7606プライム

ユナイテッドアローズ

UNITED ARROWS LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE11.3%
BPS125.2円
自己資本比率53.9%
FY2025/3 有報データ

センスで明日を彩る、ファッション文化の創造者

世界に通用する新しい日本の生活文化の規範(New Japanese Standard)を創造し続けます。

この会社ってなに?

あなたがショッピングモールや街中で見かける「UNITED ARROWS」や「BEAUTY&YOUTH」、「green label relaxing」といった、少しお洒落なセレクトショップを運営しているのがこの会社です。ちょっとしたお出かけ用の服や、大切な人へのプレゼントを探すとき、あるいは仕事で着るスーツを選ぶ際に、あなたも一度は立ち寄ったことがあるかもしれません。普段の生活を少し豊かに彩るファッションアイテムの裏側で、ユナイテッドアローズが国内外から商品をセレクトし、届けているのです。

ユナイテッドアローズは、コロナ禍の赤字から脱却し、FY2025には売上高1509.1億円、営業利益79.84億円とV字回復を達成しました。続くFY2026も売上高1656.8億円、営業利益90.0億円と増収増益を見込んでおり、成長軌道に回帰しています。今後は2026年10月を目処とする持株会社体制への移行を軸に、M&Aによる事業多角化や中国など海外展開を加速させる方針で、新たな成長ステージへの移行が期待されます。

小売業プライム市場

会社概要

業種
小売業
決算期
3月
本社
東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目18番5号
公式
www.united-arrows.co.jp

社長プロフィール

松崎 善則
松崎 善則
代表取締役 社長執行役員
挑戦者
当社グループは『真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。』という経営理念のもと、お客様一人ひとりの生活を豊かにする価値を創造し続けてまいりました。変化の激しい時代においても、お客様とのつながりをより一層深め、新たな価値提供に挑戦し続けることで、企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1989
ユナイテッドアローズ創業

元ビームスの重松理氏らがワールドの支援を受け、株式会社ユナイテッドアローズを設立。翌年、渋谷に1号店をオープンした。

1999
ジャスダック市場に上場

創業から10年で株式を店頭公開(現ジャスダック)。セレクトショップとしての地位を確立し、事業拡大を加速させた。

2007
初の減益局面と経営基盤の強化

急成長を続ける中で、初の減益を経験。これを機に在庫管理や店舗運営を見直し、より強固な経営基盤の確立に取り組んだ。

2016
虎の子「クロムハーツ」事業のライセンス契約終了へ

長年の収益の柱であった高級アクセサリーブランド「クロムハーツ」とのライセンス契約終了を発表。事業ポートフォリオの再構築が課題となった。

2020
コロナ禍での試練とDXの加速

新型コロナウイルスの影響で実店舗が大きな打撃を受ける。ECの強化やオンライン接客など、デジタル戦略を加速させる転機となった。

2023
新中期経営計画の策定

「UA CREATIVITY」「UA MULTI」「UA DIGITAL」の3つの戦略を柱とする新中期経営計画を発表。既存事業の成長と新たな顧客層の開拓を目指す。

2026
持株会社体制への移行と事業多角化

M&Aを視野に入れた事業多角化を推進するため、10月を目途に持株会社体制への移行を決定。ファッション領域にとどまらない新たな成長ステージへ。

注目ポイント

安定した株主還元

株主優待としてグループ店舗で利用できる15%割引券を提供。2026年3月期には増配を予定しており、株主への利益還元に積極的な姿勢を見せている。

未来へ向けた成長戦略

2026年10月の持株会社化を機に、M&Aなども活用した事業領域の拡大を目指す。海外展開も模索しており、新たな成長ステージへの期待が高まる。

高収益を生む独自のビジネスモデル

国内外から厳選したブランドと、利益率の高いオリジナル企画商品を組み合わせることで独自の魅力を創出。高い売上総利益率を維持し、安定した収益基盤を築いている。

サービスの実績は?

1,509億円
連結売上高
2025年3月期実績
+12.4% YoY
79.8億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+18.5% YoY
52.1%
売上総利益率
2025年3月期実績
+0.4pt YoY
63
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+14.5% YoY
3,646
従業員数
2024年3月31日時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 63円
安全性
安定
自己資本比率 53.9%
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
63
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2021/300.0%
FY2022/31973.9%
FY2023/34730.8%
FY2024/35531.4%
FY2025/36340.6%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

同社は利益成長に合わせた連結配当性向40%を目標とする株主還元方針を掲げています。業績の回復とともに増配を続けており、株主への利益配分を強化する姿勢が明確です。安定的な配当と株主優待を組み合わせることで、長期保有を促す魅力的な還元施策を実施しています。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.3%
業界平均
5.0%
営業利益率下回る
この会社
5.3%
業界平均
5.9%
自己資本比率上回る
この会社
53.9%
業界平均
50.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,184億円
FY2023/31,301億円
FY2024/31,343億円
FY2025/31,509億円
営業利益
FY2022/316.8億円
FY2023/363.6億円
FY2024/367.4億円
FY2025/379.8億円

ユナイテッドアローズはコロナ禍の深刻な打撃から回復を遂げ、売上高が順調に過去最高水準を更新する成長フェーズにあります。不採算事業の整理や定価販売の強化を推進したことで営業利益も着実に積み上がっており、2026年3月期には営業利益90億円という高い目標を掲げています。構造改革を経て収益体質が強化された結果、アパレル不況下でも強固な業績推移を見せています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-24.1%-11.3%-5.4%
FY2022/32.4%1.2%1.4%
FY2023/312.9%7.1%4.9%
FY2024/313.9%8.1%5.0%
FY2025/311.3%6.1%5.3%

コロナ禍で一時的に赤字へ転落したものの、営業利益率は約5%台まで回復し、高い収益性を再構築しました。ROE(自己資本利益率)は10%超の水準を維持しており、資本効率を重視した経営が定着しています。効率的な販売戦略とコスト管理の徹底により、市場の期待に応える収益力を安定的に確保しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率53.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
18.5億円
会社の純資産
378億円

有利子負債は極めて低水準に抑えられており、自己資本比率が50%を超える強固な財務体質を維持しています。内部留保が蓄積されることで1株当たり純資産(BPS)も右肩上がりで推移しており、株主価値の向上を裏付けています。盤石なバランスシートを背景に、将来的な成長投資や株主還元へ柔軟に対応できる余力を備えています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+71.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-62.4億円
投資CF
借入・返済など
-7.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+8.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-42.8億円-40.8億円92.7億円-83.6億円
FY2022/368.9億円2.1億円-80.0億円71.1億円
FY2023/3103億円-12.6億円-59.8億円90.0億円
FY2024/363.4億円-26.6億円-57.7億円36.9億円
FY2025/371.0億円-62.4億円-7.0億円8.6億円

営業キャッシュフローは本業の好調により安定的にプラスを維持しており、潤沢な営業キャッシュを成長投資と株主還元に充てるサイクルが確立されています。投資活動では事業の多角化やDX推進に向けた資金投下が行われており、中長期的な競争力強化を図っています。財務活動では借入金の返済や配当支払いを通じて株主への利益還元を継続しており、高い資金効率を実現しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】 ■リスク管理体制 当社グループは、リスクマネジメント委員会を設置し、事業活動に関わるリスクを定期的に洗い出すとともに、原則として毎年重要リスクの評価・選定を行い、次年度の経営課題等の検討対象としています
2また、各部門におけるリスクへの取り組みの検討及びその実施を積極的に推進しております
3なお、様々なリスクに起因するインシデントや緊急事態に対しては、リスク管理規程に基づき、必要に応じてワーキンググループや対策本部を設置することによって、迅速かつ適切に対応する体制を整備しています
4■リスクアセスメント活動 当社グループは、主に以下の手順にしたがってリスクアセスメント活動を実施しています
5リスクアセスメント活動では、各部門向けのリスクアンケートと経営層向けのリスクヒアリングを組み合わせることで、部門視点でのリスクのみならず経営視点でのリスクを把握し、当社グループとしてのリスクを網羅的に特定できるよう配慮しています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-48.8億円0円-
FY2022/328.3億円20.9億円74.1%
FY2023/369.0億円25.6億円37.1%
FY2024/374.9億円26.1億円34.9%
FY2025/385.4億円42.6億円49.9%

税引前利益が安定して増加する中、法人税等の支払額もそれに比例して増大しています。過去には赤字による納税免除期間もありましたが、現在は高水準の利益を計上し、適正な納税を行っています。実効税率が変動する年があるのは、繰越欠損金の解消や一時的な税務調整が影響しているためです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
481万円
従業員数
4,096
平均年齢
35.5歳
平均年収従業員数前年比
当期481万円4,096-

従業員平均年収は481万円であり、アパレル小売業界の平均的な水準にあります。近年は利益生産性の向上とエンゲージメント強化を中長期の経営目標に掲げており、業績に応じた配分を通じて労働環境の改善と人材定着を図っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37.2%
浮動株62.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.5%
事業法人等9.7%
外国法人等23.4%
個人その他32.1%
証券会社7.3%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はエー・ディー・エス・JPモルガン証券。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,511,800株)12.66%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,468,100株)12.5%
重松 理(2,438,400株)8.79%
株式会社エー・ディー・エス(2,000,000株)7.21%
JPモルガン証券株式会社(871,441株)3.14%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(779,900株)2.81%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(583,115株)2.1%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社(438,105株)1.57%
三菱UFJ信託銀行株式会社(428,000株)1.54%
瀧定名古屋株式会社(428,000株)1.54%

主要株主は日本マスタートラスト信託銀行および日本カストディ銀行といった信託銀行の口(機関投資家)が上位を占めており、安定した株主構造です。創業者の重松理氏も依然として約8.8%の株式を保有しており、創業家として一定の影響力を保持しつつ、経営の透明性向上を図っています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億300万円
取締役4名の合計

EDINET開示データによると、セレクトショップ事業を中核としつつ、不採算事業の整理や持株会社体制への移行検討など、事業ポートフォリオの最適化による収益構造の改革を推進しています。主なリスクには、マクロ経済変動やブランド価値の毀損による中長期的な業績への影響が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
5,000万円
連結子会社数
3
設備投資額
60.1億円
平均勤続年数(従業員)
9.9
臨時従業員数
418

女性役員比率は14.3%であり、多様な視点を取り入れた経営体制の構築を進めています。連結子会社3社を抱える企業グループとして、監査報酬5,000万円を投じるなど適正な監査体制を維持し、上場企業として高いガバナンス水準を確保しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画の主要数値を前倒しで達成しており、計画遂行能力は極めて高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 2023-2025
FY2023-FY2025
売上高: 目標 1,500億円 前倒し達成 (1,509.1億円)
100.6%
営業利益: 目標 73億円 前倒し達成 (79.84億円)
109.4%
ROE: 目標 10%以上 達成 (15.0%)
100%
2026年3月期 連結業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,656.8億円 順調
91.1%
営業利益: 目標 90.0億円 順調
88.7%
年間配当金: 目標 74円 順調
85.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20231,300億円1,301億円+0.1%
FY20241,383億円1,343億円-2.9%
FY20251,500億円1,509億円+0.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202348億円64億円+32.5%
FY202470億円67億円-3.7%
FY202573億円80億円+9.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社はコロナ禍からの回復を背景に掲げた中期経営計画2023-2025において、売上高1,500億円、営業利益73億円の目標を最終年度を前に達成しました。利益を伴った成長を実現しており、計画達成能力は高く評価できます。業績予想の精度も概ね安定しており、特に利益面でポジティブなサプライズが見られます。次期計画では、持ち株会社化によるM&Aや新規事業への投資が成長の鍵となるでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当込みTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これはコロナ禍における業績悪化と株価低迷が主な要因です。しかし、FY2025以降の業績V字回復と増配を背景に、足元では株価が回復基調にあり、TOPIXとのパフォーマンス差は縮小傾向にあります。今後の成長戦略が市場に評価されれば、TSRがTOPIXを上回る展開も期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+41.4%
100万円 →141.4万円
41.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021129.6万円+29.6万円29.6%
FY2022113.2万円+13.2万円13.2%
FY2023122.2万円+22.2万円22.2%
FY2024130.0万円+30.0万円30.0%
FY2025141.4万円+41.4万円41.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残87,200株
売り残364,200株
信用倍率0.24倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月上旬
第38回定時株主総会2026年6月下旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

業界平均と比較すると、PERは13.5倍と割安感がある一方、PBRは1.82倍とやや高めです。これは市場が同社の資本効率性と今後の成長性を評価していることを示唆します。信用取引では売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多いものの、これは株価上昇時の買い戻し(踏み上げ)圧力にもなり得ます。配当利回りは約3%と業界平均より高く、株主還元への意識も評価できます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
45
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, FASHIONSNAP ほか
業界内ランキング
上位 15%
小売業 1,500社中 220位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
経営戦略・組織再編30%
M&A・事業譲渡15%
不祥事・リスク管理10%
その他5%

最近の出来事

2025年11月事業整理

不採算事業である子会社「コーエン」の全株式譲渡を決定し、構造改革を推進しました。

2026年1月M&A

新ブランド「TELMA」事業を取得し、新たな成長エンジンとして新会社を設立しました。

2026年3月業績修正

2026年3月期の経常利益予想を上方修正し、あわせて株主への配当増額を発表しました。

ユナイテッドアローズ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 63円
安全性
安定
自己資本比率 53.9%
稼ぐ力
高い
ROE 11.3%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「セレクトショップの雄、コロナ禍からV字回復。M&Aと持ち株会社化で、アパレルの枠を超えたライフスタイル企業へ変貌中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU