東テク9960
TOTECH CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するオフィスビルや商業施設、その快適な室温は誰が作っているか考えたことはありますか?実はその裏側で、東テクが活躍しているかもしれません。同社は、ビルで使われる巨大な業務用エアコンを販売するだけでなく、そのエアコンをどこにどう設置すれば最も効率的かを設計し、実際に取り付ける工事まで一貫して行っています。さらに、設置後も定期的にメンテナンスを行い、故障しないように見守る「建物の空気のお医者さん」のような存在です。あなたが夏に涼しく、冬に暖かい空間で過ごせているのは、東テクのような会社が縁の下で支えているからなのです。
東テクは空調設備機器の専門商社最大手として、旺盛な国内の再開発や設備投資需要を追い風に成長を続けています。2025期には売上高1,559.6億円、営業利益146.91億円を達成し、過去最高益を更新しました。単なる機器販売に留まらず、設計・施工から保守まで一貫して手掛けるエンジニアリング機能が強みであり、近年は海外M&Aによる事業拡大も積極的に推進しています。13期連続増配を達成するなど、安定した株主還元策も投資家から高く評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋本町3丁目11番11号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.4% | 5.9% | - |
| 2022/03期 | 11.8% | 5.7% | - |
| 2023/03期 | 12.0% | 5.9% | - |
| 2024/03期 | 14.2% | 7.3% | 7.0% |
| 2025/03期 | 19.5% | 10.9% | 9.4% |
| 3Q FY2026/3 | 16.7%(累計) | 8.2%(累計) | 9.9% |
収益性は年々向上しており、営業利益率は2021/03期の5.6%から2025/03期には9.4%へと大幅に改善しました。資産効率を示すROE(自己資本利益率)も18.3%まで上昇しており、資本を効率的に活用した利益創出能力の高さが際立ちます。高付加価値な工事案件の受注増や、保守領域での提案型ビジネスが利益率改善に大きく寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,097億円 | — | 48.0億円 | 117.1円 | - |
| 2022/03期 | 1,101億円 | — | 47.2億円 | 115.3円 | +0.4% |
| 2023/03期 | 1,267億円 | — | 52.3億円 | 127.4円 | +15.1% |
| 2024/03期 | 1,407億円 | 99.0億円 | 70.0億円 | 170.4円 | +11.1% |
| 2025/03期 | 1,560億円 | 147億円 | 112億円 | 272.1円 | +10.8% |
東テクは空調機器の販売や計装工事において強固な事業基盤を持ち、売上高は2021/03期の約1,100億円から2025/03期には約1,560億円まで着実に拡大しています。建設需要の旺盛さと保守・更新需要の取り込みが奏功し、営業利益も2021/03期の約62億円から2025/03期には約147億円へと飛躍的な成長を遂げました。2026/03期も売上高1,600億円、営業利益150億円を見込むなど、高水準な業績を維持する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上1232億円(通期予想比77%)、営業利益122億円(同81%)、純利益91億円(同85%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、空調機器販売および計装工事を柱とし、安定的な収益基盤を構築しています。事業上の主なリスクとして、建設需要の変動や部材調達の価格高騰、および設備工事におけるコスト管理の徹底が挙げられており、利益率を維持するための専門的な経営体制が示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 105億円 | 150億円 | 147億円 | +39.9% |
| 2024期 | 88億円 | — | 99億円 | +12.6% |
| 2023期 | 70億円 | — | 77億円 | +10.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,460億円 | 1,600億円 | 1,560億円 | +6.8% |
| 2024期 | 1,350億円 | — | 1,407億円 | +4.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は2025期を最終年度とする第一次中期経営計画を掲げていましたが、旺盛な建設・設備投資需要を背景に、売上高・利益ともに1年前倒しで目標を大幅に超過達成しました。特に利益面での伸長が著しく、計画達成力は極めて高いと評価できます。期初に出される会社予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正されるパターンが続いており、2025期の営業利益は期初予想を約40%も上回る着地となりました。現在は2030期年に売上高2,000億円を目指す長期目標を進行中です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第2四半期累計で売上高が前年同期比15%増を記録し、経常利益計画を6.3%上方修正しました。
東テクグループ会長である草野和幸氏が逝去し、経営体制の移行が発表されました。
計装工事事業を手掛ける三王機工を子会社化し、ビル管理および施工体制の更なる強化を図りました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は58.2%と盤石な水準を維持しています。2024/03期には有利子負債が増加しましたが、2025/03期には約113億円まで圧縮するなど、適切な財務管理がなされています。潤沢な自己資本と低い負債比率は、今後も持続的な成長や株主還元を支えるための安定的な基盤となります。 【3Q 2026/03期】総資産1187億円、純資産696億円、自己資本比率47.7%、有利子負債128億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.4億円 | 22.6億円 | 38.0億円 | 29.8億円 |
| 2022/03期 | 110億円 | 51.3億円 | 33.0億円 | 58.8億円 |
| 2023/03期 | 47.6億円 | 50.3億円 | 26.5億円 | 2.7億円 |
| 2024/03期 | 99.4億円 | 4.4億円 | 60.2億円 | 95.0億円 |
| 2025/03期 | 139億円 | 11.0億円 | 84.1億円 | 128億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、2025/03期には約139億円のプラスを創出するなど強力な稼ぐ力を示しています。一方で投資キャッシュフローはM&Aや設備投資に伴い適度なマイナスを計上しており、成長のための資源配分が計画的です。稼ぎ出したキャッシュは、積極的な株主還元や将来の成長投資へ適切に振り向けられる好循環が構築されています。
この会社のガバナンスは?
