カネコ種苗(株)
KANEKO SEEDS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
種から始まる日本の農業。128年の歴史で培った育種力と、農業の未来を耕す専門企業
未来をひらく・・カネコ交配 — 種から広がる豊かな食と緑の世界
この会社ってなに?
ホームセンターの園芸コーナーで見かける野菜や花の種、サツマイモの苗、芝生の種。これらの多くにカネコ種苗が関わっています。農家が使う牧草の種や、道路の法面(のりめん)を緑化する芝の種も主力製品です。また、農業用ハウスや養液栽培プラントの設計施工も手がけ、日本の農業インフラを「種から」支えている会社です。
カネコ種苗は1895年に創業し、野菜・牧草種子の生産販売を軸に、花き園芸・農薬・肥料・農業資材まで幅広く展開する総合種苗メーカーです。2025年5月期は売上高645億円(前年比+4.7%)、営業利益15億円と堅調な業績を維持。FY2026/5予想では売上高665億円・営業利益19億円と増収増益を見込みます。PER 10.9倍・PBR 0.65倍とバリュー株の特徴を持ち、4期連続増配中。中期経営計画(2026-2028年5月期)では持続的な成長と株主還元の強化を掲げています。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 5月
- 本社
- 群馬県前橋市古市町一丁目50-12
- 公式
- www.kanekoseeds.jp
社長プロフィール
未来をひらく。カネコ種苗は、種苗の開発・生産から農業資材の供給まで、日本の農業を総合的に支えています。気候変動に対応した品種開発や持続可能な農業技術の普及を通じて、食と緑の豊かな未来の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
群馬県前橋市で種苗商として創業。日本の農業を「種」から支える歩みが始まった。
戦後の食糧増産の時代に株式会社として法人化。野菜種子・飼料作物種子の供給体制を強化した。
東証二部に株式を上場。資金調達力を強化し、品種開発と販路拡大を加速した。
住化農業資材からシクラメン事業を引き継ぎ、花き分野を強化。事業の多角化を推進した。
CULTAとの共同研究を開始し、気候変動に対応した新品種開発に挑戦。最先端技術との融合を図る。
2026-2028年5月期の中期経営計画をスタート。持続的成長と株主還元の強化を両立する経営を目指す。
注目ポイント
PBR 0.65倍と純資産の6割強の株価水準。PER 10.9倍、配当利回り2.59%と、バリュー投資の観点から魅力的な指標が揃っています。4期連続増配中で、今後も安定増配が期待されます。
1895年創業の老舗種苗メーカー。野菜種子・牧草種子で培った育種技術は業界トップクラス。農薬・肥料・ハウスまで農業に必要なすべてをワンストップで提供できる総合力が強みです。
自己資本比率50.7%と高い財務健全性を誇ります。FY2023/5まで実質無借金経営を続けており、現在の有利子負債も成長投資によるもの。安定した財務基盤が長期投資の安心材料です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 27円 | 21.6% |
| FY2017/3 | 26円 | 20.5% |
| FY2018/3 | 26円 | 31.2% |
| FY2019/3 | 28円 | 25.6% |
| FY2020/3 | 28円 | 29.2% |
| FY2021/3 | 29円 | 23.6% |
| FY2022/3 | 29円 | 25.9% |
| FY2023/3 | 31円 | 25.1% |
| FY2024/3 | 33円 | 32.0% |
| FY2025/3 | 38円 | 35.5% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続で増配を実施しており、FY2021/5の29円からFY2025/5の38円へと着実に増加しています。配当性向は23〜36%と余裕があり、中期経営計画でも安定増配を方針として掲げています。配当利回り2.59%は、PBR 0.65倍の割安さと合わせて総合的な投資魅力が高い銘柄です。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
カネコ種苗の業績は安定しており、売上高600億円台を安定的に維持しています。FY2025/5は売上高645億円と前期比+4.7%の増収を達成。FY2026/5は売上高665億円・営業利益19億円を予想し、FY2026/5上期は経常利益が32%増益と好調な滑り出しです。種苗事業の野菜種子・サツマイモ苗の販売伸長が成長を牽引しています。
事業ごとの売上・利益
野菜種子・牧草種子・サツマイモ苗などの生産販売。売上構成比約39%を占める中核事業。全日本野菜品種審査会で多数の入賞実績。
農薬・肥料・被覆資材・農業用ハウスなどの農業資材の販売。売上構成比約54%を占める最大セグメント。
花き園芸用品の販売や法面緑化工事。造園・緑化事業も展開。売上構成比約7%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 9.0% | 3.4% | 3.7% |
| FY2017/3 | 8.4% | 3.4% | 3.5% |
| FY2018/3 | 5.2% | 2.2% | 3.0% |
| FY2019/3 | 6.5% | 2.8% | 3.0% |
| FY2020/3 | 5.5% | 2.4% | 2.6% |
| FY2021/3 | 6.6% | 3.0% | 2.7% |
| FY2022/3 | 5.7% | 2.7% | 3.0% |
| FY2023/3 | 6.1% | 3.1% | 2.9% |
| FY2024/3 | 4.8% | 2.4% | 2.4% |
| FY2025/3 | 4.8% | 2.4% | 2.3% |
営業利益率は2.3〜3.0%の範囲で推移しており、種苗業界としては標準的な水準です。ROEは4.8〜6.6%と安定的に推移しています。FY2026/5は営業利益19億円(営業利益率2.9%)を計画しており、利益率の改善が期待されます。
財務は安全?
