幸楽苑
KOURAKUEN CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
伝統の味でV字回復へ!挑戦を続ける国民的ラーメンチェーン
すべてのお客様に感動を与える、世界で認められる外食企業になることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが週末に家族と車で出かけたとき、黄色い看板の「幸楽苑」を見かけたことがあるかもしれません。手頃な価格の中華そばや餃子で、長年多くの人のお腹を満たしてきたラーメンチェーンです。普段何気なく食べているその一杯の裏側で、同社は新しいメニューを開発したり、より快適に過ごせるようにお店を改装したりと、日々努力を重ねています。最近では唐揚げ専門店の「からやま」を運営していることもあり、あなたの街の幸楽苑が、ある日「からやま」に変わっているかもしれません。
長年の営業赤字に苦しんだが、FY2025には売上高188.4億円、営業利益4.43億円と黒字転換を達成。不採算店舗の大量閉店や、アークランドサービスHDとの提携による「からやま」FC展開などの構造改革が実を結び始めています。FY2026は売上高280.0億円、営業利益11.00億円と大幅な回復を見込んでおり、本格的な成長軌道に戻れるかどうかの正念場を迎えています。株主優待の人気は根強いものの、6期連続の無配が続いており、復配が待たれる状況です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福島県郡山市田村町金屋字川久保1番地1
- 公式
- hd.kourakuen.co.jp
社長プロフィール

2023年6月に代表取締役会長兼社長に復帰し、”強い幸楽苑”を取り戻すべく様々な施策に取り組んでまいりました。お客様に変わらぬご支持を頂けるよう品質とサービスをさらに向上させ、従業員一同、一丸となって企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
福島県会津若松市に、わずか7坪の食堂「味よし食堂」を開店。これが幸楽苑の原点となる。
事業拡大に伴い法人化。「幸楽苑」の商号で、地域に愛されるラーメン店として成長を始める。
さらなる成長を目指し、株式を公開。全国展開への足がかりを築く。
社会的信用を高め、全国的な知名度を持つラーメンチェーンへと飛躍を遂げる。
多角化を目指し「いきなり!ステーキ」のフランチャイズ展開を開始。一方で、台風被害や競争激化により不採算店の大量閉店を経験する。
業績不振からの脱却を図るため、創業者の新井田傳氏が社長に復帰。原点回帰と経営改革を断行し、黒字転換を達成する。
持続的な成長を目指し、新中期経営計画を策定。既存事業の強化と新たな収益機会の創出に取り組む。
注目ポイント
赤字からの脱却を目指し、創業者が社長に復帰。大胆な経営改革が功を奏し、見事な黒字転換を達成。経営の手腕とブランド力が光ります。
幸楽苑グループの店舗で使えるお食事券が株主優待として受け取れます。幸楽苑ファンにはたまらない、おいしい特典です。
期間限定メニューや新商品の開発に積極的。また、他社との業務提携やDX推進など、時代の変化に対応し、常に進化を続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当については、業績回復途上にあるため現在は無配を継続しています。経営陣は将来的な復配を視野に入れつつ、現在は財務体質の更なる強化を最優先事項としています。株主還元については、食事割引券の提供を通じて、店舗利用を促進する形での還元を継続しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
幸楽苑の業績は、コロナ禍での大規模な店舗閉店や不採算事業の整理を経て、足元で収益改善が顕著となっています。2024年3月期以降は営業利益が黒字転換を果たし、2025年3月期には純利益が約8億円まで回復しました。2026年3月期も成長基調を維持する見通しであり、経営再建とコスト効率化による構造改革が実を結んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -26.6% | -4.9% | -6.5% |
| FY2022/3 | 10.4% | 2.6% | -8.2% |
| FY2023/3 | -330.4% | -26.5% | -6.6% |
| FY2024/3 | 5.5% | 0.9% | 0.1% |
| FY2025/3 | 13.3% | 6.4% | 2.4% |
収益性指標は、営業赤字が続いていた期間から脱却し、2025年3月期にはROEが13.3%、営業利益率が2.4%と大幅に改善しました。これは不採算店舗の削減や、商品の値上げおよび期間限定メニューによる客単価の向上を軸とした商品戦略が成功したためです。今後は既存店売上の安定的な伸長が、さらなる利益率改善の鍵となります。
財務は安全?
