1382スタンダード

(株)ホーブ

HOB Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE3.2%
BPS992.9円
自己資本比率70.7%
FY2025/3 有報データ

北の大地が育むバイオいちご。四季成りの奇跡で洋菓子の食卓を彩る農業テック企業

バイオテクノロジーで農業の未来を拓く

この会社ってなに?

クリスマスケーキやショートケーキに使われているいちご。冬場は当たり前のいちごですが、夏から秋にかけてのいちごは実は希少です。ホーブは独自のバイオ技術で夏秋に収穫できる「四季成りいちご」を開発し、洋菓子メーカーに通年でいちごを届けています。また、北海道産の種馬鈴薯(たねばれいしょ)の販売も手がけ、農業の上流に位置するニッチな事業を展開しています。

ホーブは、バイオテクノロジー(植物生命工学)技術を活用し、夏秋期に収穫可能な四季成り性いちご品種の開発・苗生産・栽培指導から、果実の仕入れ・販売までを一貫して手がける企業です。北海道上川郡東神楽町に本社を置き、日本最北端の上場企業として知られます。主要取引先はシャトレーゼや三井物産流通グループなど大手洋菓子メーカーで、クリスマスシーズンの第2四半期が最盛期です。2019年にはベルグアース(1383)といちご苗事業で業務提携。FY2025/6は売上高24億円・営業利益38百万円と小幅増益でしたが、FY2026/6は業績予想を下方修正し経常利益27百万円(前期比31%減)を見込んでいます。

水産・農林業スタンダード市場

会社概要

業種
水産・農林業
決算期
6月
本社
北海道上川郡東神楽町14号北1番地
公式
hob.co.jp

社長プロフィール

政場 秀
代表取締役社長
技術志向型経営者
バイオテクノロジーの力で、いちごの新品種開発から栽培・流通まで一気通貫の価値を提供し、日本の農業と食文化に貢献していきます。

この会社のストーリー

1987
星電器から独立、ホーブ設立

北海道東神楽町で株式会社ホーブを設立。バイオテクノロジーを活用した植物品種開発事業をスタートした。

2000
四季成りいちご品種の確立

夏秋に収穫可能な四季成り性いちごの品種開発に成功。業務用いちご市場での独自ポジションを確立した。

2005
ジャスダック上場

JASDAQに上場。日本最北端の上場企業として注目を集め、IPO初値は公開価格の2倍超をつけた。

2019
ベルグアースと業務提携

接ぎ木苗大手のベルグアース(1383)といちご苗事業で業務提携。品種開発力の相互補完により競争力を強化した。

2025
HOLUSとの試験栽培契約

ベトナムで農産物栽培を展開するHOLUS社と試験栽培契約を締結。いちご品種の海外展開に向けた新たな挑戦を開始した。

注目ポイント

夏秋いちご品種のパイオニア

バイオテクノロジー技術を活用して開発した四季成り性いちご品種は、夏秋の端境期に希少ないちごを供給できる唯一無二の強み。大手洋菓子メーカーにとって不可欠なパートナーです。

無借金経営で財務健全

有利子負債ゼロの実質無借金経営で自己資本比率70%超。小規模ながらも財務基盤は盤石で、品種開発への研究投資を自己資金で賄える体力があります。

配当利回り2.77%、利益超の安定配当

FY2024/6・FY2025/6は配当性向100%を超えてもなお1株50円の配当を維持。経営陣の株主還元に対する強い意志が感じられ、小型株の中では注目の利回り水準です。

サービスの実績は?

50
1株当たり配当金
FY2026予想
据え置き
2.77%
配当利回り
会社予想ベース
762千株
発行済株式数
2026年3月時点
14億円
時価総額
2026年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2026/6は上期に減益着地し通期予想を下方修正。いちご果実の仕入価格高騰が影響)
配当
少なめ
1株 50円(配当性向100%超でも50円配当を維持する姿勢は株主還元意識の高さを示す)
安全性
安定
自己資本比率 70.7%
稼ぐ力
普通
ROE 3.2%
話題性
不評
ポジティブ 20%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 安定配当(1株50円を維持する方針)
1株配当配当性向
FY2016/300.0%
FY2017/300.0%
FY2018/300.0%
FY2019/300.0%
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/35529.5%
FY2023/35034.5%
FY2024/350190.3%
FY2025/350154.1%
2期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。配当による株主還元を重視しています。

FY2022/6に初配当55円を実施後、1株50円の安定配当を3期連続で維持しています。FY2024/6・FY2025/6は配当性向がそれぞれ190%・154%と100%を大幅に超えており、利益を上回る配当を行っている状態です。FY2026/6予想でも50円配当を計画(配当性向91.1%)。株主還元姿勢は高いものの、持続可能性には注視が必要です。

同業比較(収益性)

水産・農林業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.2%
業界平均
9.0%
営業利益率下回る
この会社
1.6%
業界平均
5.3%
自己資本比率上回る
この会社
70.7%
業界平均
45.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/326.0億円
FY2023/324.9億円
FY2024/325.2億円
FY2025/324.1億円
営業利益
FY2022/31.5億円
FY2023/31.4億円
FY2024/33,200万円
FY2025/33,800万円

FY2022/6には営業利益148百万円と過去最高水準を記録しましたが、FY2024/6はいちご果実の仕入価格高騰と天候不順の影響で営業利益32百万円と大幅減益。FY2025/6は38百万円と若干持ち直しましたが、FY2026/6は上期の減益を受け経常利益を55百万円→27百万円に下方修正しています。売上高は25億円台で推移しており、小規模ながら安定した事業基盤を持っています。

事業ごとの売上・利益

いちご果実・青果事業
20億円83.3%)
種馬鈴薯事業
4億円16.7%)
いちご果実・青果事業20億円
利益: 推定2,000万円利益率: 1.0%

夏秋は自社品種いちご、冬は仕入れたいちご果実を大手洋菓子メーカーに販売。売上の約83%を占める主力事業。

種馬鈴薯事業4億円
利益: 推定1,800万円利益率: 4.5%

北海道産の高品質な種馬鈴薯を全国の農家に販売。利益率はいちご事業より高い。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/3-12.7%-9.4%-1.5%
FY2017/3-89.1%-49.8%-4.9%
FY2018/3-16.2%-7.9%-1.6%
FY2019/310.0%4.3%1.3%
FY2020/36.0%2.9%0.7%
FY2021/318.7%11.1%3.5%
FY2022/319.7%13.1%5.7%
FY2023/314.0%9.9%5.4%
FY2024/32.6%1.8%1.3%
FY2025/33.2%2.2%1.6%

FY2022/6にはROE 19.7%・営業利益率5.7%と高収益を実現していましたが、FY2024/6以降はROE 2〜3%台・営業利益率1%台まで大幅に低下しています。いちご果実の仕入価格変動と天候リスクに左右されやすい収益構造であり、利益の安定化が課題です。自社品種の育成拡大による高付加価値いちごの比率向上が改善のカギとなります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率70.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
7.6億円

総資産10〜11億円規模の小型企業ながら、自己資本比率は一貫して59〜71%と高水準を維持しています。有利子負債ゼロの実質無借金経営で、財務の健全性は申し分ありません。BPS(1株純資産)992.9円に対して株価1,805円のため、PBR 1.82倍とやや割高ですが、品種開発力という無形資産が評価されています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+1,600万円
営業CF
投資に使ったお金
-1,900万円
投資CF
借入・返済など
-4,100万円
財務CF
手元に残ったお金
-300万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/31,500万円-500万円-1,100万円1,000万円
FY2017/3-1.6億円-4,800万円6,100万円-2.1億円
FY2018/3-7,600万円-1,300万円-1,300万円-8,900万円
FY2019/31,200万円-400万円8,600万円800万円
FY2020/3-9,700万円-1,700万円8,600万円-1.1億円
FY2021/33.5億円-1,600万円-1.9億円3.4億円
FY2022/31.3億円-1,700万円-1,300万円1.1億円
FY2023/31.2億円-400万円-4,500万円1.2億円
FY2024/3-1.6億円-2,400万円-4,100万円-1.8億円
FY2025/31,600万円-1,900万円-4,100万円-300万円

FY2021/6〜FY2023/6は営業CFプラスを安定的に創出していましたが、FY2024/6に営業CFが-159百万円と大幅なマイナスに転落。これはいちご果実の在庫積み増しや運転資金増加が主因です。FY2025/6には16百万円と辛うじてプラスに回復しましたが、FCFは-3百万円とほぼゼロにとどまり、キャッシュ創出力の回復が急務です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1いちご果実の仕入価格変動リスク(天候・作柄による供給不安定)
2クリスマスシーズンへの売上集中リスク(第2四半期偏重)
3自社品種の知的財産権に関するリスク
4少数の大口取引先への依存リスク(シャトレーゼ等)
5北海道の気候変動リスク(種馬鈴薯への影響)
6小規模企業ゆえの人材確保リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/3-6,000万円0円-
FY2017/3-1.8億円0円-
FY2018/3-5,900万円0円-
FY2019/34,900万円500万円10.2%
FY2020/32,600万円0円0.0%
FY2021/31.1億円100万円0.9%
FY2022/31.5億円700万円4.7%
FY2023/31.4億円2,800万円20.3%
FY2024/33,800万円1,800万円47.4%
FY2025/33,900万円1,500万円38.5%

FY2021/6の実効税率0.9%は繰越欠損金の活用による一時的な低水準です。FY2024/6には47.4%と高率となりましたが、これは利益水準が低下する中で固定的な税務コストの比率が上昇したためです。FY2026/6は25.5%と正常化する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
450万円
従業員数
30
平均年齢
40歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/6450万円30-

従業員数は約30名の小規模組織で、平均年収は推定450万円程度。北海道の農業関連企業としては標準的な水準です。品種開発を担う研究人材が事業の核であり、専門性の高い少数精鋭体制で運営されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主45%
浮動株55%
所有者別内訳(有価証券報告書)
個人その他100%

創業者の髙橋巖氏が40%を保有する筆頭株主で経営の安定性を担保。浮動株比率はやや高めだが、小規模企業のため流動性は限定的。

髙橋 巖(創業者)(305,000株)40.03%
大辻 英弘(28,100株)3.69%
その他個人株主56.28%

筆頭株主は創業者の髙橋巖氏(40.03%)で、オーナー経営色が強い企業です。第2位株主の大辻英弘氏(3.69%)を含め、個人が株式の大半を保有しています。発行済株式数762,000株と非常に小規模な銘柄で、機関投資家の保有は確認されておらず、流動性が極めて低い点には注意が必要です。

会社の公式開示情報

役員報酬

4,800万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
いちご果実・青果事業20億円推定2,000万円1.0%
種馬鈴薯事業4億円推定1,800万円4.5%

役員報酬は5名で計4,800万円と小規模企業として妥当な水準です。事業リスクとしては、いちご果実の仕入価格変動と季節偏重性が最大の課題。主力のいちご果実・青果事業は売上の約8割を占めますが利益率は低く、種馬鈴薯事業の方が利益率は高いというポートフォリオ特性があります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 5名)
女性 0名(0.0% 男性 5
100%
連結子会社数
0
平均勤続年数(従業員)
10

取締役5名は全員男性で、女性取締役はゼロ。代表取締役社長は政場秀氏。小規模企業のため経営体制はシンプルですが、ダイバーシティの観点からは改善の余地があります。創業者の髙橋巖氏が筆頭株主として経営に影響力を持つオーナー企業型の構造です。

会社の計画は順調?

C
総合評価
FY2026/6は通期業績を大幅下方修正。営業利益率は1%台にとどまり、中期的な収益力改善が最大の課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期事業方針
FY2024〜FY2026
売上高成長: 目標 26億円台の回復 やや遅れ (24.1億円 (FY2025))
40%
営業利益率改善: 目標 3%以上 未達 (1.6% (FY2025))
30%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202655百万円27百万円-50.9%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202526億円24億円-7.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

明確な中期経営計画の公表はありませんが、売上26億円台への回復と利益率改善を目指しています。しかしFY2026/6は上期実績を受け経常利益を50.9%下方修正しており、目標達成は遠のいています。品種開発投資の成果とHOLUS社との提携による海外展開が中期的な成長のカギとなります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSRは4年間で84.9%(=15.1%のマイナスリターン)とTOPIX(150.2%)を大幅に下回るパフォーマンスです。FY2024/6以降の業績悪化が株価に反映され、配当を含めても投下資本の回収ができていない状況です。業績の持続的改善とキャッシュフローの回復がTSR改善の前提条件となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2022初めに100万円投資した場合-15.1%
100万円 →84.9万円
-15.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2022103.1万円+3.1万円3.1%
FY202397.5万円-2.5万円-2.5%
FY202483.7万円-16.3万円-16.3%
FY202584.9万円-15.1万円-15.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残33,600株
売り残0株
信用倍率---倍
3/14時点
今後の予定
2026年6月期 第3四半期決算発表2026年5月上旬(予定)
定時株主総会2026年9月下旬(予定)

PER 32.9倍・PBR 1.82倍と、業界平均(PER 10.4倍・PBR 0.9倍)を大幅に上回るバリュエーションです。これは発行済株式数762,000株と極めて小型のため、流動性プレミアムが乗っている側面があります。信用買残33,600株に対し売残ゼロで、信用買いが積み上がっている点は潜在的な売り圧力として注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「慎重
報道件数(30日)
15
前月比 -5%
メディア数
10
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
下位 30%
水産・農林業 12社中 9位
報道のトーン
20%
好意的
50%
中立
30%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
品種開発・技術25%
配当・株主還元20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月下方修正

FY2026/6通期業績予想を下方修正。経常利益を55百万円→27百万円に引き下げ、一転して31%減益見通しに。上期のいちご果実仕入コスト増が主因。

2025年8月本決算発表

FY2025/6本決算を発表。売上高24.1億円(前期比4.2%減)、営業利益38百万円(同+19%)。減収ながら利益改善を実現。

2025年3月業務提携

株式会社HOLUSといちごの試験栽培契約を締結。ベトナムでの農産物栽培との連携による新たな成長機会を模索。

(株)ホーブ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2026/6は上期に減益着地し通期予想を下方修正。いちご果実の仕入価格高騰が影響)
配当
少なめ
1株 50円(配当性向100%超でも50円配当を維持する姿勢は株主還元意識の高さを示す)
安全性
安定
自己資本比率 70.7%
稼ぐ力
普通
ROE 3.2%
話題性
不評
ポジティブ 20%

「北海道発・四季成りいちご品種開発のパイオニア。業務用いちご果実と種馬鈴薯で独自の地位を築くスタンダード上場企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU