IDOM7599
IDOM Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが車を売ろうと考えた時、「ガリバー」という名前を聞いたことがあるかもしれません。実はあのガリバーを運営しているのが、このIDOMという会社です。IDOMは、日本全国で中古車の買い取りから販売までを手がける最大手企業の一つ。あなたが手放した車が、専門家の手できれいに整備され、次のオーナーを待つ店舗に並ぶ、その裏側を支えています。最近では、車を買うだけでなく月額料金で好きな車に乗れる「NOREL」というサブスクサービスも展開しており、私たちのカーライフをより便利で自由なものに変えようとしています。
中古車買取・販売の「ガリバー」を運営する業界最大手。直近の2025年2月期決算では、売上高が前期比18.3%増の4,966.8億円、営業利益が同23.4%増の198.90億円と大幅な増収増益を達成しました。主力の大型店舗への投資が奏功し販売台数が伸びているほか、新たに導入した株主優待が市場で好感されています。今後は既存事業の強化に加え、カーシェアやサブスクリプションなどCaaS(Car as a Service)領域での成長が株価の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー26階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 10.7% | 4.4% | 3.6% |
| 2017/02期 | 5.8% | 2.2% | 1.8% |
| 2018/02期 | 8.8% | 2.9% | 2.5% |
| 2019/02期 | 0.9% | 0.3% | 1.1% |
| 2020/02期 | 8.5% | 2.0% | 2.5% |
| 2021/02期 | 3.4% | 0.8% | 2.8% |
| 2022/02期 | 21.4% | 5.9% | 4.0% |
| 2023/02期 | 24.0% | 7.8% | 4.5% |
| 2024/02期 | 17.3% | 6.4% | 3.8% |
| 2025/02期 | 17.8% | 6.7% | 4.0% |
| 2026/02期 | 14.3% | 4.9% | 3.6% |
売上高純利益率は、在庫回転の効率化や販売手法の最適化によって安定的に推移しており、ROE(自己資本利益率)は16%から22%台の高い水準を誇ります。これは株主から預かった資本を効率的に活用できている証左であり、店舗オペレーションの効率化が収益性に大きく寄与しています。競争の激しい自動車販売業界において、営業利益率は約4%前後で安定しており、収益基盤が強固であることを示しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 3,806億円 | 106億円 | 14.8億円 | 14.8円 | +5.2% |
| 2022/02期 | 4,595億円 | 185億円 | 108億円 | 107.5円 | +20.8% |
| 2023/02期 | 4,165億円 | 187億円 | 142億円 | 141.5円 | -9.4% |
| 2024/02期 | 4,199億円 | 161億円 | 114億円 | 114.0円 | +0.8% |
| 2025/02期 | 4,967億円 | 199億円 | 134億円 | 133.9円 | +18.3% |
中古車買取最大手のガリバーを展開する同社は、積極的な大型店舗の出店やDX推進による小売り強化が奏功し、売上高は2025/03期期に約4,967億円まで伸長しました。2022/03期期に営業利益が185億円へ急拡大して以降、中古車相場の変動や市場競争の激化の中でも、高水準の収益力を維持しています。2026/03期期は、既存事業の堅調な推移により過去最高水準の営業利益221億円を見込むなど、成長基調が継続しています。 【2026/02期実績】売上5628億円(前期比13.3%)、営業利益202億円、純利益119億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高は5,000億円規模に達するものの、中古車業界特有の在庫評価リスクや市場相場変動リスクが主たる事業リスクとして掲示されています。ガリバーブランドを核に、小売り店舗の拡大とデジタル連携を推進することで、収益構造の多様化を図っている点が大きな特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 4,565億円 | — | 4,967億円 | +8.8% |
| 2024期 | 4,000億円 | — | 4,199億円 | +5.0% |
| 2023期 | 3,668億円 | — | 4,165億円 | +13.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 203億円 | — | 199億円 | -2.0% |
| 2024期 | 190億円 | — | 161億円 | -15.2% |
| 2023期 | 155億円 | — | 187億円 | +20.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
IDOMは正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の業績を見ると、売上高は期初予想を上回って着地することが多い一方、利益面では市場環境の変化や戦略投資の影響で未達となるケースも見られます。例えば、2025期は売上高が予想を8.8%上回る4,966.8億円で着地したものの、営業利益は予想を若干下回りました。これは、同社が成長のために大型店への投資などを積極的に行っていることの裏返しとも言えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株主優待導入により総株主還元利回りが向上し、株価が急上昇しました。
26年2月期の連結経常利益を211億円から189億円へ下方修正を発表しました。
国内大型店舗の積極出店とピットサービス強化により、競合優位性を訴求しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
事業拡大に伴う在庫確保のため有利子負債は増加傾向にありますが、自己資本比率は36.1%と一定の財務健全性を維持しています。純資産は2021/03期期の450億円から2025/03期期には808億円まで着実に積み上がっており、利益剰余金の蓄積が進んでいます。総資産も2,200億円規模まで拡大しており、今後の成長投資と財務の安定性のバランスを確保した経営が行われています。 【2026/02期】総資産2636億円、純資産897億円、自己資本比率33.2%、有利子負債935億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 41.2億円 | ▲177億円 | 179億円 | ▲136億円 |
| 2017/02期 | ▲46.3億円 | ▲82.6億円 | 181億円 | ▲129億円 |
| 2018/02期 | 69.9億円 | ▲53.1億円 | 87.3億円 | 16.7億円 |
| 2019/02期 | ▲196億円 | ▲110億円 | 309億円 | ▲306億円 |
| 2020/02期 | 138億円 | ▲4.1億円 | 11.4億円 | 134億円 |
| 2021/02期 | 195億円 | ▲13.7億円 | ▲125億円 | 181億円 |
| 2022/02期 | 82.8億円 | ▲45.0億円 | ▲13.3億円 | 37.8億円 |
| 2023/02期 | 22.8億円 | ▲1.7億円 | ▲106億円 | 21.1億円 |
| 2024/02期 | 96.5億円 | ▲83.7億円 | ▲82.3億円 | 12.8億円 |
| 2025/02期 | ▲200億円 | ▲87.6億円 | 136億円 | ▲288億円 |
2025/03期期は、在庫投資や店舗開発への積極的な資金投下により営業キャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは将来の成長に向けた戦略的な投資の結果です。過去数年はおおむね営業キャッシュフローの範囲内で投資を行う健全な循環でしたが、直近では事業規模の拡大に伴い外部調達を含めた積極的な資金運用に転換しています。強固なキャッシュポジションを背景に、成長投資と株主還元を両立させる財務方針を継続しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と、日本企業の中でも一定の多様性が確保されています。連結子会社6社を擁する大規模な事業体制のもと、監査報酬として4,300万円を計上しており、ガバナンス機能の強化と透明性の維持に注力している姿勢が見て取れます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 564万円 | 4,260人 | - |
従業員平均年収は566万円となっており、中古車販売という労働集約的な業界の特性を考慮すると、平均的からやや高めの水準に位置しています。売上高の拡大や小売り強化戦略に伴い、人材確保のための競争力が意識されている状況がうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
IDOMのTSR(株主総利回り)は、2023期以降、日本の株式市場の代表的な指標であるTOPIXを継続的に上回っており、市場平均を大きくアウトパフォームしています。特に2025期にはTOPIXが200.2%だったのに対し、自社TSRは241.8%と高い数値を記録しました。この背景には、好調な業績に加えて、配当性向30%を目安とした安定配当や、2026年1月に新設された株主優待制度など、積極的な株主還元策が投資家から高く評価されたことが挙げられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/02期 | 12.5円 | 30.8% |
| 2017/02期 | 12円 | 54.1% |
| 2018/02期 | 7円 | 19.8% |
| 2019/02期 | 11円 | 292.6% |
| 2020/02期 | 1.2円 | 3.4% |
| 2021/02期 | 10.6円 | 71.8% |
| 2022/02期 | 4.6円 | 4.3% |
| 2023/02期 | 42.5円 | 30.0% |
| 2024/02期 | 34.19円 | 30.0% |
| 2025/02期 | 40.18円 | 30.0% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
同社は株主還元を重視しており、配当性向30%をメドとした利益還元を基本方針として掲げています。近年では株主優待を新設し、デジタルギフトを配布することで、配当と合わせた実質的な総還元利回りの向上を図っています。安定的な利益成長とセットで、持続的な株主還元の拡充を目指す姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.0万円 | 23.0万円 | 23.0% |
| 2022期 | 131.3万円 | 31.3万円 | 31.3% |
| 2023期 | 176.7万円 | 76.7万円 | 76.7% |
| 2024期 | 194.9万円 | 94.9万円 | 94.9% |
| 2025期 | 241.8万円 | 141.8万円 | 141.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
IDOMの株価指標を見ると、PERは業界平均と比べて割安な水準にありますが、PBRはやや高めです。これは、同社が業界内で高い収益性を維持している一方で、純資産に対しては一定の成長期待が織り込まれていることを示唆します。信用取引では買い残が売り残を上回っており、株価上昇を期待する投資家が多い状況です。配当利回りは3%を超え、株主優待と合わせた総還元利回りの高さも投資魅力の一つとなっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 68.3億円 | 27.2億円 | 39.9% |
| 2017/02期 | 41.6億円 | 19.1億円 | 46.0% |
| 2018/02期 | 58.0億円 | 22.2億円 | 38.3% |
| 2019/02期 | 20.7億円 | 16.9億円 | 81.6% |
| 2020/02期 | 68.7億円 | 33.2億円 | 48.4% |
| 2021/02期 | 96.4億円 | 81.6億円 | 84.6% |
| 2022/02期 | 176億円 | 67.7億円 | 38.5% |
| 2023/02期 | 181億円 | 39.4億円 | 21.7% |
| 2024/02期 | 158億円 | 43.8億円 | 27.7% |
| 2025/02期 | 191億円 | 56.7億円 | 29.7% |
法人税等の支払額は、業績変動や税務上の繰越欠損金の解消状況により各期で変動が見られます。2021/03期期は特異的な税負担率となりましたが、直近では実効税率はおおむね30%前後で推移しています。2026/03期期の予想では、税引前利益に対して標準的な税率水準である約38.5%を見込んでいます。
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IDOM まとめ
「中古車買い取りの巨人が、サブスクや個人間シェアで『クルマの所有』そのものを再定義しようとしている」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。