サガミホールディングス9900
Sagami Holdings Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが週末に家族で「どこでご飯食べようか?」と話すとき、車で走り慣れた道沿いにある「和食麺処サガミ」や「味の民芸」といったお店が選択肢に上がるかもしれません。あの、ほっとする味わいのうどんやそば、定食を提供しているのがサガミホールディングスです。普段何気なく利用しているロードサイドの和食レストランの裏側で、同社はメニュー開発から店舗運営まで、日本の食文化を支える事業を展開しています。あなたの外食体験が、実は同社のビジネスに直接繋がっているのです。
和食レストラン「サガミ」等を展開するサガミホールディングスは、コロナ禍からの力強い回復を見せています。2025年3月期決算では売上高350.3億円(前期比+13.0%)、営業利益20.58億円(前期比+24.3%)と大幅な増収増益を達成しました。既存事業の収益性改善に加え、不採算店の整理やデリバリー・テイクアウト事業の強化が奏功し、利益体質への転換が進んでいます。今後は国内でのブランド力強化と、成長市場である海外への展開加速が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市守山区八剣二丁目118番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 21.8% | 11.9% | - |
| 2022/03期 | 9.0% | 5.3% | - |
| 2023/03期 | 5.7% | 3.7% | - |
| 2024/03期 | 5.6% | 3.7% | 5.3% |
| 2025/03期 | 7.8% | 5.4% | 5.9% |
| 3Q FY2026/3 | 7.9%(累計) | 5.4%(累計) | 8.4% |
収益性はコロナ禍の打撃から大幅に改善しており、売上高営業利益率は2025/03期時点で約5.9%まで回復しました。かつては営業赤字によりROE(自己資本利益率)もマイナスでしたが、現在は事業構造改革の成果が表れ、2025/03期にはROE7.6%、ROA5.4%と健全な水準へ向かっています。今後も店舗当たりの収益性改善を通じて、さらなる利益率の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 203億円 | — | 24.8億円 | -93.4円 | - |
| 2022/03期 | 213億円 | — | 11.9億円 | 40.5円 | +4.9% |
| 2023/03期 | 264億円 | — | 8.9億円 | 29.4円 | +23.8% |
| 2024/03期 | 310億円 | 16.6億円 | 9.1億円 | 30.1円 | +17.3% |
| 2025/03期 | 350億円 | 20.6億円 | 13.6億円 | 44.9円 | +13.0% |
サガミホールディングスは、新型コロナウイルス禍での赤字から脱却し、和食麺処「サガミ」を中心とした外食事業の回復により着実な成長を遂げています。2021/03期には営業利益が約17億円の赤字となりましたが、以降は店舗運営の効率化やサービス見直しが進み、2025/03期には売上高約350億円、営業利益約21億円を達成しました。今後も主力業態の収益力向上に加え、効率的な店舗展開による継続的な増収増益が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上295億円(通期予想比80%)、営業利益25億円(同110%)、純利益14億円(同114%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、和食麺処「サガミ」を中心とした安定的な収益基盤を持ちつつ、国内外での事業展開を推進しています。リスク要因として、原材料価格の高騰や深刻な人手不足に伴う人件費増大が挙げられ、これらに対してDX推進や備品の共同調達などでコストコントロールを図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 18億円 | — | 21億円 | +17.6% |
| 2024期 | 8億円 | 17億円 | 17億円 | +107.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 320億円 | — | 350億円 | +9.5% |
| 2024期 | 262億円 | 306億円 | 310億円 | +18.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画『Together』では、最終年度の2026期に売上高378億円、営業利益25億円を目標に掲げています。直近の2025期実績は売上高350.3億円、営業利益20.58億円と、期初予想を大幅に上回るペースで進捗しており、コロナ禍からのV字回復が鮮明です。特に、過去2期連続で会社予想を大幅に超過達成している点は、経営陣の実行力の高さを物語っています。目標達成には、インフレ環境下でのコスト管理と客数増加の両立が鍵となります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期第2四半期決算にて上期経常利益を39%上方修正し、通期業績予想も増額修正を発表。
主力業態である「和食麺処サガミ」にて「センキョ割」の実施店舗を拡大し、地域密着型の集客を強化。
創業50周年を記念した「春の感謝祭」を開催し、ブランド認知向上と顧客エンゲージメントの強化を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤は強固で、自己資本比率は2025/03期時点で70.4%という極めて高い安全性を誇っています。かつては有利子負債ゼロの状態を維持していましたが、現在は戦略的な成長投資のために一定の負債を抱えつつも、自己資本を着実に積み上げています。潤沢なネット資産を背景に、経営環境の変化に柔軟に対応できる盤石な財務体制を構築しています。 【3Q 2026/03期】総資産270億円、純資産192億円、自己資本比率68.7%、有利子負債1.9億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.6億円 | 4.7億円 | 50.2億円 | 16.3億円 |
