パーク24
PARK24 Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月22日
「クルマと街をつなぐ、日本最大の時間貸駐車場ネットワーク」 -- タイムズが変える移動の未来
世界中の人々の移動をより便利で快適にし、クルマと街が調和する社会を実現する。
この会社ってなに?
街中で見かける黄色い看板の「タイムズ」駐車場がパーク24の主力事業です。買い物や通院で車を止める時間貸駐車場のほか、スマホひとつで車を借りられる「タイムズカー」のカーシェアサービスは全国約4万台以上を展開。マイカーを持たなくても必要な時だけ車を使える仕組みで、日常の移動を支えています。
パーク24は「タイムズパーキング」を中核に、日本最大の時間貸駐車場ネットワークを運営する交通インフラ企業です。カーシェアリング「タイムズカー」やレンタカーなどモビリティサービスへの多角化を推進し、FY2025/10実績では売上高4,062億円・営業利益376億円と過去最高を更新。FY2026/10予想では売上高4,450億円・営業利益415億円を見込みます。2026年3月に英国子会社NCPの倒産更生手続き開始を発表し海外事業を再編する一方、台湾を中心にアジア事業の拡大を継続。国内では鉄道会社との連携カーシェアや新設駐車場のキャッシュレス化など、事業モデルの進化を加速させています。コロナ禍で一時赤字に陥りましたが、V字回復を遂げ復配・増配路線へ転換しました。
会社概要
- 業種
- 不動産業
- 決算期
- 10月
- 本社
- 東京都品川区西五反田2丁目20番4号
- 公式
- www.park24.co.jp
社長プロフィール
パーク24グループは「時間についての革命」を創業理念に、駐車場の24時間無人運営という革新的ビジネスモデルを日本に根付かせてきました。カーシェアリング「タイムズカー」の展開により、所有から利用へという時代の変化にも対応しています。英国事業の再編という困難を乗り越え、国内・アジアを中心とした成長戦略に集中することで、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
西川清氏が日本初の24時間無人時間貸駐車場の運営を開始。コインパーキングという新しいビジネスモデルを日本に誕生させました。
パーク24を設立し、「タイムズ」ブランドでの駐車場ネットワークの全国展開を本格化。黄色い看板が日本の街に浸透し始めました。
「タイムズプラス(現タイムズカー)」としてカーシェアリング事業を開始。駐車場インフラを活用した新たな収益源を創出しました。
英国最大級の駐車場運営会社NCPを約1,100億円で買収。海外売上比率を大幅に引き上げ、グローバル企業への転身を図りました。
新型コロナウイルスの影響で外出が激減し、上場以来初の最終赤字・無配に転落。3期連続無配という厳しい局面を経験しました。
NCPの倒産更生手続きを決断し、海外事業を大幅再編。経営資源を国内・アジアに集中し、V字回復の次の成長ステージへ踏み出しています。
注目ポイント
全国約1.8万箇所の「タイムズパーキング」は圧倒的な規模を誇り、この密度の高いネットワーク自体が最大の参入障壁。街のインフラとして不可欠な存在です。
「タイムズカー」は全国4万台超の車両を展開する国内最大級のカーシェアサービス。駐車場の拠点をそのまま活用できるため、他社にない低コスト構造を実現しています。
上場来初の赤字から4期連続増収を達成し、復配・大幅増配まで実現。英国事業の思い切った清算判断も含め、経営の決断力と回復力の強さが光ります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 65円 | 67.9% |
| FY2017/3 | 70円 | 76.4% |
| FY2018/3 | 70円 | 76.2% |
| FY2019/3 | 70円 | 87.7% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 5円 | 4.6% |
| FY2025/3 | 30円 | 32.2% |
株主優待制度は2019年10月権利分をもって廃止済み。現在は配当による株主還元に集中。
コロナ禍で3期連続無配となりましたが、FY2024/10に1株5円で復配。FY2025/10は30円へ大幅増配し、FY2026/10予想では65円(利回り3.32%)と更なる増配を計画しています。配当性向もFY2025/10の32.2%からFY2026/10は約42%へ引き上げる方針で、株主還元の本格強化フェーズに入っています。株主優待は2019年に廃止済みです。
同業比較(収益性)
不動産業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロナ禍でFY2021/10に営業赤字・最終赤字に転落しましたが、その後はV字回復を遂げ4期連続の増収を達成。FY2025/10は売上高4,062億円と過去最高を更新した一方、営業利益は前期比微減の376億円にとどまりました。FY2026/10予想では英国事業清算に伴う税効果もあり、売上高4,450億円・純利益260億円(上方修正後)と大幅増益を見込みます。
事業ごとの売上・利益
「タイムズパーキング」ブランドで展開する時間貸駐車場および月極駐車場の運営。全国約1.8万箇所のネットワークが強み
「タイムズカー」カーシェアリングおよびレンタカー事業。車両約4万台超を全国展開し、料金体系の見直しで収益性を改善中
英国NCP(倒産更生手続き中)、豪州、台湾での駐車場・モビリティ事業。台湾は好調だが英国の損失が重く、事業再編を推進中
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 19.1% | 9.1% | 11.0% |
| FY2017/3 | 17.1% | 5.2% | 8.8% |
