第一興商7458
DAIICHIKOSHO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが友人や同僚とカラオケに行くとき、目にする「DAM」という機種は、この第一興商が作っています。全国に広がるカラオケボックス「ビッグエコー」も、実はこの会社が運営しているお店です。さらに、仕事帰りに立ち寄るかもしれない「楽蔵」や「ウメ子の家」といった居酒屋チェーンも手掛けています。普段あなたが楽しむエンターテインメントや飲食の裏側で、第一興商は日本の夜の経済を支えているのです。
業務用カラオケ「DAM」で首位を走り、直営店「ビッグエコー」も展開する業界のガリバー。コロナ禍で大打撃を受けたものの、経済活動再開に伴い業績は急回復。2025期は売上高1,530.2億円、営業利益179.45億円を達成しました。2026期は売上高1,627億円、営業利益180億円と増収増益を見込んでおり、安定した収益基盤と成長への回帰が期待されます。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区北品川5-5-26
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.7% | 10.1% | - |
| 2022/03期 | 4.9% | 2.8% | - |
| 2023/03期 | 7.8% | 4.5% | - |
| 2024/03期 | 11.6% | 6.3% | 12.7% |
| 2025/03期 | 16.0% | 8.6% | 11.7% |
| 3Q FY2026/3 | 8.4%(累計) | 4.7%(累計) | 11.2% |
2021/03期の赤字から一転、稼働率の改善に伴い2025/03期の営業利益率は11.7%まで回復しました。ROE(自己資本利益率)も15.4%と効率的な資本活用が実現できており、収益性はコロナ前の水準以上に改善しています。レジャー・飲食事業の高い固定費回収能力が、利益率の向上に大きく寄与しました。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 933億円 | — | 188億円 | -169.3円 | - |
| 2022/03期 | 948億円 | — | 52.0億円 | 47.6円 | +1.6% |
| 2023/03期 | 1,282億円 | — | 83.2億円 | 76.2円 | +35.2% |
| 2024/03期 | 1,467億円 | 186億円 | 126億円 | 117.0円 | +14.5% |
| 2025/03期 | 1,530億円 | 179億円 | 182億円 | 172.6円 | +4.3% |
コロナ禍での休業要請や外出自粛による大きな打撃から回復し、売上高は2025/03期時点で約1,530億円まで急拡大しました。営業利益も2023/03期以降は100億円超えの水準を維持しており、カラオケ需要の正常化が業績を力強く牽引しています。今後は既存事業の安定運用に加え、新業態への投資による更なる成長が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上1224億円(通期予想比75%)、営業利益138億円(同77%)、純利益96億円(同74%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
業務用通信カラオケ「DAM」事業を軸に、直営店運営や飲食事業を展開するセグメント構成です。特にカラオケ業界最大手としての市場シェアを誇る一方、消費者需要の変動やエンターテインメント関連の新規投資に伴う費用負担が継続的なリスク要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,527億円 | — | 1,530億円 | +0.2% |
| 2024期 | 1,410億円 | — | 1,468億円 | +4.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 188億円 | — | 179億円 | -4.5% |
| 2024期 | 150億円 | — | 186億円 | +24.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を公表していませんが、毎期の業績予想を着実に達成する傾向にあります。2024期は売上・利益ともに期初予想を上回る好決算でした。2025期は売上高は予想通りだったものの、営業利益は若干の未達となりました。来期(2026期)は増収増益の予想を立てており、コロナ禍からの完全回復と持続的な成長軌道への復帰が焦点となります。計画達成の蓋然性は比較的高いと評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
音楽ディストリビューターと提携し、ネクストブレイクアーティストを支援する「ANTENNA!」を始動。
2026年3月期通期の最終利益予想を18%上方修正し、株主への配当も増額する方針を発表。
千葉県習志野市と「うたと音楽のチカラを活用した魅力発信」に関する連携協定を締結し、地域活性化を推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2024/03期に借入金が増加した影響で一時的に自己資本比率は低下しましたが、2025/03期時点で自己資本比率は55.6%と依然として強固な財務基盤を保持しています。有利子負債の削減も進められており、十分な支払い能力を維持しながら、攻めの投資と株主還元を両立できる財務体質です。潤沢な資産背景は、将来の事業拡大に向けた安定的な経営基盤となっています。 【3Q 2026/03期】総資産1989億円、純資産1196億円、自己資本比率58.3%、有利子負債450億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 77.5億円 | 95.4億円 | 222億円 | 17.8億円 |
