コメ兵ホールディングス
Komehyo Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年4月8日
名古屋発、モノの価値をつなぐリユースの王者
2028/3期に売上高2,600億円・営業利益130億円を達成し、リユース業界のグローバルリーダーとなること
この会社ってなに?
あなたのクローゼットに眠っているブランドバッグや使わなくなった時計、コメ兵に持ち込めば査定・買取してもらえます。逆に「新品は高いけど良いものが欲しい」というとき、信頼できる鑑定のもとでブランド品を安心して購入できる、暮らしに身近なリユースの専門家です。
コメ兵ホールディングスは、1947年に名古屋・大須で創業した中古ブランド品リユースの国内最大手です。傘下の「KOMEHYO」ブランドを中心に、ブランドバッグ・時計・宝石・衣料・楽器など幅広いカテゴリの買取・販売を全国展開しています。FY2025/3期は売上高1,590億円(前期比+33%)と過去最高を更新。金地金の取扱拡大やグループ会社化(Rs-JAPAN)が増収を牽引しました。FY2026/3期は売上高2,000億円(+26%)、営業利益80億円(+30%)を見込みます。2025年12月には米国の越境ライブコマース企業iShopShopsを買収し、海外展開にも本格着手しています。中期経営計画では2028/3期に売上高2,600億円・営業利益130億円を目標としています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市中区大須三丁目25番31号
- 公式
- komehyohds.com
社長プロフィール

「リレーユース」を思想から文化に変えていきたい。お客様から信頼されるプロフェッショナルであり続けることで、人とモノの新しい関係を築いていきます。
この会社のストーリー
終戦直後の名古屋・大須で、石原大二が古着屋「コメ兵商店」を開業。米屋を営んでいた石原家が戦後の物資不足の中で衣類の売買を始めた
全国展開を加速するため2003年9月に上場。ブランドバッグ・時計・宝石など高級品リユースで差別化し成長
創業家4代目の石原卓児が社長に就任。ヨドバシカメラでの接客経験を持ち、現場を重視した改革を推進
持株会社体制に移行し、ブランドオフ・タイヤ&ホイール館等のグループ経営を本格化。コロナ禍を乗り越えV字回復
米国iShopShops買収や、サハグループとの合弁によるタイ展開など、リユースのグローバル化に本格着手。売上2,000億円時代へ
注目ポイント
1947年創業の圧倒的なブランド力と鑑定ノウハウで、中古ブランド品の買取・販売で国内トップシェア。プロの鑑定士が真贋を見極める信頼のリユース企業です
FY2025/3期の売上高1,590億円は前期比+33%。金地金の取扱拡大やM&Aによるグループ拡大で、FY2026/3期は2,000億円の大台突破を目指しています
タイ・香港・フランスなど海外に店舗を展開し、2025年には米国iShopShopsを買収。越境ライブコマースで世界中のファンにブランド品を届ける新たな成長軸を構築中
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 19.4% |
| FY2017/3 | 30円 | 92.4% |
| FY2018/3 | 30円 | 30.6% |
| FY2019/3 | 32円 | 34.7% |
| FY2020/3 | 24円 | - |
| FY2021/3 | 16円 | - |
| FY2022/3 | 32円 | 15.5% |
| FY2023/3 | 60円 | 17.7% |
| FY2024/3 | 88円 | 19.2% |
| FY2025/3 | 104円 | 23.9% |
| FY2026/3(予想) | 106円 | 25.3% |
FY2022/3期から4期連続増配を実施し、FY2025/3期は104円(配当性向23.9%)。FY2026/3期は106円(予想)とさらなる増配を見込みます。配当方針は配当性向20%程度を目安。コロナ禍のFY2020/3期・FY2021/3期は減配しましたが、業績回復に合わせて大幅に増配しています。株主優待は現在実施していません。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
リユース市場の拡大を追い風に5期連続の増収を達成。FY2021/3期はコロナ禍で赤字転落も、その後はV字回復し、FY2025/3期は売上高1,590億円と過去最高を更新しました。営業利益はFY2024/3期の75億円をピークにFY2025/3期は62億円に減益。金地金の薄利多売やRs-JAPAN子会社化のコスト増が要因です。FY2026/3期は売上高2,000億円の大台突破、営業利益80億円(+30%)を予想。個人買取の強化と金地金取扱の拡大が牽引します。
事業ごとの売上・利益
KOMEHYO・ブランドオフ等を通じた中古ブランド品・時計・宝石・衣料・金地金の買取・販売事業。売上の約96%を占める主力セグメント
中古タイヤ・ホイールの買取・販売事業。全国に専門店を展開
名古屋大須地区を中心とした賃貸不動産の運営管理
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -3.2% | -1.6% | - |
| FY2022/3 | 11.7% | 5.7% | - |
| FY2023/3 | 16.7% | 7.9% | - |
| FY2024/3 | 19.2% | 7.8% | 6.2% |
| FY2025/3 | 15.6% | 5.4% | 3.9% |
ROEはFY2024/3期に19.2%と高水準を達成しましたが、FY2025/3期は15.6%に低下。営業利益率もFY2024/3期の6.2%からFY2025/3期は3.9%に縮小しました。これは金地金の薄利多売による売上構成の変化が主因です。リユース品単体の粗利率は依然として高く、金地金を除いた実質的な収益力は維持されています。ROAは在庫拡大や子会社化で総資産が膨らみ低下傾向にありますが、自己資本比率35%と健全です。
財務は安全?
総資産は886億円に急拡大。FY2024/3期の640億円から約40%増加しています。主因は仕入在庫の積み増しと子会社化に伴う資産増。有利子負債はFY2025/3期に623億円と一気に増加しましたが、これは金地金の仕入資金として短期借入を活用しているためです。自己資本比率は35.4%と前期の43%から低下しましたが、BPSは2,991円に増加。PBRは1.65倍で株価には成長期待が織り込まれています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 43.8億円 | -12.2億円 | 13.5億円 | 31.6億円 |
| FY2022/3 | 11.3億円 | -5.3億円 | -19.0億円 | 6.0億円 |
| FY2023/3 | 15.4億円 | -19.5億円 | 18.5億円 | -4.1億円 |
| FY2024/3 | -5.5億円 | -32.1億円 | 94.3億円 | -37.6億円 |
| FY2025/3 | -51.8億円 | -67.1億円 | 119億円 | -119億円 |
営業CFはFY2024/3期からマイナスに転落。これはリユース品・金地金の在庫積み増しのための運転資本増が原因で、事業自体の採算悪化ではありません。投資CFは-67億円でRs-JAPAN買収と新規出店投資が含まれます。財務CFは+119億円と大幅な借入増加。FCFは-119億円と大幅なマイナスですが、中期経営計画の成長投資フェーズとして意図的な資金投下です。在庫回転が改善すれば営業CF黒字化が見込まれます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.3億円 | 10.3億円 | 238.3% |
| FY2022/3 | 37.7億円 | 15.1億円 | 40.1% |
| FY2023/3 | 54.1億円 | 17.0億円 | 31.4% |
| FY2024/3 | 74.8億円 | 24.5億円 | 32.8% |
| FY2025/3 | 60.5億円 | 12.7億円 | 21.0% |
実効税率はFY2023/3期以降21〜33%で推移。FY2021/3期の238%は赤字決算で繰延税金資産の取り崩しが発生したためです。FY2025/3期は21.0%と低水準ですが、これは税効果会計の調整によるものです。FY2026/3期予想は42.5%と高めですが、グループ会社化に伴う連結調整の影響が含まれています。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家・石原家の資産管理会社(I-BELIEVE 9.7%、KI 8.4%、YSS 6.6%、SI 3.4%、TMS 3.3%)合計31.4%に加え、石原卓児社長個人3.0%、社員持株会2.7%が安定株主。金融機関10.3%と合わせ安定比率48.8%。
筆頭株主のI-BELIEVE(9.67%)、KI(8.42%)、YSS(6.63%)、SI(3.44%)、TMS(3.29%)はいずれも創業家・石原家の資産管理会社で、大量保有報告書では石原卓児社長と共同保有者として届出されています。これら5社で合計31.4%を保有し、石原社長個人の3.0%と合わせて創業家グループで約34%を支配。社員持株会(2.7%)も安定株主として機能しています。個人株主比率が44.5%と高く、東証スタンダード市場の中型株らしい構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ブランド・ファッション事業 | 約1,530億円 | 約58億円 | 約3.8% |
| タイヤ・ホイール事業 | 約60億円 | 約3億円 | 約5% |
| 不動産賃貸事業 | 約5億円 | 約3億円 | 約60% |
EDINET有価証券報告書より取得。ブランド・ファッション事業が売上の96%を占める一本足構造。タイヤ・ホイール事業は利益率が高めですが規模は小さく、不動産賃貸は安定した利益貢献。役員報酬は取締役3名で1億2,476万円(1人あたり推定約4,200万円)。連結子会社18社を擁し、ブランドオフ(海外展開担当)やRs-JAPAN(中古車)等を傘下に持ちます。
株の売買状況と今後の予定
PERは11.7倍と小売業平均を大きく下回り、リユース大手の中でも割安水準。PBRは1.65倍と資本効率の高さを反映しています。信用倍率は193倍と買い残が圧倒的に多く、需給面では重い構造。52週高値5,340円(2024年7月)から一時2,400円まで下落後、4,930円まで回復基調にあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期Q3決算。売上高1,233億円(前年同期比+28%)、営業利益57億円(+13%)と増収増益。Q3累計・四半期単独ともに過去最高を記録
米国の越境ライブコマースアプリ運営企業iShopShopsの買収を発表。取得金額約2.2億円で海外販路を拡大
FY2026/3期通期予想を修正。売上高を2,000億円に上方修正する一方、純利益を46億円→40億円に下方修正
中古車オークション運営のRs-JAPANを完全子会社化。自動車リユース分野に参入
FY2024/3期本決算。売上高1,195億円(+39%)、営業利益75億円(+44%)と大幅増益で過去最高を更新
最新ニュース
コメ兵ホールディングス まとめ
ひとめ診断
中古ブランド品リユース国内首位、名古屋発で海外展開を加速する老舗企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「小売業」に分類される他の企業
カタログ通販のベテランが、赤字事業整理を経て韓国コスメとテレビ通販で再起を図る復活途上のマーケティング企業
『街の電器屋さん』がニトリと組み、家まるごと快適生活を提案するインフラ企業へ
『マルイ』の看板で集客し、利益は『エポスカード』で稼ぐ、金融と小売のハイブリッド企業
『中華そば』の老舗が、不採算店整理とDX化の荒療治を経てV字回復の狼煙を上げる、まさに『臥薪嘗胆』ラーメン店
『街の自転車屋さん』の王者が、物価高の向かい風を受けながらECと提携で再加速のペダルを漕いでいる
『安くて旨い国産牛』を武器にM&Aで勢力拡大、新業態ステーキで全国区を狙う東海の外食企業
関西地盤のDIYの雄、M&Aをテコにホームセンター業界の全国統一へ驀進中
西日本のGMS(総合スーパー)王者が、M&AとPB強化で食品スーパーへの大転換を急ぐディフェンシブ銘柄