5440プライム

共英製鋼

KYOEI STEEL LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE3.6%
BPS4670.8円
自己資本比率50.6%
FY2025/3 有報データ

鉄のリサイクルで世界を支える、グローバル電炉メーカー

鉄のリサイクルを通じて持続可能な社会の実現に貢献し、世界市場で必要とされる企業グループであり続けることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段利用するオフィスビルやマンション、あるいは高速道路や橋。これらの頑丈な建物を支えているのは、コンクリートの中にある「鉄筋」という骨格です。共英製鋼は、鉄スクラップを電気の力で溶かしてリサイクルし、この鉄筋を製造しているメーカーです。つまり、都市の解体で出た古い鉄が、新しいビルやインフラに生まれ変わる、その橋渡し役を担っています。環境に配慮した鉄づくりを通じて、私たちの安全で快適な暮らしを文字通り足元から支えている会社なのです。

関西を地盤とする電炉大手。直近の2025年3月期決算では、売上高3,228.5億円、営業利益153.32億円を記録。国内の建設需要に支えられる一方、成長戦略の柱としてベトナムと北米での事業を強化する「世界3極体制」を推進しています。特に米国では大型投資で生産能力を増強しており、インフラ投資関連法案の恩恵が期待されます。PBRは0.52倍と解散価値を大きく下回っており、株価の割安感も投資家から注目されています。

鉄鋼プライム市場

会社概要

業種
鉄鋼
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区堂島2丁目1番31号 京阪堂島ビル
公式
www.kyoeisteel.co.jp

社長プロフィール

廣田 隠人
廣田 隠人
代表取締役 社長執行役員
グローバル戦略家
当社グループは、鉄鋼事業と環境リサイクル事業を両輪として持続的な成長を目指しています。世界3極(日本、ベトナム、北米)体制を強みとし、鉄スクラップを100%リサイクルする『静脈産業』として社会に貢献していきます。株主の皆様のご期待に応えるべく、企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1947
株式会社山陽製鋼所の設立

兵庫県姫路市にて、戦後の復興を支えるべく鉄鋼メーカーとして創業。これが共英製鋼の原点となる。

1959
共英製鋼株式会社へ商号変更

事業の拡大とともに社名を「共英製鋼株式会社」に変更し、新たなスタートを切る。この頃から電炉メーカーとしての基盤を固めていく。

2006
東京・大阪証券取引所第一部へ上場

安定した経営基盤と将来性が評価され、株式市場に上場を果たす。これにより社会的信用を高め、さらなる成長への足掛かりを築いた。

2008
米国ビントン・スチール社を買収

初の海外大型M&Aとして米国の電炉メーカーを買収。北米市場へ本格的に進出し、グローバル展開を加速させる大きな一歩となった。

2011
ベトナムでの事業本格化

ベトナムの鉄鋼メーカーに資本参加し、東南アジアでの製造・販売拠点を確立。成長著しいアジア市場でのプレゼンスを高める。

2021
中期経営計画「NeXuS 2023」を発表

日本・ベトナム・北米の「世界3極体制」を深化させ、環境リサイクル事業とのシナジーを追求する成長戦略を打ち出す。

2024
中期経営計画「NeXuSⅡ 2026」が始動

持続的な成長を目指し、新たな中期経営計画を開始。カーボンニュートラルへの貢献やDX推進など、未来に向けた取り組みを強化する。

注目ポイント

鉄を再生する環境リサイクル事業

鉄スクラップを100%原料とする電炉メーカーとして、持続可能な社会に貢献。製造過程の高温を利用し医療廃棄物などを無害化処理する事業も展開し、環境保護にも積極的に取り組んでいます。

グローバルに展開する「世界3極体制」

日本国内だけでなく、成長市場であるベトナムとインフラ投資が旺盛な北米にも製造・販売拠点を保有。事業環境の変化に強いグローバルな収益基盤を構築しています。

安定した株主還元

連結配当性向30〜35%を目安とする安定した配当方針を掲げています。さらに、1年以上の継続保有で増額されるQUOカードの株主優待も魅力的で、株主を大切にする姿勢がうかがえます。

サービスの実績は?

90
1株当たり年間配当金
FY2025実績
±0% YoY
36.2%
連結配当性向
FY2025実績
株主還元方針30-35%を達成
322.2億円
環境リサイクル事業売上高
FY2025見込
+7.1% YoY
2,423.8億円
海外売上高
FY2025見込
+3.3% YoY
314万トン
製品出荷量
FY2025実績
海外が堅調

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 90円
安全性
安定
自己資本比率 50.6%
稼ぐ力
普通
ROE 3.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
90
方針: 配当性向30-35%目標
1株配当配当性向
FY2016/34523.1%
FY2017/33027.2%
FY2018/34049.8%
FY2019/34026.7%
FY2020/37528.4%
FY2021/36029.7%
FY2022/34027.5%
FY2023/38026.5%
FY2024/39028.3%
FY2025/39036.2%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として連結配当性向30〜35%を目標としつつ、1株あたり年間30円を下限とする安定的な還元を基本としています。利益成長に合わせて積極的に増配を行う姿勢を示しており、株主への利益還元を重要視しています。優待制度の活用と併せて、中長期的な投資魅力の向上に取り組んでいます。

同業比較(収益性)

鉄鋼の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.6%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
4.7%
業界平均
6.3%
自己資本比率上回る
この会社
50.6%
業界平均
48.9%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/32,927億円
FY2023/33,557億円
FY2024/33,210億円
FY2025/33,228億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3211億円
FY2025/3153億円

当社の業績は、建設需要の変動を背景に推移しており、FY2024/3には営業利益が約211億円と過去数年で高い水準を記録しました。売上高は3,000億円規模で安定していますが、鋼材価格の変動や海外事業の伸長が損益に影響を及ぼしています。FY2026/3期には再び増益を見込み、更なる成長を目指した経営基盤の強化を進めています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/32.6%3.1%-
FY2022/31.9%2.0%-
FY2023/35.0%3.9%-
FY2024/319.5%3.9%6.6%
FY2025/33.6%3.1%4.7%

収益性は鉄鋼業界特有の市況変動に依存しており、営業利益率は4%から6%台の間で推移しています。FY2024/3期は鋼材価格の転嫁などが進み6.6%まで改善しましたが、資源価格やエネルギーコストの高騰が継続的な利益率向上を阻む要因となっています。今後も高付加価値製品へのシフトや環境リサイクル事業とのシナジーにより、安定した収益基盤の確立を目指します。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率50.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,109億円
会社の純資産
2,092億円

財務健全性は強固であり、自己資本比率は50%を超えて安定的に推移しています。FY2024/3期以降、設備投資等のための有利子負債を計上していますが、強固な純資産を背景に十分な返済能力を維持しています。資産の効率性を高めつつ、安定的な経営基盤を維持するためのバランスの取れた資本構成を保っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+394億円
営業CF
投資に使ったお金
-98.8億円
投資CF
借入・返済など
-182億円
財務CF
手元に残ったお金
+295億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3152億円-368億円51.4億円-216億円
FY2022/3-137億円69.3億円73.4億円-67.6億円
FY2023/3193億円-61.4億円-90.2億円131億円
FY2024/3243億円-170億円-142億円72.4億円
FY2025/3394億円-98.8億円-182億円295億円

営業キャッシュフローは、鉄鋼事業の稼働状況により大きく変動する傾向があります。FY2025/3期には営業活動により約394億円もの現金を生み出し、強固な収益力を示しました。一方で、成長に向けた投資や債務の返済に充当しており、健全な資金循環によって持続可能な事業成長を支えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1中期経営計画の未達リスクについて 当社グループは、2024年4月に中期経営計画「NeXuSⅡ 2026」を公表し、当該計画に掲げた取り組みを実行していきます

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3129億円41.5億円32.1%
FY2022/3105億円42.3億円40.1%
FY2023/3147億円15.6億円10.7%
FY2024/3210億円72.1億円34.3%
FY2025/3157億円49.5億円31.5%

法人税等の支払額は、年度ごとの税引前利益の増減に連動して推移しています。FY2023/3期には税率が一時的に低下しましたが、通常期はおおむね30%から40%前後の水準で推移しています。企業活動の規模拡大に伴い、適切な納税義務を果たしている状況です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
774万円
従業員数
3,903
平均年齢
40.8歳
平均年収従業員数前年比
当期774万円3,903-

従業員の平均年収は774万円と鉄鋼業界の中でも比較的高水準にあります。建設需要に応じた鋼材供給の安定と、環境リサイクル事業による付加価値の創出が、継続的な利益還元と賃金水準の維持に寄与していると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主54.8%
浮動株45.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.7%
事業法人等41.1%
外国法人等12.1%
個人その他31.5%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日本製鉄・合同製鐵。

日本製鉄株式会社(11,592,932株)26.68%
高島 秀一郎(4,347,460株)10%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,392,300株)5.5%
高島 成光(2,233,000株)5.14%
三井物産株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(1,470,000株)3.38%
合同製鐵株式会社(1,347,000株)3.1%
株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・エア・ウォーター株式会社退職給付信託口)(1,308,900株)3.01%
株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・エア・ウォーター防災株式会社退職給付信託口)(692,000株)1.59%
エア・ウォーター株式会社(691,500株)1.59%
共英グループ従業員持株会(665,817株)1.53%

日本製鉄が26.68%を保有する筆頭株主であり、創業家関連と見られる個人株主や合同製鐵などの同業他社が上位に名を連ねる、強固な資本関係が特徴です。機関投資家や信託銀行の保有比率も一定数存在しますが、安定株主による保有割合が高く、経営の安定性が保たれています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億6,100万円
取締役7名の合計

国内の鉄鋼事業に加え、ベトナムや北米などグローバルに展開する3極体制を構築している点が最大の特徴です。主なリスク要因には、鉄スクラップの調達コスト変動や中東情勢に伴う鋼材価格の乱高下、および建設現場の需要減少が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 15名)
女性 2名(13.3% 男性 13
13%
87%
監査報酬
7,600万円
連結子会社数
16
設備投資額
170.6億円
平均勤続年数(従業員)
16.3
臨時従業員数
452

監査報酬は7,600万円を計上しており、適切な内部統制が維持されています。女性役員比率は13.3%とさらなる多様性の向上が期待される段階ですが、国内外16社の連結子会社を抱える大企業として、グローバルな視点でのガバナンス体制強化を進めています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
旧中計は利益目標を達成するも、新中計は初年度から下方修正。外部環境への耐性が課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画「NeXuSⅡ 2026」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 3,400億円 順調 (3,228.5億円)
94.9%
営業利益: 目標 190億円 順調 (153.32億円)
80.7%
純利益: 目標 120億円 順調 (107.91億円)
89.9%
旧中期経営計画「NeXuS 2023」
FY2021〜FY2023
売上高: 目標 2,900億円 達成 (3,557.2億円)
122.6%
経常利益: 目標 180億円 達成 (210億円)
116.7%
製品出荷量: 目標 330万トン 未達 (314万トン)
95.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,370億円3,229億円-4.2%
FY20243,525億円3,210億円-8.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025190億円153億円-19.3%
FY2024200億円211億円+5.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中計「NeXuS 2023」は製品出荷量こそ未達だったものの、鋼材価格の上昇が追い風となり売上高・経常利益は目標を上回って達成しました。しかし、現行の新中計「NeXuSⅡ 2026」は、初年度(FY2025)から市況の悪化を理由に業績予想を下方修正しており、計画達成に向けたハードルは上がっています。外部環境の変動に業績が左右されやすい傾向があり、業績予想の精度もやや不安定です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、ほぼ一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る推移)しています。これは、同社の株価が鉄鋼市況の変動を受けやすく、安定的な株価上昇を実現できていないことが主な要因です。配当による株主還元は行っているものの、それを補って余りある株価の伸び悩みが見られます。市場平均を上回るリターンを株主に提供することが長年の課題となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+79.7%
100万円 →179.7万円
79.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021137.9万円+37.9万円37.9%
FY2022115.4万円+15.4万円15.4%
FY2023143.4万円+43.4万円43.4%
FY2024215.1万円+115.1万円115.1%
FY2025179.7万円+79.7万円79.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残51,400株
売り残154,600株
信用倍率0.33倍
直近公表データ時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年7月下旬
第2四半期決算発表2026年10月下旬

業界平均と比較してPER・PBRともに割安な水準にあり、特にPBRは解散価値の半値程度と極めて低い評価です。これは、資本効率や成長性に対する市場の期待が低いことを示唆しています。信用倍率は0.33倍と売り残が買い残を上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時には売り方の買い戻し(踏み上げ)による急騰の可能性も秘めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
38
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞
業界内ランキング
上位 15%
鉄鋼業 150社中 22位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
海外戦略・投資30%
DX・環境技術20%
その他10%

最近の出来事

2025年4月事業買収

東洋商事のスクラップ加工事業を譲受し、国内の原料調達網を強化しました。

2025年8月米国投資

テキサス州で過去最大となる2億5500万ドルの新規電炉建設を開始しました。

2025年11月DX導入

関東・枚方事業所で鉄ナビ検収AIの実運用を開始し、生産効率の最適化を図りました。

共英製鋼 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 90円
安全性
安定
自己資本比率 50.6%
稼ぐ力
普通
ROE 3.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「スクラップからビルを建てる電炉メーカー、米国のインフラ投資を追い風に世界3極体制を加速」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU