日伝9902
NICHIDEN Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや自動車、家電製品。それらが作られる工場の機械が正確に、そして休みなく動き続けるためには、モーターや歯車、センサーといった無数の専門的な部品が不可欠です。日伝は、そうした「工場の心臓部」とも言える重要な部品を、日本中のメーカーに届けている専門商社です。普段は目にすることのない場所で、私たちの便利な生活を支えるモノづくりを根底から支えている会社なのです。
産業用部品・機器の専門商社。2025期は売上高1,347.7億円(前期比6.2%増)、営業利益68.2億円(同17.5%増)と増収増益を達成しました。現在は第4次中期経営計画「New Dedication2026」を推進中で、既存事業の深化に加え、製造業向けプラットフォーム企業「アペルザ」の子会社化などDX投資を積極化し、新たな収益源の創出を目指しています。安定した財務基盤と株主還元姿勢も特徴です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区上本町西1-2-16
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.5% | 2.5% | - |
| 2022/03期 | 5.2% | 3.7% | - |
| 2023/03期 | 5.9% | 4.1% | - |
| 2024/03期 | 5.4% | 3.7% | 4.6% |
| 2025/03期 | 5.6% | 3.9% | 5.1% |
| 3Q FY2026/3 | 4.3%(累計) | 2.8%(累計) | 4.3% |
収益性は、売上高営業利益率が5%前後で安定しており、効率的な商社運営による着実な利益確保が強みとなっています。自己資本利益率(ROE)も5%台を維持しており、資本を効率的に活用した経営を行っています。卸売業という業態特有の薄利多売の構造ながら、緻密な在庫管理と提案営業により、安定した利益率を維持している点が特徴です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,028億円 | — | 28.4億円 | 90.5円 | - |
| 2022/03期 | 1,240億円 | — | 42.5億円 | 135.2円 | +20.6% |
| 2023/03期 | 1,316億円 | — | 49.7億円 | 158.2円 | +6.2% |
| 2024/03期 | 1,269億円 | 58.1億円 | 46.7億円 | 151.8円 | -3.6% |
| 2025/03期 | 1,348億円 | 68.2億円 | 48.9億円 | 164.3円 | +6.2% |
日伝の業績は、メカニカルパーツの専門商社として安定した売上高を維持しており、2025年3月期には売上高が約1,348億円、営業利益が約68億円と好調に推移しました。過去5年間を通じても堅調に成長を続けており、製造業の生産現場における高い課題解決能力が収益を下支えしています。2026年3月期も微増益を見込むなど、持続的な成長に向けた経営体制を構築しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1028億円(通期予想比73%)、営業利益45億円(同67%)、純利益34億円(同70%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、製造業の景況感に左右されるメカニカルパーツ市場の変動や、原材料価格の動向に伴う調達コストの推移を挙げています。子会社を活用したDX推進やサービス多角化により、これらの外部リスクへの耐性を高める戦略を採っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,340億円 | — | 1,348億円 | +0.6% |
| 2024期 | 1,320億円 | — | 1,269億円 | -3.9% |
| 2023期 | 1,270億円 | — | 1,316億円 | +3.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 61億円 | — | 68億円 | +11.9% |
| 2024期 | 56億円 | — | 58億円 | +3.7% |
| 2023期 | 45億円 | — | 63億円 | +40.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画は売上・利益ともに目標を大幅に上回って達成し、高い計画実行力を示しました。現行の第4次中計では、2026期の営業利益目標66億円を2025期時点で前倒し達成しており、収益性は計画以上に進捗しています。一方で、売上高目標1,500億円やROE目標8.0%の達成には、DX投資の効果発現や更なる事業拡大が鍵となります。業績予想は保守的な傾向が見られ、ポジティブなサプライズも期待できるかもしれません。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ものづくり産業向けプラットフォームを運営するアペルザとの資本業務提携を発表し、DX推進を強化。
アペルザを子会社化し、メカニカルパーツ専門商社としてのコト売り戦略の加速とデジタル領域の強化を実現。
株主還元の一環として、25年3月期の配当予想の増額修正を実施し、投資家からの注目を集めた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%前後と強固な安定性を誇ります。有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、外部環境の変化に対しても高い耐性を持っています。手元流動性も十分に確保されており、将来の事業投資や株主還元に対する余裕が十分にあります。 【3Q 2026/03期】総資産1273億円、純資産893億円、自己資本比率63.6%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 36.1億円 | 65.8億円 | 19.0億円 | 29.7億円 |
| 2022/03期 | 30.7億円 | 37.7億円 | 17.1億円 | 7.0億円 |
| 2023/03期 | 21.2億円 | 4,600万円 | 24.9億円 | 21.6億円 |
| 2024/03期 | 50.2億円 | 24.3億円 | 48.9億円 | 25.9億円 |
| 2025/03期 | 44.7億円 | 32.7億円 | 63.2億円 | 77.4億円 |
営業キャッシュフローは本業の商社事業から安定的に創出されており、強固な稼ぐ力を示しています。2025年3月期には投資キャッシュフローがプラスに転じており、これは資産売却や事業効率化による効率的なキャッシュ運用が成功した結果です。財務キャッシュフローは継続的な配当支払いや自己株式取得に充てられており、株主への利益還元が積極的に行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%となっており、さらなる多様性の推進が求められる段階です。監査等委員会設置会社としての監視体制を整えており、強固なグループ経営を通じて中長期的な成長を目指しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 634万円 | 999人 | - |
平均年収は634万円であり、卸売業界の水準と比較しても安定しています。長年培われた専門商社としての安定した収益モデルを背景に、従業員への着実な還元が継続されていることが見て取れます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同社の安定的な業績成長や増配にもかかわらず、卸売業という業態が市場から大きな成長期待を集めにくいことや、株価がPBR1倍割れの状況が続いていることが要因と考えられます。株価を意識した経営が今後の課題であり、進行中のDX戦略が市場の評価を覆すきっかけになるか注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 65円 | 28.7% |
| 2017/03期 | 37.2円 | 29.7% |
| 2018/03期 | 40円 | 28.8% |
| 2019/03期 | 45円 | 31.1% |
| 2020/03期 | 45円 | 40.8% |
| 2021/03期 | 40円 | 44.2% |
| 2022/03期 | 65円 | 48.1% |
| 2023/03期 | 65円 | 41.1% |
| 2024/03期 | 65円 | 42.8% |
| 2025/03期 | 75円 | 45.6% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は安定配当を基本としつつ、業績に応じた利益還元を重視しています。2025年3月期は創業90周年記念配当を含め増配を実施するなど、株主還元に対する積極的な姿勢を明確に打ち出しています。今後も配当性向を一定程度考慮した安定的かつ成長性のある還元策が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 104.9万円 | 4.9万円 | 4.9% |
| 2022期 | 106.4万円 | 6.4万円 | 6.4% |
| 2023期 | 97.6万円 | 2.4万円 | -2.4% |
| 2024期 | 136.0万円 | 36.0万円 | 36.0% |
| 2025期 | 150.7万円 | 50.7万円 | 50.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは14.6倍と業界平均の12.6倍をやや上回りますが、PBRは0.83倍と解散価値(1倍)を下回っており、資産価値の面からは割安と判断される水準です。信用倍率は2.96倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。株主優待(QUOカードや讃岐うどん等)も実施しており、個人投資家からの関心も安定しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 41.8億円 | 13.3億円 | 32.0% |
| 2022/03期 | 60.8億円 | 18.4億円 | 30.2% |
| 2023/03期 | 67.6億円 | 17.9億円 | 26.5% |
| 2024/03期 | 64.3億円 | 17.6億円 | 27.3% |
| 2025/03期 | 72.0億円 | 23.1億円 | 32.1% |
法人税等の支払いは税引前利益の変動に概ね連動しており、実効税率は日本の法定実効税率に準じた水準で推移しています。過去には利益の増減に伴い税額が調整されていますが、税務上の大きな特例等は見られず適正に納税されています。将来予想においても、営業利益の予測に基づき標準的な税額を見込んでいます。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
日伝 まとめ
「工場の『縁の下の力持ち』が、DXでサプライチェーン全体の司令塔を目指す老舗専門商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。