1383スタンダード

ベルグアース(株)

Berg Earth co.,ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE2.2%
BPS1322.1円
自己資本比率34.9%
FY2025/3 有報データ

夢が語れる農業へ。接ぎ木苗のパイオニアが、日本の食卓を支え続ける

夢が語れる農業へ

この会社ってなに?

スーパーで買うトマトやキュウリの多くは、ベルグアースが生産した「接ぎ木苗」から育てられた野菜です。接ぎ木苗とは、病気に強い台木と美味しい実がなる穂木を接合した苗のことで、農薬を減らしつつ収量を上げる技術。日本の食卓を陰で支える「農業のインフラ企業」です。

ベルグアースは、接ぎ木野菜苗の生産・販売を主力とする農業ベンチャーです。トマト・キュウリ・ナスなどの接ぎ木苗で国内トップクラスのシェアを持ち、連作障害の解決に貢献しています。2025年にはピーエスピー社を買収し、事業基盤を拡大。FY2025/10は売上高73億円を記録し、FY2026/10は売上高80億円・営業利益1.1億円の黒字転換を計画しています。愛媛県宇和島市に本社を構え、全国に生産拠点を展開する「苗のプロフェッショナル集団」です。

水産・農林業スタンダード市場

会社概要

業種
水産・農林業
決算期
10月
本社
愛媛県宇和島市津島町北灘甲88-1
公式
bergearth.co.jp

社長プロフィール

山口 一彦
代表取締役社長
創業者型パイオニア
農業のためになる、役に立つ。その想いで接ぎ木苗の世界に挑戦し続けてきました。ベルグアースは、日本の農業を苗から変える企業です。

この会社のストーリー

1996
山口一彦が接ぎ木苗事業で起業

愛媛県宇和島市で接ぎ木苗の生産を開始。連作障害に苦しむ農家を救いたいという想いから事業をスタートした。

2001
ベルグアース株式会社設立

法人化し本格的な事業展開を開始。「ベルグアース」はドイツ語の「Berg(山)」と「Earth(大地)」を組み合わせた社名。

2011
東証JASDAQ上場

公開価格740円で上場を果たす。接ぎ木苗の専業メーカーとしては初の上場企業に。

2020
コロナ禍で家庭菜園需要が急増

巣ごもり需要により家庭菜園が人気化。苗の需要が高まり業績を押し上げた。

2025
ピーエスピー買収で西日本を強化

野菜苗育成・販売のピーエスピーを子会社化。西日本エリアの生産・販売体制を大幅に強化した。

2028
中期経営計画の最終年度

グループ売上80億円・営業利益2.8億円を目指し、苗事業の拡大と新規事業の推進に取り組む。

注目ポイント

接ぎ木苗で日本の農業を支える

接ぎ木苗のパイオニアとして国内トップクラスのシェアを誇ります。病気に強い台木と美味しい穂木を組み合わせる技術で、農薬を減らしつつ収量を上げる農業のインフラ企業です。

創業者社長が10%超を保有するオーナー企業

山口一彦社長が10.13%を保有するオーナー経営企業。農業への強い想いと長期視点の経営が特徴で、株主と経営者の利害が一致しています。

QUOカードやメロンがもらえる株主優待

100株保有でQUOカード1,000円分またはメロン2玉セット(5,000円相当)から選択可能。農業企業ならではのユニークな優待が個人投資家に人気です。

サービスの実績は?

10
1株当たり配当金
FY2026予想
横ばい
+9.5%
売上高成長率
FY2026予想 (YoY)
80億円
中計売上目標
2028年10月期
261
従業員数
単体

ひとめ診断

業績
低迷
赤字(営業赤字だが純利益は黒字。補助金収入や特別利益により最終損益は改善)
配当
少なめ
1株 10円
安全性
普通
自己資本比率 34.9%(有利子負債ゼロの実質無借金経営で財務安全性は高い)
稼ぐ力
普通
ROE 2.2%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
10
方針: 安定配当(1株10円を継続)
1株配当配当性向
FY2016/31090.8%
FY2017/310-
FY2018/31043.5%
FY2019/310-
FY2020/310-
FY2021/31010.4%
FY2022/3107.0%
FY2023/31019.7%
FY2024/31040.0%
FY2025/31033.1%
9期連続増配
株主優待
あり
QUOカード1,000円分またはメロン等(5,000円相当)
必要株数100株以上(約32万円)
金額相当1,000円〜5,000円相当
権利確定月4月

配当は1株10円を5期連続で維持しており、業績変動にかかわらず安定配当を実施しています。配当利回りは0.31%と低水準ですが、株主優待(QUOカードやメロン等)を含めた実質利回りは比較的魅力的です。成長投資を優先する方針のため、大幅な増配は当面見込みにくい状況です。

同業比較(収益性)

水産・農林業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
2.2%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
-0.4%
業界平均
5.5%
自己資本比率下回る
この会社
34.9%
業界平均
49.2%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/363.9億円
FY2023/370.6億円
FY2024/370.9億円
FY2025/373.0億円
営業利益
FY2022/3-5,800万円
FY2023/37,600万円
FY2024/32,200万円
FY2025/3-3,200万円

売上高はFY2021/3の54億円からFY2025/3の73億円まで着実に成長していますが、営業利益は赤字と黒字を行き来する不安定な状態が続いています。FY2023/3に営業黒字化(76百万円)したものの、FY2025/3は再び営業赤字に転落。FY2026/3は売上高80億円・営業利益1.1億円と黒字転換を見込んでおり、ピーエスピー買収効果と生産効率改善が鍵となります。

事業ごとの売上・利益

苗事業
49.5億円84.9%)
青果事業
8.8億円15.1%)
苗事業49.5億円
利益: 1.2億円利益率: 2.4%

トマト・キュウリ・スイカ等の接ぎ木苗の生産・販売。全国のJA・種苗店・農家への出荷が主力。売上構成比約85%。

青果事業8.8億円
利益: 0.3億円利益率: 3.4%

自社農場での青果物生産・販売。高品質トマトの生産を中心に展開。売上構成比約15%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
2.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-0.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/30.9%0.3%-2.2%
FY2017/3-5.2%-1.9%-1.3%
FY2018/32.2%0.8%0.3%
FY2019/3-0.2%-0.1%1.5%
FY2020/3-18.8%-4.6%-2.4%
FY2021/39.8%2.4%-1.0%
FY2022/312.1%3.3%-0.9%
FY2023/33.7%1.4%1.1%
FY2024/31.8%0.7%0.3%
FY2025/32.2%0.8%-0.4%

ROEはFY2022/3の12.1%をピークに低下傾向にあり、直近FY2025/3は2.2%と低水準にとどまっています。営業利益率も赤字と黒字を行き来しており、安定的な収益体質の確立が課題です。純利益が営業利益を上回る期が多いのは、補助金収入や特別利益によるものと推察されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率34.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
21.7億円

自己資本比率はFY2021/3の19.9%からFY2025/3の34.9%まで大幅に改善しました。有利子負債はゼロの実質無借金経営で、BPS(1株当たり純資産)も1,322円と着実に積み上がっています。FY2025/3の総資産増加(61億円)は、ピーエスピー買収に伴う資産増が主因です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+3.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-5.7億円
投資CF
借入・返済など
+2.0億円
財務CF
手元に残ったお金
-2.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/3-4,800万円-4.2億円-4,200万円-4.6億円
FY2017/32.0億円-1.1億円-9,900万円9,700万円
FY2018/31.6億円-1.9億円1.5億円-2,800万円
FY2019/32.6億円-2.1億円-6,600万円4,700万円
FY2020/33.1億円-6.0億円5.3億円-2.9億円
FY2021/34.8億円-5.3億円2.8億円-4,500万円
FY2022/33.4億円-4.7億円4,900万円-1.2億円
FY2023/31.8億円-8,300万円-1.9億円9,400万円
FY2024/31.1億円-2.4億円5,400万円-1.3億円
FY2025/33.3億円-5.7億円2.0億円-2.4億円

営業キャッシュフローは毎期1〜5億円のプラスを確保していますが、積極的な設備投資・M&Aにより投資CFがかさみ、FCF(フリーキャッシュフロー)はマイナスの期が多い状況です。FY2025/3は投資CFが-5.7億円と大きいのはピーエスピー買収によるもの。財務CFの+2億円は借入金による資金調達です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1天候・気温・日照等の自然条件による苗の生育への影響リスク
2繁忙期(春・秋の定植時期)への売上集中リスク
3原材料(培土・種子・資材)の価格上昇リスク
4農業就業者の減少による市場縮小リスク
5M&Aによるのれん減損リスク
6主要取引先への販売依存リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/3-9,100万円0円-
FY2017/3-7,100万円0円-
FY2018/32,900万円0円0.0%
FY2019/33,100万円3,400万円109.7%
FY2020/3-1.3億円0円-
FY2021/3-5,600万円0円-
FY2022/3-4,400万円0円-
FY2023/31.1億円2,800万円26.4%
FY2024/3-1,600万円0円-
FY2025/3-2,800万円0円-

経常利益段階では赤字の期が多く、5期中4期で法人税等の負担がゼロです。唯一黒字だったFY2023/3の実効税率は26.4%と標準的な水準でした。FY2026/3予想の実効税率50.9%は高めですが、これは繰延税金資産の取り崩し等が影響している可能性があります。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
450万円
従業員数
261
平均年齢
38.9歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/3450万円261-

従業員数261名、平均年齢38.9歳と比較的若い組織です。平均年収は推定450万円で、農業関連企業としては標準的な水準。愛媛県宇和島市を拠点としており、地方企業として地域雇用に貢献しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主55%
浮動株45%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関5.6%
事業法人等6.4%
外国法人等2%
個人その他84%
証券会社2%

創業者である山口一彦社長が筆頭株主として10.13%を保有。地元金融機関(伊予銀行・愛媛銀行)や事業パートナー(OATアグリオ)も安定株主として存在し、経営基盤は安定しています。

山口一彦(代表取締役社長)(163,000株)10.13%
松岡馨(70,000株)4.34%
株式会社伊予銀行(60,000株)3.72%
ベルグアース共栄会(54,000株)3.34%
OATアグリオ株式会社(50,000株)3.1%
山口眞由子(32,000株)1.96%
株式会社愛媛銀行(30,000株)1.86%
ベルグアース従業員持株会(25,000株)1.55%

筆頭株主は創業者の山口一彦社長(10.13%)で、オーナー経営者として強いリーダーシップを発揮しています。地元愛媛の伊予銀行・愛媛銀行がそれぞれ約2〜4%を保有し、地域に根ざした株主構成です。事業提携先のOATアグリオ(農業資材大手)も3.1%を保有し、ビジネス面でのシナジーが期待されます。

会社の公式開示情報

役員報酬

5,574万円
取締役3名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
苗事業49.5億円1.2億円2.4%
青果事業8.8億円0.3億円3.4%

役員報酬は3名で5,574万円(1人あたり約1,858万円)と中小企業としては標準的な水準です。苗事業が売上の約85%を占める主力セグメントで、青果事業が補完する構造です。事業リスクとしては、天候依存性と繁忙期集中が最も大きく、閉鎖型生産施設の導入で軽減を図っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 5名)
女性 0名(0.0% 男性 5
100%
監査報酬
推定1,500万円
連結子会社数
3
設備投資額
5.7億円
平均勤続年数(従業員)
8.5

取締役5名は全員男性で、女性取締役の登用が今後の課題です。連結子会社3社を傘下に持ち、ピーエスピー買収により事業規模を拡大中。設備投資5.7億円は生産拠点の整備・拡充に充当されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上は中計目標に近づいているが、営業利益は赤字で目標の2.8億円とは大きな乖離。利益面の改善が急務。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024年10月期〜2028年10月期)
FY2024〜FY2028
グループ売上高: 目標 80億円 やや遅れ (73億円 (FY2025/3))
55%
グループ営業利益: 目標 2.8億円 未達 (-0.3億円 (FY2025/3))
0%
苗事業の更なる拡大: 目標 国内シェア拡大 やや遅れ (ピーエスピー買収完了)
50%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202574億円73億円-1.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251億円-0億円-145.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画ではグループ売上80億円・営業利益2.8億円を最終目標に掲げています。売上は73億円まで到達し進捗率55%ですが、営業利益は赤字が続いており目標達成には大幅な改善が必要です。4つの事業戦略として「苗事業の拡大」「新規事業の推進」「海外展開」「働き方改革」を掲げています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSRは4年間で96.8%と元本割れ圏で推移しており、TOPIX(150.2%)を大きく下回っています。営業赤字が続く業績面の不安定さが株価の重しとなっています。中期経営計画の達成と利益体質の改善が、TSR向上の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2022初めに100万円投資した場合-3.2%
100万円 →96.8万円
-3.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202295.5万円-4.5万円-4.5%
FY202388.2万円-11.8万円-11.8%
FY2024101.5万円+1.5万円1.5%
FY202596.8万円-3.2万円-3.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残37,000株
売り残0株
信用倍率−倍
3/13時点
今後の予定
2026年10月期 第2四半期決算発表2026年6月中旬(予定)
定時株主総会2026年1月下旬(予定)

PER 94.2倍・PBR 2.43倍と、業界平均を大幅に上回るバリュエーションで取引されています。これは農業ベンチャーとしての成長期待が株価に織り込まれているためです。信用買残37,000株に対し売残ゼロで、個人投資家の買い意欲が旺盛な状況がうかがえます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
25
前月比 +5%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
水産・農林業 12社中 7位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
M&A・事業拡大25%
新商品・技術開発20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月Q1決算発表

2026年10月期 第1四半期決算を発表。経常赤字は縮小したものの、依然として赤字が続く。

2025年12月業績下方修正

25年10月期通期の連結経常損益を一転赤字に下方修正。売上高も計画を下振れ。

2025年9月M&A

野菜苗育成・販売のピーエスピーを買収し子会社化。西日本エリアの生産体制を強化。

ベルグアース(株) まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字(営業赤字だが純利益は黒字。補助金収入や特別利益により最終損益は改善)
配当
少なめ
1株 10円
安全性
普通
自己資本比率 34.9%(有利子負債ゼロの実質無借金経営で財務安全性は高い)
稼ぐ力
普通
ROE 2.2%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「接ぎ木苗のパイオニア。野菜苗生産で日本最大級、農業の未来を支えるアグリベンチャー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU