サガミホールディングス
Sagami Holdings Corporation
最終更新日: 2026年3月30日
東海地方から全国、そして世界へ。日本の麺文化を伝える和食レストランチェーン
お客様の喜びを自分の喜びとし、地域社会から愛される存在であり続けること、そして日本の麺文化を世界に広めることを目指しています。
この会社ってなに?
あなたが週末に家族で「どこでご飯食べようか?」と話すとき、車で走り慣れた道沿いにある「和食麺処サガミ」や「味の民芸」といったお店が選択肢に上がるかもしれません。あの、ほっとする味わいのうどんやそば、定食を提供しているのがサガミホールディングスです。普段何気なく利用しているロードサイドの和食レストランの裏側で、同社はメニュー開発から店舗運営まで、日本の食文化を支える事業を展開しています。あなたの外食体験が、実は同社のビジネスに直接繋がっているのです。
和食レストラン「サガミ」等を展開するサガミホールディングスは、コロナ禍からの力強い回復を見せています。2025年3月期決算では売上高350.3億円(前期比+13.0%)、営業利益20.58億円(前期比+24.3%)と大幅な増収増益を達成しました。既存事業の収益性改善に加え、不採算店の整理やデリバリー・テイクアウト事業の強化が奏功し、利益体質への転換が進んでいます。今後は国内でのブランド力強化と、成長市場である海外への展開加速が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市守山区八剣二丁目118番地
- 公式
- www.sagami-holdings.co.jp
社長プロフィール

1970年の創業以来、常においしさを追求し続けてきました。最大の経営資源である人材の物心両面の豊かさを実現し、最善のサービスを提供することでお客様満足の最大化を目指します。中期経営計画に基づき事業基盤の強化と成長基盤の再構築を進め、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
名古屋市に「株式会社サガミチェーン」を設立し、和食麺処サガミの1号店をオープン。東海地方を基盤とする和食レストランの歴史が始まる。
地域での着実な成長を背景に、名古屋証券取引所市場第二部に上場。企業の信頼性と知名度を高め、さらなる事業拡大への基盤を築く。
日清食品ホールディングスから「味の民芸フードサービス」を買収。手延べうどんに強みを持つブランドを獲得し、グループの事業ポートフォリオを強化した。
初の海外店舗としてタイ・バンコクに「SAGAMI」を開店。日本の麺文化を世界に発信するグローバル展開への第一歩を踏み出す。
「株式会社サガミホールディングス」に商号を変更し、持株会社体制へ移行。グループ全体の経営戦略を強化し、効率的な事業運営を目指す。
創業50周年を迎えるも、新型コロナウイルスの感染拡大により外食産業全体が大きな打撃を受ける。厳しい経営環境に直面し、事業の変革が求められた。
コロナ禍からの回復が進み、既存店の売上が好調に推移。増収増益を達成し、中期経営計画の数値目標を上方修正するなど、力強い成長軌道に戻る。
人材を最大の経営資源と位置づけ、従業員の満足度向上とサービス強化を目指す新中期経営計画『Together』を推進。持続的な成長に向けた基盤を固める。
注目ポイント
名古屋で創業し、東海地方を基盤に「和食麺処サガミ」や「味の民芸」など、なじみ深いブランドを全国展開。地域に根差した安定した経営基盤が魅力です。
外食産業にとって厳しい時期を乗り越え、2024年3月期は売上高・営業利益ともに大幅な増収増益を達成。強固な事業基盤と回復力で、今後の成長が期待されます。
100株以上の保有でグループ店舗で使える20%割引券がもらえるなど、個人投資家にとって魅力的な株主優待制度を実施。食事を通じて事業の成長を実感できます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 5円 | 12.4% |
| FY2023/3 | 7円 | 23.8% |
| FY2024/3 | 10円 | 33.2% |
| FY2025/3 | 10円 | 22.3% |
| 必要株数 | 100株以上(約20万円) |
| 金額相当 | 利用回数等による |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は安定配当をベースとしつつ、業績向上に合わせて株主への利益還元を強化する姿勢を維持しています。コロナ禍での無配から復帰後、着実に配当水準を引き上げており、現在は1株当たり10円の安定的な配当を実施中です。今後も経営基盤の更なる強化を図りながら、中長期的な還元策の充実が期待されます。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
サガミホールディングスは、新型コロナウイルス禍での赤字から脱却し、和食麺処「サガミ」を中心とした外食事業の回復により着実な成長を遂げています。FY2021/3には営業利益が約17億円の赤字となりましたが、以降は店舗運営の効率化やサービス見直しが進み、FY2025/3には売上高約350億円、営業利益約21億円を達成しました。今後も主力業態の収益力向上に加え、効率的な店舗展開による継続的な増収増益が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -21.7% | -11.9% | -8.3% |
| FY2022/3 | 7.9% | 4.9% | -2.9% |
| FY2023/3 | 5.6% | 3.7% | 3.4% |
| FY2024/3 | 5.4% | 3.6% | 5.3% |
| FY2025/3 | 7.6% | 5.4% | 5.9% |
収益性はコロナ禍の打撃から大幅に改善しており、売上高営業利益率はFY2025/3時点で約5.9%まで回復しました。かつては営業赤字によりROE(自己資本利益率)もマイナスでしたが、現在は事業構造改革の成果が表れ、FY2025/3にはROE7.6%、ROA5.4%と健全な水準へ向かっています。今後も店舗当たりの収益性改善を通じて、さらなる利益率の向上が期待されます。
財務は安全?
財務基盤は強固で、自己資本比率はFY2025/3時点で70.4%という極めて高い安全性を誇っています。かつては有利子負債ゼロの状態を維持していましたが、現在は戦略的な成長投資のために一定の負債を抱えつつも、自己資本を着実に積み上げています。潤沢なネット資産を背景に、経営環境の変化に柔軟に対応できる盤石な財務体制を構築しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -11.6億円 | -4.7億円 | 50.2億円 | -16.2億円 |
| FY2022/3 | 30.1億円 | -7.1億円 | 13.5億円 | 23.1億円 |
| FY2023/3 | 17.3億円 | -14.1億円 | -11.7億円 | 3.2億円 |
| FY2024/3 | 24.6億円 | -38.3億円 | -13.5億円 | -13.7億円 |
| FY2025/3 | 22.2億円 | -26.7億円 | -12.3億円 | -4.5億円 |
営業活動によるキャッシュフローはFY2022/3以降、安定した利益創出を背景に年間20億円規模の黒字を継続しています。一方、近年は成長投資や既存店舗の改装など投資活動による支出が先行しており、フリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなる傾向があります。今後は投資の回収期に入り、営業CFの拡大と併せてバランスの取れたキャッシュマネジメントが期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -16.3億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 22.5億円 | 10.6億円 | 47.1% |
| FY2023/3 | 15.7億円 | 6.9億円 | 43.7% |
| FY2024/3 | 17.2億円 | 8.1億円 | 47.2% |
| FY2025/3 | 21.3億円 | 7.8億円 | 36.5% |
納税額は業績の回復とともに安定的に推移しており、各事業年度の税引前利益規模に応じた法人税等を計上しています。実効税率が法定税率より高く見える年度は、主に繰延税金資産の取り崩しや調整項目による影響を受けています。直近のFY2025/3では税負担が適正化され、利益成長が着実に税引後の最終利益へ寄与する構造となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 713万円 | 542人 | - |
従業員平均年収は713万円と、外食業界の中では比較的高い水準を維持しています。平均勤続年数が32.4年と非常に長く、長期間の勤続が年収の底上げに寄与しているほか、グループ内での管理業務統合による生産性向上や、業績改善に伴う待遇の維持が背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は昭和産業・アサヒビール・あいち銀行。
筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が10.46%を保有し、事業会社である昭和産業やアサヒビールが上位に名を連ねるなど、安定した法人株主による構成が特徴です。一方で、従業員持株会や創業家関連の出資も見られ、経営の安定と従業員の帰属意識を両立させる体制が構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、和食麺処「サガミ」を中心とした安定的な収益基盤を持ちつつ、国内外での事業展開を推進しています。リスク要因として、原材料価格の高騰や深刻な人手不足に伴う人件費増大が挙げられ、これらに対してDX推進や備品の共同調達などでコストコントロールを図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は30.0%と高く、多様性を重視したガバナンス体制を推進しています。監査等委員会設置会社として監査体制の透明性も確保されており、持続的な企業価値向上に向けた経営の監督機能が適切に機能している規模感です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 18億円 | — | 21億円 | +17.6% |
| FY2024 | 8億円 | 17億円 | 17億円 | +107.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 320億円 | — | 350億円 | +9.5% |
| FY2024 | 262億円 | 306億円 | 310億円 | +18.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画『Together』では、最終年度のFY2026に売上高378億円、営業利益25億円を目標に掲げています。直近のFY2025実績は売上高350.3億円、営業利益20.58億円と、期初予想を大幅に上回るペースで進捗しており、コロナ禍からのV字回復が鮮明です。特に、過去2期連続で会社予想を大幅に超過達成している点は、経営陣の実行力の高さを物語っています。目標達成には、インフレ環境下でのコスト管理と客数増加の両立が鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回るパフォーマンス)しています。特にコロナ禍で外食産業全体が打撃を受けたFY2021-2022にかけては、株価の低迷と無配が影響し、TOPIXとの差が拡大しました。しかし、FY2023以降は業績のV字回復と増配を背景に自社TSRが急回復しており、TOPIXとの差は縮小傾向にあります。今後の成長戦略の実現を通じて、資本市場の評価を高められるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 94.0万円 | -6.0万円 | -6.0% |
| FY2022 | 99.0万円 | -1.0万円 | -1.0% |
| FY2023 | 107.0万円 | +7.0万円 | 7.0% |
| FY2024 | 126.0万円 | +26.0万円 | 26.0% |
| FY2025 | 138.0万円 | +38.0万円 | 38.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.05倍と極端に低く、信用売り残が買い残を大幅に上回っている「売り長」の状態です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、買い戻し需要(踏み上げ)による株価上昇のポテンシャルも秘めていることを示唆します。PER・PBRは業界平均より割高で、市場からの成長期待が株価に織り込まれていると考えられます。次の決算発表が、この期待に応えられるかどうかの試金石となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期第2四半期決算にて上期経常利益を39%上方修正し、通期業績予想も増額修正を発表。
主力業態である「和食麺処サガミ」にて「センキョ割」の実施店舗を拡大し、地域密着型の集客を強化。
創業50周年を記念した「春の感謝祭」を開催し、ブランド認知向上と顧客エンゲージメントの強化を図る。
最新ニュース
サガミホールディングス まとめ
ひとめ診断
「名古屋発・和食麺処の巨人がコロナ禍のトンネルを抜け、V字回復と成長路線への復帰を加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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