自己資本比率は45〜50%台と高水準を維持しており、財務の安定性が際立ちます。FY2023/5まで実質無借金経営でしたが、FY2024/5以降は成長投資のため有利子負債を導入。BPS(1株純資産)は着実に増加しており、PBR 0.65倍は純資産に対して大きな割安感を示しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 23.4億円 | -2.1億円 | -6.1億円 | 21.3億円 |
| FY2017/3 | 17.1億円 | -2,700万円 | -12.6億円 | 16.8億円 |
| FY2018/3 | 15.2億円 | -6.6億円 | -3.1億円 | 8.6億円 |
| FY2019/3 | 8.9億円 | -8.7億円 | -3.6億円 | 2,300万円 |
| FY2020/3 | 5.9億円 | -2.6億円 | -4.9億円 | 3.3億円 |
| FY2021/3 | 22.9億円 | -8.4億円 | -3.8億円 | 14.6億円 |
| FY2022/3 | 5.7億円 | -7.5億円 | -5.3億円 | -1.8億円 |
| FY2023/3 | -15.9億円 | -5.0億円 | -5.8億円 | -20.9億円 |
| FY2024/3 | 22.4億円 | -4.9億円 | -6.1億円 | 17.5億円 |
| FY2025/3 | 2.1億円 | -12.3億円 | -6.3億円 | -10.2億円 |
営業キャッシュフローは年度によって変動が大きく、FY2023/5には一時的にマイナスとなりましたが、これは季節性の高い種苗ビジネスにおける運転資金の変動が主因です。FY2024/5には22億円の営業CFを回復。FY2025/5の投資CFは12億円と積極的な設備投資(資本的支出12.1億円)を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 22.8億円 | 8.2億円 | 35.8% |
| FY2017/3 | 21.2億円 | 6.3億円 | 29.6% |
| FY2018/3 | 18.9億円 | 9.1億円 | 48.3% |
| FY2019/3 | 19.0億円 | 6.2億円 | 32.4% |
| FY2020/3 | 16.1億円 | 4.9億円 | 30.4% |
| FY2021/3 | 17.6億円 | 3.3億円 | 18.6% |
| FY2022/3 | 19.1億円 | 6.1億円 | 31.8% |
| FY2023/3 | 19.1億円 | 4.9億円 | 25.5% |
| FY2024/3 | 15.7億円 | 3.9億円 | 25.0% |
| FY2025/3 | 16.7億円 | 4.7億円 | 28.0% |
税引前利益は15〜19億円の範囲で安定的に推移しています。実効税率は18〜32%と年度によりばらつきがありますが、概ね25%前後で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/5 | 596万円 | 695人 | - |
従業員の平均年収は596万円で、平均年齢41.7歳です。従業員数は695名で、農林業界の中では安定した雇用規模を維持しています。平均勤続年数13.2年と定着率が高く、専門性を活かした人材育成が行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は金子氏・金子氏・あかぎ興業。
筆頭株主は信託銀行(7.85%)で、群馬県を地盤とした安定株主構成が特徴です。あかぎ興業(5.28%)や群馬銀行(4.36%)・東和銀行(2.76%)など地元企業・金融機関が上位に名を連ねています。従業員持株会(3.73%)やみどり会(1.92%)など、社員・取引先の持株比率も高く、地域密着型の経営基盤を構築しています。金子家による個人保有も見られ、創業家との関係が維持されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 種苗事業 | 約250億円 | - | - |
| 農材事業 | 約350億円 | - | - |
| 花き・緑化事業 | 約45億円 | - | - |
農材事業が売上の約54%を占める最大セグメントで、種苗事業(約39%)が続きます。種苗事業は利益率が高く、会社の競争力の源泉です。FY2026/5上期は農材事業の好調により営業利益が前年比42.7%増と大幅増益を達成しました。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。連結子会社は1社とシンプルなグループ構成で、効率的な経営体制を構築しています。平均勤続年数13.2年と高い定着率を誇り、種苗・農業の専門知識を持つ人材が活躍しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 635億円 | — | 645億円 | +1.6% |
| FY2024 | 640億円 | — | 616億円 | -3.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
カネコ種苗は2025年に新中期経営計画(2026-2028年5月期)を策定し、持続的な成長と株主還元の強化を掲げています。FY2026/5は売上高665億円・営業利益19億円を計画。上期の経常利益が32%増益と好調であり、計画初年度としては順調な進捗です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
カネコ種苗のTSRは5年間で108.3%と、株価は横ばい圏で推移しています。TOPIX(201.9%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。ただし、PBR 0.65倍という割安さは、今後のリレーティングの余地を示唆しています。中期経営計画の推進と増配継続が、TSR改善の鍵となるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 105.5万円 | +5.5万円 | 5.5% |
| FY2022 | 130.7万円 | +30.7万円 | 30.7% |
| FY2023 | 105.8万円 | +5.8万円 | 5.8% |
| FY2024 | 107.6万円 | +7.6万円 | 7.6% |
| FY2025 | 108.3万円 | +8.3万円 | 8.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
カネコ種苗の株価指標は、PER 10.9倍・PBR 0.65倍と割安水準にあります。PBRは解散価値を大きく下回っており、バリュー投資の観点から注目される水準です。配当利回り2.59%は業界平均を上回り、高配当・低PBRのバリュー株として位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/5上期の経常利益が32%増益で着地。農材事業の好調が寄与。
FY2026/5 第1四半期の純利益が前年比2.8倍の3億100万円と大幅増益。
CULTAとのサツマイモ育種に関する共同研究を開始。気候変動に対応した品種開発を加速。
最新ニュース
カネコ種苗(株) まとめ
ひとめ診断
「日本の農業を種から支える。1895年創業の種苗専門企業、群馬から全国へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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