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藤田観光9722

FUJITA KANKO INC.

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
普通
自己資本比率 30.2%
稼ぐ力
普通
ROE 0.6%
話題性
好評
ポジ 55%

この会社ってなに?

あなたが東京で特別な記念日を祝うとき、緑豊かな庭園で知られる「ホテル椿山荘東京」を選ぶかもしれません。また、出張や観光で都市部を訪れる際には、便利な立地の「ワシントンホテル」に泊まったことがあるかもしれません。さらに、週末に温泉旅行で箱根に行くなら、「箱根小涌園ユネッサン」で水着で遊べる温泉を楽しんだ経験はありませんか?これらの有名なホテルやレジャー施設を運営しているのが、藤田観光です。あなたの思い出のワンシーンを、裏側で支えている会社かもしれません。

コロナ禍の赤字からV字回復を遂げ、2024期には売上高762.1億円、営業利益123.09億円を達成しました。インバウンド需要の回復が追い風となり、主力のホテル事業が好調に推移しています。2025期は売上高820.0億円、営業利益137.95億円と増収増益を見込んでおり、配当も40円から70円へ大幅増配の計画です。2026年2月には長年の筆頭株主だったDOWAが保有株を国内投資ファンドNSSKに売却し、新たな資本構成の下で成長戦略を加速させるフェーズに入っています。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
12月
本社
東京都文京区関口二丁目10番8号

サービスの実績は?

762.1億円
年間売上高
2024期実績
+18.1% YoY
123.09億円
年間営業利益
2024期実績
+85.5% YoY
40
1株当たり配当金
2024期実績
2022年まで無配
16.1%
営業利益率
2024期実績
前年比+5.8pt
820.0億円
年間売上高予想
2025期会社予想
+7.6% YoY
137.95億円
年間営業利益予想
2025期会社予想
+12.1% YoY
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
0.6%
株主資本の利回り
ROA
0.2%
総資産の活用度
Op. Margin
25.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/12期44.0%11.2%-
2022/12期22.4%5.4%-
2023/12期33.3%8.4%-
2024/12期35.4%9.7%16.2%
2025/12期29.7%9.6%16.8%
2025/12期0.6%0.2%25.7%

収益性はコロナ禍の打撃から大幅に改善し、売上高営業利益率は2024年3月期以降16%を超える高い水準を維持しています。効率的な運営体制の再構築と単価上昇が寄与し、ROE(自己資本利益率)も安定して高い数値を記録しています。今後はこの高収益体制を維持し、さらなる資本効率の向上が期待されます。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/12期284億円127億円211.5円-
2022/12期437億円57.9億円-96.6円+53.9%
2023/12期645億円81.1億円135.4円+47.5%
2024/12期762億円123億円91.3億円146.7円+18.1%
2025/12期820億円138億円92.9億円154.2円+7.6%

藤田観光はコロナ禍での赤字から劇的な回復を見せ、2024年3月期以降はインバウンド需要の取り込みにより大幅な黒字化を達成しました。特にホテル椿山荘東京やワシントンホテル等の運営が好調で、売上高は成長軌道に乗っています。2025年3月期は純利益約93億円を計上し、安定した収益基盤を確立しました。 【2025/12期実績】売上58億円(前期比-92.9%)、営業利益15億円、純利益1.6億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
0.6%
業界平均
11.1%
営業利益率上回る
この会社
25.7%
業界平均
9.5%
自己資本比率下回る
この会社
30.2%
業界平均
53.6%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,500万円
取締役4名の合計

「ホテル椿山荘東京」に代表されるラグジュアリー事業と、ワシントンホテル等の宿泊主体型ホテル事業の2軸で展開しています。訪日外国人観光客の増加が収益を牽引する一方、人件費高騰や自然災害などの外部環境変化が主な事業リスクとして認識されています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
インバウンド需要の追い風を受け、業績予想を大幅に上回る好決算を連発。計画は順調以上の滑り出し。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画(コロナ禍で未達)
2020期〜2024期
営業利益: 目標 75億円 未達 (-158.22億円)
0%
中期経営計画2028
2024期〜2028期
売上高: 目標 1,000億円 順調 (762.1億円)
76.21%
営業利益: 目標 180億円 やや遅れ (123.09億円)
68.38%
EBITDA: 目標 270億円 順調 (202.5億円)
75%
ROE: 目標 15%以上 順調 (27.3%)
182%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2023期566億円N/A646億円+14.0%
2024期687億円805億円762億円+10.9%
2025期786億円N/A進行中
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2023期4億円N/A66億円+1559%
2024期60億円133億円123億円+105.2%
2025期120億円N/A進行中

