日本ライフライン7575
Japan Lifeline Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
もしあなたやあなたの大切な人が、心臓の病気で治療が必要になったと想像してみてください。例えば、脈が乱れる「不整脈」の治療では、心臓にカテーテルという細い管を入れて原因箇所を治療したり、ペースメーカーを体内に植え込んだりします。日本ライフラインは、まさにそうした心臓手術で使われるカテーテルやペースメーカーといった最先端の医療機器を、専門商社として海外から輸入し、また自社でも開発・製造して全国の病院に届けている会社です。医師が安心して高度な治療を行えるよう、日本の医療現場の裏側を支えています。
心臓血管領域に強みを持つ医療機器の専門商社兼メーカー。2025年3月期は売上高566.1億円、営業利益123.26億円と増収増益を達成しました。主力の不整脈治療(EP/アブレーション)関連製品が好調で、自社開発製品の比率向上による収益性改善も進んでいます。2026年3月期は売上高593.0億円、営業利益129.0億円と更なる成長を見込んでおり、収益性の高い自社製品群の拡大が今後の成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東品川2丁目2番20号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.9% | 2.7% | - |
| 2022/03期 | 14.1% | 10.2% | - |
| 2023/03期 | 12.4% | 9.3% | - |
| 2024/03期 | 13.1% | 10.1% | 21.2% |
| 2025/03期 | 15.8% | 12.5% | 21.8% |
| 3Q FY2026/3 | 11.3%(累計) | 9.0%(累計) | 22.1% |
売上高営業利益率は20%前後の高い水準を維持しており、高付加価値な医療機器の製造販売へ軸足を移したことによる収益構造の改善が寄与しています。ROE(自己資本利益率)も15%を超えるなど、限られた資本を効率的に活用して高い収益を生み出す経営体制が確立されています。今後も研究開発投資や提携を推進することで、競合他社と比較しても優れた収益性を維持する見通しです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 513億円 | — | 20.0億円 | 24.9円 | - |
| 2022/03期 | 515億円 | — | 74.8億円 | 93.1円 | +0.4% |
| 2023/03期 | 518億円 | — | 68.9億円 | 88.2円 | +0.5% |
| 2024/03期 | 514億円 | 109億円 | 75.2億円 | 98.7円 | -0.7% |
| 2025/03期 | 566億円 | 123億円 | 93.2億円 | 131.4円 | +10.2% |
当社の業績は、心臓血管領域に特化した医療機器の安定的な需要を背景に底堅く推移しており、2025年3月期には売上高が約566億円、純利益が約93億円と過去最高水準の成長を実現しました。心臓ペースメーカーや不整脈治療用カテーテルといった主力製品が市場で強固なシェアを維持しており、着実な収益拡大が続いています。2026年3月期も増収増益を見込んでおり、新市場の開拓や技術提携を通じてさらなる業容拡大を目指す方針です。 【3Q 2026/03期実績】売上444億円(通期予想比75%)、営業利益98億円(同76%)、純利益68億円(同73%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
心臓ペースメーカーやカテーテルといった心臓循環器領域に特化した事業構造で、製品の導入と自社開発の両立を図っています。主要なリスクとして、医療制度改定による薬価・材料価格の引き下げや、海外仕入先との契約変更などが経営に影響を与える可能性があります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 540億円 | 540億円 | 566億円 | +4.8% |
| 2024期 | 488億円 | 518億円 | 514億円 | +5.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 112億円 | 112億円 | 123億円 | +10.1% |
| 2023期 | 100億円 | — | 108億円 | +8.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年3月期を最終年度とする旧中期経営計画は、売上高目標894億円に対し実績513.8億円と大幅な未達に終わりました。しかし、直近の業績予想の精度は高く、2025期は売上高・営業利益ともに期初予想を上回る好決算を達成しています。会社側が市場環境の変化に応じて、より現実的な短期目標を設定する方針に転換したことが伺えます。現在は2026期の業績予想を目標としており、堅調な進捗を見せています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
フィリップスとの独占販売契約に基づき、リードマネジメント関連製品の国内販売を開始。
Heartseedとの間で心不全治療向けカテーテルシステムの開発協力に関する合意を締結。
第3四半期決算にて四半期利益の減速が報告され、市場での一時的な売り圧力が強まった。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は約80%と極めて高い水準にあり、強固な資本基盤を持つ極めて健全な財務体質を構築しています。長らく無借金経営を継続してきましたが、現在は戦略的投資や事業機会の拡大に向けて適正な水準で有利子負債を活用しています。潤沢な自己資本と低い負債依存度により、将来の技術革新やさらなる事業拡大に向けた十分な資金余力を備えています。 【3Q 2026/03期】総資産761億円、純資産632億円、自己資本比率81.4%、有利子負債32億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 114億円 | 37.3億円 | 37.2億円 | 77.0億円 |
| 2022/03期 | 102億円 | 11.3億円 | 68.0億円 | 91.2億円 |
| 2023/03期 | 112億円 | 24.6億円 | 64.8億円 | 87.4億円 |
| 2024/03期 | 69.2億円 | 40.6億円 | 85.5億円 | 28.6億円 |
| 2025/03期 | 91.1億円 | 18.0億円 | 90.4億円 | 73.1億円 |
本業で稼ぐ営業キャッシュフローは一貫してプラスで推移しており、安定した事業活動によって十分なキャッシュ創出能力があることを示しています。創出された資金は主に配当や自己株式の取得といった株主還元、および将来に向けた設備投資に充てられています。投資と還元をバランスよく行うことで、成長を追求しながら資本効率を高めるサイクルを実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、更なる多様性の向上が今後の課題です。監査体制としては、監査等委員会を設置し実効性の高い監督・監視機能を構築しており、堅実な企業規模拡大と並行してガバナンス体制の強化を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 948万円 | 1,250人 | - |
従業員の平均年収は948万円と、国内の卸売・医療機器業界の中でも非常に高い水準を維持しています。安定した需要がある心臓循環器領域への特化に加え、自社開発品による利益率向上などが、手厚い報酬の源泉となっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の株価が市場全体の成長トレンドに比べて伸び悩んでいることを示しています。安定した配当を提供しているものの、株価自体の成長が限定的であったため、TOPIXに含まれる高成長銘柄のリターンに及ばなかったと考えられます。株主還元の強化と、株価上昇につながる成長戦略の実行が今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 25円 | 17.0% |
| 2017/03期 | 30円 | 20.9% |
| 2018/03期 | 28.75円 | 29.2% |
| 2019/03期 | 29円 | 30.2% |
| 2020/03期 | 29円 | 30.0% |
| 2021/03期 | 49円 | 196.7% |
| 2022/03期 | 38円 | 40.8% |
| 2024/03期 | 42円 | 42.5% |
| 2025/03期 | 53円 | 40.3% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として、配当性向40%または株主資本配当率(DOE)5%を目標とする株主への積極的な利益還元策を掲げています。業績の成長を配当に反映させることで、長期的に安定した還元を実現する姿勢です。今後も利益水準の向上に合わせて配当を継続・拡充する方針であり、株主との信頼関係を重視した経営が行われています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 106.5万円 | 6.5万円 | 6.5% |
| 2022期 | 81.8万円 | 18.2万円 | -18.2% |
| 2023期 | 76.4万円 | 23.6万円 | -23.6% |
| 2024期 | 101.7万円 | 1.7万円 | 1.7% |
| 2025期 | 128.3万円 | 28.3万円 | 28.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割安な水準にありますが、PBRはやや割高感があります。これは、同社が安定した収益性と資産効率を市場から評価されていることを示唆します。配当利回りが3.71%と業界平均より高い点は、インカム重視の投資家にとって魅力的です。信用倍率は4.94倍とやや高めであり、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方で、需給面での重さも懸念されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 105億円 | 85.2億円 | 81.0% |
| 2022/03期 | 100億円 | 25.2億円 | 25.2% |
| 2023/03期 | 109億円 | 40.1億円 | 36.8% |
| 2024/03期 | 106億円 | 30.7億円 | 29.0% |
| 2025/03期 | 123億円 | 30.2億円 | 24.5% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に合わせて変動しています。2021/03期は一時的に税負担率が高い数値となりましたが、以降は概ね標準的な税率の範囲内で推移しています。業績の安定成長に伴い、今後も適正な納税を通じて社会貢献を果たしていく見込みです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
日本ライフライン まとめ
「心臓血管領域に特化した医療機器の専門商社が、自社開発・製造も手掛けるメーカーへと進化中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。