ミニストップ
MINISTOP CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月30日
できたての幸せを、街角で。ファストフードに強みを持つ個性派コンビニ
私たちは、「おいしさと便利さ」で、笑顔あふれる社会を実現します。
この会社ってなに?
あなたが街角でふと冷たいソフトクリームや、季節限定のハロハロが食べたくなった時、ミニストップに立ち寄った経験はありませんか。実は、ミニストップはただ商品を棚に並べて売るだけでなく、店内のキッチンでフライドポテトやおにぎり、お弁当などを手作りして提供することに力を入れています。普段あなたがレジ横で目にする温かいスナックやスイーツの裏側で、ミニストップは「コンボストア」として他社との差別化を図っているのです。また、スーパーのイオンで見かけるプライベートブランド「トップバリュ」の商品が置いてあるのも、ミニストップがイオングループの一員だからです。
ミニストップはイオン傘下のコンビニエンスストアで、店内調理のファストフードを強みとするが、業績は低迷。直近の2025年2月期決算では、売上高874.8億円に対し営業損失34.86億円と5期連続の赤字を計上しました。韓国事業の売却で得た資金を元手に国内事業の立て直しを急ぐものの、消費期限の偽装問題による客離れなど課題が山積しています。2026年2月期は営業利益12.00億円の黒字転換を目指す計画ですが、その達成のハードルは高い状況です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
- 公式
- www.ministop.co.jp
社長プロフィール

ミニストップは、創業以来の強みである店内加工のファストフードをさらに強化し、他社との差別化を図ります。お客さまに『できたて』のおいしさと便利さを提供し続けることで、困難な状況を乗り越え、加盟店と共に持続的な成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
ジャスコ株式会社(現イオン株式会社)の出資により設立。コンビニエンスストアと店内加工ファストフードを組み合わせた「コンボストア」の歴史が始まる。
設立から13年で株式上場を果たし、事業拡大と社会的信用の獲得に向けた大きな一歩を踏み出す。
市場第二部上場の翌年に第一部へ指定替え。同年、韓国に進出し、グローバル展開を本格化させる。
コンビニ業界の競争激化などを背景に、営業利益が大幅に減少し、厳しい経営環境に直面する。
経営資源を国内事業に集中させるため、連結子会社であった韓国ミニストップの全株式を譲渡。構造改革を加速させる。
一部店舗での消費期限偽装問題を受け、再発防止策を徹底。原点である「店内調理」の価値を再定義し、顧客の信頼回復に全力を注ぐ。
中期経営計画に基づき、ファストフード強化とデジタル化を推進。顧客体験を向上させる次世代の「Newコンボストア」モデルの確立を目指す。
注目ポイント
ソフトクリームやハロハロに代表される店内加工のファストフードが最大の強み。他のコンビニにはない「できたて」のおいしさで、多くのファンを魅了しています。
株主になると、ミニストップの看板商品であるソフトクリームやコーヒーの無料券がもらえます。ミニストップ好きにはたまらない、おいしくて嬉しい優待制度です。
海外事業を整理し、経営資源を国内に集中。強みであるファストフード事業を軸に、収益構造の改善と再成長に向けた改革を断行中です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 20円 | 0.1% |
| FY2022/3 | 20円 | 0.1% |
| FY2023/3 | 20円 | 4.5% |
| FY2024/3 | 20円 | 0.1% |
| FY2025/3 | 20円 | 0.1% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
ミニストップは業績にかかわらず年間20円の配当を継続する安定配当を維持しています。赤字期であっても配当を維持することで、株主還元への姿勢を示しています。ただし、業績の抜本的改善が見られるまでは、収益力に応じた柔軟な配当政策への移行が焦点となります。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ミニストップの業績は、国内のコンビニ事業における客離れや店内加工FF(ファストフード)の苦戦により、長年厳しい状況が続いています。FY2023/3には韓国事業の売却益により純利益が一時的に急増しましたが、本業の収益性は依然として低迷しています。FY2026/3には黒字化を見込んでいますが、物価高や不祥事の影響による不透明感は拭えていません。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -19.9% | -6.0% | -3.1% |
| FY2022/3 | -13.6% | -3.3% | -1.7% |
| FY2023/3 | 31.6% | 16.2% | -1.3% |
| FY2024/3 | -1.2% | -0.6% | -0.8% |
| FY2025/3 | -20.7% | -9.1% | -4.0% |
営業利益率は全期間を通じてマイナスまたは低水準で推移しており、本業で安定した利益を稼ぐ力が不足しています。ROE(自己資本利益率)は赤字の影響で激しく変動し、効率的な資本運用ができていない状態です。低採算の店舗整理や固定費の削減など、収益構造の抜本的な改革が喫緊の課題となっています。
財務は安全?
総資産規模は事業縮小に伴い減少傾向にあり、自己資本比率は50%前後で推移するなど一定の財務健全性を維持しています。有利子負債は事実上ゼロの状態であり、過度な借入金に依存しない財務体質は強みです。ただし、利益の積み上げが難しいため、BPS(1株あたり純資産)は伸び悩んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 114億円 | -24.4億円 | -47.3億円 | 89.1億円 |
| FY2022/3 | -36.2億円 | 221億円 | -48.6億円 | 185億円 |
| FY2023/3 | -20.7億円 | 51.0億円 | -15.7億円 | 30.3億円 |
| FY2024/3 | 5.8億円 | -77.8億円 | -8.0億円 | -72.0億円 |
| FY2025/3 | 19.4億円 | -4.9億円 | -8.1億円 | 14.5億円 |
営業キャッシュフローは、本業の不振により年度によってマイナスに転じるなど極めて不安定な状態です。過去には海外事業の売却に伴う投資キャッシュフローのプラス(資産売却収入)が資金源となりましたが、現在は本業の稼ぐ力が回復していません。フリーキャッシュフローを恒常的にプラスにするため、収益性の改善が最優先事項です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -49.9億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -27.7億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | -1.4億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | 1,000万円 | 4.8億円 | 4780.0% |
| FY2025/3 | -28.7億円 | 0円 | - |
長らく営業赤字や経常赤字が続いているため、法人税の支払いはほとんど発生していません。黒字となった年度や予想値においては、繰越欠損金の利用状況や税効果会計の影響で実効税率が通常とは大きく乖離しています。税務上の負担は限定的ですが、まずは税金を支払える水準の利益を恒常的に確保することが求められます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 614万円 | 1,527人 | - |
平均年収は614万円となっており、小売業界の平均的な水準に位置しています。近年は構造改革や業績の低迷が続き、固定費抑制の方針が給与体系や昇給の動向に反映されている可能性があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はイオン。
イオン株式会社が発行済株式の約48.71%を保有する親子上場企業であり、経営面で強い支配下にあることが特徴です。残りの株式も金融機関や信託銀行が保有しており、安定した株主構成である一方、流動性の低い構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の柱であるコンビニエンスストア運営において、店内調理によるファストフード強化を差別化要因として推進しています。一方、消費期限の表示誤りや競争激化がリスクとして認識されており、安定収益の確保が喫緊の課題です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%で、プライム市場上場企業として多様性の向上を図っています。監査体制は監査役会設置会社として整備されており、連結子会社3社を抱える規模で経営の透明性と監督機能の強化に取り組んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 12億円 | — | -35億円 | 大幅未達 |
| FY2024 | 9億円 | — | -6億円 | 大幅未達 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 970億円 | — | 875億円 | -9.8% |
| FY2024 | 830億円 | — | 791億円 | -4.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ミニストップは明確な中期経営計画を開示しておらず、単年度の業績予想を公表しています。しかし、FY2024、FY2025と2期連続で期初に掲げた営業黒字予想を大幅に下回る赤字で着地しており、計画の信頼性は低いと言わざるを得ません。特に、不祥事による客離れやコスト増など外部環境の変化への対応が後手に回り、下方修正を繰り返す傾向にあります。投資家は、会社が提示する楽観的な黒字化計画よりも、構造改革の実行力と実績を慎重に見極める必要があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、継続的な営業赤字とそれに伴う株価の長期低迷が主な原因です。同社は毎年20円の配当を維持していますが、株価下落分をカバーするには至っていません。株主への十分なリターンを提供できていない状況が続いており、経営陣には抜本的な企業価値向上策が求められています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 96.5万円 | -3.5万円 | -3.5% |
| FY2022 | 103.1万円 | +3.1万円 | 3.1% |
| FY2023 | 101.3万円 | +1.3万円 | 1.3% |
| FY2024 | 114.9万円 | +14.9万円 | 14.9% |
| FY2025 | 122.2万円 | +22.2万円 | 22.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場データを見ると、投資家のセンチメントは弱気です。信用倍率は0.5倍と売り残が買い残を上回っており、株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。PERは749.0倍と業界平均の22.0倍を大幅に上回り、現在の利益水準に対して株価が極めて割高であることを示しています。これは、将来の黒字転換への期待が僅かに織り込まれている可能性もありますが、業績が伴わなければ急落するリスクを内包しています。PBRは1.61倍と業界平均よりは低いものの、資産価値から見て割安とは言えない水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
店内調理商品の消費期限表示誤りが発覚し、謝罪と再発防止策の徹底を発表。
7年ぶりに対面での加盟店勉強会を開催し、現場ノウハウの共有による客離れ打開へ着手。
2026年2月期の通期連結最終損益を60億円の赤字と修正し、経営環境の厳しさが顕在化。
最新ニュース
ミニストップ まとめ
ひとめ診断
「『できたて』が武器のはずが、韓国事業売却と国内不振で『できたてない』収益構造に喘ぐコンビニ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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