9850プライム

グルメ杵屋

GOURMET KINEYA CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE6.9%
BPS41.1円
自己資本比率29.4%
FY2025/3 有報データ

うどん・そば文化を国内外に広げ、食の可能性に挑戦し続ける多角経営企業

食文化の創造を通じて人々の心豊かな暮らしに貢献し、2030年度までに過去最高の売上高500億円を達成するグローバル企業を目指します。

この会社ってなに?

駅の構内やショッピングモールで「杵屋」のうどんや「そじ坊」のおそばを見かけたことはありませんか?実はこれらがグルメ杵屋の運営するレストランです。あなたが普段ランチや夕食で利用するお店の裏側で、同社は全国に多くの店舗を展開しています。さらに、飛行機に乗るときの楽しみの一つである「機内食」の製造も手掛けています。海外旅行や出張の際にあなたが口にする食事も、もしかしたらグルメ杵屋が作ったものかもしれません。このように、私たちの身近な「食」のシーンを幅広く支えている会社なのです。

うどん店「杵屋」やそば店「そじ坊」を主力とする外食チェーン。コロナ禍の赤字体質から脱却し、2025年3月期は売上高420.7億円、営業利益9.47億円とV字回復を達成しました。続く2026年3月期は売上高425.0億円、営業利益10.70億円と増収増益を見込むものの、純利益は下方修正しており、収益性の安定が課題です。今後は既存事業の強化に加え、M&Aや機内食事業の拡大を通じて、新たな成長エンジンの確立を目指しています。

小売業プライム市場

会社概要

業種
小売業
決算期
3月
本社
大阪市住之江区北加賀屋三丁目4番7号
公式
www.gourmet-kineya-hd.co.jp

社長プロフィール

椋本 充士
代表執行役社長
挑戦者
私たちは「おいしい、楽しい」を世界の人々と分かち合うことを使命としています。接客力とセールス力の向上に力を入れ、真に価値あるものを提供することで、お客様に愛され、業界競争に影響されない独自の店舗運営を目指してまいります。

この会社のストーリー

1967
株式会社グルメ杵屋の設立

大阪市で株式会社グルメ杵屋が設立され、外食事業の歴史が始まる。ここから日本の麺文化をリードする企業へと成長していく。

1971
「実演手打うどん 杵屋」創業

創業者がアメリカのマクドナルドのチェーン展開にヒントを得て、日本初のうどんチェーン店となる「杵屋」を創業。手打ち・実演というスタイルが人気を博す。

1989
大阪証券取引所市場第二部に上場

安定した成長を背景に株式上場を果たす。これにより、企業としての信頼性を高め、さらなる事業拡大への基盤を築いた。

1996
東京証券取引所市場第二部に上場、過去最高値を記録

東証にも上場し、株価は上場来高値の1,390円を記録。事業の全国展開が加速し、企業価値が大きく評価された。

2019
事業領域の多角化

レストラン事業に加え、機内食製造、業務用冷凍食品、さらには労働者派遣や保険代理業へも参入し、事業ポートフォリオを拡大する。

2020
コロナ禍による経営危機

新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食産業全体が打撃を受け、2021年3月期には純損失45億円を計上。厳しい経営環境に直面した。

2026
阪神タイガースとのスポンサーシップ契約

大阪発の食企業として、地元球団である阪神タイガースとスポンサーシップ契約を締結。ブランド価値向上と地域貢献を目指す新たな一歩を踏み出す。

2030
売上高500億円への中期経営計画

次世代に向けた事業構造の構築を目指し、2030年3月期までに過去最高売上高500億円を達成するという新たな目標を掲げる。

注目ポイント

手厚い株主優待制度

グループ店舗で利用できる食事割引券が年2回もらえます。100株保有から優待が受けられ、3年以上の長期保有で優待額がアップするのも魅力です。

多角的な事業展開

うどん・そばのレストラン事業を主軸としながら、機内食製造や業務用冷凍食品、さらには人材派遣業まで手掛けています。多角化により安定した収益基盤を構築しています。

成長への高い目標設定

中期経営計画では、2030年に過去最高となる売上高500億円を目指すという野心的な目標を掲げています。今後の成長に向けた強い意志が感じられます。

サービスの実績は?

13.6%
売上高成長率 (YoY)
2025年3月期実績
vs 2024年3月期
124.4%
営業利益成長率 (YoY)
2025年3月期実績
vs 2024年3月期
7
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+1円 vs 前期
2.03%
株主優待利回り
100株保有時
食事券2,000円分/年
6%
金港青果への出資比率
2017年9月時点
資本業務提携

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 7円
安全性
注意
自己資本比率 29.4%
稼ぐ力
普通
ROE 6.9%
話題性
不評
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
7
方針: 配当性向30%以上目標
1株配当配当性向
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/3612.5%
FY2025/3724.7%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

コロナ禍での無配から脱却し、現在は配当性向30%以上を目標とした株主還元を重視する方針へ転換しています。業績回復に伴い、2024年3月期からは復配を実施し、増配傾向を維持しています。配当だけでなく、株主優待を活用した総合的な利回り向上を投資家へ提供する姿勢が強まっています。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
6.9%
業界平均
5.0%
営業利益率下回る
この会社
2.3%
業界平均
5.9%
自己資本比率下回る
この会社
29.4%
業界平均
50.2%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3233億円
FY2023/3299億円
FY2024/3370億円
FY2025/3421億円
営業利益
FY2022/3-22.4億円
FY2023/3-3.9億円
FY2024/34.2億円
FY2025/39.5億円

過去数年間、コロナ禍による外食需要の激減で大きな赤字を計上しましたが、直近では店舗運営の回復や不採算店の整理により業績が大幅に改善しています。2024年3月期には売上高が約370億円まで回復し、純利益も約11億円を確保しました。現在は既存店舗の収益性強化により、堅調な売上成長と利益創出を目指すフェーズにあります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-57.3%-14.1%-20.6%
FY2022/35.6%1.3%-9.6%
FY2023/3-14.7%-3.0%-1.3%
FY2024/312.3%2.9%1.1%
FY2025/36.9%2.1%2.3%

コロナ禍では営業利益率がマイナス20%超となるなど深刻な状況でしたが、構造改革を経て2024年3月期には営業利益率がプラス圏に転換しました。売上高営業利益率は2%台前半で推移しており、更なるコスト管理と単価改善が収益性向上の鍵となります。現在はROEも回復基調にあり、資本効率の改善が引き続き求められる局面です。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率29.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
342億円
会社の純資産
94.1億円

2024年3月期に有利子負債が約387億円計上されましたが、自己資本比率を約29%まで引き上げ、財務健全性の維持・向上を図っています。総資産は圧縮傾向にあり、資産効率を高める経営に注力していることが分かります。今後は有利子負債の着実な削減と自己資本の蓄積により、経営基盤のさらなる安定化が期待されます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+16.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-15.6億円
投資CF
借入・返済など
-67.9億円
財務CF
手元に残ったお金
+8,800万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-48.4億円-12.9億円45.0億円-61.4億円
FY2022/325.6億円2.9億円28.0億円28.5億円
FY2023/34.8億円-2.3億円-9,200万円2.5億円
FY2024/314.7億円5.6億円-28.4億円20.3億円
FY2025/316.5億円-15.6億円-67.9億円8,800万円

コロナ禍初期には多額の営業キャッシュフローのマイナスを財務活動による資金調達で補っていましたが、足元では営業キャッシュフローが安定してプラス圏で推移しています。得られた資金を活用して店舗投資を継続する一方で、2024年以降は借入金の返済など財務の健全化にも注力しています。安定的なキャッシュ創出能力を取り戻したことで、持続的な事業展開が可能な体制が整いつつあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1自然災害による影響 自然災害による影響については、第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 に記載しております
2海外における事業展開 海外での事業展開においては、各国の法令・制度・政治・経済・社会情勢等をはじめとした様々なカントリーリスクにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります
3個人情報の保護について 当社グループは、お客様の個人情報を保有しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-47.2億円0円-
FY2022/3-22.9億円0円-
FY2023/3-4.8億円0円-
FY2024/33.8億円0円0.0%
FY2025/39.4億円2.9億円30.7%

長らく続いた赤字決算の影響により法人税の負担はありませんでしたが、直近では業績黒字化に伴い納税義務が発生しています。2025年3月期には約2.9億円の法人税等を計上し、正常な納税プロセスに戻りました。今後は黒字定着を見据え、収益に応じた適正な税負担が継続する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
559万円
従業員数
992
平均年齢
46.97歳
平均年収従業員数前年比
当期559万円992-

従業員平均年収は559万円となっており、飲食業界の平均的な水準に位置しています。外食産業における人件費コントロールと、長年のノウハウを持つ正社員の維持・定着を両立させる経営体制が推移の背景にあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主39.7%
浮動株60.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関9.2%
事業法人等30.6%
外国法人等0.3%
個人その他58.9%
証券会社1%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はMUKUMOTO。

株式会社MUKUMOTO(5,745,000株)25.12%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,460,000株)6.39%
椋本 充士(1,048,000株)4.58%
西脇 あづさ(852,000株)3.73%
椋本 裕子(660,000株)2.89%
アサヒビール株式会社(422,000株)1.84%
サントリー株式会社(322,000株)1.41%
株式会社紀陽銀行(278,000株)1.22%
椋本 綾子(153,000株)0.67%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(132,000株)0.58%

株式会社MUKUMOTOが約25%を保有し、創業家である椋本一族が主要株主として大きな影響力を持つ安定的な構成です。個人株主が約6割を占める点も特徴であり、株主優待制度を通じて個人投資家からの長期的な支持を得る戦略をとっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3,100万円
取締役7名の合計

主力である「杵屋」「そじ坊」などのレストラン事業のほか、機内食や冷凍食品製造など多角的な事業構造を持つことでリスクを分散させています。外部環境の変化に対しては、店舗網の再編や不採算店の閉鎖による収益性改善を図る方針です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 16名)
女性 4名(25.0% 男性 12
25%
75%
監査報酬
3,000万円
連結子会社数
7
設備投資額
14.1億円
平均勤続年数(従業員)
9.31
臨時従業員数
2121

女性役員比率が25%と一定の多様性を確保しており、外部視点を取り入れたガバナンス体制を構築しています。実演手打うどんの伝統を守りつつ、監査体制の強化やコーポレートガバナンスへの適合を通じ、中堅規模企業としての持続的な透明性向上に取り組んでいます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
V字回復は評価できるが、利益目標の進捗と予想修正の多さが課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2025〜FY2030
売上高: 目標 500億円 順調 (420.7億円)
84.1%
経常利益: 目標 25億円 やや遅れ (11.4億円)
45.6%
ROE: 目標 8% 順調 (7.21%)
90.1%
配当性向: 目標 30%以上 順調 (24.7%)
82.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202611億円11億円修正なし
FY20259億円9億円+5.2%
FY20244億円4億円-5.6%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20266億円4億円-40.0%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025420億円421億円+0.2%
FY2024380億円370億円-2.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2030年3月期に売上高500億円、経常利益25億円を目指す中期経営計画を推進中です。コロナ禍からの回復で売上は順調に推移していますが、目標達成にはもう一段の成長が求められます。一方で、直近のFY2026通期業績予想では純利益を当初予想の6億円から3.6億円へ40%下方修正しており、収益の安定性や計画の精度に課題を残しています。目標達成には既存事業の収益力強化と、M&Aなど非連続な成長戦略の成功が鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。特にコロナ禍で外食産業全体が苦戦した影響を大きく受け、株価が低迷したことが主な要因です。FY2025には7円への増配を実施するなど株主還元を強化していますが、株価の本格的な回復がTSRを改善させるための鍵となります。事業のV字回復を継続させ、成長戦略を具体的に示すことで、市場の評価を高めていく必要があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+5.5%
100万円 →105.5万円
5.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202198.5万円-1.5万円-1.5%
FY2022106.6万円+6.6万円6.6%
FY2023105.0万円+5.0万円5.0%
FY2024113.8万円+13.8万円13.8%
FY2025105.5万円+5.5万円5.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残62,500株
売り残802,400株
信用倍率0.08倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月中旬
第2四半期決算発表2026年11月中旬

信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.08倍と極めて低く、将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーにもなり得ます。業界平均と比較するとPER・PBRともに割高な水準にあり、市場からの高い成長期待が伺えますが、期待に応えられない場合は株価が調整するリスクも内包しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 -12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 35%
小売業 1,500社中 525位
報道のトーン
35%
好意的
25%
中立
40%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
経営戦略25%
株主優待15%
その他10%

最近の出来事

2025年5月中期経営計画

2030年3月期に向けた過去最高売上高500億円を目指す中期経営計画を策定しました。

2026年2月下方修正

第3四半期決算にて、26年3月期の純利益予想を6億円から3億6000万円へ下方修正を発表しました。

2026年4月新規提携

阪神タイガースとのレギュラーパートナーシップ契約を締結し、ブランド認知拡大を図ります。

グルメ杵屋 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 7円
安全性
注意
自己資本比率 29.4%
稼ぐ力
普通
ROE 6.9%
話題性
不評
ポジティブ 35%

「うどん・そばの老舗が、コロナ禍を乗り越え機内食やM&Aで次の一手を模索中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU