SANKO MARKETING FOODS
SANKO MARKETING FOODS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月8日
海から食卓まで一気通貫!水産6次産業で外食を変える挑戦者
水産6次産業化モデルを完成させ、生産者とともに歩む産地活性化プラットフォーマーとなること
この会社ってなに?
あなたが居酒屋「アカマル屋」で食べるお刺身は、SANKOが自社の漁船で獲り、自社の市場で加工し、直接お店に届けたものかもしれません。「産地から食卓まで」を一気通貫で手がける、ちょっとユニークな食の会社です。
SANKO MARKETING FOODSは、1975年に神田の定食屋「三光亭」として創業し、個室居酒屋「東方見聞録」や格安居酒屋「金の蔵」で急成長した外食企業です。しかしブランド力の低下とコロナ禍で売上は137億円→21億円と約85%減少。2018年に長澤成博社長が就任し、不採算店舗の大量閉鎖と事業構造の転換を断行しました。2020年に漁業に参入し「SANKO船団」を組成、2022年には豊洲市場の水産卸・綜合食品を子会社化。水産事業が売上の約57%を占め、「アカマル屋」を主力とした飲食事業と合わせて水産6次産業化モデルを構築中です。FY2026/6期は売上高111億円(+15.3%)で10期ぶりの営業黒字転換を計画しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 東京都新宿区高田馬場1-28-10 三慶ビル2F
- 公式
- www.sankofoods.com
社長プロフィール

「価値ある食文化の提案」を理念に、水産と飲食の両輪で新しい食のプラットフォームを築きます。漁師からお客様まで、すべての人が笑顔になれる事業を目指しています。
この会社のストーリー
創業者・平林実が東京・神田のガード下に小さな定食屋を開業。ここが後の居酒屋チェーンの原点となる
業界初の個室居酒屋として大ヒット。続く「月の雫」「金の蔵」で急速にチェーン展開し、ピーク時は200店舗超に成長
ブランド力低下とコロナ禍が重なり売上は85%減少。長澤成博社長が就任し、不採算150店舗を閉鎖。「第二創業」として事業モデルを根本から転換
漁業参入(SANKO船団)、豊洲市場卸・綜合食品の子会社化、マグロ加工のSANKO海商をグループ化。「獲る・売る・創る」の垂直統合を実現
「アカマル屋」を軸に店舗数を回復しながら、水産事業の外部売上拡大で成長を加速。FY2026/6期に念願の営業黒字を目指す
注目ポイント
自社漁船で魚を獲り、豊洲市場で卸し、自社の居酒屋で提供する「水産6次産業化」。産地直送で鮮度抜群の魚介を低コストで届けます
コロナで200店舗→20店舗に激減するも、事業モデルを根本から転換。居酒屋チェーンから水産プラットフォーマーへの大変身を遂げました
売上はコロナ底値の5倍近くまで回復し、FY2026/6期は営業利益が10年ぶりにプラスに転じる計画。ここが歴史的な転換点になるかもしれません
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/6 | 0円 | - |
| FY2022/6 | 0円 | - |
| FY2023/6 | 0円 | - |
| FY2024/6 | 0円 | - |
| FY2025/6 | 0円 | - |
| 必要株数 | 100株以上(約1万円) |
| 金額相当 | 約1,000円相当〜 |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
| 長期特典 | なし |
FY2018/6期を最後に無配が継続しています。コロナ前は1株16円(FY2016/6〜FY2017/6)の配当を実施していましたが、業績悪化で減配→無配に。FY2026/6期は純利益0.1億円の予想で配当再開は見込まれていません。一方、株主優待は継続しており、6月・12月末の年2回、100株以上でグループ店舗の食事割引券や自社商品詰合せがもらえます。投資金額約1万円から優待が受けられるため、個人投資家に人気です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロナ禍で売上は21億円(FY2021/6)まで落ち込みましたが、水産事業の拡大と飲食店の回復で96.8億円(FY2025/6)まで回復しています。ただし営業赤字が続いており、FY2020/6からFY2025/6まで6期連続の営業赤字。FY2026/6期は売上高111.6億円(+15.3%)、営業利益0.17億円で10期ぶりの黒字転換を計画。水産事業の外部売上拡大と飲食事業の出店加速(9店舗以上)が鍵となります。
事業ごとの売上・利益
漁業(SANKO船団)、水産加工(SANKO海商)、豊洲市場卸売(綜合食品)で構成。DAY-0便で朝獲れ鮮魚を24時間以内に配送
「アカマル屋」を主力に「まめたい商店」「まめたい寿司」等を展開。直営55店舗体制で郊外型にシフト中
飲食店向けトータルサポート、清掃・ビルメンテナンス(GSサンヘイ)等
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/6 | -372.3% | -83.2% | -83.1% |
| FY2022/6 | -78.5% | -19.0% | -45.5% |
| FY2023/6 | -209.1% | -31.7% | -10.5% |
| FY2024/6 | -217.4% | -29.8% | -7.3% |
| FY2025/6 | -255.0% | -33.6% | -6.9% |
営業赤字が継続しているため収益性指標は全面的にマイナスです。ただし営業利益率は-83.1%(FY2021/6)→-6.9%(FY2025/6)と大幅に改善しており、FY2026/6期に+0.2%への黒字転換を計画しています。ROEは債務超過に近い薄い自己資本のため異常値となっており、利益額の改善よりもBS安定化が課題です。
財務は安全?
