ニトリホールディングス
Nitori Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月20日
「お、ねだん以上。」の価値を提供し、住まいの豊かさを世界へ届ける
世界中の人々の暮らしを豊かにし、グローバルチェーンを展開する
この会社ってなに?
ニトリの家具やインテリア雑貨は、引っ越し・新生活・模様替えの強い味方。ベッドやソファ、カーテン、食器、タオルから収納グッズまで、暮らしに必要なものが「お、ねだん以上。」の品質で揃います。子会社の島忠ではDIY用品や園芸資材も手に入り、エディオンとの提携で家電も充実。ニトリアプリやECサイトでは自宅にいながら商品を選べ、コーディネート提案も受けられます。あなたの部屋づくりを支える、暮らしの総合パートナーです。
ニトリHDはFY2025/2に売上高9,288億円、営業利益1,177億円を計上し、独自のSPA(製造物流IT小売業)モデルによる競争優位を維持しています。島忠の完全子会社化やエディオンとの提携を通じ、家具・インテリアからホームセンター・家電まで「住まいの総合企業」へと進化。2032年に3,000店舗・売上高3兆円という長期ビジョンを掲げ、国内外での出店加速とEC事業の拡充に注力しています。足元ではFY2026/2予想で売上高9,880億円、営業利益1,358億円と増収増益を見込み、PER 16.1倍・PBR 1.67倍と成長余地を残した水準で推移しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都北区神谷三丁目6番20号
- 公式
- www.nitorihd.co.jp
社長プロフィール
私たちは「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマンのもと、現状に満足せず常に変化と挑戦を続けています。商品の企画・製造から物流・販売まで一貫して自社で手がけることで、本当に良い商品をお手頃な価格でお届けする。これからもお客様の立場に立ち、「お、ねだん以上。」の価値ある商品とサービスを提供してまいります。
この会社のストーリー


北海道札幌市にて、似鳥昭雄が「似鳥家具店」を創業。地域の暮らしに寄り添う家具店としてスタートしました。
株式会社似鳥家具卸センターを設立。のちのチェーンストア展開への礎を築きました。
東京証券取引所第一部に上場を果たし、売上高1,000億円・100店舗という大きなマイルストーンを達成しました。
株式会社ニトリホールディングスへ商号変更し、持株会社体制へ移行。より強固なグループ経営体制を構築しました。
ホームセンター大手の島忠を公開買付けにより完全子会社化。家具・インテリアだけでなく、ホームセンター領域への本格参入を果たしました。
家電量販大手のエディオンと資本業務提携。家電分野のラインナップ強化や共同配送による物流の効率化など、新たなシナジー創出に向け動き出しました。
中国・東南アジアでの出店を加速し、マーケットプレイス「メンパ」でEC事業も強化。サーキュラービジネスや気候変動への対応など、持続可能な成長を目指す「NITORI Group Green Vision 2050」を策定しました。
注目ポイント
商品の企画・製造から、海外自社工場での生産、物流、ITシステム、そして販売に至るまで一貫して自社で行うビジネスモデルを構築。これにより高い利益率と「お、ねだん以上。」の品質を両立させています。
島忠の完全子会社化やエディオンとの資本業務提携など、家具の枠組みを超えたホームセンター・家電領域での成長戦略を強力に推進し、持続的な企業価値の向上を図っています。
5期連続の増配を継続中で、配当性向はまだ20%台と増配余地が豊富。加えて、全国の店舗で利用可能な10%割引の株主優待券も年2回贈呈され、長期保有で枚数が追加される仕組みも個人投資家に人気です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 82円 | 15.2% |
| FY2018/3 | 92円 | 16.0% |
| FY2019/3 | 97円 | 16.0% |
| FY2020/3 | 108円 | 17.0% |
| FY2021/3 | 123円 | 15.1% |
| FY2022/3 | 140円 | 16.3% |
| FY2023/3 | 146円 | 17.3% |
| FY2024/3 | 147円 | 19.2% |
| FY2025/3 | 152円 | 20.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約26.8万円) |
| 金額相当 | 利用金額に応じて変動 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 長期特典 | 3年以上の継続保有で追加枚数を贈呈 |
配当額は5分割後換算で5期連続の増配を継続中。配当性向は20.8%とまだ十分な増配余地を残しています。株主優待は全国のニトリ・デコホーム・島忠で使える10%割引券で、年2回の贈呈に加え3年以上の長期保有で枚数が追加される制度となっており、個人投資家に高い人気を誇ります。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ニトリHDの業績は、FY2023/2に売上高9,481億円のピークを記録した後、FY2024/2には急激な円安による輸入コスト増の影響で8,958億円へ一時的に減収。しかしFY2025/2には9,288億円へ回復し、FY2026/2予想では9,880億円と過去最高を更新する見通しです。営業利益率は12〜19%台で推移しており、SPA(製造物流IT小売業)モデルによる高い収益力を維持しています。EPSは2025年9月の株式5分割後の値に換算しています。 【3Q FY2026/2実績】売上6885億円(通期予想比70%)、営業利益1045億円(同77%)、純利益743億円(同79%)。
事業ごとの売上・利益
家具・インテリア・ホームファッションの企画・製造・物流・販売を一貫して行うSPAモデル。国内約600店舗+海外約100店舗を展開。売上構成比約81%を占める主力セグメント。
ホームセンター「島忠」「HOME'S」を運営。DIY・園芸・ペット用品等を取り扱い、約60店舗を展開。売上構成比約16%。統合シナジーによる利益率改善が課題。
エディオンとの資本業務提携による家電関連事業、物流サービス、不動産賃貸等を含む。売上構成比約3%だが利益率が高い。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 11.3% | 6.6% | 13.9% |
| FY2025/3 | 9.5% | 5.6% | 12.7% |
| 3Q FY2026/3 | 7.9%(累計) | 4.8%(累計) | 15.2% |
営業利益率はFY2021/2の19.2%をピークに、FY2025/2には12.7%へ低下傾向にあります。これは急激な円安による輸入コスト増加と、島忠統合に伴う一時的なコスト負担が主因です。一方でROEは9.1%、ROAは5.4%と小売業としては依然高水準であり、SPA(製造物流IT小売業)モデルの競争優位が収益性を下支えしています。FY2026/2予想では営業利益率13.7%への回復を見込んでいます。
財務は安全?
総資産はFY2021/2の9,270億円からFY2025/2には1兆5,294億円へと大幅に拡大。これは島忠の完全子会社化や新規出店・物流拠点整備への積極投資によるものです。自己資本比率はFY2022/2の74.5%からFY2025/2には59.2%へ低下しましたが、これは有利子負債(2,887億円)の増加が主因。BPSは5分割後換算で1,603円と着実に積み上がっており、財務基盤は依然として健全な水準を維持しています。 【3Q FY2026/2】総資産1.6兆円、純資産9734億円、自己資本比率61.6%、有利子負債1900億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,509億円 | -1,960億円 | 303億円 | -451億円 |
| FY2022/3 | 856億円 | -1,200億円 | 177億円 | -344億円 |
| FY2023/3 | 914億円 | -1,325億円 | 369億円 | -411億円 |
| FY2024/3 | 1,812億円 | -1,331億円 | -554億円 | 481億円 |
| FY2025/3 | 1,444億円 | -1,279億円 | 12.9億円 | 165億円 |
営業キャッシュフローは直近2期で約1,440億円規模と高い創出力を誇り、これが経営の安定を支える源泉です。FY2021/2〜FY2023/2は島忠買収や大型物流拠点の整備により投資CFが営業CFを上回りFCFはマイナスでしたが、FY2024/2以降はFCFがプラスに転換。投資フェーズの一巡により、今後は成長投資と株主還元の両立が可能な段階に入りつつあります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 1,248億円 | 347億円 | 27.8% |
| FY2025/3 | 1,174億円 | 349億円 | 29.7% |
法人税等の実効税率は31〜35%の範囲で安定的に推移しており、適正な納税が継続的に行われていることが確認できます。FY2024/2の実効税率34.6%は法定実効税率に近い水準です。FY2026/2予想では税引前利益1,358億円に対し税額418億円(30.8%)を見込んでおり、海外子会社の税制メリット等が反映される見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 781万円 | 19,967人 | - |
平均年収は780〜835万円の範囲で推移しており、小売業界の中ではトップクラスの給与水準を維持しています。持株会社のためHD本体の従業員数(約900名)は限定的で、事業会社ニトリの従業員(連結約2万名・臨時従業員約1.9万名)を含まない点に注意が必要です。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は似鳥国際奨学財団・北洋銀行・日本生命保険相互会社。
創業者・似鳥昭雄氏の関連法人(ニトリ商事18.3%+似鳥国際奨学財団4.4%+個人保有3.0%+百百代氏1.8%)で約27.6%を創業家が支配し、安定した経営基盤の源泉となっています。機関投資家(信託銀行2社)も約25.5%を保有。北洋銀行(3.4%)が主要株主に名を連ね、北海道発祥企業としての地域金融とのつながりも維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ニトリ事業 | 7,486億円 | 1,039億円 | 13.9% |
| 島忠事業 | 1,495億円 | 55億円 | 3.7% |
| エディオン提携・その他 | 308億円 | 83億円 | 27.0% |
ニトリ事業が売上の約81%・利益の約88%を占める圧倒的な主力セグメントです。島忠事業は売上16%を占めるものの、利益率3.7%とニトリ事業(13.9%)に比べ低水準。今後は店舗のニトリブランド転換やPB商品の導入拡大により、島忠事業の利益率改善が重要な経営課題となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役10名中女性2名(20.0%)、社外取締役比率50%と、多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。監査報酬1億300万円を投じた強固な監査体制のもと、グローバル展開を見据えた適正なガバナンスとコンプライアンスの徹底を図っています。臨時従業員約1.9万名を含む大規模な労働力を適切にマネジメントしている点も特筆されます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 9,480億円 | 8,958億円 | 8,958億円 | -5.5% |
| FY2025/2 | 9,600億円 | 9,288億円 | 9,288億円 | -3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/2 | 1,400億円 | 1,277億円 | 1,277億円 | -8.8% |
| FY2025/2 | 1,296億円 | 1,177億円 | 1,177億円 | -9.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ニトリHDは「2032年売上高3兆円・3,000店舗」という長期ビジョンに向け、海外展開や島忠買収・エディオン提携等のM&A・アライアンスを加速させています。一方で直近の業績予想に対しては、急激な円安による輸入コスト増の影響を吸収しきれず、売上・利益ともにやや下振れて着地する傾向が見られます。FY2024/2は売上高-5.5%、営業利益-8.8%の下方乖離、FY2025/2も営業利益で-9.2%と未達が続いており、為替リスクへの対応力が今後の評価を左右します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は93.8%と、TOPIXの4,626.5%に対して大幅にアンダーパフォームしています。連続増収増益の記録が途切れたことや円安によるコスト増への懸念が株価の重しとなりました。今後の超過収益獲得には、海外事業の黒字化と国内事業における家電・リフォーム領域での明確なシナジー創出が不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 127.4万円 | +27.4万円 | 27.4% |
| FY2022 | 100.3万円 | +0.3万円 | 0.3% |
| FY2023 | 98.7万円 | -1.3万円 | -1.3% |
| FY2024 | 145.9万円 | +45.9万円 | 45.9% |
| FY2025 | 93.8万円 | -6.2万円 | -6.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 16.1倍は小売業セクター平均(30.4倍)の約半分の水準にあり、割安感が際立ちます。PBR 1.67倍もセクター平均2.5倍を下回っています。これは円安による収益圧迫への懸念や、成長投資の回収時期に対する不透明感が織り込まれているものと考えられます。信用倍率は2.47倍と買い残がやや優勢で、個人投資家の反発期待が表れています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/2期第3四半期決算を発表。累計営業利益は前年比3.3%減となったものの、市場予想は上振れし、株価は一時急伸。
EC事業改革の一環として、自社商品以外の取り扱いを開始しマーケットプレイス「メンパ」へ参入。
上期決算において経常利益7%増益を達成し、国内外の成長を実証。
2050年までに廃棄物再利用100%を目指す「NITORI Group Green Vision 2050」を策定。
最新ニュース
ニトリホールディングス まとめ
ひとめ診断
「お、ねだん以上。を武器に住まいの豊かさを世界に届ける、製造物流IT小売業のパイオニア」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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