物語コーポレーション
The Monogatari Corporation
最終更新日: 2026年3月27日
「焼肉きんぐ」を主力に、食の楽しさを国内外へ届ける成長企業
「焼肉きんぐ」をはじめとする多様なブランドを世界に展開し、あらゆる地域で「最高の食事体験」を提供することで、世界中の人々から愛されるグローバル外食企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが週末に家族や友人と「焼肉食べ放題に行こう!」となった時、テーブルのタッチパネルで次々とお肉やサイドメニューを注文できる『焼肉きんぐ』は、この会社が運営しています。また、車で出かけたランチタイムに「ラーメンでも食べようか」と立ち寄る『丸源ラーメン』の、あの醤油と豚肉の旨味が詰まった肉そばも、実は物語コーポレーションのブランドです。普段の外食シーンで体験する「選ぶ楽しさ」や「お腹いっぱいの満足感」の裏側で、同社が私たちの食生活を豊かにしてくれています。
「焼肉きんぐ」を主力に急成長を続ける外食チェーン大手。2025年6月期は売上高1,239.2億円、営業利益92.42億円と過去最高を更新する見込み。国内では「焼肉きんぐ」と「丸源ラーメン」の出店を加速させる一方、米国でのM&Aを足がかりに本格的な海外展開を開始。店舗運営の効率化に向けたソフトバンクロボティクスとの提携など、テクノロジー活用にも積極的で、持続的な成長基盤を固めている。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 愛知県豊橋市西岩田5丁目7番地の11
- 公式
- www.monogatari.co.jp
社長プロフィール

「焼肉きんぐ」を筆頭に、国内外で積極的に出店を増やしています。インフレという逆風の中でも、お客様に価値ある食体験を提供し続けることで成長を目指します。ラーメン事業なども含めた多角的なブランド展開で、さらなる飛躍を遂げていきます。
この会社のストーリー
創業者である芝宮親子がおでん屋台「酒房源氏」を開始。これが物語コーポレーションの原点となる。
愛知県豊橋市に株式会社げんじ(現:物語コーポレーション)を設立し、本格的な外食事業をスタート。
現在も主力ブランドの一つである「丸源ラーメン」の1号店をオープン。事業の多角化を進める。
テーブルオーダーバイキング形式の「焼肉きんぐ」1号店を開店。同社の飛躍的な成長を牽引する主力事業となる。
株式上場を果たし、企業としての信用を高め、さらなる事業拡大のための資金調達基盤を確立する。
ソフトバンクロボティクスやエモーションテックと提携。DXを推進し、店舗運営の効率化と顧客体験の向上を目指す。
M&Aを通じて米国で鉄板焼きレストラン事業を取得。「焼肉きんぐ」の海外展開を含め、グローバル展開を加速させる。
注目ポイント
主力ブランド「焼肉きんぐ」は国内で圧倒的な人気を誇り、高い成長を継続。さらに米国へのM&Aを足がかりに、本格的な海外展開でグローバル企業への飛躍を目指しています。
「焼肉きんぐ」だけでなく、「丸源ラーメン」やお好み焼本舗など、複数の人気ブランドを全国に展開。特定のジャンルに依存しない多角的な事業ポートフォリオが強みです。
株主優待として、全国のグループ店舗で使える優待食事割引券(電子チケット)を提供。半年以上の継続保有が必要ですが、同社のファンには嬉しい制度です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8.4円 | 24.0% |
| FY2017/3 | 10.7円 | 20.2% |
| FY2018/3 | 12.3円 | 20.2% |
| FY2019/3 | 13.8円 | 18.4% |
| FY2020/3 | 14.6円 | 125.2% |
| FY2022/3 | 20.1円 | 21.1% |
| FY2024/3 | 32円 | 20.2% |
| FY2025/3 | 36円 | 22.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約50万円) |
| 金額相当 | 約3,500円相当 |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当政策として利益成長を重視しつつ、安定的な配当と株主優待をバランス良く組み合わせた還元を行っています。配当性向は20%台前半を維持しており、成長投資のための内部留保との最適化を図っています。株主優待の電子チケット化など利便性向上にも取り組んでおり、中長期的な株主価値の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
物語コーポレーションは「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」といった主力ブランドの堅調な拡大により、売上高はFY2021/3の約640億円からFY2025/3には約1,239億円まで成長を遂げています。店舗展開の加速に伴い営業利益も右肩上がりで推移しており、FY2026/3には1,000億円を超える売上と高い収益性を維持する見通しです。外食市場における消費者のニーズを捉えた店舗作りが、継続的な増収増益の原動力となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 11.8% | 6.1% | 6.3% |
| FY2017/3 | 15.6% | 8.2% | 5.8% |
| FY2018/3 | 15.6% | 8.0% | 6.4% |
| FY2019/3 | 16.6% | 9.0% | 6.7% |
| FY2020/3 | 2.6% | 1.2% | 5.2% |
| FY2021/3 | 13.7% | 5.7% | 4.0% |
| FY2022/3 | 16.2% | 8.1% | 3.9% |
| FY2023/3 | 18.8% | 9.4% | 7.8% |
| FY2024/3 | 19.1% | 9.2% | 7.6% |
| FY2025/3 | 15.3% | 8.3% | 7.5% |
収益性の指標であるROEは、FY2021/3の13.7%から直近では15%強の高水準を維持しており、資本効率の高さが際立っています。営業利益率についても、FY2023/3以降は7%台で安定して推移しており、原材料高騰等の逆風下でも高いコストコントロール能力を発揮しています。効率的なオペレーションとブランド力による客単価の向上が、安定した利益率を支える要因です。
財務は安全?
同社は非常に強固な財務基盤を有しており、自己資本比率はFY2025/3時点で54.3%と健全な水準にあります。特筆すべきは有利子負債を実質ゼロに抑えた無借金経営を継続している点で、これは高いキャッシュ創出能力を裏付けています。盤石な財務体質により、将来の海外展開や新規ブランド開発といった成長投資に柔軟に対応できる体制が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 33.3億円 | -41.5億円 | 15.0億円 | -8.2億円 |
| FY2017/3 | 43.4億円 | -49.1億円 | -3.4億円 | -5.7億円 |
| FY2018/3 | 56.6億円 | -48.0億円 | 2.0億円 | 8.5億円 |
| FY2019/3 | 58.0億円 | -47.5億円 | -2.1億円 | 10.5億円 |
| FY2020/3 | 28.3億円 | -48.7億円 | 56.9億円 | -20.4億円 |
| FY2021/3 | 57.9億円 | -57.8億円 | 42.3億円 | 1,300万円 |
| FY2022/3 | 87.8億円 | -73.8億円 | -72.5億円 | 13.9億円 |
| FY2023/3 | 97.0億円 | -80.4億円 | -32.3億円 | 16.5億円 |
| FY2024/3 | 106億円 | -92.4億円 | 35.2億円 | 13.9億円 |
| FY2025/3 | 118億円 | -140億円 | 27.1億円 | -21.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期100億円前後を安定して生み出しており、外食事業の強さが現れています。FY2025/3は積極的な設備投資や米国市場への進出に伴う投資支出が拡大したため一時的にフリーキャッシュフローはマイナスとなりましたが、将来の成長に向けた戦略的支出と位置付けられます。潤沢な手元資金を背景に、強固な事業基盤を維持しながら継続的に成長機会を追求する体制です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 26.2億円 | 12.5億円 | 47.7% |
| FY2017/3 | 30.6億円 | 9.8億円 | 32.2% |
| FY2018/3 | 38.6億円 | 14.8億円 | 38.3% |
| FY2019/3 | 46.9億円 | 17.5億円 | 37.3% |
| FY2020/3 | 30.3億円 | 25.7億円 | 84.9% |
| FY2021/3 | 42.6億円 | 15.4億円 | 36.1% |
| FY2022/3 | 61.7億円 | 24.4億円 | 39.6% |
| FY2023/3 | 71.8億円 | 24.9億円 | 34.6% |
| FY2024/3 | 85.8億円 | 29.4億円 | 34.3% |
| FY2025/3 | 90.3億円 | 28.8億円 | 31.9% |
法人税等の支払額は利益の成長に伴い年々増加傾向にあり、FY2024/3には約29億円を納税しています。実効税率は概ね30%台前半から中盤で推移しており、会計上の税率と概ね整合的です。今後も利益拡大に伴う安定した納税が見込まれており、健全な租税公課の履行を行っています。
会社の公式開示情報
有価証券報告書等の開示によれば、主力ブランド「焼肉きんぐ」が全社の成長を牽引する一方、海外市場への積極的な投資が事業ポートフォリオの核となっています。原材料価格の高騰を価格改定と運営効率化で吸収するビジネスモデルが同社の財務健全性を支えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,215億円 | — | 1,239億円 | +2.0% |
| FY2024 | 1,056億円 | — | 1,072億円 | +1.5% |
| FY2023 | 877億円 | — | 923億円 | +5.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 96億円 | — | 92億円 | -3.5% |
| FY2024 | 83億円 | — | 82億円 | -1.3% |
| FY2023 | 63億円 | — | 72億円 | +15.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画では、売上高・営業利益ともに目標を上回る着地となり、高い計画達成能力を示しました。直近の業績予想も、売上高は期初予想を上回る傾向にありますが、原材料高などの影響で利益はやや未達となるケースも見られます。しかし、全体としては安定した成長軌道を描いており、2026年6月期に向けても2桁成長を見込むなど、攻めの経営姿勢は健在です。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は4.45倍とやや高水準で、将来の株価上昇を期待した買いが多い状況です。業界平均と比較するとPBR(株価純資産倍率)が4.61倍と高く、市場から高い成長性を評価されていることがうかがえます。一方で配当利回りは平均より低めであり、株主還元よりも事業成長への再投資を優先する方針が示唆されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「焼肉きんぐ」の宮崎大工店がグランドオープンし、積極的な店舗網の拡大を継続。
株主優待を紙のチケットから利便性の高い電子チケット(スマートフォン対応)へ完全移行。
米国市場への本格参入を目指し、鉄板焼きレストラン「HIBACHI STEAK」運営の米SHOGUNグループを買収。
最新ニュース
物語コーポレーション まとめ
ひとめ診断
「『焼肉きんぐ』という黄金エンジンを積み、ラーメンや海外M&Aで複数車線を爆走する外食界の成長マシーン」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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