ブックオフグループホールディングス
BOOKOFF GROUP HOLDINGS LIMITED
最終更新日: 2026年3月29日
「捨てない人のインフラ」へ。リユースで未来を拓く総合カンパニー
誰もが気軽にリユースを体験できる社会のインフラとなり、本だけでなく多様なモノの循環を支える総合リユース企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが読み終えた本や遊ばなくなったゲームを売りに行った、あの「BOOKOFF」を運営している会社です。でも、今のブックオフは本だけではありません。もう着なくなった洋服、使わなくなったスマートフォン、昔集めたトレーディングカードまで、家の中にある様々なものを買い取っています。あなたが「いらないな」と思ったものが、ブックオフの店舗やオンラインストアを通じて、それを「欲しい」と思っている誰かの元へ届けられるのです。あなたの身近な「もったいない」を価値に変える、そんなリユースのサイクルを社会の隅々で回しているのがこの会社です。
リユース業界の雄、ブックオフはFY2025に売上高1,192.0億円、営業利益34.48億円を達成し、安定的な成長を続けています。書籍中心の事業からアパレル、ホビー、貴金属など多角化を推進し、リユース市場の拡大を的確に捉えています。2026年2月に発表された伊藤忠商事との資本業務提携は、ファミリーマート網を活用した新たな顧客接点の創出や海外展開の加速が期待され、今後の大きな成長ドライバーと目されています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 5月
- 本社
- 神奈川県相模原市南区古淵2丁目14番20号
- 公式
- www.bookoffgroup.co.jp
社長プロフィール

創業以来、リユースのインフラとしてお客様のニーズに応え、事業を拡大してきました。現在は本だけでなく幅広い商材を扱う総合リユース企業へと進化しています。今後もミッションである「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する」ことの実現に向け、挑戦を続けていきます。
この会社のストーリー
神奈川県相模原市の住宅街にある35坪のスペースに、創業者である坂本孝氏がブックオフ1号店を開業。ここからリユース業界の歴史が始まった。
直営店の成功を受け、ブックオフコーポレーション株式会社を設立。フランチャイズシステムの導入により、全国へ店舗網を急速に拡大していく。
創業から14年で株式上場を達成。社会的な信用を獲得し、さらなる成長への基盤を固めた。
創業者である坂本孝氏が代表取締役を退任。企業として新たなフェーズへと移行する大きな転換点を迎えた。
ブックオフグループホールディングス株式会社を設立し、持株会社体制へ移行。グループ経営を強化し、事業の多角化を加速させる。
総合商社の伊藤忠商事と資本業務提携を締結。ファミリーマート店舗網などを活用し、新たな顧客接点の創出と海外展開の強化を目指す。
中期経営計画では2028年5月期に経常利益50億円を目指す。総合リユース企業として、さらなる事業拡大と企業価値向上に挑む。
注目ポイント
アパレル、ブランド品、ホビー・トレカなど、本の枠を超えた多彩な商材を取り扱い、事業ポートフォリオを拡大。安定した成長基盤を構築しています。
伊藤忠商事との資本業務提携により、ファミリーマート店舗網などを活用した新サービスや海外展開を加速。リユース市場のさらなる開拓を目指します。
安定的な配当に加え、全国の店舗で利用できるお買物券などの株主優待も充実。3年以上の長期保有で優待額が増える点も嬉しいポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 6円 | 66.4% |
| FY2022/3 | 20円 | 24.4% |
| FY2023/3 | 25円 | 17.8% |
| FY2024/3 | 25円 | 29.0% |
| FY2025/3 | 25円 | 23.0% |
| 権利確定月 | 5月 |
配当方針として安定配当の継続と適切な利益還元を重視しており、年間配当は直近で25円を維持しています。配当性向は20%台前半から30%程度で推移しており、成長投資と株主還元のバランスを考慮した経営を行っています。今後も業績成長に連動した配当水準の検討や、株主優待による顧客接点の拡大を併せて推進していく方針です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ブックオフグループホールディングスは、リユース需要の拡大を背景に業績を伸ばしており、2024年3月期には売上高が1,116億円に達しました。店舗の新規出店やトレカ・フィギュアといった高付加価値商品の取り扱い強化が寄与し、2026年3月期には売上高1,270億円、営業利益38億円を目指すなど、安定的な成長軌道を維持しています。ただし、物価高騰による消費者の節約志向が高まる中で、収益性の維持には機動的な運営体制が求められています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.2% | 0.4% | 2.1% |
| FY2022/3 | 8.8% | 3.2% | 1.9% |
| FY2023/3 | 14.5% | 5.5% | 2.5% |
| FY2024/3 | 8.3% | 3.1% | 2.7% |
| FY2025/3 | 11.1% | 3.7% | 2.9% |
当社の収益性は、営業利益率が約2.7%〜2.9%で推移しており、リユース業界内での競争激化の中で一定の利益を確保しています。ROE(自己資本利益率)は変動があるものの、2025年3月期には11.1%を記録し、効率的な経営を意識した事業運営が行われています。今後は高単価商品の拡大により、収益性のさらなる向上が期待されます。
財務は安全?
