宮越ホールディングス6620
Miyakoshi Holdings,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段使っているスマートフォンや最新のガジェット、その多くが生まれるのが「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深圳(しんせん)です。宮越ホールディングスは、まさにその深圳のど真ん中で、未来の技術を生み出す企業が集まる巨大なオフィスビル群や商業施設をまるごと作っている会社です。普段、私たちが直接サービスを利用することはありませんが、世界の最先端テクノロジーが生まれる場所の「大家さん」のような存在。未来のヒット商品の裏側で、その舞台を整えているのがこの会社なのです。
宮越ホールディングスは、中国・深圳での大規模不動産開発「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトを事業の核に据えています。2025期の売上高は10.3億円、営業利益は2.84億円で着地しましたが、プロジェクト進行に伴う既存テナント退去の影響で、2026期は売上高6.3億円、営業利益0.10億円と大幅な減収減益を見込んでいます。これは将来の大きな収益に向けた先行投資期間と位置づけられ、シンジケートローン組成などの資金調達の進捗が株価を大きく左右する、ハイリスク・ハイリターンな局面にあると言えます。
会社概要
- 業種
- 不動産業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都大田区大森北一丁目23番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.2% | 3.1% | - |
| 2022/03期 | 2.7% | 2.6% | - |
| 2023/03期 | 2.0% | 1.9% | - |
| 2024/03期 | 2.0% | 2.0% | 37.0% |
| 2025/03期 | 1.3% | 1.3% | 27.6% |
| 3Q FY2026/3 | ▲3.9%(累計) | ▲3.4%(累計) | ▲41.1% |
当社の営業利益率は、2021/03期時点では64.4%と極めて高い水準にありましたが、その後は事業環境の変化に伴い低下傾向を辿り、2025/03期には27.6%まで押し下げられました。ROE(自己資本利益率)およびROA(総資産利益率)も、利益規模の縮小に連動して1%〜3%台と低位で推移しており、資本効率の向上が大きな課題となっています。効率的な資産活用による利益率の回復が、今後の企業価値向上の鍵を握っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 16.2億円 | — | 7.6億円 | 18.9円 | — |
| 2022/03期 | 14.1億円 | — | 6.6億円 | 16.5円 | -13.1% |
| 2023/03期 | 13.2億円 | — | 5.0億円 | 12.5円 | -6.3% |
| 2024/03期 | 11.4億円 | 4.2億円 | 5.4億円 | 13.4円 | -13.8% |
| 2025/03期 | 10.3億円 | 2.8億円 | 3.6億円 | 9.1円 | -9.4% |
宮越ホールディングスの業績は、中国・深圳での不動産賃貸事業を柱としてきましたが、近年の市況環境やプロジェクト進行に伴うテナント退去の影響を受け、売上高は2021/03期の16.2億円から2026/03期予想の6.3億円まで減収傾向にあります。営業利益も同様に縮小が続いており、直近ではプロジェクト再編などの構造的変化によるコスト負担が利益を圧迫する形となりました。今後は、開発中の『ワールド・イノベーション・センター(WIC)』などの再開発プロジェクトが、将来的な収益の柱としてどの程度寄与するかが焦点となります。 【3Q 2026/03期実績】売上3.8億円(通期予想比61%)、営業利益△1.6億円(同-1580%)、純利益△9.4億円(同-552%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
不動産業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
中国・深圳における大型再開発「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトへの投資が主軸であり、このプロジェクトの進捗が業績を大きく左右します。直近ではテナントの早期退去等による構造改革が進んでおり、大規模な事業リスクと開発利益の実現という二面性を併せ持っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 10億円 | — | 10億円 | +4.0% |
| 2024期 | 12億円 | — | 11億円 | -5.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3億円 | — | 3億円 | +9.2% |
| 2024期 | 4億円 | — | 4億円 | -2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を公表していません。事業の重心が中国・深圳の巨大再開発プロジェクトに完全に移行しており、その進捗次第で業績が大きく変動するため、複数年にわたる計画の策定が難しい状況です。単年度の業績予想は開示していますが、2025期は計画を上振れた一方で2024期は未達となるなど、安定感には欠けます。投資家としては、プロジェクトの節目となるIRニュースを個別に追いかけ、将来性を判断する必要があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中国深圳のWICプロジェクトに関してシンジケートローン組成の検討を開始。
第3四半期決算にて通期業績予想の最終赤字転落を発表。
連結子会社における建物等の取り壊しを実施し、事業資産の整理に着手。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は極めて強固であり、有利子負債はゼロの『実質無借金経営』を継続しており、高い安全性を維持しています。総資産は2021/03期の247.8億円から2025/03期には288.6億円へと着実に積み上がっており、自己資本比率も90%超という極めて高い水準を保っています。豊富な純資産を背景に、将来の投資機会や再開発プロジェクトに向けた資本余力は十分に確保されている状態です。 【3Q 2026/03期】総資産270億円、純資産264億円、自己資本比率87.8%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.5億円 | ▲3.8億円 | 0円 | 5.7億円 |
| 2022/03期 | 5.4億円 | ▲8.7億円 | 0円 | ▲3.4億円 |
| 2023/03期 | 6.3億円 | ▲3.3億円 | ▲2.0億円 | 3.0億円 |
| 2024/03期 | 7.4億円 | ▲2.6億円 | 0円 | 4.9億円 |
| 2025/03期 | 4.7億円 | ▲5.3億円 | 0円 | ▲5,700万円 |
営業キャッシュフローは安定した賃貸収入を背景にプラスを維持していますが、成長投資を優先する局面では投資キャッシュフローの支出がFCFを上回る傾向にあります。特に中国・深圳の再開発プロジェクトへの積極的な投資が継続されており、これによる将来の収益拡大を目指す構造です。財務活動によるキャッシュフローは、負債がほぼないため極めて限定的な動きに留まっています。
この会社のガバナンスは?
役員は全員男性であり、女性役員比率は0.0%とダイバーシティ面では改善の余地があります。監査体制については監査等委員会設置会社としてガバナンスを図っていますが、少数精鋭の組織ゆえに創業者の判断力が経営の中心となる、いわゆるトップダウン型のガバナンス体制が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 835万円 | 31人 | - |
従業員平均年収は835万円と不動産業界の中でも比較的高い水準です。これは従業員数が31名という少数精鋭体制であり、高付加価値な不動産投資事業の収益を少数の人員で支えているため、一人当たりの人件費配分が高くなっていることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家の総合的なリターンを示す指標です。2021期から2025期までの5年間、宮越ホールディングスのTSRは継続的に市場平均であるTOPIXを上回っており、株主に対して高いリターンを提供してきました。これは、配当は限定的であるものの、深圳の再開発プロジェクトへの期待感から株価が大きく上昇した時期があったことを反映しています。特に2024期にはTSRが253%に達するなど、プロジェクトへの期待がピークに達した局面で、市場平均を大きくアウトパフォームしました。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 5円 | 30.4% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
宮越ホールディングスは、現在は将来の成長投資を最優先する方針をとっており、配当の実施については業績に応じた柔軟な対応となっています。直近数期は無配が続いており、株主への直接的な利益還元よりも、不動産開発プロジェクトを通じた中長期的な企業価値向上を重視しています。今後の安定した収益基盤の確立に伴い、配当再開が期待される局面です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 169.4万円 | 69.4万円 | 69.4% |
| 2022期 | 171.9万円 | 71.9万円 | 71.9% |
| 2023期 | 153.4万円 | 53.4万円 | 53.4% |
| 2024期 | 253.0万円 | 153.0万円 | 153.0% |
| 2025期 | 234.5万円 | 134.5万円 | 134.5% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは156.7倍と業界平均の13.6倍を大幅に上回り、現在の利益水準に対して株価が極めて割高であることを示しています。これは深圳プロジェクトが成功した場合の将来の莫大な利益を織り込んでいるためです。一方でPBRは1.01倍と業界平均を下回り、資産価値から見れば割高感は限定的です。信用倍率は1.79倍と比較的落ち着いており、投機的な資金の過熱感は一時期より後退しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.8億円 | 5.3億円 | 41.1% |
| 2022/03期 | 8.6億円 | 2.0億円 | 23.0% |
| 2023/03期 | 7.8億円 | 2.8億円 | 35.7% |
| 2024/03期 | 7.7億円 | 2.3億円 | 30.3% |
| 2025/03期 | 5.5億円 | 1.9億円 | 33.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に合わせて変動しています。実効税率は年度によって30%前後で推移するケースが多いものの、利益水準が低い年度には変動幅が大きくなる傾向があります。2026/03期は業績予想が低水準であるため、税額への影響を注視する必要があります。
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