東京産業8070
TOKYO SANGYO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使う電気や、ペットボトル飲料、自動車。これらが作られる巨大な工場の裏側で、東京産業は活躍しています。同社は、製品を作るためのポンプやコンプレッサーといった『工場の心臓部』にあたる機械や、環境を守るための設備を国内外のメーカーに提供する専門商社です。普段は目にすることのない産業の現場を、80年以上にわたって支え続けている縁の下の力持ちと言えるでしょう。
三菱重工系の機械専門商社。2025期は売上高707.2億円、営業利益22.66億円を達成し、前期の太陽光発電関連事業での巨額損失(営業赤字45.40億円)からV字回復を果たしました。現在は中期経営計画「T-JumpUp2027」を推進し、既存事業の深化とM&Aによる新領域開拓で持続的成長を目指しています。財務基盤の強化と株主還元の両立が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区大手町二丁目2番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.8% | 2.4% | - |
| 2022/03期 | 4.3% | 1.4% | - |
| 2023/03期 | 20.7% | 5.9% | - |
| 2024/03期 | 7.7% | 2.0% | 7.0% |
| 2025/03期 | 10.6% | 2.6% | 3.2% |
| 3Q FY2026/3 | 16.0%(累計) | 3.9%(累計) | 4.4% |
収益性指標は、過去数年の事業構造改革に伴う一時的な損失の影響により激しい変動を見せています。特に2023/03期と2024/03期は営業利益率が大幅に悪化しマイナスを記録しましたが、2025/03期には利益率が3.2%まで改善し、ROE(自己資本利益率)も10.3%へと回復しました。安定した収益確保には、高付加価値なプロジェクト案件の獲得と販売管理費の適正なコントロールが不可欠な段階にあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,130億円 | — | 18.3億円 | 67.8円 | - |
| 2022/03期 | 559億円 | — | 11.4億円 | 42.9円 | -50.6% |
| 2023/03期 | 654億円 | — | 49.6億円 | -191.2円 | +17.1% |
| 2024/03期 | 650億円 | 45.4億円 | 15.8億円 | -61.0円 | -0.6% |
| 2025/03期 | 707億円 | 22.7億円 | 21.6億円 | 83.1円 | +8.7% |
東京産業は、三菱重工製品の受託販売を主力とする機械商社であり、近年は再生可能エネルギー事業の動向が業績を大きく左右しています。2023/03期から2024/03期にかけては太陽光発電事業における減損処理や事業見直しが重なり大幅な赤字を計上しましたが、2025/03期には主力の機械販売が堅調に推移し、約21.6億円の黒字へV字回復を果たしました。今後は既存事業の安定化に加え、新たな技術投資を通じた収益基盤の強化が成長の鍵となります。 【3Q 2026/03期実績】売上461億円(通期予想比71%)、営業利益20億円(同84%)、純利益31億円(同82%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
環境・エネルギー関連および機械設備事業を主力としており、再エネ案件への注力が業績変動要因となります。有価証券報告書等では、特定の仕入先への依存リスクや、資材価格・為替変動に伴う事業リスクが重要項目として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 560億円 | 730億円 | 707億円 | +26.3% |
| 2024期 | 700億円 | — | 650億円 | -7.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 16億円 | — | 23億円 | +41.6% |
| 2024期 | 33億円 | — | -45億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「T-JumpUp2027」では、2027期に売上高750億円、営業利益30億円を目標としています。2024期は太陽光発電関連事業で特別損失を計上し大幅な赤字となりましたが、2025期にはV字回復を果たし、売上高は計画に対し進捗率94.3%と順調に推移しています。一方で営業利益の進捗は75.5%であり、収益性向上が今後の課題です。2025期の業績予想は期初から大幅に上方修正されており、経営の立て直しが進んでいることが伺えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計経常利益が25.5億円と前年同期比2.5倍に拡大。
成長投資の一環として新規の株式取得による事業ポートフォリオの強化を推進。
中間決算において経常利益10億8,400万円を記録し、事前予想を上回る水準で着地。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、事業投資の拡大と損失計上の影響で自己資本比率が低下傾向にありましたが、現在は改善局面を迎えています。2024/03期に計上された約413億円の有利子負債は2025/03期時点で約261億円まで圧縮されており、借入金の削減と資本の適正化が進んでいます。今後は資産効率を意識した経営により、強固な財務基盤の構築と安定的な貸借対照表の維持が求められます。 【3Q 2026/03期】総資産735億円、純資産250億円、自己資本比率27.3%、有利子負債131億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.9億円 | 10.1億円 | 39.8億円 | 17.9億円 |
| 2022/03期 | 13.1億円 | 10.1億円 | 11.8億円 | 23.1億円 |
| 2023/03期 | 14.0億円 | 4.1億円 | 12.6億円 | 18.1億円 |
| 2024/03期 | 1,200万円 | 5.8億円 | 22.3億円 | 5.9億円 |
| 2025/03期 | 53.5億円 | 17.1億円 | 75.0億円 | 70.6億円 |
営業キャッシュフローは長らく低迷していましたが、2025/03期には約53.5億円のプラスへと大きく転換しました。本業での稼ぐ力が回復したことで、約70.6億円ものフリーキャッシュフローを創出することに成功しています。この潤沢な資金を用いて財務活動による借入金返済を優先しており、キャッシュ・ポジションの健全化が顕著に進んでいます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、さらなる多様性の向上が今後の課題です。監査等委員会設置会社を採用しており、社外取締役を含む体制で監視機能の強化を図っています。連結子会社4社を擁し、機動力と専門性を両立させる体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 894万円 | 397人 | - |
従業員平均年収は約894万円と非常に高水準にあります。商社業界特有の利益率の高さに加え、専門技術を要する機械・プラント関連の案件を扱うため、高度な専門性を維持するための人件費投資が行われている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。2024期までの3年間はTOPIXを上回るパフォーマンスでしたが、2024期以降はアンダーパフォームしています。これは、太陽光発電関連事業における巨額損失の計上により株価が大きく下落したことが主な要因です。2025期の業績回復と増配が今後のTSR改善につながるか注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 26.5% |
| 2017/03期 | 15円 | 35.2% |
| 2018/03期 | 18円 | 29.7% |
| 2020/03期 | 24円 | 29.6% |
| 2021/03期 | 26円 | 37.7% |
| 2022/03期 | 26円 | 56.9% |
| 2023/03期 | 30円 | - |
| 2024/03期 | 36円 | - |
| 2025/03期 | 36円 | 43.3% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として、業績に応じた利益還元を重視しつつ、安定的な配当の維持に努めています。業績が赤字となった年度においても配当を維持・増配するなど、株主への還元姿勢は一貫して安定しています。現在は配当性向の目標水準を意識しつつ、持続的な配当を行える財務体制の強化を優先しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 138.0万円 | 38.0万円 | 38.0% |
| 2022期 | 159.3万円 | 59.3万円 | 59.3% |
| 2023期 | 168.0万円 | 68.0万円 | 68.0% |
| 2024期 | 170.8万円 | 70.8万円 | 70.8% |
| 2025期 | 173.7万円 | 73.7万円 | 73.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
卸売業の業界平均PER15.0倍に対し、同社は6.6倍と著しく割安な水準にあります。これは前期の大幅赤字の影響が残っているためと考えられます。一方で、配当利回りは3.85%と業界平均を上回り、高配当利回り銘柄としての魅力があります。信用倍率は48.05倍と高い水準で、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い状況ですが、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 21.6億円 | 3.3億円 | 15.3% |
| 2022/03期 | 25.2億円 | 13.7億円 | 54.5% |
| 2023/03期 | 9.7億円 | 59.3億円 | 612.4% |
| 2024/03期 | -40.9億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | 27.0億円 | 5.3億円 | 19.7% |
法人税等の支払額は、業績の変動に伴い年度ごとに大きく乱高下しています。特に2023/03期には多額の費用計上による赤字転落で実効税率が異常値となりましたが、その後は正常な納税状況へと回帰しています。将来的な業績の見通しに基づく税金費用の適正化が今後の課題となります。
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