| FY2018/3 | 14.6% | 4.9% | 7.6% |
| FY2019/3 | 13.6% | 4.2% | 7.0% |
| FY2020/3 | -149.8% | -15.8% | -5.5% |
| FY2021/3 | -70.9% | -3.6% | -3.2% |
| FY2022/3 | 6.2% | 0.8% | 7.1% |
| FY2023/3 | 30.0% | 5.7% | 9.7% |
| FY2024/3 | 23.8% | 6.3% | 10.4% |
| FY2025/3 | 16.2% | 4.5% | 9.2% |
FY2021/10はコロナ禍で全指標がマイナスに転落しましたが、FY2022/10以降は急速に回復。ROEはFY2023/10に30.0%と高水準を記録しました。これは自己資本が小さい状態からの回復期特有の数値であり、FY2025/10には16.2%と安定的な水準に落ち着いています。営業利益率は9〜10%台で推移しており、コロナ前の水準にほぼ回復しています。
財務は安全?
コロナ禍のFY2021/10は自己資本比率5.1%と危機的水準でしたが、その後の業績回復により毎期着実に改善。FY2025/10には27.7%まで回復し、純資産は約982億円に達しています。BPSもFY2021/10の105.9円からFY2025/10には575.1円へ約5.4倍に増加。有利子負債は開示データ上ゼロですが、リース債務等を含む実質的な負債水準には留意が必要です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 396億円 | -271億円 | -130億円 | 125億円 |
| FY2017/3 | 383億円 | -728億円 | 326億円 | -345億円 |
| FY2018/3 | 535億円 | -431億円 | 17.5億円 | 104億円 |
| FY2019/3 | 457億円 | -495億円 | -7.8億円 | -37.6億円 |
| FY2020/3 | 394億円 | -218億円 | 129億円 | 176億円 |
| FY2021/3 | 348億円 | -123億円 | 132億円 | 225億円 |
| FY2022/3 | 294億円 | -174億円 | -201億円 | 120億円 |
| FY2023/3 | 482億円 | -257億円 | -356億円 | 225億円 |
| FY2024/3 | 542億円 | -376億円 | -425億円 | 166億円 |
| FY2025/3 | 629億円 | -461億円 | 148億円 | 168億円 |
営業CFはFY2021/10の348億円からFY2025/10の629億円へ着実に拡大しており、本業でのキャッシュ創出力が強化されています。投資CFは駐車場設備やカーシェア車両への投資で年々拡大。FY2025/10は財務CFが+148億円と資金調達に転じていますが、これは事業拡大に向けた戦略的な資金確保とみられます。FCFは毎期安定して120〜225億円を確保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 212億円 | 72.0億円 | 34.0% |
| FY2017/3 | 203億円 | 68.4億円 | 33.7% |
| FY2018/3 | 225億円 | 86.8億円 | 38.5% |
| FY2019/3 | 216億円 | 92.2億円 | 42.7% |
| FY2020/3 | -152億円 | 0円 | - |
| FY2021/3 | -116億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 170億円 | 145億円 | 85.4% |
| FY2023/3 | 277億円 | 101億円 | 36.6% |
| FY2024/3 | 354億円 | 168億円 | 47.5% |
| FY2025/3 | 342億円 | 182億円 | 53.4% |
FY2021/10はコロナ禍で税引前損失116億円と赤字でした。FY2022/10は黒字転換したものの、繰延税金資産の取り崩しなどにより実効税率85.4%と高水準に。FY2023/10以降は正常化が進み36〜53%で推移しています。FY2026/10予想では英国事業清算に伴う税効果により42.2%へ低下する見込みです。累計5年間の納税額は約596億円に上ります。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家関連の有限会社千寿(12.71%)と個人株主・西川功氏(3.6%)が合計約16%を保有し、一定の安定株主基盤を持ちます。外国機関投資家の保有も目立ちます。
筆頭株主は創業家関連の有限会社千寿で12.71%を保有。シンガポール政府投資公社(GIC)や三笠エンゲージメントファンドなど海外投資家も上位に名を連ね、グローバルな注目度の高さを示しています。創業者一族による安定した経営基盤と、機関投資家による市場流動性の確保がバランスよく両立しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内パーキング事業 | 約2,200億円 | 約250億円 | 11.4% |
| 国内モビリティ事業 | 約1,000億円 | 約80億円 | 8.0% |
| 海外事業 | 約800億円 | 約-10億円 | -1.3% |
国内パーキング事業が売上の約54%・利益の大部分を占める収益の柱です。国内モビリティ事業(カーシェア・レンタカー)は料金体系見直しにより収益性が改善傾向にあり、第2の柱として成長中。海外事業は英国NCPの清算により大幅に縮小しますが、好調な台湾事業を軸にアジアでの再拡大を目指しています。経営資源の選択と集中が中計の重要テーマです。
この会社のガバナンスは?
取締役8名のうち女性1名(12.5%)で、ダイバーシティの更なる向上が課題です。連結子会社42社(英国NCP清算後は減少見込み)を擁するグループ体制。設備投資額454.9億円は駐車場設備・カーシェア車両・IT基盤への積極投資を反映しています。代表取締役社長CEOは西川光一氏が務めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/10 | 3,570億円 | — | 3,709億円 | +3.9% |
| FY2025/10 | 4,040億円 | — | 4,062億円 | +0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/10 | 350億円 | — | 387億円 | +10.6% |
| FY2025/10 | 390億円 | — | 376億円 | -3.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2027年10月期中期経営計画では、連結売上高5,000億円超・営業利益500億円超を最終目標に掲げています。「モビリティ事業の成長軌道への回帰」と「経営資源の選択と集中」を重点方針とし、カーシェア料金体系の見直しや新設駐車場のキャッシュレス化を推進。FY2024/10は営業利益で期初予想を10%上回りましたが、FY2025/10は英国事業の影響でやや未達に。英国事業の清算を経て、国内・アジア事業への集中により中計目標の達成を目指します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
パーク24の5年間累積TSR(株主総利回り)は82.5%と、同期間のTOPIXリターン213.4%を大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。コロナ禍での大幅な株価下落と無配期間が長期リターンを圧迫しました。ただし、FY2024以降は業績回復と増配開始により改善トレンドにあり、中計の達成度次第ではTOPIXとの差を縮める可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 56.8万円 | -43.2万円 | -43.2% |
| FY2022 | 60.3万円 | -39.7万円 | -39.7% |
| FY2023 | 66.1万円 | -33.9万円 | -33.9% |
| FY2024 | 75.2万円 | -24.8万円 | -24.8% |
| FY2025 | 82.5万円 | -17.5万円 | -17.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は8.43倍と買い長の状態で、個人投資家の先高期待が強いことを示しています。PER13.9倍はセクター平均をやや下回り割安感がありますが、PBR3.40倍はセクター平均を大幅に上回っています。これはコロナ禍で毀損した純資産がまだ回復途上であることを反映しています。配当利回り3.32%はセクター平均を上回り、増配期待も含めた投資妙味があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2024/10本決算を発表。売上高3,709億円(前期比+12.4%)、営業利益387億円と4期連続増収増益を達成。FY2025/10は復配(1株5円)を発表。
新設駐車場を原則キャッシュレス決済専用に。運営コスト削減と利便性向上を両立する施策として注目された。
FY2025/10本決算を発表。売上高4,062億円と過去最高を更新。FY2026/10は1株65円への大幅増配(前期30円)と純利益50%増を予想。
傘下の英駐車場大手NCPが倒産更生手続きを開始。負債総額700億円超。一方、税効果で純利益予想を240億円から260億円に上方修正。
東武鉄道・京成不動産とカーシェア提携を発表。鉄道沿線エリアに「東武カーシェア」「京成カーシェア」を展開し、二次交通の拡充を推進。
最新ニュース
パーク24 まとめ
ひとめ診断
「タイムズ」ブランドで日本最大の時間貸駐車場を運営。カーシェア事業を第2の柱に据え、国内モビリティインフラの中核を担う
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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