レスター3156
Restar Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや、通勤で乗る自動車、家でくつろぐ時に見るテレビ。これらの製品の中には、目に見えないほど小さな電子部品がびっしりと詰まっています。レスターは、そうした最先端の半導体や電子部品を世界中のメーカーから調達し、私たちが知っている大手電機メーカーなどに届ける専門商社です。まさに、現代の便利なデジタル社会を陰で支える「縁の下の力持ち」のような存在。あなたが快適なデジタルライフを送れるのも、レスターのような会社が世界中を駆け回って部品を集めてくれているおかげかもしれません。
レスターは、M&Aを駆使して成長するエレクトロニクス総合商社です。2025年3月期は売上高5,610億円(前期比9.5%増)、営業利益141.7億円(前期比11.0%減)と減益でしたが、2026年3月期は売上高6,000億円、営業利益160億円と増収増益への回帰を見込んでいます。特に、独企業からのソニー製イメージセンサー販売権買収など、高付加価値分野へのシフトを加速させています。株価はPBR1倍割れで推移しており、今後の事業再編や株主還元強化が評価向上の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝公園2-4-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.3% | 2.1% | - |
| 2022/03期 | 7.5% | 2.8% | - |
| 2023/03期 | 8.5% | 2.8% | - |
| 2024/03期 | 8.0% | 2.5% | 3.1% |
| 2025/03期 | 7.8% | 2.5% | 2.5% |
| 3Q FY2026/3 | 4.8%(累計) | 1.2%(累計) | 2.2% |
営業利益率は直近で3%前後と、薄利多売になりやすい商社モデルの中では適切な水準を維持しており、経営効率化が進んでいることが示唆されます。ROE(自己資本利益率)は概ね7%台で推移しており、株主から預かった資本を効率的に活用しています。今後は、付加価値の高いソリューション事業への転換をさらに加速させることで、利益率の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,238億円 | — | 40.5億円 | 134.8円 | - |
| 2022/03期 | 3,996億円 | — | 59.6億円 | 198.1円 | +23.4% |
| 2023/03期 | 4,871億円 | — | 70.8億円 | 235.6円 | +21.9% |
| 2024/03期 | 5,125億円 | 159億円 | 70.0億円 | 232.9円 | +5.2% |
| 2025/03期 | 5,610億円 | 142億円 | 74.7億円 | 256.6円 | +9.5% |
当社の売上高は過去5年間で約3,200億円から約5,600億円規模へと大幅に拡大しており、エレクトロニクス商社としての事業基盤を着実に強化しています。半導体や電子部品の流通のみならず、M&Aを通じたグループ再編により収益の柱を多様化させたことが、この成長を支える要因となりました。2026年3月期も増収増益を見込むなど、安定的な事業拡大が継続しています。 【3Q 2026/03期実績】売上4370億円(通期予想比73%)、営業利益94億円(同59%)、純利益38億円(同51%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
エレクトロニクス総合商社として、半導体・電子部品の流通に加え、ITソリューションやエコソリューションを展開しています。事業リスクとして特定市場の景況感や半導体需給の変動が挙げられており、海外展開や付加価値提案による収益構造の多角化が課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 4,450億円 | — | 4,871億円 | +9.5% |
| 2024期 | 5,000億円 | — | 5,125億円 | +2.5% |
| 2025期 | 5,600億円 | — | 5,610億円 | +0.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 85億円 | — | 144億円 | +69.7% |
| 2024期 | 100億円 | — | 159億円 | +59.3% |
| 2025期 | 160億円 | — | 142億円 | -11.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、2027年3月期に売上高7,000億円、営業利益250億円を目標に掲げています。初年度である2026年3月期の会社予想は売上高6,000億円、営業利益160億円であり、売上高の進捗率は約86%と順調です。しかし、営業利益の進捗率は64%に留まっており、目標達成にはM&Aによる上乗せに加え、既存事業の収益性向上が不可欠な状況です。過去の業績予想は売上・利益ともに期初予想を上回る傾向にありましたが、直近では利益が予想を下回るなど、外部環境の不確実性が増しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
連結子会社にて事業譲受および株式取得を実施し、事業ポートフォリオを強化しました。
2026年3月期第2四半期累計において連結経常利益が前年同期比32.8%減となる31億円を計上しました。
2026年3月期第3四半期累計で売上高が前年同期比4.8%増の4,369.77億円となり、経常利益も増益に転じました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産規模が約3,100億円へと拡大する一方、自己資本比率は27%台で推移しており、事業成長に伴う負債活用が進んだ結果といえます。有利子負債の増加は積極的な設備投資や事業拡大によるものであり、強固な資本基盤を維持しながらキャッシュフローを創出する体制が整っています。BPS(1株当たり純資産)も右肩上がりで成長しており、中長期的な企業価値の向上を裏付けています。 【3Q 2026/03期】総資産3416億円、純資産1048億円、自己資本比率23.4%、有利子負債1218億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 201億円 | 135億円 | 153億円 | 337億円 |
| 2022/03期 | 266億円 | 162億円 | 345億円 | 428億円 |
| 2023/03期 | 3.6億円 | 56.0億円 | 37.1億円 | 59.7億円 |
| 2024/03期 | 157億円 | 66.1億円 | 30.1億円 | 90.5億円 |
| 2025/03期 | 202億円 | 6,100万円 | 161億円 | 203億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、事業規模の拡大に伴い年間200億円規模の創出能力を回復させており、安定的な収益基盤が確立されています。過去には大規模な事業買収等により投資CFがマイナスとなる時期もありましたが、足元ではFCF(フリーキャッシュフロー)がプラス圏で推移しています。この資金力を活用し、借入金の返済や積極的な株主還元へと充当する好循環が形成されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.6%であり、東証プライム上場企業として多様性の確保と経営体制の強化を推進しています。58社の連結子会社を抱える企業規模に対し、監査等委員会設置会社として経営の健全性と透明性の維持を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 732万円 | 4,483人 | - |
従業員の平均年収は732万円であり、専門商社業界としては比較的高い水準にあります。事業の多角化やM&Aを通じた業容拡大に伴い、優秀な人材の確保と定着を目的とした処遇改善が進められていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。レスターのTSRは、2023期と2024期においてTOPIXを上回る優れたパフォーマンスを示しました。これは、積極的なM&A戦略による業容拡大と、それに伴う業績成長期待が株価を押し上げたことに加え、安定した増配姿勢が評価された結果と考えられます。一方で、2025期は半導体市況の調整局面で株価が軟調に推移したため、TSRはTOPIXをわずかに下回りました。今後、中計目標の達成と持続的な株主還元が、再びTOPIXをアウトパフォームするための鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 26.1円 | 24.5% |
| 2017/03期 | 30円 | - |
| 2018/03期 | 60円 | 44.2% |
| 2019/03期 | 100円 | 71.6% |
| 2020/03期 | 80円 | 42.0% |
| 2021/03期 | 85円 | 63.0% |
| 2022/03期 | 100円 | 50.5% |
| 2023/03期 | 115円 | 48.8% |
| 2024/03期 | 115円 | 49.4% |
| 2025/03期 | 120円 | 46.8% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向の目標を掲げながら安定かつ継続的な配当を実施する方針を採用しています。業績の成長に合わせて1株当たりの配当金を増額させる傾向にあり、配当利回りも4%を超える高水準を維持しています。将来的にも連結業績に応じた利益還元を通じて、投資家への価値提供を図る姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 140.4万円 | 40.4万円 | 40.4% |
| 2022期 | 142.8万円 | 42.8万円 | 42.8% |
| 2023期 | 162.7万円 | 62.7万円 | 62.7% |
| 2024期 | 227.9万円 | 127.9万円 | 127.9% |
| 2025期 | 186.6万円 | 86.6万円 | 86.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較ではPER・PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。特に、配当利回りは4.49%と業界平均を大きく上回っており、高配当銘柄としての魅力があります。一方で、信用買い残が一定水準あるものの、売り残はなく、需給面での大きな懸念は限定的です。今後は5月中旬に発表される本決算と新年度の業績見通しが株価の方向性を決める重要なイベントとなります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 56.9億円 | 16.4億円 | 28.7% |
| 2022/03期 | 67.1億円 | 7.5億円 | 11.2% |
| 2023/03期 | 120億円 | 49.6億円 | 41.2% |
| 2024/03期 | 96.9億円 | 26.9億円 | 27.7% |
| 2025/03期 | 95.6億円 | 20.9億円 | 21.8% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に応じて年度ごとに増減しています。2023/03期期には税負担率が41%程度まで上昇しましたが、直近では20%台で推移し、税引前利益に対する適切な納税を行っています。なお、今後の予想数値については、税引前利益の大幅な伸長に伴い、税コストを見込んだ計上がなされています。
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レスター まとめ
「半導体商社の再編を主導し、ソニー製センサーも扱うエレクトロニクスの情報プラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。