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商船三井9104

Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.

プライムUpdated 2026/06/01
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 200円
安全性
普通
自己資本比率 48.2%
稼ぐ力
普通
ROE 7.4%
話題性
普通
ポジ 42%

この会社ってなに?

ガソリンや家庭用LNG、輸入車を運んでいるのは、商船三井かもしれません。ドライバルク船(鉄鉱石・石炭・穀物)・LNG船・原油タンカー・自動車専用船・コンテナ船(合弁ONE)・物流・不動産(ダイビル)と、海運の全業態を網羅する総合海運グループです。電気自動車の海上輸送や脱炭素燃料・LNG輸送、世界の資源・エネルギー輸送など、日本のエネルギー安全保障と産業競争力を支える血流の一翼を担っています。中期経営計画「BLUE ACTION 2035」のもとLNG/アンモニア燃料船等の脱炭素対応船隊への大型投資を加速しており、有利子負債は2.27兆円規模まで拡大。売上1兆8,251億円・営業利益率7.0%・連結子会社447社のグローバル海運グループとして、海運大手三社の一角を担います。

商船三井は、ドライバルク船・エネルギー輸送(LNG/原油/LPG/海洋事業)・製品輸送(自動車専用船・コンテナ船(ONE経由)・フェリー/内航RORO・物流)・不動産(ダイビル)の7セグメントで世界の貿易を支える海運大手三社の一角です。2026/03期は売上高1兆8,251億円(+2.8%)・営業利益1,270億円(△15.8%)・経常利益1,758億円(△58.1%)・親会社株主に帰属する当期純利益2,132億円(△49.9%)と大幅減益で着地しました。海運業は営業利益(数百〜千億円規模)と経常利益(数千億〜1兆円規模)に大きな乖離がある業界構造で、ONE(Ocean Network Express、日本郵船・商船三井・川崎汽船3社のコンテナ事業合弁)からの持分法による投資利益が経常利益で大量に計上されます。2022/03期〜2023/03期はコンテナ運賃急騰でONE超過利益を享受しましたが、2025/03期以降はコンテナ市況の正常化局面に入り、利益水準は構造的な正常化過程にあります。EPS・BPS・配当はすべて2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベースで表記しています(J-Quantsの開示値が既に分割調整後で算出されているため追加調整は不要)。有利子負債は2025/03期 1兆6,900億円→2026/03期 2兆2,681億円へ+34.2%急増しており、これは脱炭素対応船(LNG/アンモニア燃料船)等への大型造船投資による前向きな資金調達です。2027/03期は売上+11.8%の2兆400億円増収予想ですが、営業利益1,050億円(△17.3%)・純利益1,700億円(△20.3%)とONE分配減と為替前提保守によりさらなる減益を見込みます。中期経営計画「BLUE ACTION 2035」のもと、配当・自己株式取得を含めた機動的な株主還元を継続する方針です。

海運業プライム市場

注目ポイント

全海運業態を網羅する総合海運グループ

ドライバルク船・LNG/原油タンカー・自動車専用船・コンテナ船(合弁ONE経由)・物流・不動産(ダイビル)の7セグメントで世界の貿易を支える、海運大手三社の一角。連結子会社447社のグローバル海運グループは事業ポートフォリオの多様性で他社と差別化されています。

BLUE ACTION 2035による脱炭素船隊変革

グループ経営計画「BLUE ACTION 2035」のもと、LNG/アンモニア燃料船等の脱炭素対応船隊整備に大型投資を実施。有利子負債は2025/03期 1兆6,900億円→2026/03期 2兆2,681億円へ+34.2%急増し、事業ポートフォリオ変革のための前向き投資を積み上げています。

中長期安定収益事業への戦略投資と配当還元

BLUE ACTION 2035 Phase 1の配当方針として「中長期的な安定収益事業への戦略投資と配当による株主還元を基本方針」を明示。2026/03期は期中の上方修正で年間配当175円→200円へ増額、2027/03期予想配当も205円と業績変動局面でも安定的な株主還元を継続する姿勢を示しています。

会社概要

業種
海運業
決算期
3月
本社
東京都港区虎ノ門二丁目1番1号 商船三井ビル
公式
www.mol.co.jp

サービスの実績は?

18,251億円
連結売上高
2026/03期実績
+2.8% YoY
1,270億円
営業利益
2026/03期実績
△15.8% YoY
1,758億円
経常利益
ONE特需剥落で△58.1%
447
連結子会社数
ダイビル・物流網等のグループ会社
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

ドライバルク事業
0%)
エネルギー事業
0%)
製品輸送事業
0%)
ウェルビーイングライフ事業
0%)
不動産事業
0%)
関連事業
0%)
その他事業
0%)
ドライバルク事業
利益: 利益率:

鉄鉱石・石炭・穀物等のばら積み貨物船事業。市況は前期比でレンジ推移したものの、為替円高と一部船型の収益性低下で前期比減益。海運大手三社共通の伝統的中核セグメント。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

エネルギー事業
利益: 利益率:

LNG船・原油タンカー(VLCC)・LPGタンカー・石油製品タンカー・海洋事業(FPSO/SS)。中長期契約による安定収益が特徴で、中東情勢の緊迫に伴うタンカー市況上昇の追い風も計上。BLUE ACTION 2035の戦略投資の中核領域。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

製品輸送事業
利益: 利益率:

コンテナ船(合弁ONE経由)・自動車専用船・フェリー/内航RORO船・物流(MOL Logistics)。ONE社からの持分法投資利益がコンテナ運賃正常化で前期比急減。一方、自動車専用船は底堅く推移。製品輸送はONEを含むため海運業の経常利益に対する寄与が極めて大きい。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

ウェルビーイングライフ事業
利益: 利益率:

クルーズ事業(商船三井クルーズ「にっぽん丸」「三井オーシャンクルーズ」)・客船・関連サービス事業。三井オーシャンクルーズ就航等の事業拡大局面で、新サービス投入関連費用が利益面に影響。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

不動産事業
利益: 利益率:

ダイビル株式会社を中核とする不動産賃貸・開発事業。海運市況に左右されない安定収益基盤として位置付けられ、減収減益局面でもグループ収益を下支え。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

関連事業
利益: 利益率:

商社事業(燃料油販売・船舶用品販売)・曳船事業・船舶管理事業等。海運中核事業を支える関連サービスの集合体で、規模は小さいが安定的に寄与。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

その他事業
利益: 利益率:

上記6セグメントに含まれないコーポレート事業・新規事業(MASTのスポット航空貨物プラットフォーム、NODEとの外国人人材事業資本提携等)。BLUE ACTION 2035の次世代事業育成領域。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.4%
株主資本の利回り
ROA
3.6%
総資産の活用度
Op. Margin
7.0%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2022/03期55.7%26.4%4.3%
2023/03期41.4%22.3%6.7%
2024/03期11.1%6.3%6.3%
2025/03期15.8%8.5%8.5%
2026/03期7.4%3.6%7.0%
3Q FY2026/38.4%(累計)3.4%(累計)7.6%

2022/03期〜2023/03期はコンテナ運賃急騰によるONE超過利益でROE55.7%・41.4%という驚異的な収益性を示しましたが、これはコンテナバブルによる一過性の超過利益です。2024/03期以降はコンテナ市況の正常化でROE7〜16%台の正常水準へ収れんしました。2026/03期はONE分配の急減でROE7.4%・営業利益率7.0%と一段の正常化が進んでいます。海運業は外部市況・為替変動の影響が大きく、年度間の振れ幅が陸運・電力等の他のインフラ業種と比べて極めて大きいのが特徴です。営業利益率はONE合弁を持分法で計上するため、経常利益率や純利益率と比較して相対的に低めに出る業界構造があります。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期1.3兆円550億円7,088億円1970.2円
2023/03期1.6兆円1,087億円7,961億円2204.0円+27.0%
2024/03期1.6兆円1,031億円2,617億円722.9円+1.0%
2025/03期1.8兆円1,509億円4,255億円1186.6円+9.1%
2026/03期1.8兆円1,270億円2,133億円619.78円+2.8%

2026/03期は売上高1兆8,251億円(+2.8%)・営業利益1,270億円(△15.8%)・経常利益1,758億円(△58.1%)・親会社株主に帰属する当期純利益2,132億円(△49.9%)と大幅減益で着地しました。海運業は営業利益と経常利益に大きな乖離がある業界構造で、ONE(コンテナ事業合弁)からの持分法による投資利益が経常利益で大量に計上されます。2022/03期〜2023/03期はコンテナ運賃急騰によるONE超過利益でROE40〜55%超という驚異的な収益性を示しましたが、これはコンテナバブルによる一過性の現象です。2024/03期以降はコンテナ市況の正常化でONE分配が急減し、利益水準は構造的な正常化過程にあります。なお連結持分法投資損益と「ONE社からの持分法投資利益」単独額は短信上で区別されるため、安易な単独額の引用は避けています。EPS・配当はすべて2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベース(J-Quants開示値が既に分割調整後算出のため追加調整なし)です。2027/03期は売上+11.8%の2兆400億円増収予想ですが、営業利益△17.3%・純利益△20.3%とONE分配減と為替前提保守によりさらなる減益を見込みます。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

