大黒天物産
DAIKOKUTENBUSSAN CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
驚きの価格で豊かな食生活を支える、西日本のディスカウントストア王
「商業を通じて人々の暮らしを豊かにしたい」という願いを実現し、地域社会に必要とされる企業となることを目指しています。
この会社ってなに?
普段、少しでも食費を抑えたいと思ったとき、近所の激安スーパーを探したことはありませんか?大黒天物産は、まさにその「安さ」を追求するスーパー「ラ・ムー」や「ディオ」を運営している会社です。特に西日本にお住まいの方なら、特徴的なピンク色の看板を見かけたことがあるかもしれません。24時間営業の店舗も多く、プライベートブランド「D-PRICE」では驚くような価格で食品や日用品が並んでいます。あなたが普段手に取るお得な商品の裏側で、同社の徹底したコスト削減努力が光っています。
西日本を地盤に食品ディスカウントストア「ラ・ムー」などを展開し、圧倒的な価格競争力で成長を続ける企業です。FY2025決算では売上高2,929.4億円(前期比8.5%増)と増収を達成したものの、水道光熱費や人件費の上昇が響き、営業利益は98.12億円(同4.9%増)に留まりました。しかし、物価高による節約志向は強い追い風であり、FY2026は売上高3,129.0億円、営業利益103.0億円と増収増益への回帰を計画。積極的な新規出店とプライベートブランド強化による収益性改善が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 5月
- 本社
- 岡山県倉敷市西中新田297番地1
- 公式
- www.e-dkt.co.jp
社長プロフィール

お客様の暮らしを守るという社会的使命を果たすべく、商品の安定供給と低価格販売の維持に全力で取り組んでいます。今後も『日本一の安さに挑戦し続ける』という経営理念のもと、全社一丸となって企業努力を続けてまいります。
この会社のストーリー
創業者である大賀昭司氏が、岡山県倉敷市に有限会社大黒天物産を設立。青果卸売業として事業をスタートさせる。
株式会社へ組織変更し、食品ディスカウントストア「ラ・ムー」の展開を開始。小売業への本格参入を果たす。
事業拡大を背景に、ジャスダック市場への上場を達成。公募価格1,260円に対し、初値は1,950円と市場の期待を集めた。
さらなる成長を遂げ、東京証券取引所市場第二部へと市場を変更。企業の信頼性と知名度を一層高めた。
長野県のスーパー「西源」を完全子会社化。M&Aを通じて出店エリアを拡大し、ラ・ムー店舗網の拡充を加速させる。
福岡県のスーパー「マミーズ」から22店舗を事業譲受。手薄だった九州エリアでのドミナント形成に向けた大きな一歩を踏み出す。
物価高騰が続く中、徹底したローコスト経営で「驚きの安さ」を維持。2024年5月期の純利益は前期比2倍を達成し、顧客から強く支持される。
物流センターの整備やシステムの再構築を進め、さらなる効率化を追求。新規出店とM&Aを両輪に、日本全国への店舗網拡大を目指す。
注目ポイント
「日本一の安さに挑戦」を掲げ、徹底したローコスト経営と自社開発商品(D-PRICE)により驚きの低価格を実現。物価高の時代に消費者の強い味方となっています。
西日本を中心にドミナント戦略を推進。M&Aも活用しながら着実に出店エリアを拡大しており、売上高は右肩上がりの成長を続けています。
株主優待として2,000円相当の産地直送の果物(岡山県産ピオーネなど)がもらえるのが魅力。企業の成長を応援しながら、旬の味覚を楽しむことができます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25円 | 10.4% |
| FY2017/3 | 25円 | 9.9% |
| FY2018/3 | 25円 | 10.7% |
| FY2019/3 | 25円 | 123.8% |
| FY2020/3 | 27円 | 10.1% |
| FY2021/3 | 29円 | 7.3% |
| FY2022/3 | 29円 | 7.2% |
| FY2023/3 | 29円 | 13.0% |
| FY2024/3 | 33円 | 7.3% |
| FY2025/3 | 39円 | 8.0% |
| 権利確定月 | 5月 |
