東テク
TOTECH CORPORATION
最終更新日: 2026年3月30日
13期連続増配!「人にここちよい」環境を創造する空調ソリューションの巨人
2030年度に売上高2,000億円、経常利益150億円を達成し、グローバルな環境エンジニアリング企業として成長し続ける。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するオフィスビルや商業施設、その快適な室温は誰が作っているか考えたことはありますか?実はその裏側で、東テクが活躍しているかもしれません。同社は、ビルで使われる巨大な業務用エアコンを販売するだけでなく、そのエアコンをどこにどう設置すれば最も効率的かを設計し、実際に取り付ける工事まで一貫して行っています。さらに、設置後も定期的にメンテナンスを行い、故障しないように見守る「建物の空気のお医者さん」のような存在です。あなたが夏に涼しく、冬に暖かい空間で過ごせているのは、東テクのような会社が縁の下で支えているからなのです。
東テクは空調設備機器の専門商社最大手として、旺盛な国内の再開発や設備投資需要を追い風に成長を続けています。FY2025には売上高1,559.6億円、営業利益146.91億円を達成し、過去最高益を更新しました。単なる機器販売に留まらず、設計・施工から保守まで一貫して手掛けるエンジニアリング機能が強みであり、近年は海外M&Aによる事業拡大も積極的に推進しています。13期連続増配を達成するなど、安定した株主還元策も投資家から高く評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋本町3丁目11番11号
- 公式
- www.totech.co.jp
社長プロフィール

「人にここちよい」環境をお届けするという経営理念のもと、業務用空調機器の販売から保守まで一貫したサービスを提供しています。近年はM&Aや海外展開も積極的に進め、グローバルな環境エンジニアリング企業として更なる成長を目指します。
この会社のストーリー
東京・八丁堀にて、各種ベアリング及び機械工具の販売を目的として「東洋ベアリング商会」を設立。これが東テクの原点となる。
ダイキン工業株式会社の特約店となり、空調事業を開始。現在の事業の礎を築き、新たな成長ステージへと歩みを進める。
日本証券業協会(現:JASDAQ)に株式を店頭登録し、社会的な信用と認知度を高め、企業としての大きな飛躍を遂げる。
ダイキン工業の子会社であるディー・エス・テックを買収。M&Aを積極的に活用し、事業領域の拡大と競争力強化を加速させる。
シンガポールのビルディングオートメーション企業Quantum Automation社を子会社化。東南アジア市場へ本格的に進出し、グローバル展開を推進する。
2013年3月期から10年以上にわたり連続増配を達成。安定した収益基盤を背景に、積極的な株主還元姿勢を明確にする。
2030年度の売上高2,000億円を目指す新たな中期経営計画を策定。持続的な成長に向けた具体的な戦略を打ち出す。
注目ポイント
2013年3月期以降、13期連続で増配を継続中。安定した業績と株主を重視する経営姿勢が、長期投資家にとって大きな魅力となっています。
業務用空調機器の販売で国内首位。設計・施工から保守まで一貫して手掛ける総合力と高い技術力で、社会に不可欠な「快適環境」を支えています。
国内でのM&Aによる事業強化に加え、東南アジアへも積極的に進出。既存事業の安定性に加え、グローバルな成長戦略で企業価値の更なる向上を目指します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 28円 | 23.9% |
| FY2022/3 | 46.33円 | 40.2% |
| FY2023/3 | 54円 | 42.4% |
| FY2024/3 | 68.33円 | 40.1% |
| FY2025/3 | 38.67円 | 42.6% |
現在、株主優待制度は実施していません。
東テクは長期的な利益還元を重視しており、13期連続の増配を継続するなど積極的な株主還元姿勢が特徴です。配当方針として安定的な配当維持と成長に応じた利益還元を掲げており、配当性向40%程度を一つの目安としています。今後も業績拡大を通じた配当原資の増加により、持続的な増配が期待できる銘柄と言えます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
東テクは空調機器の販売や計装工事において強固な事業基盤を持ち、売上高はFY2021/3の約1,100億円からFY2025/3には約1,560億円まで着実に拡大しています。建設需要の旺盛さと保守・更新需要の取り込みが奏功し、営業利益もFY2021/3の約62億円からFY2025/3には約147億円へと飛躍的な成長を遂げました。FY2026/3も売上高1,600億円、営業利益150億円を見込むなど、高水準な業績を維持する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.4% | 5.9% | 5.6% |
| FY2022/3 | 11.3% | 5.6% | 5.7% |
| FY2023/3 | 11.5% | 5.7% | 6.1% |
| FY2024/3 | 13.1% | 7.0% | 7.0% |
| FY2025/3 | 18.3% | 10.6% | 9.4% |
収益性は年々向上しており、営業利益率はFY2021/3の5.6%からFY2025/3には9.4%へと大幅に改善しました。資産効率を示すROE(自己資本利益率)も18.3%まで上昇しており、資本を効率的に活用した利益創出能力の高さが際立ちます。高付加価値な工事案件の受注増や、保守領域での提案型ビジネスが利益率改善に大きく寄与しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は58.2%と盤石な水準を維持しています。FY2024/3には有利子負債が増加しましたが、FY2025/3には約113億円まで圧縮するなど、適切な財務管理がなされています。潤沢な自己資本と低い負債比率は、今後も持続的な成長や株主還元を支えるための安定的な基盤となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 52.4億円 | -22.6億円 | -38.0億円 | 29.8億円 |
| FY2022/3 | 110億円 | -51.3億円 | -33.0億円 | 58.8億円 |
| FY2023/3 | 47.6億円 | -50.3億円 | -26.5億円 | -2.7億円 |
| FY2024/3 | 99.4億円 | -4.4億円 | -60.2億円 | 95.0億円 |
| FY2025/3 | 139億円 | -11.0億円 | -84.1億円 | 128億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、FY2025/3には約139億円のプラスを創出するなど強力な稼ぐ力を示しています。一方で投資キャッシュフローはM&Aや設備投資に伴い適度なマイナスを計上しており、成長のための資源配分が計画的です。稼ぎ出したキャッシュは、積極的な株主還元や将来の成長投資へ適切に振り向けられる好循環が構築されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 68.1億円 | 20.1億円 | 29.5% |
| FY2022/3 | 71.2億円 | 24.0億円 | 33.7% |
| FY2023/3 | 81.7億円 | 29.4億円 | 36.0% |
| FY2024/3 | 106億円 | 35.8億円 | 33.8% |
| FY2025/3 | 156億円 | 43.8億円 | 28.1% |
同社の実効税率は概ね28%から36%の範囲で推移しており、日本の標準的な法人税制に即した納税を行っています。税引前利益の拡大に合わせて納税額も着実に増加しており、社会的な責任を適切に果たしています。FY2025/3は利益急伸に伴い法人税等も約44億円に達しました。今後も業績連動で安定した納税が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 841万円 | 2,679人 | - |
従業員の平均年収は841万円と、空調設備商社やサブコン業界において高水準な給与水準を実現しています。これは、専門性の高い技術職や保守管理能力に対する適正な還元と、業績連動型のインセンティブが機能している結果であると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日本レイ・ダイキン工業・BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND(PRINCIPAL ALL SECTOR SUBPORTFOLIO)(常任代理人 三菱UFJ銀行)。
同社は大株主に日本レイ株式会社やダイキン工業株式会社といった事業上のパートナーが名を連ねており、安定した株主構成を維持しています。筆頭株主である日本レイによる持分比率は12%超であり、創業家や特定の事業会社による一定の影響力が確認できる一方、機関投資家も保有しており経営の規律が図られています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、空調機器販売および計装工事を柱とし、安定的な収益基盤を構築しています。事業上の主なリスクとして、建設需要の変動や部材調達の価格高騰、および設備工事におけるコスト管理の徹底が挙げられており、利益率を維持するための専門的な経営体制が示されています。
この会社のガバナンスは?
同社は女性役員比率25.0%を達成しており、多様な視点を経営に取り入れています。また、連結子会社13社を有するグループ全体に対し、7,100万円規模の監査報酬を支払うなど厳格な監査体制を敷いており、上場企業として適切なコーポレート・ガバナンスが機能していると言えます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 105億円 | 150億円 | 147億円 | +39.9% |
| FY2024 | 88億円 | — | 99億円 | +12.6% |
| FY2023 | 70億円 | — | 77億円 | +10.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,460億円 | 1,600億円 | 1,560億円 | +6.8% |
| FY2024 | 1,350億円 | — | 1,407億円 | +4.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社はFY2025を最終年度とする第一次中期経営計画を掲げていましたが、旺盛な建設・設備投資需要を背景に、売上高・利益ともに1年前倒しで目標を大幅に超過達成しました。特に利益面での伸長が著しく、計画達成力は極めて高いと評価できます。期初に出される会社予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正されるパターンが続いており、FY2025の営業利益は期初予想を約40%も上回る着地となりました。現在はFY2030年に売上高2,000億円を目指す長期目標を進行中です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。東テクのTSRは、FY2022を除き、過去5年間にわたりTOPIX(東証株価指数)を大幅にアウトパフォームし続けています。特にFY2024にはTOPIXの216.8%に対し548.3%という極めて高いリターンを記録しました。これは、好調な業績を背景とした株価の力強い上昇と、13期連続増配という積極的な株主還元策の両輪がうまく機能している結果であり、資本市場から高く評価されていることの証左と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 159.3万円 | +59.3万円 | 59.3% |
| FY2022 | 133.7万円 | +33.7万円 | 33.7% |
| FY2023 | 253.9万円 | +153.9万円 | 153.9% |
| FY2024 | 548.3万円 | +448.3万円 | 448.3% |
| FY2025 | 440.1万円 | +340.1万円 | 340.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPERは同水準ですが、PBR(株価純資産倍率)は2.44倍と著しく高く評価されています。これは同社の高い収益性(ROE)と成長期待が株価に織り込まれていることを示唆しています。配当利回りも業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極性がうかがえます。信用倍率は1倍を切り売り長となっており、短期的な過熱感は限定的ですが、今後の需給動向には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第2四半期累計で売上高が前年同期比15%増を記録し、経常利益計画を6.3%上方修正しました。
東テクグループ会長である草野和幸氏が逝去し、経営体制の移行が発表されました。
計装工事事業を手掛ける三王機工を子会社化し、ビル管理および施工体制の更なる強化を図りました。
最新ニュース
東テク まとめ
ひとめ診断
「空調設備のガリバーが、施工・保守まで垂直統合し、13期連続増配という形で安定成長を株主に還元し続けている状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「卸売業」に分類される他の企業
建機レンタルと不動産の二刀流に、M&Aで介護・DX領域へも触手を伸ばす大阪の老舗商社
非資源100%の『堅実経営』で高ROEを叩き出し、専門商社へと変貌を遂げた創業130年超の老舗
『ただの商社』にあらず、M&Aを駆使して製造受託(EMS)を強化し、川上から川下まで押さえるエレクトロニクス総合企業
食品物流の黒子が、冷凍技術を武器に世界の食卓と日本の冷蔵庫を直結させている
純利益2,000億円への倍増を掲げ、非資源シフトで成長を加速する7大商社の挑戦者
創業110年超の老舗電機商社が、M&AをテコにFA・インフラ分野のDXソリューション企業へ変貌中
トヨタグループ唯一の総合商社として、自動車バリューチェーンとアフリカ事業で独自の成長ポジションを確立
創業100年超えの水産専門商社が、累進配当とM&Aを両輪に世界の食卓を狙う