宮越ホールディングス
Miyakoshi Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
中国・深圳の巨大再開発プロジェクトに未来を賭ける、総合投資グループ
中国・深圳の巨大再開発プロジェクトを成功させ、アジア圏の成長を牽引する総合投資グループとして飛躍することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段使っているスマートフォンや最新のガジェット、その多くが生まれるのが「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深圳(しんせん)です。宮越ホールディングスは、まさにその深圳のど真ん中で、未来の技術を生み出す企業が集まる巨大なオフィスビル群や商業施設をまるごと作っている会社です。普段、私たちが直接サービスを利用することはありませんが、世界の最先端テクノロジーが生まれる場所の「大家さん」のような存在。未来のヒット商品の裏側で、その舞台を整えているのがこの会社なのです。
宮越ホールディングスは、中国・深圳での大規模不動産開発「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトを事業の核に据えています。FY2025の売上高は10.3億円、営業利益は2.84億円で着地しましたが、プロジェクト進行に伴う既存テナント退去の影響で、FY2026は売上高6.3億円、営業利益0.10億円と大幅な減収減益を見込んでいます。これは将来の大きな収益に向けた先行投資期間と位置づけられ、シンジケートローン組成などの資金調達の進捗が株価を大きく左右する、ハイリスク・ハイリターンな局面にあると言えます。
会社概要
- 業種
- 不動産業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都大田区大森北一丁目23番1号
- 公式
- www.miyakoshi-holdings.com
社長プロフィール
当社は総合投資グループとして、少数精鋭経営、高収益企業、ESG投資を軸に企業価値向上を目指しています。現在は中国・深圳における大規模再開発プロジェクト『ワールド・イノベーション・センター(WIC)』に注力しており、株主の皆様のご期待に応えるべく尽力してまいります。
この会社のストーリー
現代表の宮越邦正氏によって創業。後の家電事業の礎となる歴史がここから始まった。
宮越商事の株式移転により宮越ホールディングスを設立し、東京証券取引所市場第一部に上場。新たな経営体制へと移行した。
かつての主力事業であった家電事業から撤退。中国の工場用地を活用した不動産賃貸事業へ経営資源を集中させる大きな決断を下した。
中国・深圳での巨大再開発計画が注目を集め、株価が急上昇。市場の期待感が一気に高まった。
中国子会社が推進する深圳の「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトに関し、資金調達に向けたシンジケートローンの組成協議を正式に開始した。
深圳プロジェクトの都市更新計画が当局の審査を通過。並行して半導体・ロボティクス分野の新規事業を本格始動させ、次の成長軸の構築を目指す。
プロジェクト進行のため、既存建物のテナント退去が想定より早期に完了。建物の取り壊しに着手し、開発を本格化させるフェーズへと移行した。
注目ポイント
中国・深圳で推進する「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトが事業の核。成功すれば莫大なリターンが期待される、壮大な挑戦に投資できるのが魅力です。
かつての主力であった家電事業から撤退し、不動産事業、さらには半導体・ロボティクス分野へと事業の軸を移すダイナミックな経営判断力が特徴です。
大規模プロジェクトを手掛けながらも、経営は少数精鋭を貫いています。これにより、機動的かつ効率的な事業運営を実現し、高い収益性を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 5円 | 30.4% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
宮越ホールディングスは、現在は将来の成長投資を最優先する方針をとっており、配当の実施については業績に応じた柔軟な対応となっています。直近数期は無配が続いており、株主への直接的な利益還元よりも、不動産開発プロジェクトを通じた中長期的な企業価値向上を重視しています。今後の安定した収益基盤の確立に伴い、配当再開が期待される局面です。
同業比較(収益性)
不動産業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
宮越ホールディングスの業績は、中国・深圳での不動産賃貸事業を柱としてきましたが、近年の市況環境やプロジェクト進行に伴うテナント退去の影響を受け、売上高はFY2021/3の16.2億円からFY2026/3予想の6.3億円まで減収傾向にあります。営業利益も同様に縮小が続いており、直近ではプロジェクト再編などの構造的変化によるコスト負担が利益を圧迫する形となりました。今後は、開発中の『ワールド・イノベーション・センター(WIC)』などの再開発プロジェクトが、将来的な収益の柱としてどの程度寄与するかが焦点となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.2% | 3.1% | 64.4% |
| FY2022/3 | 2.6% | 2.5% | 35.5% |
| FY2023/3 | 2.0% | 1.9% | 35.3% |
| FY2024/3 | 2.0% | 1.9% | 37.0% |
| FY2025/3 | 1.3% | 1.3% | 27.6% |
当社の営業利益率は、FY2021/3時点では64.4%と極めて高い水準にありましたが、その後は事業環境の変化に伴い低下傾向を辿り、FY2025/3には27.6%まで押し下げられました。ROE(自己資本利益率)およびROA(総資産利益率)も、利益規模の縮小に連動して1%〜3%台と低位で推移しており、資本効率の向上が大きな課題となっています。効率的な資産活用による利益率の回復が、今後の企業価値向上の鍵を握っています。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、有利子負債はゼロの『実質無借金経営』を継続しており、高い安全性を維持しています。総資産はFY2021/3の247.8億円からFY2025/3には288.6億円へと着実に積み上がっており、自己資本比率も90%超という極めて高い水準を保っています。豊富な純資産を背景に、将来の投資機会や再開発プロジェクトに向けた資本余力は十分に確保されている状態です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.5億円 | -3.8億円 | 0円 | 5.7億円 |
| FY2022/3 | 5.4億円 | -8.7億円 | 0円 | -3.4億円 |
| FY2023/3 | 6.3億円 | -3.3億円 | -2.0億円 | 3.0億円 |
| FY2024/3 | 7.4億円 | -2.6億円 | 0円 | 4.9億円 |
| FY2025/3 | 4.7億円 | -5.3億円 | 0円 | -5,700万円 |
営業キャッシュフローは安定した賃貸収入を背景にプラスを維持していますが、成長投資を優先する局面では投資キャッシュフローの支出がFCFを上回る傾向にあります。特に中国・深圳の再開発プロジェクトへの積極的な投資が継続されており、これによる将来の収益拡大を目指す構造です。財務活動によるキャッシュフローは、負債がほぼないため極めて限定的な動きに留まっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.8億円 | 5.3億円 | 41.1% |
| FY2022/3 | 8.6億円 | 2.0億円 | 23.0% |
| FY2023/3 | 7.8億円 | 2.8億円 | 35.7% |
| FY2024/3 | 7.7億円 | 2.3億円 | 30.3% |
| FY2025/3 | 5.5億円 | 1.9億円 | 33.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に合わせて変動しています。実効税率は年度によって30%前後で推移するケースが多いものの、利益水準が低い年度には変動幅が大きくなる傾向があります。FY2026/3期は業績予想が低水準であるため、税額への影響を注視する必要があります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 835万円 | 31人 | - |
従業員平均年収は835万円と不動産業界の中でも比較的高い水準です。これは従業員数が31名という少数精鋭体制であり、高付加価値な不動産投資事業の収益を少数の人員で支えているため、一人当たりの人件費配分が高くなっていることが背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は宮越グループ・センチュリー パラマウント インベストメント リミテッド(常任代理人 リーディング証券)・ロンウィン ホールディングス リミテッド(常任代理人 リーディング証券)。
宮越グループ株式会社が38.73%を保有する筆頭株主であり、創業者の宮越邦正氏の影響力が極めて強い体制です。また、海外投資ファンドや法人が上位株主の大半を占めており、浮動株比率が限定的なため、大株主の動向が株価に直接的に影響しやすい構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
中国・深圳における大型再開発「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」プロジェクトへの投資が主軸であり、このプロジェクトの進捗が業績を大きく左右します。直近ではテナントの早期退去等による構造改革が進んでおり、大規模な事業リスクと開発利益の実現という二面性を併せ持っています。
この会社のガバナンスは?
役員は全員男性であり、女性役員比率は0.0%とダイバーシティ面では改善の余地があります。監査体制については監査等委員会設置会社としてガバナンスを図っていますが、少数精鋭の組織ゆえに創業者の判断力が経営の中心となる、いわゆるトップダウン型のガバナンス体制が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 10億円 | — | 10億円 | +4.0% |
| FY2024 | 12億円 | — | 11億円 | -5.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3億円 | — | 3億円 | +9.2% |
| FY2024 | 4億円 | — | 4億円 | -2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を公表していません。事業の重心が中国・深圳の巨大再開発プロジェクトに完全に移行しており、その進捗次第で業績が大きく変動するため、複数年にわたる計画の策定が難しい状況です。単年度の業績予想は開示していますが、FY2025は計画を上振れた一方でFY2024は未達となるなど、安定感には欠けます。投資家としては、プロジェクトの節目となるIRニュースを個別に追いかけ、将来性を判断する必要があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家の総合的なリターンを示す指標です。FY2021からFY2025までの5年間、宮越ホールディングスのTSRは継続的に市場平均であるTOPIXを上回っており、株主に対して高いリターンを提供してきました。これは、配当は限定的であるものの、深圳の再開発プロジェクトへの期待感から株価が大きく上昇した時期があったことを反映しています。特にFY2024にはTSRが253%に達するなど、プロジェクトへの期待がピークに達した局面で、市場平均を大きくアウトパフォームしました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 169.4万円 | +69.4万円 | 69.4% |
| FY2022 | 171.9万円 | +71.9万円 | 71.9% |
| FY2023 | 153.4万円 | +53.4万円 | 53.4% |
| FY2024 | 253.0万円 | +153.0万円 | 153.0% |
| FY2025 | 234.5万円 | +134.5万円 | 134.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは156.7倍と業界平均の13.6倍を大幅に上回り、現在の利益水準に対して株価が極めて割高であることを示しています。これは深圳プロジェクトが成功した場合の将来の莫大な利益を織り込んでいるためです。一方でPBRは1.01倍と業界平均を下回り、資産価値から見れば割高感は限定的です。信用倍率は1.79倍と比較的落ち着いており、投機的な資金の過熱感は一時期より後退しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中国深圳のWICプロジェクトに関してシンジケートローン組成の検討を開始。
第3四半期決算にて通期業績予想の最終赤字転落を発表。
連結子会社における建物等の取り壊しを実施し、事業資産の整理に着手。
最新ニュース
宮越ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「かつての家電メーカーが、中国・深圳の巨大都市再開発プロジェクトに社運を賭けるドリーム銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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