当社は成長に向けた投資を最優先しており、配当性向は低水準を維持しつつも、業績の伸長に合わせて増配を検討する方針です。内部留保を厚くすることで店舗出店や物流システムの強化を加速させ、中長期的な企業価値向上を図っています。安定的な配当の継続と株主優待の提供により、株主への利益還元も両立させています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、ディスカウントストア「ラ・ムー」や「ディオ」の積極的な新規出店により、FY2021/3の約2,216億円からFY2025/3には約2,929億円まで着実に拡大しています。FY2023/3には原材料価格の高騰や物流コストの増加により純利益が一時的に31億円まで落ち込みましたが、その後の価格転嫁やローコスト運営の徹底によりFY2025/3には68億円へと力強く回復しました。FY2026/3も売上高3,129億円、純利益69億円を見込んでおり、堅調な成長基調を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 12.4% | 6.7% | 3.9% |
| FY2017/3 | 11.6% | 6.3% | 3.8% |
| FY2018/3 | 9.8% | 4.9% | 3.2% |
| FY2019/3 | 0.9% | 0.4% | 1.5% |
| FY2020/3 | 10.3% | 5.1% | 2.8% |
| FY2021/3 | 13.3% | 7.3% | 3.9% |
| FY2022/3 | 12.0% | 6.9% | 3.8% |
| FY2023/3 | 6.3% | 3.2% | 1.9% |
| FY2024/3 | 11.4% | 6.0% | 3.5% |
| FY2025/3 | 11.1% | 5.8% | 3.3% |
売上高営業利益率はFY2023/3に1.9%まで低下しましたが、その後は店舗運営の効率化や物流システムの最適化により、FY2025/3には3.3%まで回復させています。ROE(自己資本利益率)は概ね11%前後の水準を確保しており、資本効率を重視した経営がなされています。今後も徹底したローコスト経営を継続することで、食品ディスカウント業界における高い競争力を維持していく方針です。
財務は安全?
当社は強固な自己資本をベースとしており、自己資本比率は一貫して50%以上を維持する極めて健全な財務体質を構築しています。調査の結果、実質的な有利子負債はゼロの無借金経営を継続しており、財務リスクは極めて低い水準です。潤沢な手元資金と自己資本を活用することで、将来の出店拡大や物流インフラ投資に対する柔軟な経営判断が可能な状態にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 71.1億円 | -107億円 | 27.1億円 | -35.9億円 |
| FY2017/3 | 80.7億円 | -104億円 | 16.5億円 | -23.4億円 |
| FY2018/3 | 63.6億円 | -83.7億円 | 29.6億円 | -20.1億円 |
| FY2019/3 | 71.5億円 | -85.0億円 | 23.3億円 | -13.5億円 |
| FY2020/3 | 133億円 | -56.7億円 | -75.1億円 | 75.9億円 |
| FY2021/3 | 98.5億円 | -70.1億円 | -24.4億円 | 28.5億円 |
| FY2022/3 | 104億円 | -96.2億円 | 9.0億円 | 7.9億円 |
| FY2023/3 | 76.1億円 | -179億円 | 93.7億円 | -103億円 |
| FY2024/3 | 214億円 | -130億円 | -49.9億円 | 83.8億円 |
| FY2025/3 | 114億円 | -168億円 | 17.9億円 | -53.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により毎期安定して100億円前後を創出しており、積極的な新規出店のための投資キャッシュフローを賄う体制が整っています。FY2023/3やFY2025/3においてフリーキャッシュフローがマイナスとなっているのは、将来の成長に向けた物流センター整備や店舗拡大への大型投資を優先しているためです。短期的には投資支出が先行しますが、無借金経営であるため財務上の懸念は小さく、成長に向けた投資余力は十分に確保されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 57.4億円 | 23.6億円 | 41.1% |
| FY2017/3 | 59.2億円 | 23.7億円 | 40.0% |