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2028年を最終年度とする中期経営計画では、売上高1,000億円、営業利益180億円という高い目標を掲げています。初年度である2024年度の実績は、インバウンド需要の急回復という追い風もあり、期初予想を大幅に超過達成しました。特に営業利益の進捗は目覚ましく、計画達成に向けた確かな一歩を踏み出しています。予想精度については、良い意味で大幅な上方乖離が続いており、会社側の想定を上回るペースで事業環境が好転していることを示唆しています。

最新ニュース

ネガティブ
藤田観光、決算発表で経常利益18%減、株価は小幅下落
11/7 · 株AI
ポジティブ
2025年12月期第2四半期(中間期)業績予想の上方修正
8/8 · 藤田観光 IR

どんな話題が多い?

決算・業績40%
経営戦略・再編30%
株主還元15%
その他15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
12
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 東洋経済オンライン ほか
業界内ランキング
上位 32%
サービス業 450社中 144位
報道のトーン
55%
好意的
30%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年2月子会社合併

WHG西日本がWHG関西を吸収合併し、ホテル運営の効率化と人材流動性の向上を図る。

2026年2月増配決定

2025年12月期において純利益92.92億円を達成し、30円の増配を実施した。

2025年11月設立70周年

1955年の設立から70周年を迎えた。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率30.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
203億円
借金(有利子負債)
Net Assets
368億円
会社の純資産

自己資本比率は2025年3月期時点で37.3%まで向上しており、財務基盤は着実に健全化の方向へ向かっています。かつて高水準だった有利子負債も、営業キャッシュフローによる返済等を通じて削減が進んでいます。資産の再編や経営の効率化により、持続的な成長を支える財務体質が構築されました。 【2025/12期】総資産988億円、純資産368億円、自己資本比率30.2%、有利子負債203億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+159億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-56.9億円
投資に使ったお金
Financing CF
-124億円
借入・返済など
Free CF
+102億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/12期163億円429億円83.2億円266億円
2022/12期6.5億円61.2億円89.3億円54.8億円
2023/12期111億円59.2億円157億円51.9億円
2024/12期159億円38.3億円113億円121億円
2025/12期159億円56.9億円124億円102億円

営業キャッシュフローは2023年3月期以降、年間150億円規模の創出が可能となり、本業の稼ぐ力が完全に復活しました。投資キャッシュフローは改装や設備維持のための適正な支出を継続しています。財務キャッシュフローでは借入金の返済を積極的に進めており、強固なキャッシュ・ポジティブ経営へ転換しました。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
6,200万円
連結子会社数
24
設備投資額
66.3億円
平均勤続年数(従業員)
11.6
臨時従業員数
1670

女性役員比率は16.7%であり、多様性確保に向けた登用が進んでいます。連結子会社24社を抱える大所帯であり、監査報酬6,200万円を投じてガバナンス体制の適正化を図るなど、名門企業としての信頼維持とコーポレート・ガバナンス・コードへの対応を重視しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.1%
浮動株46.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.3%
事業法人等39.8%
外国法人等22.9%
個人その他18.2%
証券会社5.9%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はDOWAホールディングス・GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券)・野村證券。

DOWAホールディングス㈱(3,814,000株)31.83%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(722,000株)6.03%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱)(572,000株)4.78%
野村證券㈱(379,000株)3.16%
明治安田生命保険(相)(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(300,000株)2.51%
BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT(常任代理人 ㈱三菱UFJ銀行)(246,000株)2.06%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510312 (常任代理人 ㈱みずほ銀行)(220,000株)1.84%
日本生命保険(相)(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)(218,000株)1.82%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 ㈱三菱UFJ銀行)(201,000株)1.68%
STATE STREET BANKAND TRUST COMPANY 510311 (常任代理人 ㈱みずほ銀行)(190,000株)1.59%

筆頭株主であったDOWAホールディングスが保有株式を売却したことで、長年の安定株主体制から変化が起きています。今後は投資ファンドや国内外の機関投資家の動向が経営方針に影響を与える可能性があり、株主還元やガバナンス改革がより重視される局面を迎えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1株価の変動当社グループは、取引先を中心に市場性のある株式を165億円保有しており、株価変動のリスクを負っております
2減損損失の計上当社グループは、ホテル建物等の有形固定資産を当連結会計年度末で512億円保有しておりますが、今後一定規模を上回る不動産価額の下落や事業収支の悪化が発生した場合、有形固定資産の一部について減損損失が発生する可能性があります
3自然災害および流行性疾患の発生大地震、噴火、台風、異常気象等の自然災害や、新型コロナウイルス感染症、新型インフルエンザ等の流行性疾患が発生した場合は、営業の一時停止や旅行の取りやめ、海外からの入国規制や渡航自粛によるインバウンド需要の減退等により、当社グループの財政状態や業績に悪影響を与える可能性があります
4不動産周辺事業からの撤退損失当社グループでは従前、不動産分譲事業を活発に行なっていた時期があり、現在でも道路、水道等インフラや不動産管理等の周辺事業を引き続き行なっていますが、これらの多くのものは低採算または不採算であり、これらの事業からの撤退を決めた場合、相応の額の損失が一時的に発生する可能性があります
5食中毒等の事故安全衛生には十分注意を払っておりますが、万が一食中毒等が発生した場合は、お客さまの信認を損ね、また営業の一時停止などが生じる可能性があります
6円金利の変動当連結会計年度末における借入金276億円のうち、93億円は変動金利による借入となっており、今後国内景気の回復等により円金利が上昇すると、金利負担の増大を招く可能性があります
7為替の変動当社グループは、海外事業の営業活動により生じる収益・費用および債権・債務が外貨建てであり、海外連結対象会社の財務諸表を日本円に換算する際、為替変動により影響を受ける可能性があります

社員の給料はどのくらい?

平均年収
604万円
従業員数
1,638
平均年齢
36.2歳
平均年収従業員数前年比
当期604万円1,638-

従業員の平均年収は604万円となっており、ホテル・観光業界の中では比較的安定した水準を維持しています。コロナ禍における経営危機時には賃金カットや早期退職の実施を余儀なくされましたが、インバウンド需要の回復に伴い業績改善と待遇の正常化が図られています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2025期にかけて、当社のTSRは一貫してTOPIXを大幅に上回る「アウトパフォーム」を記録しています。特に2023期以降の伸びは著しく、コロナ禍からの劇的な業績回復と、それに伴う株価の急騰が主な要因です。2022年まで無配だった状況から復配、そして増配へと転じたことも、株主還元姿勢の強化として投資家に好感され、TSRを押し上げる一因となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
70
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
2016/12期455.8%
2017/12期4028.7%
2018/12期4086.1%
2019/12期30-
2020/12期00.0%
2021/12期00.0%
2022/12期00.0%
2023/12期00.0%
2024/12期405.5%
2025/12期7045.4%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月6月・12月

藤田観光は業績回復に伴い復配を実現し、株主還元を重要な経営課題と位置づけています。今後は配当性向の向上を目指すとともに、株主優待制度の活用により長期保有株主の増大を図る方針です。安定的な配当維持と企業価値向上を両立させる姿勢が明確です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 934.0万円 になりました (834.0万円)
+834.0%
年度末時点評価額損益TSR
2021期173.4万円73.4万円73.4%
2022期210.2万円110.2万円110.2%
2023期414.0万円314.0万円314.0%
2024期567.7万円467.7万円467.7%
2025期934.0万円834.0万円834.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残114,700株
売り残46,300株
信用倍率2.48倍
2025年11月21日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年5月中旬
第2四半期決算発表2026年8月中旬
第3四半期決算発表2026年11月中旬

同業他社比較では、PERは業界平均より大幅に割安ですが、PBRはやや割高な水準です。これは、コロナ禍からのV字回復による利益急増を株価がまだ完全には織り込んでいない可能性と、歴史ある「椿山荘」などの不動産価値が資産として評価されていることを示唆します。信用倍率は2.48倍と標準的な水準で、特定の方向への過熱感は見られません。今後の決算発表で、インバウンド需要の持続性が確認されるかが株価の焦点となります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/12期-165億円0円-
2022/12期-44.6億円0円-
2023/12期70.8億円0円0.0%
2024/12期126億円34.9億円27.6%
2025/12期137億円44.1億円32.2%

2021年から2022年にかけての赤字期には法人税の支払いは発生しませんでした。2023年3月期は繰越欠損金の解消等により実効税率は0%でしたが、2024年3月期以降は通常の税負担水準へ回帰しています。2026年3月期予想では資産売却益等の計上が想定されるため、一時的に税負担比率が低下する見込みです。

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まとめと、関連情報・似た会社へ

藤田観光 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
普通
自己資本比率 30.2%
稼ぐ力
普通
ROE 0.6%
話題性
好評
ポジ 55%

「『椿山荘』の老舗が、コロナ禍の財務リストラを経て、インバウンド追い風と新株主のもとで再起動中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU