日神グループホールディングス8881
NISSHIN GROUP HOLDINGS Company,Limited
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが東京や神奈川で新しいマンションを探したり、街を歩いていて建設中のマンションを見かけたりするとき、その裏側で日神グループが関わっているかもしれません。同社は「パルサー」という名前のマンションを数多く手掛けており、特に一人暮らしや二人暮らし向けのコンパクトなタイプを得意としています。また、マンション購入後も、グループ会社が建物の管理や賃貸のサポートを行っているため、住まいに関する様々なサービスを提供している会社です。
首都圏を中心に「パルサー」ブランドのマンション開発を手掛ける不動産会社。直近の2025年3月期決算では、売上高762.4億円、営業利益34.47億円と減収減益で着地しました。建設費の高騰などが利益を圧迫しており、利益率は低下傾向にあります。2030年3月期に売上高1,000億円、営業利益65億円を目指す中期経営計画を推進中ですが、株価はPBR0.5倍台と割安な水準に留まっています。
会社概要
- 業種
- 不動産業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区新宿5丁目8番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.6% | 3.2% | - |
| 2022/03期 | 5.6% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 4.3% | 2.3% | - |
| 2024/03期 | 3.2% | 1.7% | 4.4% |
| 2025/03期 | 3.0% | 1.6% | 4.5% |
| 3Q FY2026/3 | 3.7%(累計) | 1.8%(累計) | 7.3% |
収益性指標は、建築原価の高止まりによる利益圧迫の影響を受け、ROEが直近で3.0%へ低下するなど下降傾向にあります。営業利益率も前期の4.4%から4.5%と低水準で推移しており、事業構造の効率化が急務です。今後は利益率の高い中古物件の買取再販事業を強化し、収益性の改善を図る方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 808億円 | — | 34.2億円 | 73.0円 | - |
| 2022/03期 | 815億円 | — | 35.2億円 | 75.3円 | +0.8% |
| 2023/03期 | 823億円 | — | 27.6億円 | 59.1円 | +1.1% |
| 2024/03期 | 810億円 | 35.3億円 | 21.1億円 | 45.0円 | -1.6% |
| 2025/03期 | 762億円 | 34.5億円 | 20.6億円 | 44.0円 | -5.9% |
当社の業績は、不動産市場における開発用地の取得難航や建築コストの高騰を受け、近年は利益面で調整局面が続いています。2025/03期には売上高約762億円、純利益約21億円まで減少しましたが、在庫の販売強化により底打ちの兆しが見られます。2026/03期の予想では、開発事業の進展により売上高約840億円、純利益約23億円への増収増益を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上561億円(通期予想比67%)、営業利益41億円(同107%)、純利益25億円(同110%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
不動産業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
日神グループホールディングスは不動産開発や管理事業を展開し、市場変動リスクを抱えつつも、中期経営計画に基づき2030年までに売上高1,000億円を目指しています。セグメント別の収益改善や資本効率の向上を最優先課題として掲げており、経営の透明性を高める開示体制を整えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 820億円 | — | 762億円 | -7.0% |
| 2024期 | 860億円 | — | 810億円 | -5.8% |
| 2023期 | 860億円 | — | 824億円 | -4.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 37億円 | — | 34億円 | -6.8% |
| 2024期 | 40億円 | — | 36億円 | -10.5% |
| 2023期 | 53億円 | — | 42億円 | -20.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年7月に策定された新中期経営計画では、2030年3月期に売上高1,000億円、営業利益65億円という高い目標を掲げています。配当性向50%以上の目標は初年度から達成しており株主還元姿勢は評価できますが、本業の収益性改善が計画達成の鍵となります。過去の業績予想は、特に利益面で期初予想を大幅に下回る傾向が見られ、外部環境の変化への対応力と計画の精度向上が求められます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2030年3月期に向けたグループ売上高1,000億円の目標を発表。
日神管財が次世代型解錠ソリューション「Pabbit」を導入し管理業務効率化を推進。
中間決算にて増収増益を達成し利益面での黒字転換を実現した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、マンション開発等の事業拡大に伴い有利子負債が2025/03期時点で約738億円まで増加しています。これに伴い自己資本比率は51.2%へ低下していますが、50%台を維持しており一定の安全性は確保されています。総資産は開発物件の蓄積により増加基調にあり、資産規模の拡大と負債管理のバランスが課題です。 【3Q 2026/03期】総資産1422億円、純資産709億円、自己資本比率48.5%、有利子負債581億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 120億円 | 72.8億円 | 10.9億円 | 47.0億円 |
| 2022/03期 | 8.4億円 | 24.8億円 | 18.5億円 | 16.4億円 |
| 2023/03期 | 7.9億円 | 5.4億円 | 13.4億円 | 2.5億円 |
| 2024/03期 | 3.8億円 | 16.8億円 | 10.4億円 | 20.6億円 |
| 2025/03期 | 55.2億円 | 31.0億円 | 33.9億円 | 24.3億円 |
営業キャッシュフローは、不動産開発に伴う在庫増加や建築費支払いの影響を受け、近年はマイナス圏での推移を余儀なくされています。投資活動については、物件取得に向けた資金投下により流動的に変動しています。事業資金を確保するために外部調達を行っている局面であり、今後は在庫の早期販売によるキャッシュ創出が重要です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が15.4%(2名)と一定の登用が進んでおり、多様性の確保に向けた取り組みが見られます。20社からなる連結子会社を統括する体制をとり、厳格な監査報酬の支払いを通じたガバナンス体制の健全化を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 564万円 | 680人 | - |
従業員の平均年収は564万円であり、不動産業界の平均水準と照らしても安定的な報酬を維持しています。近年、建設や不動産再販事業などの関連事業を強化する中で、人材確保と競争力維持のために従業員への還元を重視している傾向が見受けられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、当社のTSRは一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回って)しています。これは、安定した配当を提供しているものの、それを上回る株価の低迷が続いていることを示唆しています。特に不動産市況の変動や建設コスト増による収益性への懸念が株価の重しとなり、市場全体の成長に追随できていない状況です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 12.1% |
| 2017/03期 | 15円 | 12.1% |
| 2018/03期 | 16円 | 15.8% |
| 2019/03期 | 16円 | 17.9% |
| 2020/03期 | 18円 | 21.4% |
| 2021/03期 | 18円 | 24.7% |
| 2022/03期 | 22円 | 29.2% |
| 2023/03期 | 22円 | 37.2% |
| 2024/03期 | 23円 | 49.7% |
| 2025/03期 | 23円 | 52.2% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主への利益還元を重視しており、配当性向の向上に努めています。近年は業績変動がある中でも安定的な配当を維持しており、現在の配当性向は50%を超える水準となっています。今後は中期経営計画に基づき資本効率を意識した還元を継続する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 128.1万円 | 28.1万円 | 28.1% |
| 2022期 | 127.1万円 | 27.1万円 | 27.1% |
| 2023期 | 130.9万円 | 30.9万円 | 30.9% |
| 2024期 | 153.2万円 | 53.2万円 | 53.2% |
| 2025期 | 157.2万円 | 57.2万円 | 57.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPBRが0.51倍と著しく低い点が最大の特徴で、資産価値に対して株価が割安と評価されています。配当利回りは平均を上回りますが、PERはやや割高です。信用倍率は0.72倍と売り残が多く、株価の上昇局面では買い戻し(踏み上げ)による株価上昇も期待される需給状況となっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 50.0億円 | 15.8億円 | 31.6% |
| 2022/03期 | 50.2億円 | 14.9億円 | 29.8% |
| 2023/03期 | 40.6億円 | 12.9億円 | 31.9% |
| 2024/03期 | 32.3億円 | 11.2億円 | 34.7% |
| 2025/03期 | 30.7億円 | 10.1億円 | 33.0% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に合わせて概ね30%から34%程度の実効税率で推移しています。2026/03期の予想税率は高めに見積もられていますが、これは一時的な税務調整の影響が含まれる可能性があります。継続的な黒字経営を維持することで、標準的な税率水準に収束していく見込みです。
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