東京鐵鋼5445
TOKYO TEKKO CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するオフィスビルやマンション、あるいは高速道路や新幹線の高架橋。これらのコンクリート建造物を頑丈に支えているのは、内部に張り巡らされた鉄筋です。東京鐵鋼は、その鉄筋の中でも「ネジ節棒鋼」という特殊な製品を作っている会社です。これは鉄筋同士をネジのように簡単に、かつ強固に繋げられる優れもので、工事現場での作業を楽にし、建物の安全性を高めています。普段何気なく目にしている建設現場の裏側で、同社の技術が日本のインフラを支えているのです。
電炉中堅の東京鐵鋼は、建築用棒鋼、特に圧接不要の「ネジ節棒鋼」で国内シェア過半を握るニッチトップ企業です。2025期は売上高825.9億円、営業利益146.76億円と過去最高益を達成しました。しかし、2026期の会社予想は売上高805.0億円、営業利益120.0億円と減収減益を見込んでおり、建設需要の動向が今後の焦点となります。株価はPBR0.31倍と極めて割安な水準にあり、高配当と株主還元策が投資家の注目を集めています。
会社概要
- 業種
- 鉄鋼
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区富士見2-7-2 ステージビルディング10階・11階・12階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.4% | 7.7% | - |
| 2022/03期 | ▲10.4% | ▲7.4% | - |
| 2023/03期 | 8.3% | 5.5% | - |
| 2024/03期 | 15.9% | 10.7% | 13.3% |
| 2025/03期 | 19.2% | 13.6% | 17.8% |
| 3Q FY2026/3 | -(累計) | -(累計) | 17.2% |
同社の収益性は、構造改革と高付加価値品へのシフトが奏功し売上高営業利益率が2025/03期時点で17.8%と非常に高い水準に達しています。過去には営業赤字を計上する厳しい局面もありましたが、生産性の改善や販管費の抑制によってROEが18.2%に上昇するなど、効率的な資本活用が進んでいます。今後も価格転嫁の維持と高単価製品の販売比率拡大が、高水準な利益率を支える重要な要因となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 624億円 | — | 49.8億円 | 534.0円 | — |
| 2022/03期 | 661億円 | — | ▲47.2億円 | -518.1円 | +5.9% |
| 2023/03期 | 792億円 | — | 36.6億円 | 405.3円 | +19.9% |
| 2024/03期 | 796億円 | 106億円 | 78.9億円 | 884.9円 | +0.5% |
| 2025/03期 | 826億円 | 147億円 | 109億円 | 1238.8円 | +3.7% |
東京鐵鋼の業績は、建設需要の変動を受けつつも高付加価値製品であるネジ節棒鋼の拡販により堅調に推移しています。2022/03期には一時的な業績悪化を経験しましたが、その後は製品価格の適正化やコスト管理の徹底により、2025/03期には純利益が約109億円に達するなど収益力が大幅に向上しました。足元では建設工事の停滞などにより成長率は鈍化傾向にありますが、依然として高い利益水準を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上541億円(通期予想比67%)、営業利益93億円(同78%)、純利益0百万円(同0%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
鉄鋼の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は建築用棒鋼の製造販売であり、ネジ節棒鋼と継ぎ手で高い国内シェアを誇ります。高付加価値製品へのシフトによる収益強化を図る一方、建築需要の停滞や原材料価格の変動が主要な事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 100億円 | — | 147億円 | +46.8% |
| 2024期 | 65億円 | — | 106億円 | +63.4% |
| 2023期 | 25億円 | — | -1.9億円 | -107.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 825億円 | — | 826億円 | +0.1% |
| 2024期 | 840億円 | — | 796億円 | -5.2% |
| 2023期 | 660億円 | — | 661億円 | +0.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025期を最終年度とする中期経営方針は、経常利益70億円以上、ROE10%以上という主要目標を初年度から大幅に超過達成し、極めて好調に終了しました。これは製品価格の改定やコスト削減努力が奏功した結果です。一方で、期初の業績予想は保守的な傾向が強く、期中に大幅な上方修正を行うパターンが続いています。投資家にとってはポジティブサプライズとなる一方、予想の精度には課題も残ります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
譲渡制限付株式報酬制度を導入し、中長期的な企業価値向上を推進。
合同製鉄との異形棒鋼共販会社を解散し、事業体制の再構築を実施。
建設工事の停滞等を主因として、通期の純利益予想を下方修正。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は、利益の蓄積に伴い自己資本比率が2025/03期時点で73.5%まで回復するなど、非常に強固な基盤を築いています。一時は有利子負債をゼロにする無借金経営を実現していましたが、現在は戦略的な成長投資や資本効率化の一環として適度な負債を許容しつつ、バランスのとれた資産運用を行っています。BPSも順調に増加しており、株主価値の向上に向けた安定的な財務体質が維持されています。 【3Q 2026/03期】総資産797億円、純資産615億円、自己資本比率73.4%、有利子負債35億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 78.9億円 | ▲31.1億円 | ▲13.7億円 | 47.8億円 |
| 2022/03期 | ▲51.0億円 | ▲33.6億円 | 44.7億円 | ▲84.6億円 |
| 2023/03期 | 68.8億円 | ▲16.3億円 | ▲7.6億円 | 52.5億円 |
| 2024/03期 | 121億円 | ▲45.6億円 | ▲30.6億円 | 75.3億円 |
| 2025/03期 | 81.8億円 | ▲56.0億円 | ▲47.6億円 | 25.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定的かつ潤沢なキャッシュ獲得能力を示しています。投資キャッシュフローは設備の刷新や成長投資に向けた支出が継続していますが、営業活動で得た資金の範囲内で賄われており、フリーキャッシュフローは総じてプラスを維持しています。財務キャッシュフローでは、自己株式の取得や配当による株主還元を積極的に実施しており、強固な現預金背景を活かした資本政策が顕著です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%と改善の余地があるものの、社外取締役を複数招聘するなどガバナンス体制の強化を継続的に推進しています。連結子会社8社を抱える企業グループとして、指名報酬諮問委員会の活用等により経営の公正性を担保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 695万円 | 810人 | - |
平均年収695万円は、鉄鋼業界の平均的な水準と比較して標準的かつ堅実な給与体系を維持しています。業績連動の要素が含まれる中で、電炉中堅としての安定的な収益基盤が従業員の安定した待遇を支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当金を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2025期の同社TSRは558.9%と、TOPIXの213.4%を大幅に上回りました。これは、業績好調を背景とした大幅な増配がTSRを押し上げた主要因です。特に2024期から2025期にかけて配当を270円から375円へと増額したことが、株価が軟調な中でも株主への高いリターンを実現しました。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 22.3% |
| 2017/03期 | 7円 | 89.6% |
| 2019/03期 | 20円 | 5.9% |
| 2020/03期 | 60円 | 14.0% |
| 2021/03期 | 70円 | 13.1% |
| 2022/03期 | 20円 | - |
| 2023/03期 | 110円 | 27.1% |
| 2024/03期 | 270円 | 30.5% |
| 2025/03期 | 375円 | 30.3% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社の配当方針は連結配当性向30%以上を目標としており、業績の拡大に伴い株主への利益還元を大幅に強化しています。近年の利益急成長を受け、配当金額は2021/03期の70円から2025/03期には375円まで増配されました。今後も安定した収益基盤を背景に、成長投資と株主還元のバランスを重視した配当継続が見込まれます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 165.9万円 | 65.9万円 | 65.9% |
| 2022期 | 120.8万円 | 20.8万円 | 20.8% |
| 2023期 | 165.0万円 | 65.0万円 | 65.0% |
| 2024期 | 483.9万円 | 383.9万円 | 383.9% |
| 2025期 | 558.9万円 | 458.9万円 | 458.9% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER2.2倍、PBR0.31倍と、鉄鋼業界平均(PER10.1倍、PBR0.85倍)と比較して極めて割安な水準に放置されています。特にPBR1倍割れは資産価値から見ても株価が安いことを示唆します。信用買残が売り残を大幅に上回る14.02倍となっており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多い一方、需給面での重しとなる可能性もあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 75.2億円 | 25.4億円 | 33.8% |
| 2022/03期 | -6.4億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 49.4億円 | 12.9億円 | 26.0% |
| 2024/03期 | 114億円 | 35.3億円 | 30.9% |
| 2025/03期 | 151億円 | 42.1億円 | 27.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に連動して推移しており、業績の好調な期には約42億円規模の納税が行われています。2022/03期の赤字期には法人税等の負担はありませんでしたが、黒字転換以降は安定した納税水準を維持しています。実効税率は概ね30%前後で推移しており、法令に準拠した適切な税務処理が行われています。
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