2769スタンダード

(株)ヴィレッジヴァンガードコーポレーション

Village Vanguard CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月30日

ROE-226.9%
BPS30.7円
自己資本比率10.6%
FY2025/3 有報データ

カオスな店内に宝物がある。遊べる本屋が、日常をちょっと楽しくする

遊べる本屋として、日常に驚きとワクワクを届ける唯一無二の存在であり続ける

この会社ってなに?

街のショッピングモールや駅ビルで見かける黄色い看板の「ヴィレッジヴァンガード」。所狭しと並ぶPOP付きの雑貨やユニークなお菓子、マニアックな本やCD、アニメ・映画のコラボグッズなど、宝探し感覚で買い物が楽しめるお店です。最近はオンラインストアも充実し、限定コラボグッズはSNSで話題になることも。あの独特のカオスな空間を生み出しているのがこの会社です。

ヴィレッジヴァンガードは1986年に愛知県で創業し、書籍と雑貨を融合させた独自の店舗コンセプト「遊べる本屋」で全国約340店舗を展開する小売チェーンです。FY2024/5・FY2025/5と2期連続の大幅赤字に苦しみましたが、FY2026/5は営業利益10.4億円の黒字転換を予想。PBR 3.79倍・PER 10.3倍(来期予想ベース)で、自己資本比率10.6%と財務立て直しが最大の課題です。無配が続く一方、株主優待は100株で年間10,000円分の買物券(利回り10.4%)と非常に魅力的で、個人投資家の支持を集めています。

小売業スタンダード市場

会社概要

業種
小売業
決算期
5月
本社
愛知県名古屋市名東区上社1丁目1802番地 ST-BASE上社5階
公式
www.village-v.co.jp

社長プロフィール

白川篤典
代表取締役社長
現場重視の実務家
ヴィレッジヴァンガードは『遊べる本屋』として、お客様に驚きとワクワクを届け続けます。店舗で感じる宝探しのような体験をオンラインにも広げ、サブカルチャーと雑貨の融合で独自のポジションを確立してまいります。

この会社のストーリー

1986
名古屋で1号店オープン

菊地敬一が愛知県名古屋市天白区に「遊べる本屋」ヴィレッジヴァンガード1号店を開業。書籍と雑貨を融合させた独自の売場スタイルで話題に。

1998
法人化・チェーン展開開始

株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションを設立し、FC展開を本格化。独特のPOP文化と品揃えが若者を中心に熱狂的な支持を獲得。

2003
JASDAQ上場

JASDAQ証券取引所に株式を上場。全国展開を加速し、ショッピングモールを中心に出店攻勢をかける。

2013
300店舗突破・海外進出

国内店舗数が300を超え、エスニック雑貨ブランド「チチカカ」を展開。香港・上海にも進出し、事業の多角化を図る。

2024
2期連続の大幅赤字

FY2024/5に営業損失9.1億円、FY2025/5には純損失42.4億円を計上。店舗閉鎖・減損損失で純資産が激減し、構造改革を迫られる。

2026
黒字転換へ、再起を期す

FY2026/5は営業利益10.4億円の黒字を予想。DX・AIを活用した店舗運営の効率化やEC強化など、新たな成長戦略に挑む。

注目ポイント

優待利回り10.4%の圧倒的還元

100株(約9.5万円)で年間10,000円分の買物券がもらえます。長期保有で最大12,000円分に増額。少額投資で始められる優待銘柄の代表格です。

唯一無二の「遊べる本屋」

POPだらけのカオスな店内は他に類を見ない独自の世界観。アニメ・映画の限定コラボグッズやSNS映えする商品で根強いファンを獲得しています。

黒字転換の復活ストーリー

2期連続赤字からFY2026/5は黒字転換を予想。DX活用やEC強化で再成長を目指す転換点にあり、リスクは高いが復活に賭ける投資妙味があります。

サービスの実績は?

約340店舗
国内店舗数
直営+FC
微減傾向
10.4%
優待利回り
100株保有時
0
1株当たり配当金
FY2025/5実績
無配継続
30.7
BPS(1株純資産)
FY2025/5
-93.7% YoY

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 10.6%
稼ぐ力
低い
ROE -226.9%
話題性
不評
ポジティブ 20%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 内部留保の充実による企業体質強化を優先し、無配継続
1株配当配当性向
FY2016/314-
FY2017/314-
FY2018/31462.4%
FY2019/314160.2%
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
あり
買物割引券(1,000円券×10〜12枚、お買上げ2,000円ごとに1枚利用可能)
必要株数100株以上(約9.5万円)
金額相当10,000円〜12,000円相当
権利確定月11月
長期特典1年以上保有で11,000円分、2年以上保有で12,000円分にグレードアップ

配当は全期間にわたり無配が続いており、内部留保による財務基盤の強化を優先しています。しかし株主優待は100株(約9.5万円)で年間10,000円分の買物券が贈呈され、優待利回りは10.4%と極めて高い水準です。長期保有で最大12,000円分に増額される仕組みもあり、個人投資家にとっては優待が最大の魅力となっています。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-226.9%
業界平均
6.6%
営業利益率下回る
この会社
-3.7%
業界平均
6.0%
自己資本比率下回る
この会社
10.6%
業界平均
50.3%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3268億円
FY2023/3253億円
FY2024/3248億円
FY2025/3250億円
営業利益
FY2022/33.5億円
FY2023/31.5億円
FY2024/3-9.2億円
FY2025/3-9.3億円

ヴィレッジヴァンガードの業績はFY2021/5以降、売上高が漸減傾向にあり、FY2024/5・FY2025/5は2期連続の大幅赤字を計上しました。特にFY2025/5は純損失42.4億円と過去最大の赤字となっています。しかしFY2026/5には売上高259億円・営業利益10.4億円と黒字転換を予想しており、構造改革の成果が問われる正念場です。

事業ごとの売上・利益

小売事業(ヴィレッジヴァンガード)
約240億円96.0%)
EC事業(オンラインストア)
約10億円4.0%)
小売事業(ヴィレッジヴァンガード)約240億円
利益: 赤字

全国約340店舗の直営店・FC店で書籍・雑貨・CD・DVD等を販売。POPによる独自の売場演出が特徴。

EC事業(オンラインストア)約10億円

オンラインストアおよびショッピングプラットフォーム「ブーン(voon)」を運営。限定コラボグッズなどを販売。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-226.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-24.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-3.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/3-56.6%-15.0%-0.6%
FY2017/3-8.9%-2.5%0.6%
FY2018/32.6%0.9%1.1%
FY2019/32.2%0.7%1.3%
FY2020/3-7.8%-2.5%-1.0%
FY2021/3-0.3%-0.1%0.1%
FY2022/31.5%0.5%1.3%
FY2023/30.3%0.1%0.6%
FY2024/3-18.4%-5.0%-3.7%
FY2025/3-226.9%-24.2%-3.7%

収益性指標はFY2024/5以降、大幅に悪化しています。FY2025/5のROE -226.9%は純資産の急減と巨額赤字が重なった結果です。営業利益率もFY2022/5の1.3%をピークに低下し、直近2期はマイナスに転落しました。FY2026/5の黒字転換予想が実現すれば、収益性の回復が見込まれますが、本格的な改善にはなお時間を要する見通しです。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率10.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
18.7億円

財務状態は急速に悪化しており、純資産はFY2021/5の77.5億円からFY2025/5には18.7億円へと約76%減少しました。自己資本比率も31.3%から10.6%へ低下し、財務基盤が大きく毀損しています。有利子負債がゼロである点は評価できますが、連結BPS 251.7円に対しPBR 3.79倍と、来期の黒字転換期待を織り込んだ水準です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+4.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-2.7億円
投資CF
借入・返済など
-4.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+2.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/322.4億円-10.4億円5.3億円11.9億円
FY2017/37.8億円-34.2億円13.8億円-26.4億円
FY2018/312.0億円3.5億円4.8億円15.5億円
FY2019/311.4億円-2.3億円-10.6億円9.1億円
FY2020/3-27.4億円-3.9億円19.1億円-31.3億円
FY2021/322.2億円-2.1億円-15.5億円20.1億円
FY2022/314.5億円-2.4億円400万円12.1億円
FY2023/3-5,300万円-1.6億円-8.6億円-2.1億円
FY2024/3-9.4億円-4.1億円-3.4億円-13.4億円
FY2025/34.9億円-2.7億円-4.5億円2.2億円

キャッシュフローはFY2023/5・FY2024/5に営業CFがマイナスに転落しましたが、FY2025/5には営業CF 4.9億円と回復しました。FCFもFY2025/5は2.2億円のプラスに転じています。投資CFは店舗関連投資が中心ですが抑制傾向にあり、手元現金の確保を優先する姿勢がうかがえます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1消費者の購買行動変化(EC化)による実店舗の集客減少リスク
2テナント賃料負担増加リスク(商業施設の契約更改時)
3仕入商品の需要予測誤りによる在庫リスク
4人件費上昇による収益圧迫リスク
5競合他社(ロフト、東急ハンズ、ドン・キホーテ等)との競争激化
6継続企業の前提に関する重要な疑義

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/3-3.5億円0円-
FY2017/39,500万円7.1億円750.5%
FY2018/33.4億円1.1億円33.0%
FY2019/34.4億円2.5億円57.5%
FY2020/3-3.1億円0円-
FY2021/34,800万円7,100万円147.9%
FY2022/34.2億円3.0億円72.4%
FY2023/31.5億円1.3億円84.8%
FY2024/3-9.3億円0円-
FY2025/3-9.9億円0円-

FY2024/5・FY2025/5は税引前損益が赤字のため法人税負担はゼロとなっています。過去の黒字期でも実効税率は70〜150%と高く、繰延税金資産の取り崩しなどが影響しています。FY2026/5予想の実効税率19.2%は、繰越欠損金の活用による税負担軽減を見込んだ数値と考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主25%
浮動株75%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関2%
事業法人等5%
外国法人等3%
個人その他88%
証券会社2%

創業者の菊地敬一会長が約21.6%を保有する筆頭株主であり、経営に強い影響力を持っています。個人投資家の比率が非常に高く、株主優待銘柄としての性格が顕著です。

菊地敬一(創業者・代表取締役会長)(1,699,000株)21.6%
白川篤典(代表取締役社長)(9,800株)0.1%
個人投資家(優待目的)(-)65%
金融機関(-)2%
その他法人・外国人等(-)11.3%

創業者の菊地敬一会長が約21.6%を保有する筆頭株主で、オーナー色の強い企業です。株主優待の魅力から個人投資家の保有比率が非常に高く、機関投資家の保有は限定的です。浮動株比率が高いため出来高は少なく、株価のボラティリティは比較的小さい傾向にあります。

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
小売事業(ヴィレッジヴァンガード)約240億円赤字-
EC事業(オンラインストア)約10億円--

事業は小売事業(ヴィレッジヴァンガード店舗)が売上の大部分を占める単一セグメント構成です。連結子会社として株式会社ヴィレッジヴァンガード、海外子会社(TITICACA HONG KONG等)を有しています。2期連続赤字により継続企業の前提に関する注記が付されており、事業構造改革の成否が今後の存続を左右します。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 4名)
女性 0名(0.0% 男性 4
100%

取締役4名で構成され、女性取締役はゼロという状況です。創業者の菊地敬一会長と白川篤典社長が代表取締役を務めるオーナー経営体制で、ガバナンスの多様性強化が今後の課題です。FY2025/5の取締役報酬総額は約1.2億円(4名分)と報告されています。

会社の計画は順調?

D
総合評価
FY2024/5・FY2025/5と2期連続で業績予想を大幅に下方修正。予想精度に課題があり、FY2026/5予想の信頼性も慎重に見る必要がある。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

小売業界全体の逆風(EC化、消費低迷)に加え、自社固有の構造的課題が予想乖離の主因
FY2026/5通期業績予想
FY2026/5
売上高: 目標 259.2億円 やや遅れ (Q2累計 約125億円)
45%
営業利益: 目標 10.4億円 やや遅れ
40%
当期純利益: 目標 8.4億円 大幅遅れ
35%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025272億円250億円-8.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20244億円-9.1億円(赤字転落)-

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去2期の業績予想はいずれも大幅な下方修正を余儀なくされ、予想精度に大きな課題を残しています。FY2024/5は当初営業利益3.6億円を見込んでいましたが実績は9.1億円の赤字に転落。FY2025/5も期中に下方修正を繰り返しました。FY2026/5の黒字転換予想は達成可能性を慎重に見極める必要があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

ヴィレッジヴァンガードのTSRは5年間で-12%と元本割れしており、TOPIXの+113%を大幅に下回るパフォーマンスです。2期連続赤字と純資産の毀損が株価の低迷につながっています。ただし優待利回り10.4%を加味すると、優待投資家にとっての実質的なリターンは改善される計算になります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-12.0%
100万円 →88.0万円
-12.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY202297.0万円-3.0万円-3.0%
FY202398.0万円-2.0万円-2.0%
FY202493.0万円-7.0万円-7.0%
FY202588.0万円-12.0万円-12.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2026年5月期 第3四半期決算発表2026年4月10日(予定)
2026年5月期 通期決算発表2026年7月中旬(予定)

PBR 3.79倍は小売業平均の1.2倍を上回りますが、純資産の急減(自己資本比率10.6%)を反映した結果であり、来期の黒字転換期待が株価を支えています。PER 10.3倍は来期予想ベースで算出されており、黒字化が実現すれば妥当な水準です。無配のため配当利回りはゼロですが、優待利回り10.4%が個人投資家を惹きつけています

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや厳しい
報道件数(30日)
45
前月比 -3.5%
メディア数
20
東洋経済オンライン, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, PR TIMES
業界内ランキング
中位
小売業 約200社中 100〜120位
報道のトーン
20%
好意的
45%
中立
35%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
株主優待30%
コラボ・商品25%
その他10%

最近の出来事

2026年3月コラボグッズ発売

『STEINS;GATE』や『ガールズバンドクライ』など人気アニメとの限定コラボグッズを次々と展開。ファン層の集客力を発揮。

2026年1月中間決算発表

FY2026/5 第2四半期決算を発表。経常損益は1.6億円の黒字を確保し、通期黒字転換に向けた進捗を示す。

2025年7月通期赤字決算

FY2025/5決算を発表。純損失42.4億円と過去最大の赤字を計上。減損損失の影響が大きく、純資産が大幅に減少。

(株)ヴィレッジヴァンガードコーポレーション まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 10.6%
稼ぐ力
低い
ROE -226.9%
話題性
不評
ポジティブ 20%

「遊べる本屋」を掲げ、サブカル・雑貨で独自路線を走る個性派小売チェーン

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU