ワッツ
WATTS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月8日
100円の小さな驚きから、街の暮らしをもっと楽しく。地域密着の小型店戦略で全国1,800店舗
100円の力で暮らしをもっと楽しく
この会社ってなに?
駅ナカや商業施設で見かける「ワッツ」や「meets.」の100円ショップ。お弁当グッズ、収納用品、掃除道具、スマホアクセサリーなど、あなたが「これ100円で買えるの?」と驚いた商品の多くがワッツの企画商品です。最近では300円・500円の高付加価値雑貨にも力を入れており、日常のちょっとした買い物で気軽に利用できる身近な企業です。
FY2025/8期は売上高615億円(前期比+0.5%)、営業利益14億円(同+13.9%)と増益基調を回復。国内約1,800店超の「ワッツ」「meets.」「シルク」「フレッツ」ブランドを展開し、商業施設内の小型店出店で差別化を図っています。2024年にはディスカウントストアのリアルを子会社化し多角化も推進。PER 9.2倍・PBR 0.64倍と純資産割れの割安水準にあり、配当利回り3.2%(FY2026/8期予想ベース)と株主還元にも注力しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 8月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区城見1丁目4番70号 住友生命OBPプラザビル5階
- 公式
- www.watts-jp.com
社長プロフィール
私たちは「100円の力で暮らしをもっと楽しく」をモットーに、地域のお客様に寄り添った店づくりを追求してまいりました。元教師として培った「人を見る目」を活かし、それぞれの街の個性にあった品揃えとデザインで、地域に愛される店舗づくりを進めています。ワッツブランドへの一本化を通じた成長戦略と、M&Aによる事業の多角化で、お客様、株主様の皆様に新しい価値をお届けし続けてまいります。
この会社のストーリー
大阪で「ワッツ」を設立。100円ショップ事業をスタートし、商業施設内の小型店舗というニッチな出店戦略で差別化を図りました。
JASDAQ市場に上場を果たし、資金調達力を強化。店舗網の拡大を本格的に加速させました。
音通の子会社から「フレッツ」「百圓領事館」等の100円ショップ事業を吸収合併し、店舗数を大幅に拡大しました。
市場区分の見直しに伴い、プライム市場からスタンダード市場へ移行。身の丈に合った上場維持コストの最適化を実現しました。
FY2024/8期は営業利益が前期比2倍に回復。小型ディスカウントストアのリアルを子会社化し、100円ショップに加えてディスカウント事業への多角化に踏み出しました。
FY2025/8期も増収増益を達成。ワッツブランドを主軸とした新規出店の加速と高付加価値商品の拡充で、次なる成長フェーズを描いています。
注目ポイント
BPS 983円に対して株価628円と大幅な純資産割れ状態。3期連続増配で配当利回り3.7%と、バリュー投資家にとって魅力的な水準です。
フレッツの買収やリアルの子会社化など、M&Aによる規模拡大と事業多角化を積極的に推進。100円ショップ以外の業態開発にも挑戦しています。
大型店が主流のダイソーやセリアに対し、商業施設内の小型店に特化した機動的な出店戦略で差別化。地域密着型の店づくりで1,800店超を展開しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/8 | 15円 | 28.3% |
| FY2017/8 | 15円 | 24.2% |
| FY2018/8 | 15円 | 32.1% |
| FY2019/8 | 10円 | 190.1% |
| FY2020/8 | 15円 | 26.0% |
| FY2021/8 | 22円 | 30.5% |
| FY2022/8 | 15円 | 25.9% |
| FY2023/8 | 15円 | 81.3% |
| FY2024/8 | 20円 | 29.2% |
| FY2025/8 | 23円 | 34.8% |
廃止済み(2022年8月権利分を最後に廃止)
配当性向20〜30%を目安とした安定配当を基本方針としています。FY2025/8期は1株23円(普通配当20円+30周年記念配当3円)を実施。FY2026/8期の予想は普通配当20円です。FY2019/8期には業績悪化で10円に減配した実績があり、業績連動型の配当政策です。なお、2022年8月権利分を最後に株主優待制度は廃止されています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/8期は売上高615億円(前期比+0.5%)と微増収ながら、営業利益は14億円(前期比+13.9%)と2期連続の増益を達成しました。FY2023/8期に仕入原価高騰で営業利益が6億円まで落ち込みましたが、雑貨仕入原価の改善と100円以外の高単価商品の売上拡大で収益は回復基調にあります。FY2026/8期は売上高630億円・営業利益15億円と増収増益の計画です。
事業ごとの売上・利益
「ワッツ」「meets.」「シルク」「フレッツ」ブランドで全国約1,800店舗を展開。商業施設内の小型店を主軸とし、地域密着型の出店戦略で差別化
ファッション雑貨の「BuonaVita」やディスカウントストアを展開。300円・500円の高付加価値商品で客単価向上を図る
タイ・マレーシアなど東南アジアを中心に海外店舗を展開。現地パートナーとの協業で新興国市場を開拓中
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/8 | 7.4% | 3.6% | 3.3% |
| FY2021/8 | 8.6% | 4.5% | 3.3% |
| FY2022/8 | 6.5% | 3.1% | 1.7% |
| FY2023/8 | 2.1% | 1.0% | 1.0% |
| FY2024/8 | 7.2% | 3.0% | 2.0% |
| FY2025/8 | 6.7% | 3.2% | 2.3% |
営業利益率はFY2023/8期に1.0%まで低下しましたが、仕入原価改善と高単価商品の拡充によりFY2025/8期は2.3%まで回復しています。100円ショップ業界は構造的に利益率が低い業種ですが、競合のセリア(営業利益率約9%)と比較すると改善余地は大きく、ワッツブランドへの一本化と商品ミックスの最適化が今後の鍵です。ROEは6.7%と改善傾向にあります。
財務は安全?
自己資本比率は47.3%と健全な水準を維持しています。BPS(1株純資産)は983円と株価628円を大幅に上回っており、PBR 0.64倍と純資産割れの状態が続いています。有利子負債がゼロの実質無借金経営であり、財務体質は堅実です。FY2024/8期にリアル社の子会社化で総資産が一時的に拡大しましたが、FY2025/8期には適正化が進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2020/8 | 9.2億円 | -5.3億円 | 1.1億円 | 4.0億円 |
| FY2021/8 | 3.8億円 | -7.8億円 | -5,100万円 | -4.0億円 |
| FY2022/8 | 17.2億円 | -9.8億円 | -3.3億円 | 7.5億円 |
| FY2023/8 | 2.2億円 | -6.7億円 | -6.3億円 | -4.5億円 |
| FY2024/8 | 40.4億円 | -5.4億円 | 2.3億円 | 35.0億円 |
| FY2025/8 | -17.7億円 | -10.8億円 | -3.5億円 | -28.5億円 |
キャッシュフローは年度によるブレが大きいのが特徴です。FY2024/8期は営業CFが40億円と大幅改善しFCFも35億円を確保しましたが、FY2025/8期は営業CFがマイナス17億円に転じています。これは運転資本の変動(棚卸資産の増減等)による一時的な要因と見られますが、投資CFも10億円のマイナスとなっており、キャッシュマネジメントの改善が課題です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/8 | 17.3億円 | 9.6億円 | 55.3% |
| FY2021/8 | 15.9億円 | 6.2億円 | 39.2% |
| FY2022/8 | 11.5億円 | 3.7億円 | 32.0% |
| FY2023/8 | 6.5億円 | 4.0億円 | 61.4% |
| FY2024/8 | 12.3億円 | 3.2億円 | 26.4% |
| FY2025/8 | 14.3億円 | 5.6億円 | 39.1% |
実効税率は年度によるブレが大きく、FY2020/8期は55.3%、FY2023/8期は61.4%と法定税率を大幅に上回る年度があります。これは減損損失や繰延税金資産の取り崩しなど一時的な要因によるものです。業績が安定しているFY2024/8期は26.4%、FY2025/8期は39.1%と正常化しつつあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
筆頭株主のカシオペア(15.3%)は創業家関連の資産管理会社と推定され安定株主。大阪中小企業投資育成やトリオ(有限会社)等の事業法人も安定保有。個人投資家の保有比率が高く信用買い残も多い。
筆頭株主の株式会社カシオペア(15.3%)は創業家関連の資産管理会社で、長期安定保有の中核を担っています。大阪中小企業投資育成(4.8%)や有限会社トリオ(9.3%)など事業法人が上位に名を連ね、創業家・関連会社を合わせた安定株主比率は約45%と一定の安定基盤を持っています。一方、個人投資家の保有比率が高く、信用倍率は500倍超と極端な買い長の状態が続いています。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 100円ショップ事業 | 約530億円 | 約12億円 | 約2.3% |
| 雑貨事業 | 約60億円 | 約1.5億円 | 約2.5% |
| 海外事業 | 約25億円 | 約0.5億円 | 約2.0% |
事業の柱は100円ショップ事業(売上構成比約86%)で、「ワッツ」「meets.」「シルク」「フレッツ」の4ブランドを商業施設内の小型店で展開しています。競合のダイソー(非上場・売上約6,000億円)やセリア(約2,200億円)と比べると規模では劣りますが、小型店特化の機動的な出店戦略とM&Aによる多角化で独自のポジションを確立しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/8 | 620億円 | — | 615億円 | -0.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/8 | 14億円 | — | 14億円 | +0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ワッツブランドへの統一と高付加価値商品の拡充を軸とした成長戦略は着実に進行中です。M&Aではリアル社の子会社化を実現し、ディスカウント事業への多角化に成功。一方、営業利益率2.3%は競合のセリア(約9%)と大きな差があり、収益性の改善が最大の課題です。業績予想の精度は高く、経営陣の見通しは信頼性があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSRは95.8%と元本割れの水準にあり、同期間のTOPIX(182.5%)に対して約87ポイントのアンダーパフォームとなっています。100円ショップ業界の構造的な低利益率と仕入コストの上昇が重荷となっています。ただし、FY2024/8期以降の増益基調への転換と増配が続けば、TSRの改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2020 | 84.2万円 | -15.8万円 | -15.8% |
| FY2021 | 93.5万円 | -6.5万円 | -6.5% |
| FY2022 | 108.6万円 | +8.6万円 | 8.6% |
| FY2023 | 87.4万円 | -12.6万円 | -12.6% |
| FY2024 | 95.8万円 | -4.2万円 | -4.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
小売業セクター平均PER 18.5倍に対し、ワッツは9.2倍と大幅な割安水準にあります。PBRも0.64倍と解散価値を大きく下回っており、バリュー投資の観点から注目されます。信用倍率は126倍と極端な買い長で、個人投資家の逆張り買いが活発です。ただし、売残が極めて少ないため需給面では株価の上値を抑える圧力となる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年2月度の月次売上を公表。既存店売上は前年同月比で堅調に推移し、100円ショップ事業の底堅さを示した。
日本ベル投資研究所がアナリストレポートを更新。ワッツブランドの新規出店と高付加価値化による成長戦略を評価。
FY2025/8期の通期決算を発表。売上高615億円、営業利益14億円と増収増益を達成。FY2026/8期は売上高630億円・営業利益15億円の増益予想を提示。
小型ディスカウントストアを運営するリアル社を連結子会社化。大阪・広島の4店舗を取得し、ディスカウント事業への多角化を推進。
FY2024/8期の通期決算を発表。売上高612億円(前期比+3.3%)、営業利益12億円(前期比+100.6%の大幅増益)で業績回復を印象付けた。
最新ニュース
ワッツ まとめ
ひとめ診断
「100円ショップ大手4番手。小型店舗で地域密着、M&Aを軸に成長を描く均一価格リテーラー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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