売上高は2022/12期の357.1億円がピークで、2023/12期に293.9億円(△17.7%)へ落ち込み、2024/12期はいったん304.1億円(+3.4%)へ増収に転じたものの、2025/12期は241.7億円(△20.5%)まで減少しました。減収の主因は、Yahoo!ショッピングのストア向け広告「StoreMatch」とCRMツール「STORE's R∞」に係るLINEヤフーとの取引契約が2025年7月31日で終了したことです。両サービス(ECソリューションズ事業)は2024/12期に売上164.5億円を稼いでいましたが、2025/12期は98.3億円(△40.2%)に減り、2026期以降はゼロになります。営業利益は2025/12期が19.7億円(△52.6%)、経常利益は営業外費用5.1億円の計上で14.8億円(△64.1%)、純利益は減損損失12.7億円・法人税等調整額1.7億円(繰延税金資産の取り崩し)が重なり4.9億円(△82.9%)まで縮小しました(サービス移行業務収益10.3億円の特別利益で一部相殺)。営業から経常への4.9億円の落差は、ほぼ持分法適用関連会社StyleDoubler Oy 1社に集約されます。同社は当期に株式を取得して持分法適用範囲に入れたばかりですが、将来の収益見込みを見直した結果、投資に伴うのれん相当額の未償却残高の全額を減損して持分法による投資損失3.7億円を計上し、あわせて貸倒引当金繰入額1.37億円(同期の投資CF「関係会社貸付けによる支出」1.37億円と同額)も営業外費用に計上しました。取得した年度に投資と貸付の双方をほぼ全額引き当てた形です(同期の投資有価証券取得は4.2億円)。さらに特別損失の減損損失12.7億円の内訳は、マーケティングソリューションズ事業のソフトウエア等7.2億円・トラベルテック事業のソフトウエア等3.7億円・共用資産1.7億円+長期前払費用0.1億円で、いずれも回収可能価額を零として帳簿価額の全額を減額しています。最大の減損が新規領域ではなく主力のマーケティングソリューションズ側で発生している点は、収益構造の変化の深さを示しています。2026/12期は会社予想が売上144億円(連結ベースの前期比△40.4%、個別ベース△39.5%)・営業損失7.0億円・当期純損失8.0億円で、中間期(2026年1〜6月)実績は売上58.0億円・営業損失5.6億円・中間純損失4.6億円でした。損失は中間期予想(営業損失7.0億円・中間純損失8.0億円)より小幅に収まった一方、売上は中間期予想64億円に対する達成率90.6%と下振れしており、通期予想の達成には下期の売上回復が前提になります。なお2025/12期中にダイナテック(2025年4月)とBUZMA(2025年7月)を吸収合併して連結子会社がゼロになったため、2026/12期より非連結(単体)決算に移行しており、2025期までの連結値との単純比較には注意が必要です(会社も決算説明資料で前期連結・当期単体を並べています)。