純資産は累積赤字により3.2億円(FY2025/6)まで縮小し、自己資本比率は13.0%と低水準。BPSは9.0円に対し株価100円でPBR 11倍と割高ですが、これは自己資本が極端に薄いためです。コロナ前のFY2016/6期には純資産82億円・自己資本比率73%でしたが、累計約100億円の純損失で大部分が毀損。第三者割当増資等で資金繰りを維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/6 | -17.8億円 | 10.6億円 | 5.1億円 | -7.2億円 |
| FY2022/6 | -1.3億円 | -3.0億円 | 4.9億円 | -4.3億円 |
| FY2023/6 | -7.7億円 | 7,400万円 | 6.0億円 | -7.0億円 |
| FY2024/6 | -8.8億円 | -2.9億円 | 7.0億円 | -11.7億円 |
| FY2025/6 | -5.8億円 | -5,200万円 | 8.2億円 | -6.4億円 |
営業CFは5期連続マイナスで、本業のキャッシュ創出力がまだ回復していません。ただしFY2021/6期の-17.8億円からFY2025/6期の-5.8億円へと赤字幅は縮小傾向。財務CFは毎期プラスで、増資や借入で資金繰りを維持しています。FY2026/6期に営業黒字が実現すれば、営業CFのプラス転換も見えてきます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/6 | -14.3億円 | 0円 | - |
| FY2022/6 | -3.0億円 | 0円 | - |
| FY2023/6 | -7.5億円 | 0円 | - |
| FY2024/6 | -6.8億円 | 0円 | - |
| FY2025/6 | -6.5億円 | 0円 | - |
税引前利益が5期連続マイナスのため法人税は発生しておらず、繰越欠損金が大幅に積み上がっています。FY2026/6期に黒字転換が実現した場合も、繰越欠損金の控除により実効税率は当面低く抑えられる見通しです。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家・平林一族が会長(8.8%)+資産管理会社2社(神田コンサルティング8.5%、TLF 6.3%)+創業者(2.6%)で計26.2%を保有。アサヒビール(1.6%)等の事業パートナーを含め安定株主は約30%。個人投資家比率が高く浮動株多め。
筆頭株主は取締役会長の平林隆広氏(8.8%)。創業者・平林実氏の後を継ぎ、第2代社長を経て現在は会長職。有限会社神田コンサルティング(8.5%)と株式会社TLF(6.3%)は創業家関連の資産管理会社とみられ、平林実人氏(2.6%)と合わせて平林一族で26%超を保有しています。2021年には創業者一族の持株が過半数に達したとの報道もありましたが、その後の増資で希薄化が進んでいます。代表取締役社長の長澤成博氏は大株主には入っていません。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 水産事業 | 55.1億円 | -3.3億円 | -6.0% |
| 飲食事業 | 39.2億円 | 2.5億円 | 6.3% |
| その他事業 | 2.5億円 | -5.8億円 | - |
EDINET有報は取得できませんでしたが、決算短信・ブリッジレポートより作成。水産事業が売上の57%を占め、かつての居酒屋チェーンから「水産6次産業化企業」へ大きく変貌しています。飲食事業は唯一の黒字セグメント(利益率6.3%)。その他事業の赤字が大きいのは、グループ全体の管理費配賦が含まれるためです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/6 | 108億円 | — | 97億円 | -10.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/6 | 2億円 | — | -7億円 | 未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
長澤社長が掲げた「第二創業期」の中期経営計画は、FY2025/6期に売上108億円・営業黒字化を目標としていましたが未達に終わりました。店舗数は最低20店舗から55店舗まで回復しましたが、目標の65店舗にはあと10店舗。水産事業の売上構成比が57%に達し、飲食依存からの脱却は進んでいます。FY2026/6期に1年遅れの黒字転換を計画しており、実現できるかが中計の成否を左右します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSRは62.0%で、TOPIX(213.4%)を大幅にアンダーパフォーム。コロナ禍で株価が急落した後、FY2023に一時回復しましたが、黒字転換の遅れで再び下落。長期投資家にとっては厳しい結果が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 25.0万円 | -75.0万円 | -75.0% |
| FY2022 | 32.0万円 | -68.0万円 | -68.0% |
| FY2023 | 110.0万円 | +10.0万円 | 10.0% |
| FY2024 | 95.0万円 | -5.0万円 | -5.0% |
| FY2025 | 62.0万円 | -38.0万円 | -38.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER384.6倍、PBR11.16倍と指標上は割高ですが、これは利益・自己資本ともに極めて薄いためであり、通常のバリュエーション比較が困難な状況です。時価総額約40億円に対し売上高97億円のため、PSR(株価売上高倍率)は0.4倍と低く、黒字転換が実現すれば見直し余地があります。信用買い残約182万株に対し売り残はゼロで、個人の買い期待が強いことを示しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/6期Q2決算。売上高49.8億円、経常損失3.0億円と赤字縮小。通期黒字転換の計画を維持
大田市場の青果仲卸と業務提携を発表。青果物の仕入れルート多様化と販路拡大を推進
FY2025/6期本決算。売上高96.8億円(+3.8%)も営業損失6.6億円と赤字継続。FY2026/6期に黒字転換を計画
漁業・養殖の新会社を設立。漁船数を増やし、水産物の自前調達を拡大する方針
東京・町田に新業態「まめたい寿司」を出店。ファミリー層取り込みに向けた郊外型店舗を展開
最新ニュース
SANKO MARKETING FOODS まとめ
ひとめ診断
「金の蔵」から水産6次産業化へ――居酒屋チェーンが漁業・卸売・飲食を統合する食のプラットフォーマーに変貌
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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