財務健全性は、過去の赤字による純資産の減少から一転し、2025年3月期には自己資本比率が47.8%へと大幅に改善しました。有利子負債のコントロールが適切に行われていることで、経営の安全性は高まっています。強固になった自己資本を基盤として、さらなる新規出店や設備投資への柔軟な対応が可能となりました。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.0億円 | -5.5億円 | 10.2億円 | 2.5億円 |
| FY2022/3 | -2.0億円 | -10.1億円 | -5.1億円 | -12.2億円 |
| FY2023/3 | 2.8億円 | 2,700万円 | -2.0億円 | 3.1億円 |
| FY2024/3 | 11.0億円 | 4.2億円 | -6.8億円 | 15.2億円 |
| FY2025/3 | 19.9億円 | 3,300万円 | 9.2億円 | 20.2億円 |
営業キャッシュフローが安定してプラスを維持しており、本業で強固な稼ぐ力を取り戻していることがわかります。投資キャッシュフローは店舗改装や不採算店整理に伴い適正化されており、過度な投資を抑制しつつ効率的な経営に注力しています。結果としてフリーキャッシュフローは大幅なプラスを記録しており、財務基盤の強化が進んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -9.7億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 14.5億円 | 10.8億円 | 74.2% |
| FY2023/3 | -15.3億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | -1.1億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 4.1億円 | 0円 | 0.0% |
過去数年間の赤字計上により、繰越欠損金を活用した税負担の軽減が図られてきました。2025年3月期についても利益計上があるものの、税務上の調整により実効税率は0%となっています。2026年3月期以降は業績の本格回復に伴い、実効税率は一般的な水準へと回帰する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 493万円 | 537人 | - |
従業員の平均年収は493万円となっており、外食・ラーメンチェーン業界の平均的な水準を推移しています。昨今の物価高への対応や業務効率化による収益性改善に伴い、今後はさらなる待遇向上や人材獲得に向けた賃金施策が注目されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はラニケアコーポレーション。
幸楽苑の株主構成は、ラニケアコーポレーションや信託銀行などの法人が上位を占める構成となっています。創業家関連の資産管理会社が影響力を有する一方、アリアケジャパンや日東富士製粉など取引先との資本関係も見られ、安定的な経営基盤の維持を重視した構成と言えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はロードサイド店舗を中心とした外食事業を展開しており、原材料費や人件費の変動が主要な事業リスクとして認識されています。近年は不採算店舗の整理や業務提携を通じた経営効率化を推進しており、収益力の回復に向けた構造改革の進捗が財務諸表に反映されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は約11.0%であり、多様性確保が今後の課題です。監査体制の強化やコーポレート・ガバナンスの向上に注力しており、中堅規模の外食企業として適切な経営監視体制の構築と、持続的な企業価値の向上を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 260億円 | — | 188億円 | -27.5% |
| FY2024 | 260億円 | — | 268億円 | +3.1% |
| FY2023 | 280億円 | — | 255億円 | -9.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6億円 | — | 4億円 | -26.2% |
| FY2024 | 2億円 | — | 0億円 | -83.5% |
| FY2023 | 3億円 | — | -17億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中計「幸楽苑レジリエンス」は、不採算事業からの撤退と収益構造の改善を掲げています。FY2025には黒字転換を達成したものの、売上・利益ともに期初計画を大幅に下回りました。過去の業績予想を見ても、特に利益面での未達が常態化しており、外部環境の変化に対する弱さが見受けられます。計画達成に向けた実行力と、より精度の高い業績予測が今後の課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅にアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、長引く業績不振と無配継続により株価が低迷し、株主へのリターンを創出できなかったことが主な原因です。FY2025に黒字転換を果たしましたが、本格的な株価回復と復配が実現しない限り、この傾向が続く可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 126.0万円 | +26.0万円 | 26.0% |
| FY2022 | 97.0万円 | -3.0万円 | -3.0% |
| FY2023 | 76.0万円 | -24.0万円 | -24.0% |
| FY2024 | 102.0万円 | +2.0万円 | 2.0% |
| FY2025 | 76.0万円 | -24.0万円 | -24.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.13倍と売り残が大幅に買い残を上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーにもなり得ます。業界平均と比較するとPER・PBRともに割高で、市場の期待が先行している状態です。6期連続で無配が続いている点も、インカムゲインを狙う投資家からは敬遠されやすい要因です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中間決算にて経常損益754百万円を達成し、事前予想を上回る業績推移を実現しました。
2026年の新商品第一弾として、濃厚豚骨スープを用いた新メニューを投入し集客力向上を図っています。
サイバー攻撃対策を目的としてシステム部を新設し、全社的なDX推進とリスク管理を強化しました。
最新ニュース
幸楽苑 まとめ
ひとめ診断
「『中華そば』の老舗が、不採算店整理とDX化の荒療治を経てV字回復の狼煙を上げる、まさに『臥薪嘗胆』ラーメン店」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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