財務基盤については、自己資本比率が30%台前半を維持しており、一定の健全性を確保しています。有利子負債については、無借金経営を継続することで財務リスクを最小化しており、盤石なキャッシュポジションを背景とした積極的な店舗投資が可能な体制です。BPS(1株あたり純資産)も着実に上昇傾向にあり、中長期的な企業価値の積み上げが伺えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.4億円 | -13.3億円 | -11.6億円 | 9.0億円 |
| FY2022/3 | 27.8億円 | -18.6億円 | 14.1億円 | 9.2億円 |
| FY2023/3 | 2.4億円 | -34.5億円 | 4.9億円 | -32.1億円 |
| FY2024/3 | 40.8億円 | -24.1億円 | -1.0億円 | 16.7億円 |
| FY2025/3 | 30.6億円 | -25.1億円 | -11.2億円 | 5.5億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定してプラスを維持しており、2024年3月期には約41億円の営業キャッシュを創出しました。積極的な新規出店のための投資支出が継続していますが、フリーキャッシュフローは黒字を確保する局面が多く、健全な資金循環を実現しています。事業拡大のための先行投資を積極的に行いながらも、十分な内部資金で対応できている点が特徴です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.1億円 | 23.5億円 | 93.7% |
| FY2022/3 | 23.1億円 | 8.6億円 | 37.2% |
| FY2023/3 | 30.4億円 | 2.7億円 | 8.9% |
| FY2024/3 | 34.5億円 | 17.4億円 | 50.6% |
| FY2025/3 | 39.0億円 | 18.0億円 | 46.2% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に応じて年間16億円〜18億円規模で推移しています。過去には税効果会計や繰越欠損金の活用により実効税率が変動する年度もありましたが、直近は標準的な税負担水準に落ち着いています。業績拡大に伴い安定した納税が継続されており、企業活動の社会貢献の一環として適正に処理されています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、リユース店舗事業を核とし、国内だけでなく海外展開も視野に入れた事業ポートフォリオを構築しています。物価高によるリユース需要の拡大を追い風としつつ、経営上のリスクとしてリユース市場での競争激化や相場変動への対応が重要視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,200億円 | — | 1,192億円 | -0.7% |
| FY2024 | 1,060億円 | — | 1,117億円 | +5.3% |
| FY2023 | 950億円 | — | 1,018億円 | +7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 35億円 | — | 34億円 | -1.5% |
| FY2024 | 26億円 | — | 31億円 | +17.3% |
| FY2023 | 20億円 | — | 26億円 | +32.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社はFY2028までの新中期経営方針を掲げ、経常利益50億円を目指しています。直近の業績予想はやや未達で着地したものの、FY2023、FY2024と2期連続で期初予想を大幅に上回る実績を叩き出しており、保守的な計画を立てる傾向が見られます。伊藤忠商事との提携効果が本格化するFY2027以降、計画の前倒し達成も視野に入ります。
株の売買状況と今後の予定
PERと配当利回りは業界平均とほぼ同水準ですが、PBRはやや割高感があります。これは同社のブランド力や成長性への期待が株価に織り込まれているためと考えられます。信用倍率が1倍を割り込み売り残が多い状況は、株価の上昇を見込む向きと下落を警戒する向きが交錯していることを示唆しており、短期的な株価変動には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
伊藤忠商事株式会社との資本業務提携を発表し、リユース市場での事業基盤強化と新サービス創出を目指す。
2026年5月期第2四半期累計において、売上高が前年同期比7.6%増の611.04億円となる増収を達成した。
26/5期~28/5期に向けた中期経営方針をアップデートし、専門店展開と未開拓客層へのアプローチを強化。
最新ニュース
ブックオフグループホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『本だけじゃない』ブックオフ、伊藤忠とタッグを組み総合リユース企業として本格的な成長軌道へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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