| 2022/03期 | 182億円 | 93.0億円 | 84.9億円 | 88.7億円 |
| 2023/03期 | 249億円 | 121億円 | 94.9億円 | 128億円 |
| 2024/03期 | 268億円 | 559億円 | 69.3億円 | 291億円 |
| 2025/03期 | 247億円 | 114億円 | 209億円 | 132億円 |
事業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、年間約250億円規模の安定した本業の稼ぎがあります。2024/03期の投資キャッシュフローのマイナスは大規模な資産取得等が要因ですが、2025/03期にはフリーキャッシュフローも132億円の黒字に復帰しました。財務キャッシュフローは借入の返済や配当支払いなど、健全な資本配分に使われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、多様性の確保は今後の課題です。38社の連結子会社を統括する監査体制を構築しており、大企業として内部統制を重視したガバナンス環境の維持に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 611万円 | 3,516人 | - |
従業員平均年収は611万円であり、娯楽・レジャー業界の中では比較的堅実な水準を維持しています。カラオケ市場の回復や多角的な事業展開に伴う業績の安定感が、従業員への安定した報酬支払いにつながっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。2024期および2025期において、当社のTSRはTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しました。これは、コロナ禍からの業績回復期待で株価が上昇したものの、市場全体の成長モメンタムを牽引するハイテク株などに比べて、同社の株価上昇ペースが相対的に緩やかであったことが背景にあります。一方で、2023期以前はTOPIXを上回るパフォーマンスを見せており、安定した配当と事業回復力が株主還元に貢献していました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 108円 | 49.5% |
| 2017/03期 | 109円 | 56.3% |
| 2018/03期 | 111円 | 48.3% |
| 2019/03期 | 112円 | 40.8% |
| 2020/03期 | 113円 | 50.9% |
| 2021/03期 | 113円 | - |
| 2022/03期 | 113円 | 118.7% |
| 2023/03期 | 113円 | 148.3% |
| 2024/03期 | 57円 | 48.7% |
| 2025/03期 | 57円 | 33.0% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は、業績連動を基本としつつも配当性向の目標を掲げた安定的な株主還元を重視しています。直近では収益の回復に合わせて無理のない水準へ配当を調整し、長期的な持続可能性を高めました。株主優待と合わせたトータルリターンで投資家に利益を還元する姿勢が鮮明です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 152.8万円 | 52.8万円 | 52.8% |
| 2022期 | 128.6万円 | 28.6万円 | 28.6% |
| 2023期 | 163.4万円 | 63.4万円 | 63.4% |
| 2024期 | 150.3万円 | 50.3万円 | 50.3% |
| 2025期 | 139.1万円 | 39.1万円 | 39.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.15倍と極めて低く、将来の株価上昇を見込む買い戻し(踏み上げ)が期待される需給環境です。PERは業界平均よりやや割安、PBRは割高ですが、配当利回りは3.32%と魅力的な水準にあります。これらの指標は、同社が安定した収益基盤を持つ成熟企業として市場から評価されていることを示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -11.9億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 8.9億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 136億円 | 52.8億円 | 38.8% |
| 2024/03期 | 196億円 | 69.9億円 | 35.7% |
| 2025/03期 | 184億円 | 2.2億円 | 1.2% |
2021/03期から2022/03期にかけてはコロナ禍による損失計上や繰越欠損金の利用により法人税等は低水準でした。2023/03期以降は業績回復に伴い納税額が増加し、一般的な税率水準に戻っています。2025/03期の税額が極めて低いのは税務上の特例や調整項目が影響しており、今後は標準的な実効税率へ回帰する見込みです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
第一興商 まとめ
「カラオケ『DAM』の巨人、コロナ禍からのV字回復を果たし、飲食事業との両輪で夜の経済を回す総合エンタメ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。