調達・加工・販売。サーモン・エビ・マグロ等の輸入・国内流通が主力。売上構成比56%を占める最大セグメント。
冷凍食品・加工食品の製造販売。「シーマルシェ」ブランドや業務用「段取り上手」シリーズを展開。カニカマ「オーシャンキング」も主力。売上構成比22%。
生鮮水産物の卸売・小売向け供給。量販店・外食チェーンへの直接販売を拡大中。売上構成比22%。利益率が高い成長セグメント。
冷蔵倉庫・物流サービス。営業利益率17.6%と全セグメント中最高の収益性。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.2% | 3.3% | - |
| FY2022/3 | 10.7% | 3.6% | - |
| FY2023/3 | 12.1% | 4.0% | - |
| FY2024/3 | 12.3% | 3.7% | 3.4% |
| FY2025/3 | 15.1% | 3.7% | 3.7% |
営業利益率は1.9%から3.7%へと着実に改善しており、水産業界の中では高水準の収益性を確保しています。ROEは10%前後で安定しており、自己資本を効率的に活用した経営を実践しています。今後も高付加価値製品の拡販と原価管理の徹底により、利益率の向上が期待されます。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の約1,163億円からFY2025/3には約1,821億円まで拡大しており、事業規模の拡大に伴い着実に成長しています。有利子負債は508億円から794億円へ増加していますが、自己資本比率は32〜37%台で安定しており、成長投資と財務健全性のバランスが取れています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 60.0億円 | -5.3億円 | -46.3億円 | 54.7億円 |
| FY2022/3 | -11.3億円 | -52.3億円 | 57.4億円 | -63.5億円 |
| FY2023/3 | -62.4億円 | -23.4億円 | 90.1億円 | -85.8億円 |
| FY2024/3 | -17.2億円 | -57.1億円 | 85.2億円 | -74.3億円 |
| FY2025/3 | 58.4億円 | -90.4億円 | 21.5億円 | -31.9億円 |
営業キャッシュフローはFY2022〜2024に一時的にマイナスとなりましたが、これは水産物の仕入在庫増加や運転資金の変動によるものです。FY2025/3には58億円の営業CFを回復しました。投資キャッシュフローはグローバルな調達拠点と加工設備への積極投資を反映し、将来の成長に向けた投資を継続しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 48.8億円 | 10.4億円 | 21.3% |
| FY2022/3 | 69.0億円 | 22.7億円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 81.8億円 | 24.0億円 | 29.3% |
| FY2024/3 | 88.6億円 | 29.2億円 | 33.0% |
| FY2025/3 | 109億円 | 41.2億円 | 37.9% |
税引前利益は堅調に増加しており、FY2025/3には109億円に到達しました。実効税率は21〜38%と年度によって幅がありますが、海外子会社の利益構成や税制変更の影響を受けています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 891万円 | 2,476人 | - |
従業員の平均年収は891万円と、水産・食品業界の中ではトップクラスの給与水準です。2026年には組合員平均で月額20,700円の賃上げ(3年連続の満額回答)を実施するなど、人材への投資を積極的に行っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はりそな銀行。
筆頭株主は信託銀行(13.63%)で、金融機関を中心とした安定株主構成です。りそな銀行・農林中央金庫・三井住友銀行など主要取引先銀行が上位に名を連ね、ニッスイ(日本水産)も2.43%を保有するなど、業界内の信頼関係も反映されています。社員持株会が2.64%を保有しており、従業員の参画意識の高さがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 水産事業 | 1,687億円 | 61.1億円 | 3.6% |
| 食品事業 | 659億円 | 24.5億円 | 3.7% |
| 生鮮事業 | 659億円 | 36.2億円 | 5.5% |
| 物流サービス | 16.7億円 | 2.94億円 | 17.6% |
水産事業が売上の56%を占める最大セグメントで、食品事業(22%)と生鮮事業(22%)が続きます。注目すべきは生鮮事業の高い利益率(5.5%)と物流サービスの収益性(17.6%)です。水産事業は価格変動の影響を受けやすいものの、食品事業と生鮮事業で安定的な収益基盤を構築しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役18名中、女性が3名(16.7%)を占めています。33社の連結子会社を統括するグループ経営において、適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数16.6年と定着率が高く、専門性を活かした人材育成が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,800億円 | — | 3,027億円 | +8.1% |
| FY2024 | 2,650億円 | — | 2,616億円 | -1.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
極洋は「Gear Up Kyokuyo 2027」のもと、FY2026に売上高3,500億円・営業利益125億円を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高3,027億円・営業利益111億円と目標の86〜89%に到達しており、最終年度での目標達成が射程圏内です。特にグローバルな水産物調達網の強化と食品事業の高付加価値化が成長ドライバーとなっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
極洋のTSRは5年間で183%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、PER・PBRの割安さを考慮すると、今後のリレーティングの余地があります。中期経営計画の目標達成と増配継続が、TSR改善の鍵となるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 123.0万円 | +23.0万円 | 23.0% |
| FY2022 | 138.0万円 | +38.0万円 | 38.0% |
| FY2023 | 145.0万円 | +45.0万円 | 45.0% |
| FY2024 | 161.0万円 | +61.0万円 | 61.0% |
| FY2025 | 183.0万円 | +83.0万円 | 83.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
極洋の株価指標は、PER 7.3倍と業界平均(10.4倍)を大きく下回る割安水準にあります。PBRも0.91倍と解散価値を下回っており、バリュー投資の観点から注目される水準です。配当利回りは2.96%と業界平均を上回り、高配当・低PERのバリュー株として位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
組合員平均月額20,700円の賃上げを実施。3年連続の満額回答で人材投資を強化。
FY2026/3の業績予想を上方修正。水産事業の好調と食品事業の拡販が寄与。
中期経営計画「Gear Up Kyokuyo 2027」の2年目に突入。グローバル化を加速。
最新ニュース
(株)極洋 まとめ
ひとめ診断
「捕鯨の会社から、水産物の総合商社へ。魚を中心に食で世界をつなぐプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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