コーエーテクモHD
KOEI TECMO HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月22日
歴史と技術を融合し、世界に誇るIPを創造するゲーム帝国
世界No.1のエンターテインメント・コンテンツ・カンパニーを目指し、創造と貢献を通じて人々の心を豊かにする。
この会社ってなに?
あなたがプレイしたことのある『信長の野望』や『三國志』の歴史シミュレーション、『仁王』や『NINJA GAIDEN』の爽快アクション、そしてスマホで楽しめる歴史ゲーム -- これらはすべてコーエーテクモグループが生み出したIPです。最近ではAI関連スタートアップへの出資やeスポーツ展開など、ゲームの枠を超えた挑戦にも積極的に取り組んでいます。
コーエーテクモホールディングスは『信長の野望』『三國志』『仁王』『Dead or Alive』など歴史・アクション系の強力な自社IPを多数保有するゲーム持株会社です。FY2025/3期は売上高831億円、営業利益321億円(営業利益率38.6%)と高収益を維持。創業家の資産管理会社である光優ホールディングスが発行済株式の約57%を保有する安定した株主構成が特徴です。第4次中期経営計画(2025-2027年度)では3カ年累計営業利益1,000億円以上、単年度営業利益400億円規模を目標に掲げています。FY2026/3期は売上高920億円(+10.6%)への増収を計画する一方、営業利益310億円(-3.5%)と新作投入に伴う開発費増を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 横浜市港北区箕輪町1-18-12
- 公式
- www.koeitecmo.co.jp
社長プロフィール
私たちコーエーテクモグループは『創造と貢献』を企業理念に掲げ、歴史シミュレーションからアクション、RPGまで多彩なジャンルのエンターテインメントを世界中に届けてまいりました。自社開発エンジンKATANA ENGINEを武器に、グローバル市場でさらなる飛躍を目指します。
この会社のストーリー
襟川陽一・恵子夫妻が栃木県足利市で染料問屋「光栄」を創業。パソコンとの出会いが歴史を変えるきっかけとなりました。
歴史シミュレーションの金字塔『信長の野望』を発売。日本のゲーム史に新たなジャンルを確立し、国内外で大きな反響を呼びました。
コーエーとテクモが経営統合し、コーエーテクモホールディングスが誕生。『Dead or Alive』や『NINJA GAIDEN』など新たなIPが加わり、事業基盤が大幅に強化されました。
高難度アクションRPG『仁王』が世界累計300万本超のヒットを記録。従来の歴史シミュレーションの枠を超え、グローバル市場での存在感を大きく高めました。
巣ごもり需要の追い風もあり株価が上場来高値を更新。有価証券運用益が経常利益を大きく押し上げ、独自のビジネスモデルが注目を集めました。
KATANA ENGINEを活用したグローバル展開の加速とAI・LLM技術への投資を推進。3カ年累計営業利益1,000億円以上を掲げ、さらなる成長を目指しています。
注目ポイント
『信長の野望』『三國志』など、歴史シミュレーションというジャンルを日本で切り拓いた唯一無二の存在。40年以上にわたり磨き上げたIPは国内外に熱狂的なファンを持っています。
自社IPの開発力とライセンス展開により、営業利益率は常に30%を超える高収益体質を実現。ゲーム事業に加え不動産事業・有価証券運用という複数の収益源を持つ独自のビジネスモデルです。
配当性向50%を目安とした安定配当に加え、自社ゲームソフトの40%割引購入という株主優待制度を設けており、ゲームファンの株主には特に魅力的な還元策を提供しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 16.7円 | 50.5% |
| FY2017/3 | 17.9円 | 50.6% |
| FY2018/3 | 19.9円 | 50.4% |
| FY2019/3 | 21.2円 | 51.0% |
| FY2020/3 | 23.5円 | 50.6% |
| FY2021/3 | 58.5円 | 65.5% |
| FY2022/3 | 54円 | 50.3% |
| FY2023/3 | 50円 | 50.9% |
| FY2024/3 | 54円 | 50.4% |
| FY2025/3 | 60円 | 50.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約18万円) |
| 金額相当 | 割引額 約5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
コーエーテクモHDは配当性向50%を目安とした安定配当を基本方針としています。FY2021/3〜FY2022/3は株式分割前の高額配当(117円・108円)でしたが、分割後のFY2023/3以降は50〜60円水準に調整。FY2025/3は1株60円(前期比+6円)で2期連続の増配を実施し、配当利回りは3.34%と比較的魅力的な水準です。加えて自社ゲームソフトの40%割引販売という株主優待制度を設けており、ゲームファンの株主には実質的な還元効果が大きい仕組みとなっています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コーエーテクモHDの売上高はFY2021/3の604億円からFY2025/3には831億円へと約1.4倍に成長。営業利益率はFY2023/3に49.9%のピークを記録し、直近FY2025/3でも38.6%と極めて高水準を維持しています。FY2024/3に営業利益が一時減少したものの、FY2025/3は321億円へ回復。FY2026/3期は売上高920億円(+10.6%)を計画しますが、新作開発投資の増加を見込み営業利益310億円(-3.5%)の予想です。営業外収益では有価証券の運用益が大きく、経常利益が営業利益を大幅に上回る構造が特徴です。
事業ごとの売上・利益
ゲームソフトの企画・開発・販売が主力。『信長の野望』『三國志』『仁王』『Dead or Alive』『ライザのアトリエ』など歴史・アクション・RPG系の多彩なIPを展開。コンソール・PCに加えスマートフォン向けも強化中。
パチスロ・パチンコ遊技機やアミューズメント施設向け機器の企画・開発・販売。自社IPを活用した遊技機で安定的に収益を確保。
日吉本社周辺を中心とした不動産の賃貸・管理事業。高い利益率で安定収益を生み出すストック型ビジネス。
IPライセンス収入やeスポーツ関連など。セグメント間の調整を含むため利益率が100%を超える場合あり。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.4% | 15.5% | 31.3% |
| FY2022/3 | 50.2% | 16.1% | 72.3% |
| FY2023/3 | 18.4% | 14.7% | 26.2% |
| FY2024/3 | 18.4% | 13.7% | 25.4% |
| FY2025/3 | 19.7% | 17.9% | 28.8% |
ROEは5期連続で17〜26%と日本企業平均(約9%)を大幅に上回る高水準を維持。営業利益率はFY2023/3の49.9%をピークに、FY2025/3でも38.6%とゲーム業界トップクラスの収益性を誇ります。FY2024/3に一時的に33.7%に低下しましたが、新作の発売タイミングによる変動であり構造的な低下ではありません。ROAも13〜18%と資産効率が極めて高い経営を実現しています。
財務は安全?
自己資本比率はFY2025/3に89.9%と極めて高い水準に到達。FY2022/3〜FY2023/3に株式分割や自己株式取得の影響で一時低下しましたが、直近では大幅に改善しています。有利子負債はFY2024/3に150億円が発生しましたが、FY2025/3には90億円に減少。総資産2,098億円に対する有利子負債比率はわずか4.3%で、実質的に無借金に近い強固な財務基盤を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 297億円 | -123億円 | -194億円 | 174億円 |
| FY2022/3 | 248億円 | -132億円 | -45.6億円 | 117億円 |
| FY2023/3 | 297億円 | -214億円 | -166億円 | 83.0億円 |
| FY2024/3 | 366億円 | -249億円 | -155億円 | 117億円 |
| FY2025/3 | 344億円 | 410億円 | -632億円 | 753億円 |
営業CFは毎期250億円〜370億円と安定的にキャッシュを創出。FY2025/3の投資CFが+410億円のプラスとなっているのは、有価証券の売却や回収によるものです。これにより同期のFCFは753億円と突出した水準を記録。財務CFで-632億円と大きなマイナスを計上しているのは、配当金の支払いや自己株式取得による株主還元を積極的に実施したためです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 393億円 | 97.5億円 | 24.8% |
| FY2022/3 | 487億円 | 133億円 | 27.4% |
| FY2023/3 | 399億円 | 89.6億円 | 22.5% |
| FY2024/3 | 457億円 | 119億円 | 26.1% |
| FY2025/3 | 500億円 | 124億円 | 24.7% |
税引前利益は5期にわたり393億円〜500億円の高水準で推移。実効税率は22〜27%台で安定しており、FY2025/3は500億円・税額124億円を計上しています。FY2026/3期の予想では税引前利益310億円・税額40億円と大幅に低下していますが、これは営業外収益(有価証券運用益)の減少見込みと税効果の影響によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 794万円 | 2,684人 | - |
FY2025/3期の平均年収は794万円で、ゲーム業界の中では高水準です。従業員数は2,684名、平均年齢38.2歳。持株会社のため本体の従業員は少数で、主要子会社であるコーエーテクモゲームスに開発人員が集中しています。臨時従業員は458名で、平均勤続年数は9.4年です。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はコーエーテクモHD従業員持株会氏・光優ホールディングス・環境科学。
筆頭株主は襟川陽一(シブサワ・コウ)名誉会長の資産管理会社である光優ホールディングス(56.7%)で、過半数を大きく超える支配株主です。第2位のJPモルガン(9.9%)は海外機関投資家の受託資産。第3位の環境科学(7.2%)も襟川家関連の企業であり、襟川芽衣・亜衣を含めた襟川家全体では発行済株式の約65%を保有しています。創業家による強固な経営支配が特徴的な株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| エンタテインメント事業 | 692億円 | 268億円 | 38.7% |
| アミューズメント事業 | 95億円 | 18億円 | 18.9% |
| 不動産事業 | 30億円 | 20億円 | 66.7% |
| その他事業 | 14億円 | 15億円 | 107.1% |
研究開発費
売上の約83%をエンタテインメント事業が占め、営業利益率38.7%の高収益セグメントです。不動産事業は売上規模こそ小さいものの利益率66.7%と極めて高収益。役員報酬は取締役7名で9億900万円、1人あたり約1.3億円。研究開発費は18.5億円で売上高比率2.2%ですが、ゲーム開発費はコンテンツ制作費として別途計上されるためR&D比率は実態よりも低く見えます。事業リスクとしては大型タイトルの発売タイミングによる業績変動と、有価証券運用益への依存が挙げられます。
この会社のガバナンスは?
取締役15名中女性5名(女性比率33.3%)と、ゲーム業界では突出した高水準を達成。名誉会長の襟川恵子氏が代表取締役会長を長年務めた実績もあり、女性活躍に積極的な企業文化が根付いています。連結子会社は14社で、主要子会社のコーエーテクモゲームスにゲーム開発人員が集中。平均勤続年数9.4年はゲーム業界としては標準的な水準です。監査報酬は6,800万円です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 90,000百万円 | 83,150百万円 | 83,150百万円 | -7.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 30,000百万円 | — | 28,494百万円 | -5.0% |
| 2023年3月期 | 33,000百万円 | — | 39,133百万円 | +18.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コーエーテクモHDの第3次中期経営計画(FY2023/3〜FY2025/3)は売上高1,000億円・営業利益400億円を目標に掲げましたが、最終年度のFY2025/3は売上高831億円・営業利益321億円と未達に終わりました。ただし営業利益率は30%を大きく超える38.6%を維持しており、収益性の高さは健在です。第4次中計では3カ年累計営業利益1,000億円以上という野心的な目標を設定。自社開発エンジン「KATANA ENGINE」を活用したグローバル展開の加速が鍵を握ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
累積TSR(株主総利回り)はFY2025時点で208.1%と、投資元本の約2.1倍のリターンを実現。ただし同期間のTOPIXリターン213.4%をわずかに下回っており、直近ではアンダーパフォームの評価です。FY2023のピーク時(236.8%)にはTOPIXを大きくアウトパフォームしていましたが、FY2024以降の株価調整によりTOPIXに追いつかれた形です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 236.0万円 | +136.0万円 | 136.0% |
| FY2022 | 196.7万円 | +96.7万円 | 96.7% |
| FY2023 | 236.8万円 | +136.8万円 | 136.8% |
| FY2024 | 170.2万円 | +70.2万円 | 70.2% |
| FY2025 | 208.1万円 | +108.1万円 | 108.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は46.26倍と買い残が売り残を圧倒的に上回っており、個人投資家の先高期待が非常に強い状況です。PERは21.0倍でセクター平均(23.9倍)をやや下回り、割高感は限定的。PBR 3.01倍も高収益体質を反映した妥当な水準です。配当利回り3.34%はセクター平均(1.8%)を大きく上回り、高配当銘柄としての魅力も備えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期3Q(10-12月期)の連結経常利益が前年同期比9.6%増の133億円に伸長し、売上営業利益率が25.5%から32.3%に上昇しました。
第4次中期経営計画(2025-2027年度)を発表。3カ年累計営業利益1,000億円以上、単年度営業利益400億円規模、営業利益率30%以上を目標に掲げました。
SpiralAIへの出資を通じてLLMサービス「Geppetto2」の開発を支援。日本IPを守るAI技術の戦略的パートナーシップを構築しました。
アカツキとソニーグループ・コーエーテクモHDが資本業務提携を発表。モバイルゲームの海外展開やIP共同開発を推進します。
最新ニュース
コーエーテクモHD まとめ
ひとめ診断
『信長の野望』『三國志』のコーエーとテクモが統合、歴史シミュレーション&IPマルチユースで営業利益率30%超を維持する高収益ゲーム持株会社
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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