ベルーナ
BELLUNA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月30日
カタログ通販からホテル事業まで、顧客の暮らしを豊かにする多角化のパイオニア
衣食住遊の分野において、お客様の生活を豊かにする商品・サービスを提供し、安定性と成長性を兼ね備えたエクセレントカンパニーとなることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが自宅のポストで、ファッションや生活雑貨の通販カタログを見かけたことはありませんか?そのカタログを発行しているのがベルーナかもしれません。同社は特にミセス層向けの衣料品に強く、お母さん世代にはお馴染みの存在です。また、最近では温泉旅行で人気のホテルも運営しており、「屈斜路プリンスホテル」や「ホテル瑞鳳」といった有名旅館もベルーナグループの一員です。あなたが美味しいワインや日本酒をお取り寄せするときも、その裏側でベルーナのグルメ専門通販が活躍している可能性があります。このように、ベルーナはあなたの暮らしの様々なシーンに寄り添うサービスを展開しています。
ベルーナは、カタログ通販を主軸としながら事業の多角化を積極的に推進しています。2025年3月期決算では、売上高2108.6億円(前期比1.2%増)、営業利益118.87億円(前期比21.5%増)と増収増益を達成しました。特にホテル事業がM&Aを通じて成長を牽引しており、インバウンド需要の取り込みも進めています。2026年3月期には売上高2146億円、営業利益135億円を見込んでおり、既存事業の安定性と新規事業の成長性で、継続的な企業価値向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 埼玉県上尾市宮本町4-2
- 公式
- www.belluna.co.jp
社長プロフィール
私たちは国際的な視野を持ち、衣食住遊の各分野で事業を展開しています。お客様の生活と幸せの向上に貢献することを使命とし、安定性と成長性を両立させることで、社会から必要とされるエクセレントカンパニーを目指し続けます。
この会社のストーリー
創業者である安野清氏が、埼玉県上尾市で印鑑の訪問販売を開始。これがベルーナの原点となる。
「株式会社友華堂」を設立し、法人化。後のベルーナとなる組織の基礎を築いた。
通信販売事業を開始し、カタログ『ベルーナ』を創刊。全国の顧客へ商品を届けるビジネスモデルへと転換した。
日本証券業協会(現JASDAQ)に株式を店頭登録。翌年には社名を「株式会社ベルーナ」に変更し、社会的信用を高めた。
東京証券取引所市場第一部に上場。カタログ通販大手としての地位を確固たるものにした。
アパレル通販で培った顧客基盤を活かし、グルメや化粧品、ナース向け通販など専門分野へ進出。事業の柱を増やし、安定性を強化した。
インバウンド需要を見据え、ホテル事業への投資を本格化。「ホテル瑞鳳」や「屈斜路プリンスホテル」などをM&Aで取得し、新たな収益源として急成長を遂げている。
通販事業の安定基盤の上に、ホテル事業などの新たな収益の柱を確立。衣食住遊のあらゆるシーンで顧客の生活を支える総合生活提案企業として、さらなる成長を目指す。
注目ポイント
カタログ通販の雄が、近年はホテル事業で急成長。既存の顧客基盤を活かしつつ、M&Aを駆使して新たな収益の柱を確立する事業の多角化力と変革力が魅力です。
通販で使える割引券や自社取扱商品など、年に2回もらえる充実した株主優待が人気です。ベルーナの商品やサービスをお得に利用しながら、企業を応援できます。
通販事業で築いた安定した収益基盤を持ち、営業利益率も業界平均を上回ります。この堅実な経営が、ホテル事業など新たな成長分野への積極投資を可能にしています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.5円 | 14.5% |
| FY2022/3 | 19円 | 18.0% |
| FY2023/3 | 20円 | 26.1% |
| FY2024/3 | 20.5円 | 33.9% |
| FY2025/3 | 29円 | 31.8% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として、業績連動をベースとしつつも長期的に安定した利益還元を目指す方針を掲げています。配当性向は30%程度を一つの目安としており、近年は業績の回復に合わせて1株あたりの配当金を増額させています。今後も企業価値の成長と合わせ、株主への利益還元を強化していく姿勢が明確です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ベルーナの業績は、主力である総合通販事業の安定した収益基盤に加え、ホテル事業の積極的な拡大とM&A戦略が成長を牽引しています。直近のFY2025/3決算では売上高約2,109億円を計上し、ホテル運営での訪日外国人需要取り込みが奏功して増収増益を達成しました。今後はさらなるインバウンド需要の取り込みと、収益性の高い事業へのシフトにより、FY2026/3期には売上高約2,146億円への拡大を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.7% | 4.6% | 7.6% |
| FY2022/3 | 8.6% | 4.0% | 6.3% |
| FY2023/3 | 5.9% | 2.6% | 5.3% |
| FY2024/3 | 4.3% | 1.9% | 4.7% |
| FY2025/3 | 6.2% | 2.8% | 5.6% |
当社の収益性は、カタログ通販の強固な顧客基盤と、ホテル事業の買収によるポートフォリオの多角化によって維持されています。FY2025/3時点での営業利益率は5.6%を確保しており、小売業平均を上回る効率的な経営体制を構築しています。今後はホテル事業のさらなる磨き上げにより、ROE(自己資本利益率)の改善と中長期的な収益性の向上が期待されます。
財務は安全?
財務健全性については、積極的な投資活動に伴い総資産が約3,125億円まで増加しており、負債を伴う事業拡大フェーズにあるといえます。一方で自己資本比率は45.2%と安定した水準を維持しており、強固な財務基盤を背景に事業投資を推進できる余力を有しています。今後は負債の効率的なコントロールと自己資本の蓄積により、さらなる安定経営を目指す姿勢です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 208億円 | -51.9億円 | -70.0億円 | 156億円 |
| FY2022/3 | 71.5億円 | -170億円 | 86.5億円 | -98.8億円 |
| FY2023/3 | 82.4億円 | -299億円 | 235億円 | -217億円 |
| FY2024/3 | 128億円 | -144億円 | 59.7億円 | -16.3億円 |
| FY2025/3 | 96.9億円 | -178億円 | 67.2億円 | -81.0億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移し、本業で安定して現金を稼ぎ出しています。一方で投資キャッシュフローはマイナス幅が拡大傾向にありますが、これは屈斜路プリンスホテル等の宿泊施設取得という戦略的な設備投資を積極的に進めているためです。成長投資を優先しつつも営業CFの範囲内でコントロールされており、持続的な成長に向けたキャッシュ配分が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 169億円 | 58.4億円 | 34.6% |
| FY2022/3 | 145億円 | 43.3億円 | 29.8% |
| FY2023/3 | 125億円 | 50.4億円 | 40.5% |
| FY2024/3 | 118億円 | 59.9億円 | 50.6% |
| FY2025/3 | 133億円 | 44.6億円 | 33.6% |
法人税等の実効税率は年度によって変動が見られますが、これは利益水準の変化や一時的な税務調整の影響を受けたものです。過去には50%を超える期もありましたが、FY2025/3以降は30%前後の水準に落ち着いています。業績の安定化に伴い、税負担も今後一定の範囲内で推移する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 536万円 | 3,884人 | - |
従業員の平均年収は536万円となっており、通信販売・小売業界の平均的な水準に位置しています。売上高2,000億円超の規模を持つ大手企業として、安定した収益基盤を背景に勤続年数11.3年と社員の定着率が一定程度確保されていることが推察されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はフレンドステージアセットマネジメント。
ベルーナは、筆頭株主である株式会社フレンドステージアセットマネジメントが43%の株式を保有しており、創業家を中心とした強固な支配体制下にあります。安野清氏ら創業者一族が直接的・間接的に高い影響力を持つ構造であり、安定した経営方針が維持されやすい一方、浮動株比率が抑制される傾向にあります。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、ベルーナはカタログ通販を中核としつつ、近年はホテル事業や専門通販など多角化を進めており、インバウンド需要の取り込みによる成長を目指しています。一方で、事業リスクとして個人情報の管理や原材料価格の変動、ホテル運営に伴う景気敏感性の影響を抱えています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が25.0%と、上場企業の中でも比較的高い水準で多様性のあるガバナンス体制を構築しています。監査体制の強化に加え、連結子会社57社という大規模なグループ経営を統括しており、効率的な内部統制の維持が求められる事業規模となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,170億円 | — | 2,109億円 | -2.8% |
| FY2024 | 2,190億円 | — | 2,083億円 | -4.9% |
| FY2023 | 2,190億円 | — | 2,124億円 | -3.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 115億円 | — | 119億円 | +3.4% |
| FY2024 | 140億円 | — | 98億円 | -30.1% |
| FY2023 | 150億円 | — | 112億円 | -25.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ベルーナは現在、包括的な中期経営計画を公表していませんが、FY2026の単年度業績予想を実質的な経営目標として開示しています。過去3期分の業績予想を振り返ると、売上高は期初予想に対して未達で着地する傾向が見られます。一方で、FY2025の営業利益はコスト管理などが奏功し、期初予想を3.4%上回って着地しました。投資家としては、特にホテル事業などの新規M&Aが業績に与える影響と、売上計画の達成精度を注視する必要があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)を見ると、ベルーナはFY2022からFY2024にかけてTOPIXをアンダーパフォームする期間が続きました。これは、同期間における業績の伸び悩みや、市場全体のテーマから外れていたことなどが株価の低迷につながったためと考えられます。しかし、FY2025には218.5%とTOPIXの213.4%を上回るパフォーマンスを回復しました。これは、ホテル事業の拡大や株主還元強化(FY2025の配当は29円と前期比で大幅増配)が評価され、株価が再評価されたことを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 273.3万円 | +173.3万円 | 173.3% |
| FY2022 | 158.3万円 | +58.3万円 | 58.3% |
| FY2023 | 157.5万円 | +57.5万円 | 57.5% |
| FY2024 | 144.7万円 | +44.7万円 | 44.7% |
| FY2025 | 218.5万円 | +118.5万円 | 118.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在の株価は、業界平均と比較してPER(8.9倍 vs 17.6倍)、PBR(0.60倍 vs 1.8倍)ともに大幅に割安な水準にあります。特にPBRが1倍を大きく下回っている点は、資産価値に対して株価が過小評価されている可能性を示唆しています。一方で配当利回りは3.31%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的です。信用倍率は0.98倍と拮抗しており、短期的な需給は中立的と言えます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「ホテル瑞鳳」および「秋保グランドホテル」を取得し、ホテル事業の収益基盤を強化。
宿泊特化型ホテルへの新規参入を発表し、インバウンド需要の取り込みを加速。
「屈斜路プリンスホテル」を買収し、道東エリアでの集客力強化を図る。
最新ニュース
ベルーナ まとめ
ひとめ診断
「カタログ通販の雄が、シニア層への強みを武器にホテル買収を加速させ、リアルとオンラインの顧客基盤を融合させる多角化企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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