| FY2018/3 | 54.0億円 | 21.2億円 | 39.2% |
| FY2019/3 | 29.2億円 | 26.3億円 | 90.3% |
| FY2020/3 | 61.5億円 | 24.1億円 | 39.3% |
| FY2021/3 | 88.3億円 | 33.1億円 | 37.5% |
| FY2022/3 | 89.2億円 | 33.1億円 | 37.1% |
| FY2023/3 | 48.4億円 | 17.3億円 | 35.7% |
| FY2024/3 | 95.4億円 | 32.4億円 | 33.9% |
| FY2025/3 | 101億円 | 33.1億円 | 32.9% |
法人税等の実効税率は、税効果会計等の影響により法定実効税率に近い33%から37%程度で推移しています。業績の変動に伴い納税額も増減していますが、特別に大きな税務上の特例等はなく、利益水準に応じた適切な納税を行っています。今後の予想税率も33%前後を見込んでおり、業績の拡大とともに安定した納税が見込まれます。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、主力事業は食品ディスカウントストア「ラ・ムー」や「ディオ」の運営であり、近年は物流システムの再構築と徹底したローコスト経営によって収益性を追求しています。リスク要因として、原材料価格の高騰や物流コストの増大が継続的な課題として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,924億円 | — | 2,929億円 | +0.2% |
| FY2024 | 2,572億円 | 2,700億円 | 2,701億円 | +5.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 105億円 | — | 98億円 | -6.6% |
| FY2024 | 61億円 | 93億円 | 94億円 | +53.3% |
| FY2023 | 59億円 | — | 45億円 | -23.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、単年度の業績予想を目標として評価します。売上高は物価高による節約志向を追い風に、期初計画を上回る傾向にあります。一方で、営業利益は水道光熱費や人件費といったコスト増の影響を受けやすく、FY2025は未達、FY2024は大幅超過とブレが大きい点が課題です。FY2026計画の達成には、売上成長を継続させつつ、徹底したローコスト運営で利益率を確保できるかが鍵となります。
株の売買状況と今後の予定
PERは9.8倍と、小売業の平均である22.0倍を大幅に下回っており、株価は割安と判断される水準です。PBRも1.11倍と業界平均より低く、バリュエーション面での魅力があります。信用倍率は2.25倍と過熱感はなく、買い残と売り残のバランスは取れています。今後の決算発表で、コスト増を吸収して利益成長軌道に戻れるかどうかが市場の注目点です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年5月期第2四半期決算にて、経常利益が前年同期比36.8%減となる大幅な減益を発表し株価が下落した。
国土交通省より、貨物自動車運送事業法に基づき長時間荷待ちを強いたことに対する是正勧告を受けた。
2025年5月期の通期売上高2929.4億円、営業利益98.12億円を計上し、堅調な業績を達成した。
最新ニュース
大黒天物産 まとめ
ひとめ診断
「岡山発の激安スーパーが、徹底したローコスト運営を武器に物価高時代の生活防衛ニーズを掴む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「小売業」に分類される他の企業
街のリユース店がM&Aを駆使し、サステナブル時代の成長企業へと変貌を遂げている
スーツのAOKIがネットカフェと結婚式場も経営、コロナ禍からのV字回復を遂げた業態のデパート
"サブカルの聖地"が鑑定眼を武器に、インバウンド需要も飲み込むコレクターズアイテムの帝国
作業服の王者が高機能×低価格で一般アパレル市場を席巻するデータ経営企業
『驚安の殿堂』がM&Aを駆使し、国内外で巨大なリテール帝国を築き上げる総合ディスカウント王
『無添加』と『エンタメ』を武器に、米国市場で急成長を遂げる回転寿司のグローバル企業
九州の買い物インフラを支える巨人、M&Aで地域スーパーを飲み込み成長中
食肉卸のDNAを持つ介護のプロが、M&Aを駆使して超高齢社会の『食』と『職』を支えるインフラ企業へ