サックスバー ホールディングス9990
SAC'S BAR HOLDINGS INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがショッピングセンターで新しいお財布や旅行用のスーツケースを探すとき、もしかしたらこの会社の店舗を訪れているかもしれません。「SAC'S BAR」や「GRAN SAC'S」といった名前のお店を見たことはありませんか?実はこれらはすべてサックスバーホールディングスが運営する専門店です。普段何気なく利用しているお店の裏側で、彼らは商品の企画から販売までを手掛け、あなたのファッションや旅行を支えています。最近では、使わなくなった鞄を店舗で回収するエコな取り組み「PASSTO」も始めています。
コロナ禍の赤字からV字回復を遂げ、2025期には売上高522.9億円、営業利益40.44億円を達成しました。人流回復を背景に主力のバッグ・雑貨販売が好調で、増収増益基調が続いています。新中期経営計画では、プライベートブランドの強化や人気スーツケースブランド「LOJEL」との合弁事業、EC拡大を掲げ、2027年3月期に営業利益49億円を目指します。株価はPBR0.77倍と割安感があり、今後の成長戦略が市場に評価されるかが注目されます。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都葛飾区新小岩1丁目48番地14号 第3デリカビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲7.0% | ▲4.9% | - |
| 2022/03期 | ▲3.4% | ▲2.3% | - |
| 2023/03期 | 5.1% | 3.3% | - |
| 2024/03期 | 9.3% | 6.3% | 7.2% |
| 2025/03期 | 8.9% | 6.4% | 7.7% |
| 3Q 2026/03期 | 4.5%(累計) | 3.3%(累計) | 5.8% |
コロナ禍での営業利益率マイナスから、経営効率化と高付加価値商品へのシフトにより利益率は急速に回復しました。2025/03期時点では営業利益率7.7%、ROE(自己資本利益率)8.6%を確保しており、資本効率を重視した経営へ転換しています。店舗ごとの収益性見直しが利益改善の主因となっており、今後も安定した収益性を維持できる体制です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 348億円 | — | ▲18.5億円 | -63.6円 | — |
| 2022/03期 | 368億円 | — | ▲8.9億円 | -30.6円 | +5.6% |
| 2023/03期 | 472億円 | — | 12.9億円 | 44.4円 | +28.4% |
| 2024/03期 | 521億円 | 37.6億円 | 24.9億円 | 85.6円 | +10.3% |
| 2025/03期 | 523億円 | 40.5億円 | 25.4億円 | 87.6円 | +0.4% |
コロナ禍の影響を受けた2021/03期から2022/03期にかけては営業赤字が続きましたが、店舗構造改革やEC拡大戦略の奏功により2023/03期には黒字転換を果たしました。その後もブランド力強化が続き、2025/03期には売上高523億円、営業利益40億円を達成するなど、収益体質が着実に改善しています。2026/03期もさらなる増収増益を見込み、堅調な推移を予想しています。 【3Q 2026/03期実績】売上371億円(通期予想比69%)、営業利益21億円(同52%)、純利益14億円(同51%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業リスクとして、商業施設の集客状況や流行の変化による在庫リスクが挙げられます。EDINET開示情報からは、リアル店舗の構造改革とEC拡大のハイブリッド戦略を推進し、環境変化への適応を図っている状況が読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 535億円 | — | 523億円 | -2.2% |
| 2024期 | 534億円 | — | 521億円 | -2.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 41.5億円 | — | 40.4億円 | -2.6% |
| 2024期 | 35.9億円 | — | 37.6億円 | +4.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロナ禍の赤字から脱却し、V字回復を果たした後の新中期経営計画(2025期-2027)が進行中です。最終年度である2027年3月期に売上高580億円、営業利益49億円を目標に掲げています。直近の業績予想は僅かに未達となるケースが見られますが、利益水準は着実に回復しており、計画達成に向けた基盤は整いつつあります。プライベートブランド強化や「LOJEL」ブランドの展開加速が計画達成の鍵を握ります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比24.7%減となり、厳しい市場環境を反映。
資源循環サービス「PASSTO」を導入し、バッグ業界初の取り組みとして店頭回収を開始。
香港LOJELとの合弁会社設立を通じ、ブランド拡販に向けた戦略的提携を強化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
有利子負債を極限まで抑えた極めて強固な財務基盤を維持しており、自己資本比率は73.3%と高い水準を保っています。直近では成長投資に伴う軽微な借入はあるものの、純資産は295億円まで積み上がり、盤石な資産背景が特徴です。これら豊富な自己資本は、今後の店舗改装やM&Aなどの成長戦略を下支えする十分な余力となっています。 【3Q 2026/03期】総資産420億円、純資産300億円、自己資本比率71.4%、有利子負債7.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲11.7億円 | ▲7.7億円 | ▲1.8億円 | ▲19.5億円 |
| 2022/03期 | 7.1億円 | ▲3.9億円 | 10.0億円 | 3.2億円 |
| 2023/03期 | 34.6億円 | ▲4.8億円 | ▲29.9億円 | 29.8億円 |
| 2024/03期 | 49.5億円 | ▲4.9億円 | ▲27.3億円 | 44.6億円 |
| 2025/03期 | 31.3億円 | ▲4.4億円 | ▲10.9億円 | 26.9億円 |
本業の稼ぐ力である営業キャッシュフローは、業績回復とともに年間30億円から49億円規模の安定したプラスを創出しています。投資活動には規律ある支出を継続しつつ、潤沢なフリーキャッシュフローを配当や財務改善へ充当する好循環が構築されています。財務キャッシュフローのマイナスは、主に株主還元や有利子負債の返済を通じた健全な資本政策の結果です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%であり、多様性確保には改善の余地があります。一方で、監査等委員会設置会社として強固な監査体制を構築しており、適正な企業統治と経営の透明性向上に努める中堅小売グループとしての基盤を有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 655万円 | 582人 | - |
従業員平均年収は655万円で、小売業界の水準と比較しても安定した給与体系です。長年培った専門性と店舗運営の効率化が利益の源泉となっており、それが継続的な雇用と適切な待遇に反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。過去5年間において、サックスバーHDのTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、コロナ禍における業績悪化と、その後の回復局面においても株価が本格的な上昇トレンドを描けていないことが主な要因です。今後の成長戦略によって企業価値を高め、株価を押し上げることでTSRを改善できるかが課題となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 27円 | 26.7% |
| 2017/03期 | 27円 | 29.9% |
| 2018/03期 | 27円 | 35.8% |
| 2019/03期 | 30円 | 40.6% |
| 2020/03期 | 30円 | 52.6% |
| 2021/03期 | 15円 | - |
| 2022/03期 | 15円 | - |
| 2023/03期 | 22.5円 | 50.6% |
| 2024/03期 | 30円 | 35.1% |
| 2025/03期 | 30円 | 34.3% |
| 権利確定月 | 3月 |
業績回復に合わせて配当水準を引き上げており、株主への利益還元を重要な経営課題と位置付けています。配当性向35%程度を目安とした安定的かつ持続的な配当実施を基本方針としています。また、優待制度を組み合わせることで総合的な投資魅力を向上させており、中長期的な保有を推奨する還元姿勢が特徴です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 101.1万円 | 1.1万円 | 1.1% |
| 2022期 | 86.3万円 | ▲13.7万円 | -13.7% |
| 2023期 | 143.5万円 | 43.5万円 | 43.5% |
| 2024期 | 156.9万円 | 56.9万円 | 56.9% |
| 2025期 | 157.3万円 | 57.3万円 | 57.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER8.5倍、PBR0.77倍と、業界平均に比べて株価は割安な水準にあります。配当利回りは3.86%と比較的高く、株主還元への意識が見られます。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る33.73倍となっており、将来的な株価上昇を見込む買いが多いものの、需給面では上値が重くなる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -18.4億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -7.8億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 26.7億円 | 13.8億円 | 51.6% |
| 2024/03期 | 38.5億円 | 13.6億円 | 35.4% |
| 2025/03期 | 41.3億円 | 15.9億円 | 38.4% |
赤字期には法人税等の負担はありませんでしたが、黒字転換後は約14億円から16億円規模の納税を行っています。2023/03期は一時的な税効果の影響で実効税率が高まりましたが、直近では概ね30%台半ばで推移しています。業績の安定に伴い、今後も法定実効税率に準じた標準的な水準での納税が継続される見込みです。
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サックスバー ホールディングス まとめ
「ショッピングセンターの『バッグ屋さん』が、コロナ後の人流回復を追い風に、プライベートブランド強化と海外ブランド提携で攻めに転じている」
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