同社は女性役員比率25.0%を達成しており、多様な視点を経営に取り入れています。また、連結子会社13社を有するグループ全体に対し、7,100万円規模の監査報酬を支払うなど厳格な監査体制を敷いており、上場企業として適切なコーポレート・ガバナンスが機能していると言えます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 841万円 | 2,679人 | - |
従業員の平均年収は841万円と、空調設備商社やサブコン業界において高水準な給与水準を実現しています。これは、専門性の高い技術職や保守管理能力に対する適正な還元と、業績連動型のインセンティブが機能している結果であると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。東テクのTSRは、2022期を除き、過去5年間にわたりTOPIX(東証株価指数)を大幅にアウトパフォームし続けています。特に2024期にはTOPIXの216.8%に対し548.3%という極めて高いリターンを記録しました。これは、好調な業績を背景とした株価の力強い上昇と、13期連続増配という積極的な株主還元策の両輪がうまく機能している結果であり、資本市場から高く評価されていることの証左と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 34円 | 20.0% |
| 2017/03期 | 42円 | 20.4% |
| 2018/03期 | 52円 | 22.7% |
| 2019/03期 | 67円 | 22.7% |
| 2020/03期 | 80円 | 22.9% |
| 2021/03期 | 84円 | 23.9% |
| 2022/03期 | 139円 | 40.2% |
| 2023/03期 | 162円 | 42.4% |
| 2024/03期 | 205円 | 120.3% |
| 2025/03期 | 116円 | 42.6% |
現在、株主優待制度は実施していません。
東テクは長期的な利益還元を重視しており、13期連続の増配を継続するなど積極的な株主還元姿勢が特徴です。配当方針として安定的な配当維持と成長に応じた利益還元を掲げており、配当性向40%程度を一つの目安としています。今後も業績拡大を通じた配当原資の増加により、持続的な増配が期待できる銘柄と言えます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 159.3万円 | 59.3万円 | 59.3% |
| 2022期 | 133.7万円 | 33.7万円 | 33.7% |
| 2023期 | 253.9万円 | 153.9万円 | 153.9% |
| 2024期 | 548.3万円 | 448.3万円 | 448.3% |
| 2025期 | 440.1万円 | 340.1万円 | 340.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPERは同水準ですが、PBR(株価純資産倍率)は2.44倍と著しく高く評価されています。これは同社の高い収益性(ROE)と成長期待が株価に織り込まれていることを示唆しています。配当利回りも業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極性がうかがえます。信用倍率は1倍を切り売り長となっており、短期的な過熱感は限定的ですが、今後の需給動向には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.1億円 | 20.1億円 | 29.5% |
| 2022/03期 | 71.2億円 | 24.0億円 | 33.7% |
| 2023/03期 | 81.7億円 | 29.4億円 | 36.0% |
| 2024/03期 | 106億円 | 35.8億円 | 33.8% |
| 2025/03期 | 156億円 | 43.8億円 | 28.1% |
同社の実効税率は概ね28%から36%の範囲で推移しており、日本の標準的な法人税制に即した納税を行っています。税引前利益の拡大に合わせて納税額も着実に増加しており、社会的な責任を適切に果たしています。2025/03期は利益急伸に伴い法人税等も約44億円に達しました。今後も業績連動で安定した納税が見込まれます。
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東テク まとめ
「空調設備のガリバーが、施工・保守まで垂直統合し、13期連続増配という形で安定成長を株主に還元し続けている状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。