5410プライム

合同製鐵

Godo Steel,Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.4%
BPS9183.1円
自己資本比率48.0%
FY2025/3 有報データ

鉄のリサイクルで未来の都市を築く、日本製鉄グループの電炉メーカー

私たちは、鉄づくりとものづくりを通じて、人びとの豊かなくらしと持続可能な社会の発展に貢献する企業グループを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使う駅やオフィスビル、住んでいるマンション。その頑丈な骨組みとなっている鉄筋や鉄骨は、合同製鐵が作っているかもしれません。同社は、役目を終えた自動車や家電、建物の鉄骨などの「鉄スクラップ」を電気の力で溶かし、新しい鉄製品へと生まれ変わらせるプロフェッショナル集団です。つまり、都市の解体現場で出る廃材が、新しい街のインフラへとリサイクルされる、その重要な架け橋を担っています。環境にやさしいこのサイクルを通じて、私たちの安全で快適な暮らしを文字通り足元から支えているのです。

日本製鉄グループの電炉メーカー中核。FY2025は売上高2,052億円、営業利益137.49億円と、原材料価格の変動を受けつつも高水準の利益を確保しています。鉄スクラップをリサイクルする環境配慮型のビジネスモデルが強みで、国内の建設需要を基盤に安定した事業を展開。PBRは0.41倍と依然として割安水準にあり、株主還元への期待も高まっています。

鉄鋼プライム市場

会社概要

業種
鉄鋼
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2番8号
公式
www.godo-steel.co.jp

社長プロフィール

内田 裕之
内田 裕之
代表取締役 社長執行役員
堅実派
当社は鉄スクラップを主原料とする電炉メーカーとして、創業以来、資源リサイクルを通じて脱炭素社会の実現に貢献してきました。中期経営計画のもと、収益基盤の強化と持続的成長を目指し、安全・環境を最優先に新技術開発やDX推進に取り組んでまいります。

この会社のストーリー

1937
大阪製鋼株式会社として創業

大阪府大阪市にて、のちの合同製鐵となる大阪製鋼株式会社が設立。日本の鉄鋼業の歴史に新たな一歩を刻んだ。

1957
大阪証券取引所に株式上場

創業から20年、大阪証券取引所に株式を上場(その後1961年に東京・名古屋証券取引所にも上場)。企業としての信頼性を高め、さらなる発展の基盤を築いた。

1977
大谷重工業と合併、「合同製鐵」へ

大谷重工業株式会社と合併し、商号を現在の「合同製鐵株式会社」に変更。業界再編の中で企業規模を拡大し、競争力を強化した。

2006
日本製鉄(旧新日本製鐵)との資本業務提携

国内最大手の新日本製鐵(現・日本製鉄)と資本業務提携を締結。技術力や販売網の強化を図り、持分法適用会社となる。

2015
朝日工業を子会社化

同じく電炉メーカーである朝日工業株式会社を子会社化。鉄筋分野でのシェアを拡大し、グループ全体の事業基盤を強化した。

2021
「合同製鐵グループ中期ビジョン 2025」を発表

持続的な成長を目指し、新たな中期経営計画を策定。収益力向上や環境対応、DX推進などを掲げ、将来を見据えた経営戦略を始動させた。

2025
鉄筋工事事業の取得

主要取引先であった株式会社ブラストから鉄筋工事事業を譲受。製造から施工までの一貫体制を強化し、事業領域を拡大した。

注目ポイント

環境に優しい鉄づくり

鉄スクラップを再利用して鋼材を造る「電炉メーカー」です。資源をリサイクルすることで、CO2排出量を大幅に削減し、持続可能な社会に貢献しています。

安定した株主還元

株主への利益還元を重視しており、安定した配当を継続しています。PBR(株価純資産倍率)が1倍を大きく下回っており、株価が割安な水準にある点も魅力です。

成長に向けた積極投資

中期経営計画では400億円規模の設備投資を計画。省エネや生産効率向上への投資を進め、将来の収益力強化を目指しています。

サービスの実績は?

2,052億円
連結売上高
FY2025実績
-7.9% YoY
137.49億円
連結営業利益
FY2025実績
-23.0% YoY
240
1株当たり配当金
FY2025実績
-14.3% YoY
31.0%
配当性向
FY2025実績
+2.9pt
1
M&A・事業取得件数
2025年3月発表

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 240円
安全性
普通
自己資本比率 48.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.4%
話題性
普通
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
240
方針: 連結配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2016/38.523.4%
FY2018/38023.7%
FY2019/37027.1%
FY2020/314528.5%
FY2021/39527.9%
FY2022/300.0%
FY2023/320023.4%
FY2024/328027.0%
FY2025/324031.0%
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当については、連結配当性向を重視しつつ、安定的な利益還元を方針として掲げています。近年の業績向上を受け、配当水準を大幅に引き上げており、投資家に対して高い利回りを提供しています。今後も業績連動を軸に、持続的かつ安定的な還元を継続することを目指しています。

同業比較(収益性)

鉄鋼の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.4%
業界平均
9.0%
営業利益率上回る
この会社
6.7%
業界平均
6.2%
自己資本比率下回る
この会社
48.0%
業界平均
49.1%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/32,042億円
FY2023/32,354億円
FY2024/32,229億円
FY2025/32,052億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3179億円
FY2025/3137億円

当社の売上高は建設需要の影響を受け推移しており、2024年3月期には営業利益178.5億円を計上するなど堅調な収益を確保しました。直近では原材料価格の変動や市況の影響により減益傾向にありますが、電炉大手としての強みを活かした製造体制を維持しています。2026年3月期も安定的な利益確保を目指し、収益構造の最適化を継続していく見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.2%2.4%-
FY2022/30.1%-0.5%-
FY2023/38.0%4.9%-
FY2024/310.9%5.6%8.0%
FY2025/37.4%4.5%6.7%

収益性については、2022年3月期に一時的な赤字を記録したものの、翌期以降は営業利益率が最大8.0%まで改善するなど力強い回復を見せました。自己資本利益率(ROE)も一時11%を超えるなど、効率的な経営を実現しています。今後は市場環境の変化に対応しつつ、高付加価値製品への注力を通じて収益性を維持する方針です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,192億円
会社の純資産
1,347億円

財務基盤は強固であり、2025年3月期時点で自己資本比率は52.8%まで上昇し、安定した財務健全性を維持しています。有利子負債については一時的に増加しましたが、キャッシュフローの改善に伴い着実な圧縮を図っています。高い自己資本水準を背景に、将来的な成長投資や株主還元を両立できる財務余力を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+191億円
営業CF
投資に使ったお金
-56.8億円
投資CF
借入・返済など
-94.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+135億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/368.1億円-55.2億円-14.2億円12.9億円
FY2022/3-21.3億円-52.5億円95.4億円-73.8億円
FY2023/367.1億円-48.6億円35.0億円18.4億円
FY2024/3178億円-49.4億円-105億円129億円
FY2025/3191億円-56.8億円-94.5億円135億円

営業活動によるキャッシュフローは、2024年3月期以降、年間約170〜190億円規模の創出が可能となっており、安定的な収益基盤が確立されています。投資CFは工場の設備更新や環境対応投資などで一定規模を維持する一方、FCF(フリーキャッシュフロー)は潤沢です。この豊富なキャッシュを活かし、借入金の返済や積極的な株主還元を実行しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1組織再編、海外投資等当社グループは、2019年3月に子会社化した朝日工業㈱の組織再編・投資等によって成長を持続させ、今後も組織再編や投資を継続する可能性があります
2その他現時点では予測できない、政治・経済状況の変化をはじめとする、上記以外の事業リスクの発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/374.9億円25.0億円33.4%
FY2022/3-12.5億円0円-
FY2023/3159億円33.6億円21.2%
FY2024/3203億円51.1億円25.2%
FY2025/3154億円41.0億円26.6%

法人税等の支払いは、利益水準に連動して推移しており、業績が大きく改善した2024年3月期には約51億円を納付しました。翌期以降も税引前利益の変動に応じた適切な納税を行っています。実効税率は概ね法定税率に近い水準で推移しており、税務上の特段の歪みは見られません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
762万円
従業員数
2,101
平均年齢
40.6歳
平均年収従業員数前年比
当期762万円2,101-

従業員の平均年収は762万円となっており、国内の製造業、特に電炉業界の水準と比較しても比較的安定した待遇を維持しています。建設用鋼材を中心とした堅調な需要を背景に、従業員への利益還元と長期的な雇用維持を重視する姿勢が反映された結果と言えます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.9%
浮動株58.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関14.8%
事業法人等27.1%
外国法人等5.7%
個人その他50.6%
証券会社1.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は日本製鉄・合鐵取引先持株会・共英製鋼。

日本製鉄㈱(2,566,000株)17.6%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(1,472,000株)10.1%
合鐵取引先持株会(679,000株)4.6%
共英製鋼㈱(514,000株)3.5%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(348,000株)2.4%
㈱みずほ銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(270,000株)1.8%
東京鐵鋼㈱(268,000株)1.8%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(223,000株)1.5%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行㈱)(185,000株)1.3%
合同製鐵グループ社員持株会(170,000株)1.2%

日本製鉄株式会社が17.6%を保有する筆頭株主であり、強固な資本関係に基づく安定した経営基盤を維持しています。また、信託銀行の信託口が上位を占めており機関投資家の保有比率が高い一方、社員持株会も存在し、安定株主による経営の安定化と長期視点での事業運営が図られています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,900万円
取締役4名の合計

事業リスクとして、鉄スクラップ等の原材料価格の高騰や、国内建設需要の変動が収益に直結しやすい点が挙げられます。鉄筋棒鋼や線材を主力とする事業構造に加え、近年ではブラスト社の鉄筋工事事業を取得するなど、川下分野への展開を通じたバリューチェーンの強化を図り、収益の安定化を目指しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
8,300万円
連結子会社数
15
設備投資額
47.2億円
平均勤続年数(従業員)
18
臨時従業員数
319

女性役員比率は8.3%と依然として改善の余地がありますが、社外取締役の積極的な登用により監督体制の透明性向上に取り組んでいます。連結子会社15社を擁するグループ全体でのリスク管理を徹底しており、監査法人との連携を通じた会計監査体制など、プライム市場上場企業として相応のガバナンス水準を維持しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益目標は達成したものの、売上高は未達。業績予想は保守的な傾向が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

合同製鐵グループ中期ビジョン 2025(見直し後)
FY2021〜FY2025
売上高: 目標 2,200億円 未達 (2,052億円)
93.3%
経常利益: 目標 110億円 達成 (137.5億円)
125%
ROE: 目標 8.0%以上 達成 (9.9%)
100%
ROS(売上高営業利益率): 目標 7.0% 未達 (6.7%)
95.7%
FY2026 会社予想
FY2026
売上高: 目標 2,000億円 順調
102.6%
営業利益: 目標 125億円 順調
110%
純利益: 目標 95億円 順調
119.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025115億円113億円-1.6%
FY202485億円152億円+78.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025145億円137億円-5.2%
FY2024100億円179億円+78.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2021年度から始まった「中期ビジョン2025」では、利益目標は前倒しで達成するなど好調でしたが、最終年度の売上高は目標に届きませんでした。これは市況変動の影響を受けたものと考えられます。一方で、FY2024の業績予想は大幅に超過達成しており、保守的な業績見通しを出す傾向があります。今後は、M&Aで取得した事業とのシナジー創出や、総額400億円規模の設備投資が成長の鍵を握ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家の総合的なリターンを示す指標です。FY2022は市況悪化による赤字転落と無配でTOPIXを大きく下回りましたが、その後の業績V字回復と大幅増配を背景にFY2023以降はTOPIXを一貫してアウトパフォームしています。特にFY2024はTSRが299.5%と驚異的な数値を記録し、株価回復と高水準の配当が株主に大きなリターンをもたらしたことを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+122.6%
100万円 →222.6万円
122.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021107.9万円+7.9万円7.9%
FY202267.6万円-32.4万円-32.4%
FY2023175.5万円+75.5万円75.5%
FY2024299.5万円+199.5万円199.5%
FY2025222.6万円+122.6万円122.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残399,700株
売り残96,100株
信用倍率4.16倍
2026年3月20日時点
今後の予定
通期決算発表2026年4月下旬
第120回定時株主総会2026年6月下旬
第1四半期決算発表2026年8月上旬

鉄鋼セクターの平均と比較して、PER・PBRともに大幅に割安な水準にあります。特にPBRは解散価値とされる1倍を大きく下回る0.41倍で、市場からの評価が低い状態です。一方で、配当利回りは業界平均の2倍近い6.43%と非常に高く、株価の割安さと高配当が投資妙味となっています。信用買い残は売り残の4.16倍とやや積み上がっており、将来の売り圧力には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, 鉄鋼新聞, 日刊工業新聞, M&Aセンター
業界内ランキング
上位 30%
鉄鋼業 80社中 24位
報道のトーン
35%
好意的
40%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
M&A・事業拡大25%
株価・市況20%
経営・サステナビリティ10%

最近の出来事

2025年3月事業買収

ブラスト社の鉄筋工事事業を譲り受け、建設工事領域における垂直統合を強化しました。

2025年8月業績修正

2026年3月期第2四半期決算にて通期業績予想の下方修正を発表し、市場の成長期待に慎重な見方が広がりました。

2025年10月成長戦略

中期ビジョンに基づき環境対応・省エネ投資を継続し、高付加価値な電炉鋼材の製造体制を維持しています。

最新ニュース

中立
第119回定時株主総会開催
06/24 · 合同製鐵公式サイト

合同製鐵 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 240円
安全性
普通
自己資本比率 48.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.4%
話題性
普通
ポジティブ 35%

「鉄スクラップ再生で社会インフラを支える、日本製鉄グループの電炉中核企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU