リンガーハット
RINGER HUT CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
国産野菜たっぷり!日本のソウルフード「長崎ちゃんぽん」で世界を目指す食のインフラ企業
長崎ちゃんぽんを世界の日常食にすることで、人々の心と体を豊かにする未来を目指します。
この会社ってなに?
普段あなたがショッピングモールのフードコートで見かける「リンガーハット」、実は東証プライムに上場している大きな会社です。看板メニューの「長崎ちゃんぽん」は、国産野菜をたっぷり480gも使っているのが特徴で、健康を意識する人にも人気があります。また、とんかつ専門店の「濵かつ」も同じ会社が運営しており、もしかしたら知らず知らずのうちに利用したことがあるかもしれません。お昼ご飯の選択肢の一つが、実はあなたの資産を増やす投資先にもなりうるのです。
長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」を全国展開する同社は、コロナ禍の巨額赤字から脱却し、V字回復を果たしました。FY2025は売上高437.9億円(前期比8.9%増)、営業利益16.94億円(同68.7%増)と増収増益を達成。客足の回復と戦略的な価格改定が奏功し、収益性が大幅に改善しています。今後は原材料価格の高騰や人手不足という課題に対し、DX推進による店舗オペレーション効率化で対応し、持続的な成長を目指します。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 長崎県長崎市鍛冶屋町6番50号
- 公式
- www.ringerhut.co.jp
社長プロフィール

長崎ちゃんぽんという日本の食文化を世界に広めるという大きな目標を掲げています。特に海外事業の再建と成長を強力に推進し、企業価値の向上に努めます。常にお客様に最高の品質とサービスを提供するため、全社一丸となって挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
長崎市に「とんかつ浜かつ」(現・濵かつ)1号店を開店。これがリンガーハットグループの歴史の始まりとなった。
リンガーハットの主力事業となる「長崎ちゃんめん」の1号店を長崎市にオープン。後の全国展開への礎を築いた。
長崎ちゃんぽん事業の本格展開に向け、商号を現在の「リンガーハット」に変更。ブランドイメージを確立した。
企業としての信頼性を高め、さらなる成長のための資金調達基盤を固めるため、福岡証券取引所に上場を果たした。
食の安全・安心への意識の高まりを受け、ちゃんぽん・皿うどんに使用する野菜を全て国産化することを宣言。品質への強いこだわりを示した。
タイでの店舗展開を目指し、ラーメン店運営のハチバンと資本業務提携。海外進出を本格化させる転機となった。
人手不足や食品ロスといった課題解決のため、AIを活用した需要予測アプリを全直営店に導入。デジタル技術で経営効率化を図る。
コロナ禍からのV字回復を経て、持続的な成長を目指す新中期経営計画を策定。国内事業の強化と海外展開の再加速を目指す。
注目ポイント
2009年から主要野菜の国産化に取り組み、現在は約30万トンの野菜を100%国産で調達。安全・安心で美味しい商品を提供し続けています。
年2回、保有株数に応じてグループ店舗で使える優待ポイントがもらえます。3年以上の長期保有でポイントが増える特典もあり、個人投資家に人気です。
コロナ禍で一時的に業績が落ち込みましたが、客足の回復と経営努力により黒字転換を達成。中期経営計画のもと、国内外での再成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 5円 | 13.5% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 10円 | 34.4% |
| FY2025/3 | 12円 | 32.1% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
配当方針として配当性向30%を目標として掲げており、業績の回復に合わせて配当水準を引き上げています。株主還元については、配当に加えて自社店舗で利用可能な優待ポイントを提供しており、実質的な還元利回りを高める仕組みを採用しています。今後も安定的かつ継続的な株主還元を目指す方針です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロナ禍での厳しい営業制限を受けたFY2021/3以降、不採算店舗の整理やメニュー価格改定による収益構造の改革を進めた結果、FY2024/3には営業利益が約10.0億円へ回復しました。FY2025/3には売上高が約438億円まで伸長し、営業利益も約16.9億円へと順調に拡大傾向を維持しています。主力である長崎ちゃんぽん事業が堅調に推移しており、FY2026/3も増収増益の継続を予想しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -91.0% | -24.4% | -15.9% |
| FY2022/3 | 7.5% | 2.8% | -4.3% |
| FY2023/3 | -3.4% | -1.4% | -0.8% |
| FY2024/3 | 5.8% | 2.6% | 2.5% |
| FY2025/3 | 7.1% | 3.3% | 3.9% |
コロナ禍の極めて低い利益率から脱却し、コスト管理の徹底によりFY2025/3には営業利益率が3.9%まで改善しました。ROE(自己資本利益率)も過去のマイナス水準から着実に持ち直し、直近では7.1%を確保しています。適正な店舗運営と効率的な資本活用が進んだことで、収益性は着実に再成長フェーズに入ったと評価できます。
財務は安全?
直近では成長投資や設備投資の原資として有利子負債を約220億円まで調達していますが、自己資本比率を46.7%という高い水準で維持しており、財務体質は極めて健全です。純資産額も着実に増加し、FY2025/3時点で約136億円を確保しています。潤沢な自己資本を背景に、今後はさらなる店舗展開やデジタル投資への柔軟な対応が期待されます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -26.1億円 | -15.6億円 | 104億円 | -41.7億円 |
| FY2022/3 | 25.5億円 | -16.0億円 | -14.1億円 | 9.5億円 |
| FY2023/3 | 13.7億円 | -20.8億円 | -48.3億円 | -7.1億円 |
| FY2024/3 | 28.9億円 | -19.5億円 | -10.7億円 | 9.4億円 |
| FY2025/3 | 31.2億円 | -22.7億円 | -9.4億円 | 8.6億円 |
本業の稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、FY2021/3の赤字から劇的に改善し、FY2025/3には約31億円のプラスを創出しています。投資活動には年間20億円規模の安定的な支出を継続しており、新規出店や既存店改装への注力が見て取れます。財務キャッシュフローは適正な借入と返済のバランスを保ちつつ、安定的なフリーキャッシュフロー(FCF)の創出により強固な経営基盤を確立しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -55.6億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 19.7億円 | 10.2億円 | 52.0% |
| FY2023/3 | 2.6億円 | 6.7億円 | 253.2% |
| FY2024/3 | 11.2億円 | 3.6億円 | 32.6% |
| FY2025/3 | 15.8億円 | 6.1億円 | 38.8% |
FY2021/3の多額の欠損による税負担ゼロを経て、業績回復とともに順次法人税等を支払っています。FY2023/3のように利益水準が低い年度は、税効果会計の影響で一時的に実効税率が高まる傾向があります。直近のFY2025/3およびFY2026/3の予想では、実効税率は概ね40%前後で推移しており、安定的な納税状況へと正常化しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 658万円 | 559人 | - |
従業員の平均年収は658万円であり、飲食業界の平均水準と比較して安定した雇用環境が維持されているといえます。長年の店舗運営による収益モデルの確立に加え、近年の業績回復や人手不足への対応に伴う処遇改善が背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行が信託口として9.39%を保有するほか、金融機関や事業会社が安定株主として名を連ねています。創業者一族に関連する資産管理団体や財団が一定の株式を保有しており、創業家と関係の深い安定的な株主構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力の長崎ちゃんぽん事業およびとんかつ事業を展開し、国内店舗網を強固な基盤としています。開示情報からは原材料価格の高騰や深刻な人手不足が主要な事業リスクとして挙げられており、それに対するAIアプリ導入や価格改定といった経営戦略が利益確保の鍵となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%を維持しており、経営陣への多様性の取り込みが進んでいます。監査報酬5,200万円を投じて社外取締役を含む公正な監査体制を構築しており、連結子会社8社を統括する企業規模に見合ったガバナンス機能を確保しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 410億円 | — | 402億円 | -1.9% |
| FY2025 | 430億円 | — | 438億円 | +1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 11億円 | — | 10億円 | -8.7% |
| FY2025 | 15億円 | — | 17億円 | +12.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
リンガーハットはFY2028を最終年度とする中期経営計画を策定し、売上高500億円、営業利益25億円という目標を掲げています。コロナ禍の赤字からV字回復を遂げたものの、目標達成への進捗率は営業利益ベースで約68%と、まだ道半ばです。近年の業績予想は期初予想を上回るポジティブな着地が続いており、経営の安定感は増しています。今後は、既存事業の収益性向上に加え、海外展開やDXによる効率化が計画達成の鍵を握ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。リンガーハットの過去5年間のTSRは、一貫して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、コロナ禍における大幅な業績悪化とそれに伴う株価の低迷、そして無配期間があったことが主な要因です。FY2025には増配も実現しましたが、市場全体の力強い上昇に追いつけていない状況です。今後は、業績のV字回復を確固たるものとし、継続的な増配や株価上昇を通じて、市場平均を上回るTSRを実現できるかが課題となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 110.0万円 | +10.0万円 | 10.0% |
| FY2022 | 107.4万円 | +7.4万円 | 7.4% |
| FY2023 | 105.7万円 | +5.7万円 | 5.7% |
| FY2024 | 111.2万円 | +11.2万円 | 11.2% |
| FY2025 | 105.9万円 | +5.9万円 | 5.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場の評価を示すPERとPBRは業界平均を大きく上回っており、今後の成長に対する市場の期待が高いことが伺えます。一方で、信用取引では売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.24倍と低く、将来的な株価下落を見込む投資家も一定数存在することを示唆しています。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが、株価の方向性を決める重要な要素となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
エースコックとのコラボレーション商品「リンガーハット監修 長崎ちゃんぽん」を発売し、ブランド露出を拡大。
新中期経営計画を策定し、資本効率の改善と持続的な成長に向けたロードマップを公表。
猛暑による来店増を受け、2026年2月期の純利益を前期比27%増の12億円へ上方修正。
最新ニュース
リンガーハット まとめ
ひとめ診断
「『国民食ちゃんぽん』を武器に、コロナ禍の赤字からV字回復を遂げた不屈のロードサイドの王様」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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