ワークマン
WORKMAN CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月20日
高機能×低価格でプロから一般客まで魅了するアパレルの革命児
機能と価格で新たな市場を創造し、すべての人の日常をより豊かにする。
この会社ってなに?
キャンプや急な雨の日に「安くて機能的な服が欲しい」と思ったとき、ワークマンを思い浮かべる方が増えています。元々はプロの職人向け作業服専門店でしたが、今や「#ワークマン女子」や「WORKMAN Plus」として日常に溶け込む存在に。1,900円の防水ジャケットや980円のリカバリーウェアなど、驚きの低価格で高機能を実現する裏側には、AIを使った約10万品目の自動発注システムと、社員一人当たり営業利益5,000万円超という圧倒的な生産性が隠されています。
ワークマンは全国1,000店超のフランチャイズ網を持つ作業服チェーン最大手で、「WORKMAN Plus」「#ワークマン女子」など一般向け高機能アパレルへ事業を拡大しています。FY2025/3は売上高1,369億円・営業利益243億円を計上し、次期FY2026/3は売上高1,471億円・営業利益260億円を見込む成長基調です。自己資本比率83%超の盤石な財務体質を背景に、リカバリーウェアの大衆化や2030年に向けたチェーン全店売上高2,400億円の中期目標に向けて着実に前進しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 群馬県伊勢崎市柴町1732
- 公式
- www.workman.co.jp
社長プロフィール
私たちは「高機能×低価格」という原点を大切にしながら、働くプロのお客様だけでなく、一般のお客様にも驚きと感動を提供し続けます。リカバリーウェアの大衆化や新業態への挑戦を通じて、さらなる顧客満足度の向上と持続的な成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
職人向けの作業服・作業用品専門店「ワークマン」として群馬県でスタートしました。働く人々の強い味方としての歩みが始まりました。
日本証券業協会(現在の東証スタンダード市場)に株式を店頭登録(上場)しました。フランチャイズ展開を加速し、全国的なチェーンへと成長しました。
プロ向けで培った高機能と低価格を一般客向けに展開する新業態「WORKMAN Plus」の出店を開始しました。アウトドアやスポーツ需要を取り込み大ヒットとなりました。
女性客をメインターゲットにした「#ワークマン女子」の1号店をオープンしました。機能性とデザイン性を両立し、新たな顧客層を大きく開拓しました。
約10万品目の発注業務を自動化する新システムを導入しました。データ経営を推進し、圧倒的な高収益体制を強固なものにしました。
デザイン性をさらに強化した新業態「Workman Colors」を展開しました。アパレル市場での存在感をより一層高めました。
急成長に伴う課題に向き合い、原点である「機能性」への回帰を宣言しました。低価格なリカバリーウェア市場へ本格参入し、業界に挑戦状を叩きつけました。
2030年3月期に向けた中期経営計画にて、全店売上高2400億円、1500店舗体制の構築という高い目標を掲げ、さらなる飛躍を目指しています。
注目ポイント
過酷な環境で働くプロの職人が認める耐久性や機能性を備えながら、自社開発による徹底した低価格を実現しています。
「WORKMAN Plus」や「#ワークマン女子」などの新業態を次々と成功させ、作業服チェーンから国民的アパレルブランドへと進化を遂げています。
社員一人当たりの高い生産性を誇り、AIを活用した需要予測や自動発注システムなど、先進的なデータ活用で盤石な経営基盤を築いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 46円 | 60.2% |
| FY2017/3 | 26.5円 | 30.3% |
| FY2018/3 | 29円 | 30.2% |
| FY2019/3 | 73円 | 60.7% |
| FY2020/3 | 50円 | 30.5% |
| FY2021/3 | 64円 | 30.7% |
| FY2022/3 | 68円 | 30.3% |
| FY2023/3 | 68円 | 33.3% |
| FY2024/3 | 68円 | 34.7% |
| FY2025/3 | 73円 | 35.3% |
| 必要株数 | 500株以上(約322万円) |
| 金額相当 | 約2,500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 3年以上保有で3,500円相当にグレードアップ |
配当方針として配当性向35%を目安とした安定的な利益還元を重視しています。FY2022/3以降は68円で据え置きが続きましたが、FY2025/3には73円に増配し、4期連続の実質増配基調を維持しています。2026年3月末からは株主優待制度も新設され、長期保有の魅力が高まっています。配当利回りは1.13%と高くはないものの、高い成長性を考慮すると総合的な株主還元姿勢は良好です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ワークマンは作業服の専門店からカジュアルウェアへ事業領域を拡大し、FY2022/3には売上高1,162億円・営業利益268億円の過去最高益を記録しました。その後は原材料高や円安の影響で営業利益がやや減少しましたが、FY2025/3には売上高1,369億円・営業利益243億円と回復基調に転じています。FY2026/3には売上高1,471億円、営業利益260億円の過去最高水準を目指す計画で、PB商品の拡販とリカバリーウェアの新市場開拓が成長ドライバーとなっています。 【3Q FY2026/3実績】売上332億円(通期予想比23%)、営業利益252億円(同97%)、純利益160億円(同89%)。
事業ごとの売上・利益
全国約1,000店超のFC加盟店向け商品供給。加盟店からのロイヤリティと商品卸売で安定収益を創出
自社直営店舗およびオンラインストアの運営。#ワークマン女子等の新業態直営店を中心に展開
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 12.9% | 10.2% | 17.8% |
| FY2017/3 | 14.0% | 11.0% | 18.3% |
| FY2018/3 | 13.9% | 11.0% | 18.9% |
| FY2019/3 | 15.5% | 12.5% | 20.2% |
| FY2020/3 | 18.5% | 14.8% | 20.8% |
| FY2021/3 | 20.3% | 16.2% | 22.6% |
| FY2022/3 | 18.9% | 15.4% | 23.1% |
| FY2023/3 | 15.3% | 12.8% | 18.8% |
| FY2024/3 | 13.3% | 11.3% | 17.4% |
| FY2025/3 | 13.0% | 10.9% | 17.8% |
| 3Q FY2026/3 | 11.4%(累計) | 9.4%(累計) | 76.0% |
営業利益率は約17.8%と小売業の中でも屈指の高収益ビジネスモデルを確立しています。FY2021〜2022/3にはROE18%台・営業利益率22〜23%を記録しましたが、円安・原材料高の影響で直近はやや低下しました。それでもROE12%台、ROA10%超は高い水準を維持しており、データ活用による在庫管理とフランチャイズ経営が高い収益性を支える原動力となっています。
財務は安全?
財務状況は極めて強固で、自己資本比率は83%超と盤石の財務体質を誇ります。FY2024/3から有利子負債13.5億円が発生していますが、総資産1,622億円に対して極めて軽微な水準です。利益の積み上げに伴い純資産は5年間で約450億円増加しており、BPSも1,110円から1,658円へ49%成長しています。成長投資や環境変化に対する耐性は非常に高い水準にあります。 【3Q FY2026/3】総資産1793億円、純資産1483億円、自己資本比率81.4%、有利子負債14億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 68.7億円 | -83.6億円 | -18.7億円 | -14.9億円 |
| FY2017/3 | 69.9億円 | -111億円 | -19.7億円 | -41.4億円 |
| FY2018/3 | 98.6億円 | -44.7億円 | -22.6億円 | 53.9億円 |
| FY2019/3 | 96.6億円 | -56.4億円 | -24.7億円 | 40.2億円 |
| FY2020/3 | 66.9億円 | 44.2億円 | -30.9億円 | 111億円 |
| FY2021/3 | 213億円 | -45.4億円 | -42.1億円 | 168億円 |
| FY2022/3 | 185億円 | -96.3億円 | -53.5億円 | 88.2億円 |
| FY2023/3 | 88.1億円 | 2.3億円 | -56.9億円 | 90.4億円 |
| FY2024/3 | 152億円 | -90.0億円 | -56.8億円 | 62.3億円 |
| FY2025/3 | 248億円 | -299億円 | -56.7億円 | -51.4億円 |
営業CFは本業の好調を反映してFY2025/3に247億円と5年間で最高水準に達しました。一方、投資CFはFY2025/3に約299億円の大規模支出となり、物流センター建設等の成長投資によりFCFは一時的にマイナスとなりました。FY2023/3の投資CFプラスは有価証券の売却によるもので、財務CFは毎年56〜57億円の配当支払いが中心です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 99.5億円 | 37.1億円 | 37.3% |
| FY2017/3 | 107億円 | 35.9億円 | 33.5% |
| FY2018/3 | 119億円 | 40.1億円 | 33.8% |
| FY2019/3 | 148億円 | 49.5億円 | 33.5% |
| FY2020/3 | 207億円 | 73.0億円 | 35.3% |
| FY2021/3 | 254億円 | 83.7億円 | 32.9% |
| FY2022/3 | 274億円 | 90.9億円 | 33.2% |
| FY2023/3 | 247億円 | 80.1億円 | 32.5% |
| FY2024/3 | 237億円 | 76.8億円 | 32.5% |
| FY2025/3 | 249億円 | 80.1億円 | 32.2% |
法人税等の実効税率は32〜33%台で安定的に推移しており、利益水準に即した適正な税負担がなされています。FY2022/3には税引前利益273億円に対し90億円を納税し、5年間で累計約410億円の税金を国に納めています。FY2026/3予想では実効税率がやや低下する見込みですが、これは税効果会計の影響によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 771万円 | 417人 | - |
従業員の平均年収は771万円と小売業界では屈指の高水準です。従業員数417名・平均年齢37歳・平均勤続年数11.5年という少数精鋭体制で、社員一人当たり営業利益は約5,800万円に達します。データ活用による高効率経営と圧倒的な生産性が、社員への高い還元を可能にしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はベイシア興業・カインズ・カインズ興産。
株主構成はベイシア興業(28.23%)を筆頭に創業家・グループ関連が上位を占める典型的なオーナー企業です。土屋裕雅氏(14.09%)、カインズ(9.67%)など上位7名で計74.4%を保有し、浮動株比率は限定的です。安定株主が多数を占めるため、長期視点の経営戦略が実行しやすい一方、ガバナンス上の透明性確保が課題となります。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| フランチャイズ事業 | 約1,230億円 | 約220億円 | 17.9% |
| 直営店・EC事業 | 約139億円 | 約23億円 | 16.5% |
EDINET開示情報によると、同社はFC(フランチャイズ)事業を中核とし、全国約1,000店超の加盟店網を通じた商品供給ビジネスで安定した収益を創出しています。為替変動や消費者嗜好の変化が主な事業リスクとして認識されており、機能性重視への回帰とデータドリブンな発注システムの高度化で対応しています。役員報酬は総額1,300万円と極めて低水準で、経営陣の株式保有を通じた株主との利害一致が図られています。
この会社のガバナンスは?
取締役8名中女性1名(女性役員比率12.5%)で、多様性の確保が今後の課題です。設備投資は70.8億円と積極的な水準で、物流センター建設やシステム投資に充てられています。従業員417名・臨時従業員95名の少数精鋭体制で、データ活用によるFC経営の効率化を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1,300億円 | 1,320億円 | 1,327億円 | +2.0% |
| FY2025 | 1,386億円 | 1,370億円 | 1,369億円 | -1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 240億円 | 230億円 | 231億円 | -3.5% |
| FY2025 | 236億円 | 240億円 | 244億円 | +3.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年5月に初の中期成長ビジョン2030を発表し、チェーン全店売上高2,400億円・営業利益350億円・国内1,500店舗体制という高い目標を掲げました。直近FY2025/3の営業利益243億円は目標の約70%に達しており、リカバリーウェアの大衆化やパナソニック系との冷暖機能服の共同開発が新たな成長エンジンとなっています。業績予想の精度は高く、売上高の乖離は概ね3%以内に収まっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
直近5年間のTSR(株主総利回り)は76.4%で、TOPIXの189.5%に対して大幅にアンダーパフォームしています。これは2020年の「ワークマンプラス」ブームで株価が10,000円超まで過熱した反動に加え、円安・原材料高による利益率低下が株価の上値を抑えたためです。ただし足元では機能性回帰と中期計画の発表を契機に株価は回復基調にあり、リカバリーウェアや海外展開が今後の巻き返しの鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 134.6万円 | +34.6万円 | 34.6% |
| FY2022 | 86.6万円 | -13.4万円 | -13.4% |
| FY2023 | 97.6万円 | -2.4万円 | -2.4% |
| FY2024 | 72.4万円 | -27.6万円 | -27.6% |
| FY2025 | 76.4万円 | -23.6万円 | -23.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERが29.0倍、PBRが3.88倍と、小売業の業界平均と比較して高いプレミアムが付与されています。これは同社の社員一人当たり営業利益5,000万円超という圧倒的な高収益体質と、リカバリーウェア等の新成長ドライバーへの期待が市場から評価されているためです。信用倍率は2.47倍とやや買い長で、直近の株価上昇に対する個人投資家の強気姿勢が反映されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
法人FCの解禁と複数店運営制度の導入により、強固な全国出店網の構築を加速。
「WORKMAN EXPO 2025」にて、リカバリーウェア等の新製品を大規模発表し、機能性回帰による顧客満足度向上を打ち出す。
FY2025の堅実な経営成績を背景に、3Q累計経常利益が前年同期比22.9%増の258億円を達成。
最新ニュース
ワークマン まとめ
ひとめ診断
作業服の王者が「高機能×低価格」で一般アパレル市場を席巻するデータ経営企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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