オイシックス・ラ・大地3182
Oisix ra daichi Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
忙しい日の夕食に、必要な食材とレシピがセットになった「ミールキット」を使ったことはありますか?テレビCMでもおなじみの『Kit Oisix』は、このオイシックス・ラ・大地が提供する人気サービスです。他にも、有機野菜や無添加食品を定期的に届けてくれる『らでぃっしゅぼーや』や『大地を守る会』といったブランドも展開しています。あなたが普段、健康や食の安全を考えて食材を選ぶとき、その選択肢の裏側にはこの会社がいるかもしれません。最近では企業の社員食堂や施設の給食サービスも手掛けており、私たちの食生活を様々な場面で支えています。
有機野菜などの食品宅配サービス大手。2025期はシダックスの子会社化が通年で寄与し、売上高は前期比72.5%増の2560.1億円と急拡大しましたが、営業利益は68.64億円にとどまりました。主力の個人向けサブスクリプション(Oisix)の成長を維持しつつ、給食や社食を手掛けるBtoB事業とのシナジーを創出し、収益性を改善できるかが今後の焦点です。株主優待を廃止し、今後は配当等による利益還元を強化する方針を打ち出しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区大崎一丁目11番2号 ゲートシティ大崎イーストタワー5F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 25.2% | 13.1% | - |
| 2022/03期 | 12.4% | 6.0% | - |
| 2023/03期 | 7.2% | 3.1% | - |
| 2024/03期 | 12.9% | 3.9% | 3.5% |
| 2025/03期 | 9.5% | 2.6% | 2.7% |
| 3Q FY2026/3 | 15.9%(累計) | 3.5%(累計) | 2.9% |
ROE(自己資本利益率)は2021/03期の25.2%から低下傾向にあり、2025/03期時点では9.2%まで落ち着きました。営業利益率は2022/03期以降、3%前後での推移が続いており、低利益率構造からの脱却が今後の収益性改善の鍵となります。多角的なM&Aによる事業ポートフォリオの変化が、当面の収益性指標に影響を及ぼしています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,001億円 | — | 50.3億円 | 133.8円 | - |
| 2022/03期 | 1,135億円 | — | 27.3億円 | 74.6円 | +13.4% |
| 2023/03期 | 1,152億円 | — | 18.1億円 | 49.5円 | +1.5% |
| 2024/03期 | 1,484億円 | 51.3億円 | 41.1億円 | 112.4円 | +28.9% |
| 2025/03期 | 2,560億円 | 68.6億円 | 36.4億円 | 103.1円 | +72.5% |
売上高は2021/03期の約1,001億円から2025/03期には約2,560億円へと大幅に伸長しました。これは積極的なM&A戦略による事業規模の拡大が主因ですが、一方で営業利益は組織再編や投資費用の増加により2023/03期を底に変動が続いています。現在は成長と収益性のバランスを整えるフェーズにあり、次期には売上・利益ともに更なる成長を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1946億円(通期予想比72%)、営業利益57億円(同72%)、純利益44億円(同109%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の柱は「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」を中心とした食品宅配サブスクリプション事業です。リスク要因として、自然災害による供給停止や、競合の参入による獲得コストの増大、原材料費や物流費の変動が収益に与える影響が挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,550億円 | — | 2,560億円 | +0.4% |
| 2024期 | 1,265億円 | — | 1,484億円 | +17.3% |
| 2023期 | 1,200億円 | — | 1,152億円 | -4.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 70億円 | — | 69億円 | -1.9% |
| 2024期 | 60億円 | — | 51億円 | -14.6% |
| 2023期 | 45億円 | — | 33億円 | -25.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、期初の業績予想を計画として評価します。シダックス買収により売上規模は急拡大しており、予想を上回ることもありますが、利益面では複数回の下方修正が見られます。特に2024期は売上が予想を大幅に上回った一方、営業利益は未達となるなど、M&A後の利益コントロールが課題です。投資家としては、利益計画の達成精度が向上するかを注視する必要があります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
アグリゲートの子会社化を前提とした提携を発表し、事業領域の拡大を推進。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比8.1%減の53.4億円となる減益決算を発表。
社員食堂サービス運営のノンピを連結子会社化し、法人向け事業の強化を加速。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2024/03期のシダックス関連等の買収により1,437億円まで急拡大しましたが、これに伴い有利子負債も約680億円まで増加しました。自己資本比率は2025/03期時点で22.6%となっており、直近では負債の圧縮と財務基盤の安定化を図る動きが見られます。バランスシートの健全性は今後の持続的な成長投資を左右する重要な指標です。 【3Q 2026/03期】総資産1155億円、純資産289億円、自己資本比率22.5%、有利子負債270億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 88.2億円 | 27.8億円 | 18.9億円 | 60.4億円 |
| 2022/03期 | 9.2億円 | 41.1億円 | 6.4億円 | 31.9億円 |
| 2023/03期 | 53.1億円 | 121億円 | 82.7億円 | 68.3億円 |
| 2024/03期 | 77.2億円 | 108億円 | 177億円 | 30.9億円 |
| 2025/03期 | 35.0億円 | 125億円 | 15.5億円 | 89.5億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定して創出されていますが、成長投資やM&Aを加速させたことによる投資キャッシュフローの支出が継続しています。特に直近年度では大規模な先行投資によりフリーキャッシュフローはマイナスで推移しています。今後は投資の回収期に入り、営業CFの最大化によってキャッシュ創出能力を強化できるかが焦点です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が30.8%と高く、多様性を重視した経営体制を構築しています。監査報酬として8,900万円を支出しており、37社の連結子会社を擁するグループ全体の内部統制とガバナンス体制の強化に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 670万円 | 11,818人 | - |
従業員平均年収は670万円であり、小売業界の平均と比較しても高い水準を維持しています。これは食品サブスクリプションという高付加価値な事業モデルを支える専門性の高い人材への投資が反映された結果と考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、コロナ禍の巣ごもり需要で株価が急騰した2021期〜2023期はTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)でした。しかし、2024期以降は株価が下落基調となり、TOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、特需の剥落とシダックス買収に伴う収益性への懸念が株価の重しとなっていることが背景にあります。今後はM&Aによるシナジーを早期に実現し、再び成長軌道に乗せることで株主価値を向上できるかが問われます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
2024年9月権利分をもって株主優待制度は廃止されました。
同社は現在まで無配を継続しており、利益をすべて成長のための再投資に充てる方針をとっています。今後は総還元性向15〜30%を基準とした配当の実施を検討していく姿勢を示しており、株主還元への転換が期待されています。成長ステージにおいて経営資源を最適配分し、中長期的な企業価値向上を最優先事項としています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 196.8万円 | 96.8万円 | 96.8% |
| 2022期 | 203.6万円 | 103.6万円 | 103.6% |
| 2023期 | 155.2万円 | 55.2万円 | 55.2% |
| 2024期 | 88.0万円 | 12.0万円 | -12.0% |
| 2025期 | 90.6万円 | 9.4万円 | -9.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は24.57倍と高く、将来の株価上昇を期待した信用買い残が積み上がっている状況です。これは将来的な売り圧力になる可能性もあるため注意が必要です。業界平均と比較するとPER・PBRは割安な水準にありますが、これは成長鈍化や利益率の低さを市場が織り込んでいる可能性を示唆します。配当がないため、インカムゲインを狙う投資家には不向きな銘柄と言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 70.4億円 | 20.1億円 | 28.5% |
| 2022/03期 | 41.5億円 | 14.3億円 | 34.3% |
| 2023/03期 | 28.1億円 | 10.0億円 | 35.7% |
| 2024/03期 | 44.2億円 | 3.1億円 | 7.1% |
| 2025/03期 | 65.6億円 | 29.2億円 | 44.6% |
法人税等の支払額は、業績の変動に合わせて大きく増減しています。2024/03期には税負担率が一時的に低下しましたが、これは繰延税金資産の取り崩しや調整による影響が考えられます。2025/03期以降は平準化されており、税引前利益に対して適正な水準での納税が予測されています。
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オイシックス・ラ・大地 まとめ
「有機野菜宅配のパイオニアが、M&Aをテコに『食のインフラ企業』へと壮大な変貌を遂げている最中」
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