1301プライム

(株)極洋

KYOKUYO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月20日

ROE15.1%
BPS5600.1円
自己資本比率31.8%
FY2025/3 有報データ

捕鯨から始まった水産のプロフェッショナル。魚を中心に、食で人と地球によりそう企業

魚を中心に、食で人と暮らしと地球によりそう サステナブルな世界へ

この会社ってなに?

スーパーの鮮魚コーナーで見かけるサーモンやエビの切り身、回転寿司のネタ、お弁当に入っているカニカマ「オーシャンキング」。これらの多くに極洋が関わっています。また、冷凍食品コーナーの「シーマルシェ」ブランドや、業務用の「段取り上手」シリーズもおなじみ。マグロの養殖にも取り組んでおり、将来の持続可能な水産資源の確保に貢献しています。

極洋は1937年に捕鯨会社として創業し、現在は水産物の調達・加工・販売を軸に、冷凍食品・物流まで展開する水産総合企業です。2025年3月期は売上高3,027億円(前年比+15.7%)、営業利益111億円と過去最高益を更新。中期経営計画「Gear Up Kyokuyo 2027」のもと、水産事業のグローバル化と食品事業の高付加価値化を推進しています。PER 7.3倍・PBR 0.91倍とバリュー株の特徴を持ち、配当も6期連続で増配中です。

水産・農林業プライム市場

会社概要

業種
水産・農林業
決算期
3月
本社
東京都港区赤坂三丁目3番5号 住友生命山王ビル
公式
www.kyokuyo.co.jp

社長プロフィール

井上 誠
井上 誠
代表取締役社長
堅実経営者
魚を中心に、食で人と暮らしと地球によりそう。極洋は水産資源の持続可能な利用を通じて、世界中の食卓に安全・安心な水産物をお届けし、豊かな食文化の発展に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1937
極洋捕鯨として創業

極洋捕鯨株式会社として設立。南氷洋捕鯨に挑み、日本の食料安全保障を支えた。

1949
東京証券取引所に上場

東京・大阪の証券取引所に株式を上場。缶詰製造にも進出し、事業の多角化を開始した。

1971
社名変更と事業転換

株式会社極洋に改称。捕鯨部門を移管し、水産物の調達・加工・販売を中心とした総合水産企業へ転換した。

2007
クロマグロ養殖に参入

高知県でクロマグロの完全養殖事業を開始。持続可能な水産資源の確保に向けた新たな挑戦。

2013
リテールブランド「シーマルシェ」誕生

家庭用冷凍食品ブランド「シーマルシェ」と業務用「段取り上手」シリーズを立ち上げ、食品事業を本格化。

2024
中計「Gear Up Kyokuyo 2027」始動

グローバル化と高付加価値化を2本柱とする3カ年中期経営計画をスタート。売上高3,500億円を目指す。

注目ポイント

PER 7.3倍のバリュー株

PER 7.3倍・PBR 0.91倍と割安感が際立ちます。業績は過去最高益を更新中で、配当利回り2.96%と安定配当も魅力。バリュー投資の王道銘柄です。

持続可能な水産資源への挑戦

クロマグロ養殖や資源管理型漁業への取り組みを通じて、将来の水産資源確保に貢献。ESG投資の観点からも注目される取り組みです。

株主優待で自社製品がもらえる

100株保有で2,500円相当、300株以上で6,000円相当の自社製品詰合せがもらえます。配当と合わせた総合利回りが魅力的な株主還元策です。

サービスの実績は?

150
1株当たり配当金
FY2026予想
+15.4% YoY
+15.7%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+25.8%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
2,476
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 130円
安全性
普通
自己資本比率 31.8%(有利子負債は増加傾向だが、事業拡大に伴う戦略的な借入であり、自己資本比率36%台は安定的)
稼ぐ力
高い
ROE 15.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
130
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3529.2%
FY2017/36026.0%
FY2018/36019.7%
FY2019/37026.0%
FY2020/37037.1%
FY2021/38022.4%
FY2022/39020.9%
FY2023/310018.5%
FY2024/310018.2%
FY2025/313022.9%
9期連続増配
株主優待
あり
自社製品詰合せ(2,500円相当〜)
必要株数100株以上(約51万円)
金額相当2,500円〜6,000円相当
権利確定月3月

配当は安定的に増加しており、FY2026/3には1株150円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。配当性向は約20%前後と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配が期待できます。加えて、株主優待として自社製品の詰合せがもらえる点も個人投資家にとって魅力的です。

同業比較(収益性)

水産・農林業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
15.1%
業界平均
8.0%
営業利益率下回る
この会社
3.7%
業界平均
5.1%
自己資本比率下回る
この会社
31.8%
業界平均
49.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,536億円
FY2023/32,722億円
FY2024/32,616億円
FY2025/33,027億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/388.1億円
FY2025/3111億円

極洋の業績は、水産物市況の回復と高付加価値食品の拡販により、FY2025/3で売上高3,027億円・営業利益111億円と過去最高を更新しました。FY2024/3は水産物価格の調整で一時的に減収となりましたが、FY2025/3には大幅増収に転じています。FY2026/3は売上高3,500億円・営業利益125億円を予想し、成長トレンドの継続が見込まれています

事業ごとの売上・利益

水産事業
1,687億円55.8%)
食品事業
659億円21.8%)
生鮮事業
659億円21.8%)
物流サービス
16.7億円0.6%)
水産事業1,687億円
利益: 61.1億円利益率: 3.6%

水産物の調達・加工・販売。サーモン・エビ・マグロ等の輸入・国内流通が主力。売上構成比56%を占める最大セグメント。

食品事業659億円
利益: 24.5億円利益率: 3.7%

冷凍食品・加工食品の製造販売。「シーマルシェ」ブランドや業務用「段取り上手」シリーズを展開。カニカマ「オーシャンキング」も主力。売上構成比22%。

生鮮事業659億円
利益: 36.2億円利益率: 5.5%

生鮮水産物の卸売・小売向け供給。量販店・外食チェーンへの直接販売を拡大中。売上構成比22%。利益率が高い成長セグメント。

物流サービス16.7億円
利益: 2.94億円利益率: 17.6%

冷蔵倉庫・物流サービス。営業利益率17.6%と全セグメント中最高の収益性。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
15.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/313.2%3.3%-
FY2022/310.7%3.6%-
FY2023/312.1%4.0%-
FY2024/312.3%3.7%3.4%
FY2025/315.1%3.7%3.7%

営業利益率は1.9%から3.7%へと着実に改善しており、水産業界の中では高水準の収益性を確保しています。ROEは10%前後で安定しており、自己資本を効率的に活用した経営を実践しています。今後も高付加価値製品の拡販と原価管理の徹底により、利益率の向上が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率31.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,587億円
会社の純資産
684億円

総資産はFY2021/3の約1,163億円からFY2025/3には約1,821億円まで拡大しており、事業規模の拡大に伴い着実に成長しています。有利子負債は508億円から794億円へ増加していますが、自己資本比率は32〜37%台で安定しており、成長投資と財務健全性のバランスが取れています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+58.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-90.4億円
投資CF
借入・返済など
+21.5億円
財務CF
手元に残ったお金
-31.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/360.0億円-5.3億円-46.3億円54.7億円
FY2022/3-11.3億円-52.3億円57.4億円-63.5億円
FY2023/3-62.4億円-23.4億円90.1億円-85.8億円
FY2024/3-17.2億円-57.1億円85.2億円-74.3億円
FY2025/358.4億円-90.4億円21.5億円-31.9億円

営業キャッシュフローはFY2022〜2024に一時的にマイナスとなりましたが、これは水産物の仕入在庫増加や運転資金の変動によるものです。FY2025/3には58億円の営業CFを回復しました。投資キャッシュフローはグローバルな調達拠点と加工設備への積極投資を反映し、将来の成長に向けた投資を継続しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1水産物価格の変動リスク(市況・為替による仕入コスト変動)
2為替変動リスク(海外調達比率が高く、円安で仕入コスト増)
3水産資源の枯渇・漁獲規制の強化リスク
4気候変動による漁獲量変動リスク
5食品安全に関する事故・リコール発生リスク
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/348.8億円10.4億円21.3%
FY2022/369.0億円22.7億円32.9%
FY2023/381.8億円24.0億円29.3%
FY2024/388.6億円29.2億円33.0%
FY2025/3109億円41.2億円37.9%

税引前利益は堅調に増加しており、FY2025/3には109億円に到達しました。実効税率は21〜38%と年度によって幅がありますが、海外子会社の利益構成や税制変更の影響を受けています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
891万円
従業員数
2,476
平均年齢
41.6歳
平均年収従業員数前年比
当期891万円2,476-

従業員の平均年収は891万円と、水産・食品業界の中ではトップクラスの給与水準です。2026年には組合員平均で月額20,700円の賃上げ(3年連続の満額回答)を実施するなど、人材への投資を積極的に行っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.6%
浮動株58.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関31.3%
事業法人等10.3%
外国法人等7.9%
個人その他48.4%
証券会社2.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はりそな銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(1,629,000株)13.63%
株式会社りそな銀行(523,000株)4.37%
農林中央金庫(445,000株)3.72%
株式会社日本カストディ銀行(362,000株)3.03%
東洋製罐グループホールディングス株式会社(315,000株)2.63%
三井住友海上火災保険株式会社(250,000株)2.09%
東京海上日動火災保険株式会社(179,000株)1.5%
中村 格彰(171,000株)1.43%
極洋秋津会(151,000株)1.26%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(149,000株)1.25%

筆頭株主は信託銀行(13.63%)で、金融機関を中心とした安定株主構成です。りそな銀行・農林中央金庫・三井住友銀行など主要取引先銀行が上位に名を連ね、ニッスイ(日本水産)も2.43%を保有するなど、業界内の信頼関係も反映されています。社員持株会が2.64%を保有しており、従業員の参画意識の高さがうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億2,000万円
取締役9名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
水産事業1,687億円61.1億円3.6%
食品事業659億円24.5億円3.7%
生鮮事業659億円36.2億円5.5%
物流サービス16.7億円2.94億円17.6%

水産事業が売上の56%を占める最大セグメントで、食品事業(22%)と生鮮事業(22%)が続きます。注目すべきは生鮮事業の高い利益率(5.5%)と物流サービスの収益性(17.6%)です。水産事業は価格変動の影響を受けやすいものの、食品事業と生鮮事業で安定的な収益基盤を構築しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 18名)
女性 3名(16.7% 男性 15
17%
83%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
33
設備投資額
81.2億円
平均勤続年数(従業員)
16.6
臨時従業員数
1764

取締役・監査役18名中、女性が3名(16.7%)を占めています。33社の連結子会社を統括するグループ経営において、適切なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数16.6年と定着率が高く、専門性を活かした人材育成が行われています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計最終年度の目標に向けて順調に進捗。FY2025実績は営業利益・ROEともに目標に接近しており、FY2026の達成可能性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Gear Up Kyokuyo 2027」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 3,500億円 順調 (3,027億円 (FY2025))
86.5%
営業利益: 目標 125億円 順調 (111億円 (FY2025))
88.6%
ROE: 目標 10%以上 順調 (9.9% (FY2025))
99%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,800億円3,027億円+8.1%
FY20242,650億円2,616億円-1.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

極洋は「Gear Up Kyokuyo 2027」のもと、FY2026に売上高3,500億円・営業利益125億円を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高3,027億円・営業利益111億円と目標の86〜89%に到達しており、最終年度での目標達成が射程圏内です。特にグローバルな水産物調達網の強化と食品事業の高付加価値化が成長ドライバーとなっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

極洋のTSRは5年間で183%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、PER・PBRの割安さを考慮すると、今後のリレーティングの余地があります。中期経営計画の目標達成と増配継続が、TSR改善の鍵となるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+83.0%
100万円 →183.0万円
83.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021123.0万円+23.0万円23.0%
FY2022138.0万円+38.0万円38.0%
FY2023145.0万円+45.0万円45.0%
FY2024161.0万円+61.0万円61.0%
FY2025183.0万円+83.0万円83.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

極洋の株価指標は、PER 7.3倍と業界平均(10.4倍)を大きく下回る割安水準にあります。PBRも0.91倍と解散価値を下回っており、バリュー投資の観点から注目される水準です。配当利回りは2.96%と業界平均を上回り、高配当・低PERのバリュー株として位置づけられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
65
前月比 +5.2%
メディア数
25
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 30%
水産・農林業 12社中 3位
報道のトーン
55%
好意的
38%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
水産資源・サステナビリティ25%
新商品・ブランド20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月賃上げ満額回答

組合員平均月額20,700円の賃上げを実施。3年連続の満額回答で人材投資を強化。

2026年2月業績予想修正

FY2026/3の業績予想を上方修正。水産事業の好調と食品事業の拡販が寄与。

2025年4月中計2年目

中期経営計画「Gear Up Kyokuyo 2027」の2年目に突入。グローバル化を加速。

(株)極洋 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 130円
安全性
普通
自己資本比率 31.8%(有利子負債は増加傾向だが、事業拡大に伴う戦略的な借入であり、自己資本比率36%台は安定的)
稼ぐ力
高い
ROE 15.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「捕鯨の会社から、水産物の総合商社へ。魚を中心に食で世界をつなぐプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

水産・農林業」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU