(株)サカタのタネ1377
SAKATA SEED CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーで見かけるブロッコリーの多くはサカタのタネが開発した品種から生まれています。家庭菜園向けの「実咲」シリーズの種袋や、ホームセンターで見かける花の苗・球根もおなじみ。トルコキキョウやペチュニアなど、世界の花壇を彩る花の種子でも世界的なシェアを持っています。食卓を支えるタネから、街を彩る花まで、暮らしに身近な存在です。
サカタのタネは1913年に横浜で創業した、野菜・花きの種子を中心とする世界有数の種苗メーカーです。ブロッコリーでは世界シェアトップクラスを誇り、海外売上比率は7割超。2025年5月期は売上高929億円(前年比+4.8%)、営業利益123億円と堅調に推移しました。PER 21.1倍・PBR 1.18倍と種苗業界のグローバルプレーヤーとして安定的な評価を受けており、4期連続増配を実現しています。自己株式TOBの実施や海外M&Aの加速など、資本政策の転換にも注目が集まっています。
会社概要
- 業種
- 水産・農林業
- 決算期
- 5月
- 本社
- 神奈川県横浜市都筑区仲町台二丁目7番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
国内の種苗店・農協・量販店向けに野菜種子・花種子・球根・苗木・農園芸資材を卸売。安定的な収益基盤。
北米・欧州・アジア・南米を中心にグローバルに種子を販売。ブロッコリーをはじめとする野菜種子が主力。売上構成比約57%を占める最大セグメント。
ガーデンセンター「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」の運営や、通信販売「家庭園芸カタログ」等の小売事業。
海外子会社による現地での種子生産・加工・販売。高い利益率が特徴。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 5.9% | 4.8% | 12.4% |
| 2017/05期 | 6.7% | 5.4% | 12.5% |
| 2018/05期 | 6.0% | 4.9% | 12.1% |
| 2019/05期 | 6.8% | 5.6% | 12.3% |
| 2020/05期 | 6.0% | 5.0% | 12.1% |
| 2021/05期 | 7.1% | 5.9% | 14.0% |
| 2022/05期 | 10.3% | 8.7% | 15.3% |
| 2023/05期 | 7.2% | 6.2% | 14.1% |
| 2024/05期 | 10.8% | 9.1% | 11.8% |
| 2025/05期 | 6.0% | 5.1% | 13.2% |
| 3Q FY2026/5 | 6.0%(累計) | 4.3%(累計) | 12.8% |
営業利益率は11〜15%と種苗業界ではトップクラスの収益性を維持しています。研究開発型の高付加価値ビジネスモデルにより、安定的な利益率を確保。ROEは6〜10%の範囲で推移しており、自己資本比率が84%超と極めて高いため分母が大きく、ROEが低めに見える傾向があります。自己株式TOBなどの資本効率改善策が今後のROE向上に寄与する見通しです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/05期 | 692億円 | 97.3億円 | 76.4億円 | 171.2円 | +12.2% |
| 2022/05期 | 730億円 | 112億円 | 123億円 | 276.0円 | +5.5% |
| 2023/05期 | 773億円 | 109億円 | 94.9億円 | 214.0円 | +5.8% |
| 2024/05期 | 887億円 | 105億円 | 162億円 | 365.2円 | +14.8% |
| 2025/05期 | 929億円 | 123億円 | 97.1億円 | 222.6円 | +4.8% |
サカタのタネの業績は着実に成長を続けており、2025/05期で売上高929億円・営業利益123億円と堅調に推移しました。2024/05期の純利益162億円は株式売却益等の特別利益を含むため突出していますが、本業の営業利益も安定的に100億円超を確保しています。2026/05期は売上高955億円・営業利益110億円を予想していますが、会社計画は保守的で上振れ傾向が見られます。 【3Q 2026/05期実績】売上727億円(通期予想比76%)、営業利益93億円(同85%)、純利益87億円(同97%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
水産・農林業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内卸売事業 | 280億円 | 24億円 | 8.6% |
| 海外卸売事業 | 530億円 | 80億円 | 15.1% |
| 国内小売事業 | 90億円 | 10億円 | 11.1% |
| 海外現地事業 | 30億円 | 8億円 | 26.7% |
海外卸売事業が売上の約57%を占める最大セグメントで、利益率15.1%と高い収益性を誇ります。海外事業全体で売上高の7割超を占めるグローバル企業であり、特にブロッコリー、トマト、ニンジンなどの野菜種子が収益の柱です。国内事業は安定基盤として機能しつつ、成長ドライバーは海外市場の拡大にあります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 935億円 | — | 929億円 | -0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 110億円 | — | 123億円 | +11.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
サカタのタネは中長期の数値目標を公表していませんが、「世界一の種苗会社」を長期ビジョンに掲げています。2026/05期は売上高1,010億円(修正予想)と初の1,000億円突破が見込まれ、海外M&Aの積極化と自己株式TOBによる資本効率改善が成長の加速要因です。会社計画は保守的な傾向が強く、営業利益は上振れて着地するパターンが続いています。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年5月期の通期業績予想を上方修正。売上高1,010億円、純利益100億円へ引き上げ。野菜種子の好調が寄与。
自己株式の公開買付け(TOB)を実施。資本効率の改善と株主還元の強化を図る戦略的な資本政策転換。
ブラジルのタマネギ専門種苗会社「アグリトゥ・セメンテス」を約16.7億円で買収。南米市場での品目拡充を加速。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
サカタのタネの財務基盤は極めて堅固で、自己資本比率は83〜86%と業界屈指の高水準です。2023/05期まで有利子負債ゼロの実質無借金経営を続けていました。2024/05期にM&A資金等で若干の借入が発生しましたが、2025/05期にはすでに返済が進んでいます。BPSは3,730円と着実に増加しており、資産の質も高い企業です。 【3Q 2026/05期】総資産2102億円、純資産1736億円、自己資本比率69.2%、有利子負債53億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 43.8億円 | ▲34.3億円 | 3.4億円 | 9.5億円 |
| 2017/05期 | 76.1億円 | ▲29.0億円 | ▲20.2億円 | 47.1億円 |
| 2018/05期 | 46.2億円 | ▲49.1億円 | ▲6.5億円 | ▲2.9億円 |
| 2019/05期 | 55.3億円 | ▲32.9億円 | ▲31.8億円 | 22.4億円 |
| 2020/05期 | 34.4億円 | ▲13.2億円 | ▲17.6億円 | 21.1億円 |
| 2021/05期 | 114億円 | ▲51.6億円 | ▲40.0億円 | 62.0億円 |
| 2022/05期 | 100億円 | 4.7億円 | ▲45.8億円 | 105億円 |
| 2023/05期 | 83.5億円 | ▲81.1億円 | ▲28.3億円 | 2.4億円 |
| 2024/05期 | 69.7億円 | ▲42.5億円 | ▲42.2億円 | 27.2億円 |
| 2025/05期 | 51.0億円 | 40.7億円 | ▲66.7億円 | 91.7億円 |
営業キャッシュフローは毎期51〜114億円と安定的にキャッシュを創出しています。2022/05期の投資CFプラスは有価証券売却によるもの、2025/05期も同様に投資有価証券の売却が投資CFをプラスに押し上げました。2025/05期のフリーキャッシュフローは92億円と潤沢で、M&Aや株主還元の原資となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。36社の連結子会社を有するグローバルな事業体制を構築しており、世界各地に研究開発・生産・販売拠点を展開しています。設備投資額85億円は研究施設や種子生産施設の拡充に充てられており、長期的な競争力強化を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 2025/05期 | 702万円 | 3,040人 | - |
従業員の平均年収は702万円で、平均年齢39.4歳と比較的若い組織構成です。連結従業員数は3,040名で、36社の連結子会社を含むグローバルな組織を運営しています。研究開発型企業として専門性の高い人材を確保・育成しており、平均勤続年数15.8年と定着率も良好です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
サカタのタネのTSRは5年間で100.9%とほぼ横ばいで、TOPIX(201.9%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2025年10月の自己株式TOB発表以降は株価が急上昇しており、資本政策の転換が今後のTSR改善に寄与する見通しです。高い営業利益率と堅固な財務基盤を持つことから、リレーティングの余地は十分にあります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/05期 | 25円 | 21.6% |
| 2017/05期 | 28円 | 20.6% |
| 2018/05期 | 30円 | 23.4% |
| 2019/05期 | 33円 | 21.6% |
| 2020/05期 | 33円 | 24.1% |
| 2021/05期 | 38円 | 22.2% |
| 2022/05期 | 45円 | 16.3% |
| 2023/05期 | 55円 | 25.7% |
| 2024/05期 | 65円 | 17.8% |
| 2025/05期 | 75円 | 33.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約44万円) |
| 金額相当 | 1,500円〜4,500円相当 |
| 権利確定月 | 5月 |
| 長期特典 | 1年以上の継続保有が条件 |
4期連続増配を達成し、1株当たり配当金は2021/05期の38円から2025/05期の75円へと約2倍に増加しました。配当性向は17〜34%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配が期待できます。株主優待はカタログギフト形式で、花や野菜の種、園芸用品などサカタのタネらしい商品が選べる点も魅力です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 101.4万円 | 1.4万円 | 1.4% |
| 2022期 | 122.0万円 | 22.0万円 | 22.0% |
| 2023期 | 109.1万円 | 9.1万円 | 9.1% |
| 2024期 | 96.7万円 | ▲3.3万円 | -3.3% |
| 2025期 | 100.9万円 | 0.9万円 | 0.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
サカタのタネのPER 21.1倍は水産・農林業セクター平均(15.5倍)を上回っており、グローバル種苗メーカーとしてのプレミアムが反映されています。PBR 1.18倍は純資産に対して適正な評価水準。信用倍率0.66と売り残超過の状態にあり、今後の買い戻し圧力が株価の下支えとなる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 75.5億円 | 23.4億円 | 31.0% |
| 2017/05期 | 82.5億円 | 21.4億円 | 25.9% |
| 2018/05期 | 78.8億円 | 21.1億円 | 26.8% |
| 2019/05期 | 83.3億円 | 14.8億円 | 17.7% |
| 2020/05期 | 80.7億円 | 19.8億円 | 24.5% |
| 2021/05期 | 101億円 | 24.4億円 | 24.2% |
| 2022/05期 | 121億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/05期 | 123億円 | 28.1億円 | 22.9% |
| 2024/05期 | 111億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/05期 | 123億円 | 26.0億円 | 21.1% |
税引前利益は100〜123億円の範囲で安定推移しています。2022/05期と2024/05期の実効税率0%は、繰延税金資産の計上や税務上の調整によるものと考えられます。通常期の実効税率は21〜24%程度で、グローバル事業展開による税務最適化が図られています。
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(株)サカタのタネ まとめ
「タネから世界を変える。ブロッコリー世界シェアトップクラスの種苗グローバルカンパニー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。