| 2022/03期 | 30.1億円 | 7.1億円 | 13.5億円 | 23.1億円 |
| 2023/03期 | 17.3億円 | 14.1億円 | 11.7億円 | 3.2億円 |
| 2024/03期 | 24.6億円 | 38.3億円 | 13.5億円 | 13.7億円 |
| 2025/03期 | 22.2億円 | 26.7億円 | 12.3億円 | 4.5億円 |
営業活動によるキャッシュフローは2022/03期以降、安定した利益創出を背景に年間20億円規模の黒字を継続しています。一方、近年は成長投資や既存店舗の改装など投資活動による支出が先行しており、フリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなる傾向があります。今後は投資の回収期に入り、営業CFの拡大と併せてバランスの取れたキャッシュマネジメントが期待されます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は30.0%と高く、多様性を重視したガバナンス体制を推進しています。監査等委員会設置会社として監査体制の透明性も確保されており、持続的な企業価値向上に向けた経営の監督機能が適切に機能している規模感です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 713万円 | 542人 | - |
従業員平均年収は713万円と、外食業界の中では比較的高い水準を維持しています。平均勤続年数が32.4年と非常に長く、長期間の勤続が年収の底上げに寄与しているほか、グループ内での管理業務統合による生産性向上や、業績改善に伴う待遇の維持が背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回るパフォーマンス)しています。特にコロナ禍で外食産業全体が打撃を受けた2021期-2022にかけては、株価の低迷と無配が影響し、TOPIXとの差が拡大しました。しかし、2023期以降は業績のV字回復と増配を背景に自社TSRが急回復しており、TOPIXとの差は縮小傾向にあります。今後の成長戦略の実現を通じて、資本市場の評価を高められるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 25.8% |
| 2017/03期 | 6円 | 27.0% |
| 2018/03期 | 5円 | 22.1% |
| 2019/03期 | 5円 | 172.4% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 5円 | 12.4% |
| 2023/03期 | 7円 | 23.8% |
| 2024/03期 | 10円 | 33.2% |
| 2025/03期 | 10円 | 22.3% |
| 必要株数 | 100株以上(約20万円) |
| 金額相当 | 利用回数等による |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は安定配当をベースとしつつ、業績向上に合わせて株主への利益還元を強化する姿勢を維持しています。コロナ禍での無配から復帰後、着実に配当水準を引き上げており、現在は1株当たり10円の安定的な配当を実施中です。今後も経営基盤の更なる強化を図りながら、中長期的な還元策の充実が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 94.0万円 | 6.0万円 | -6.0% |
| 2022期 | 99.0万円 | 1.0万円 | -1.0% |
| 2023期 | 107.0万円 | 7.0万円 | 7.0% |
| 2024期 | 126.0万円 | 26.0万円 | 26.0% |
| 2025期 | 138.0万円 | 38.0万円 | 38.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.05倍と極端に低く、信用売り残が買い残を大幅に上回っている「売り長」の状態です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、買い戻し需要(踏み上げ)による株価上昇のポテンシャルも秘めていることを示唆します。PER・PBRは業界平均より割高で、市場からの成長期待が株価に織り込まれていると考えられます。次の決算発表が、この期待に応えられるかどうかの試金石となるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -16.3億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 22.5億円 | 10.6億円 | 47.0% |
| 2023/03期 | 15.8億円 | 6.9億円 | 43.7% |
| 2024/03期 | 17.2億円 | 8.1億円 | 47.2% |
| 2025/03期 | 21.4億円 | 7.8億円 | 36.5% |
納税額は業績の回復とともに安定的に推移しており、各事業年度の税引前利益規模に応じた法人税等を計上しています。実効税率が法定税率より高く見える年度は、主に繰延税金資産の取り崩しや調整項目による影響を受けています。直近の2025/03期では税負担が適正化され、利益成長が着実に税引後の最終利益へ寄与する構造となっています。
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サガミホールディングス まとめ
「名古屋発・和食麺処の巨人がコロナ禍のトンネルを抜け、V字回復と成長路線への復帰を加速」
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