海運業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.4%
業界平均
9.8%
営業利益率下回る
この会社
7.0%
業界平均
8.7%
自己資本比率下回る
この会社
48.2%
業界平均
50.8%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

6,000万円
6名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(6名分)の合計値。全取締役13名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
ドライバルク事業
エネルギー事業
製品輸送事業
ウェルビーイングライフ事業
不動産事業
関連事業
その他事業

商船三井は7つの報告セグメント(ドライバルク・エネルギー・製品輸送・ウェルビーイングライフ・不動産・関連事業・その他)で構成され、2026/03期は製品輸送(ONE分配急減)が経常利益を大幅押し下げ、エネルギー事業は中東情勢を背景にタンカー市況上昇で底堅く、不動産(ダイビル)は海運市況に左右されない安定収益で下支えという構図です。リスク要因としてはコンテナ市況・ONE分配の変動性、為替、燃料・地政学、IMO脱炭素規制への投資負担、約2.3兆円規模の有利子負債(脱炭素船投資による前向きな積み上げ)、LBC等M&Aののれん減損が主要論点となります。海運業は外部市況・為替・地政学の影響を強く受ける外需依存型産業であり、利益の年度間変動が極めて大きい点を念頭に置いた投資判断が求められます。

会社の計画は順調?

A
総合評価
コンテナ運賃の底堅さと自動車船の好調で期初予想を全項目大幅上振れ着地。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026/03期はコンテナ運賃が期初想定より底堅く推移し、自動車船事業も好調に推移したことから売上+7.4%・営業利益+27.0%・純利益+25.4%と期初予想を全項目で大幅上振れ着地しました。期中の2025/11/4には業績予想を下方修正・配当予想のみ増額し、年間配当も115円→200円へ増額しています。2027/03期は中期経営計画「BLUE ACTION 2035」Phase 2の初年度で、ONE分配減と為替前提保守を織り込んだ慎重な計画です。海運業は外部市況・為替・地政学リスクの影響を強く受けるため、計画達成度は外部環境次第の構造です。2027/03期は2026年4月開始のため現時点は期初前で、進捗評価は次回開示以降に反映されます。
BLUE ACTION 2035 Phase 2 / FY2027/3 通期業績予想
2027/03期
売上高(FY2027/3 通期予想): 目標 2兆400億円(+11.8% YoY) 期初前
期首実績待ち
営業利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1,050億円(△17.3% YoY) 期初前
期首実績待ち
経常利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1,450億円(△17.5% YoY) 期初前
期首実績待ち
親会社株主に帰属する当期純利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1,700億円(△20.3% YoY) 期初前
期首実績待ち

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期1兆7,000億円1兆8,251億円+7.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期1,000億円1,270億円+27.0%
親会社株主に帰属する当期純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026/03期1,700億円2,132億円+25.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2026/03期は期中の業績上方修正と年間配当の増額(115円→200円)を経て期初予想を全項目大幅上振れ着地しました。海運業は外部市況・為替・地政学リスクの影響を強く受け、計画通りの着地が難しい構造的特性があります。2027/03期はBLUE ACTION 2035 Phase 2初年度の通期予想として売上+11.8%・営業利益△17.3%・純利益△20.3%の減益計画ですが、配当方針はBLUE ACTION 2035 Phase 1(2023〜2025年度)の中長期的な安定収益事業への戦略投資と配当による株主還元を継承し、業績変動局面でも安定的な株主還元を継続する方針です。

最新ニュース

ネガティブ
商船三井、2026/03期本決算で経常利益が前期比△58.1%。コンテナ市況正常化でONE分配が急減
4/30 · 日経電子版
ポジティブ
商船三井、2026/03期配当を年間200円(中間85+期末115)で実施。期初予想を全項目大幅上振れ着地
4/30 · 株探
中立
商船三井、2027/03期は売上+11.8%増収も営業利益△17.3%・純利益△20.3%減益見通し
4/30 · 日経電子版
ポジティブ
商船三井、2026/03期通期業績予想を下方修正・配当予想のみ増額。年間配当175円→200円へ増額
2025/11/4 · PR TIMES
中立
商船三井、欧州タンクターミナル大手LBC Tank Terminalsの持分取得を完了。エネルギー輸送・貯蔵バリューチェーンを強化
2025/3/12 · PR TIMES

どんな話題が多い?

業績・決算36%
ONE・コンテナ市況22%
脱炭素・LNG/アンモニア船18%
BLUE ACTION 203514%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
312
前月比 +6%
メディア数
62
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 8%
海運業 14社中 2位
報道のトーン
42%
好意的
42%
中立
16%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1884
大阪商船創業

1884年(明治17年)に大阪商船会社が創立。瀬戸内海航路を中心に日本の海運業の黎明期を担いました。

1942
三井船舶設立

1942年12月28日に三井船舶株式会社が設立。三井財閥系の海運会社として国際海運に進出しました。

1964
大阪商船三井船舶として合併

1964年に大阪商船と三井船舶が合併し「大阪商船三井船舶株式会社」が誕生。戦後復興期の日本の輸出入を支える基幹海運会社として再出発しました。

1999
ナビックスラインとの合併で商船三井へ

1999年にナビックスラインと合併し、現社名「株式会社商船三井(MOL)」が誕生。ドライバルク・タンカー・コンテナ船・自動車専用船の総合海運グループとして体制を整えました。

2017
ONE設立で世界規模のコンテナ事業に再編

日本郵船・川崎汽船とともにコンテナ船事業を統合し、Ocean Network Express(ONE)を設立。世界6位(当時)の規模のコンテナ船社として、グローバルコンテナ市場で戦う体制を整えました。

2022
コンテナバブルと1対3株式分割

コロナ禍によるサプライチェーン混乱でコンテナ運賃が急騰し、ONE社からの分配で過去最高益(純利益7,088億円・2022/03期)を記録。10月1日に普通株式1対3株式分割を実施し、個人投資家層を拡大しました。

2023
BLUE ACTION 2035始動

グループ経営計画「BLUE ACTION 2035」のPhase 1(2023〜2025年度)を始動。中長期的な安定収益事業(LNG・海洋事業・物流・不動産)への戦略投資と配当による株主還元を基本方針として明示しました。

2026年6月(予定)
田村社長就任予定

2026年6月25日付(定時株主総会後)で田村 城太郎が代表取締役社長執行役員に就任予定。現職の橋本剛は代表取締役会長執行役員に専任となり、BLUE ACTION 2035 Phase 2の本格稼働を新体制で推進します。

2026-
脱炭素船隊変革と総合海運グループ進化

コンテナ市況の正常化でONE分配が急減する一方、BLUE ACTION 2035 Phase 2のもとLNG/アンモニア燃料船等の脱炭素対応船隊整備を加速。エネルギー輸送・海洋事業・物流・不動産(ダイビル)の安定収益基盤と総合海運グループとしての進化を続けます。

出来事の年表

2026年6月(予定)経営体制

2026年6月25日付(定時株主総会後)で田村 城太郎が代表取締役社長執行役員に就任予定。現職の橋本剛は代表取締役会長執行役員に専任となります。BLUE ACTION 2035 Phase 2の本格稼働を新体制で推進します。

2026年5月短信訂正

2026/03期決算短信の連結貸借対照表における「土地」と「その他無形固定資産」の科目間入り繰り訂正を開示(5/21)。合計額・損益・配当には影響しないBS科目区分のみの訂正で、収益・財務状況に変動はありません。

2026年4月決算

2026/03期本決算を発表(4/30)。売上高1兆8,251億円(+2.8%)・営業利益1,270億円(△15.8%)・経常利益1,758億円(△58.1%)・親会社株主に帰属する当期純利益2,132億円(△49.9%)と大幅減益で着地。ONE社からの持分法投資利益急減と為替円高が主因です。配当は年間200円(中間85+期末115)を実施しました。

2025年11月配当上方修正

2026/03期 通期業績予想と配当予想を上方修正(11/4)。期末配当を期末予想を11/4に90円→115円へ増額へ増額(年間配当175円→200円)。米国関税影響による業績下振れリスクに対応し、業績予想は経常利益1,700億→1,520億円へ下方修正。一方でPhase 2固定配当の前倒し導入により配当のみを175→200円へ増額しました。

2025年4月中期経営計画

グループ経営計画「BLUE ACTION 2035」Phase 1(2023〜2025年度)を完遂し、Phase 2(2026年度〜)の戦略投資フェーズに移行。中長期的な安定収益事業(LNG・海洋事業・物流)への重点投資と配当による株主還元を基本方針として継続します。

2022年10月株式分割

普通株式1株を3株に分割(2022年10月1日、基準日2022年9月30日)。投資単位を引き下げて個人投資家層を拡大しました。本ページのEPS・BPS・配当はすべて分割調整後ベースで表記しています(J-Quants開示値が既に分割調整後で算出済)。

社長プロフィール

田村 城太郎
代表取締役社長執行役員(CEO)
BLUE ACTION主導
商船三井は、ドライバルク船・LNG/原油タンカー・自動車専用船・コンテナ船(合弁ONE)・物流・不動産(ダイビル)と海運の全業態を網羅する総合海運グループです。海運業はONEの合弁効果と外部市況の変動を受けやすい産業ですが、エネルギー輸送・海洋事業・不動産といった中長期安定収益事業への戦略投資により安定基盤を築いていきます。グループ経営計画「BLUE ACTION 2035」のもとLNG/アンモニア燃料船等の脱炭素対応船隊整備を加速し、有利子負債は2.27兆円規模まで拡大していますが、これは事業ポートフォリオ変革のための前向きな投資です。配当による株主還元を基本方針として継続し、株主の皆様の信頼にお応えしてまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率48.2%
0%20% (注意ライン)35% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
2.3兆円
借金(有利子負債)
Net Assets
2.9兆円
会社の純資産

総資産は5.96兆円規模に拡大し、自己資本比率はコロナ前の27.6%から57.1%(2024/03期)まで大幅改善しました。一方、2026/03期は脱炭素対応船等への大型造船投資で有利子負債が前期1兆6,900億円→当期2兆2,681億円へ+34.2%(約5,780億円)急増し、自己資本比率は48.2%へ低下しています。これはBLUE ACTION 2035に基づく事業ポートフォリオ変革のための前向き投資であり、LNG/アンモニア燃料船等の脱炭素対応船隊整備に伴う資金調達によるものです。「無借金」等の表現は適切ではありません。BPSは2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベース(J-Quants開示値が既に分割調整後算出)で表記しています。なお、2026年5月21日の訂正版短信ではBSの「土地」と「その他無形固定資産」の科目間入り繰り訂正が行われましたが、合計値・収益・配当には影響していません。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+4,510億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-7,216億円
投資に使ったお金
Financing CF
+3,129億円
借入・返済など
Free CF
-2,706億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/03期3,076億円▲1,075億円▲1,918億円2,002億円
2023/03期5,499億円▲2,820億円▲2,817億円2,679億円
2024/03期3,142億円▲3,529億円497億円▲387億円
2025/03期3,605億円▲4,508億円1,171億円▲903億円
2026/03期4,510億円▲7,216億円3,129億円▲2,706億円

2023/03期はコンテナ運賃急騰によるONE分配の大量回収で営業CF5,499億円と過去最高水準を記録し、これを配当・自社株取得に充当した結果、財務CFは△2,817億円となりました。2024/03期以降は営業CFが3,100〜4,500億円規模で正常化しています。2026/03期は営業CF4,510億円・投資CF△7,216億円とFCFは△2,706億円のマイナスで、これは脱炭素対応船(LNG/アンモニア燃料船)等の大型造船投資・関連設備への積極投資による前向きな資金支出です。財務CFが+3,129億円と大幅プラスに転じているのは、これら投資資金を有利子負債(前期比+5,780億円増)の調達で賄ったためです。BLUE ACTION 2035に基づく事業ポートフォリオ変革局面の典型的なキャッシュフロー構造といえます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 4名(30.8% 男性 9
31%
69%
監査報酬
2億3,100万円
連結子会社数
447
設備投資額
531.7億円
平均勤続年数(従業員)
13.4
臨時従業員数
2463

女性役員比率が30.8%と日本企業の中では極めて高い水準にあり、多様性を重視したガバナンス体制を構築しています。447社に及ぶ連結子会社を抱える巨大企業でありながら、厳格な監査報酬の支払いを通じた監査体制の強化を図り、透明性の高い経営を維持しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37.8%
浮動株62.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関34.6%
事業法人等3.1%
外国法人等18.3%
個人その他41.1%
証券会社2.9%

日本マスタートラスト17.96%・日本カストディ5.00%等の信託口を中心に分散保有。三井住友銀行1.89%・三井住友海上1.42%・住友生命0.91%・みずほ銀行0.90%等のメインバンク系・生損保と政策保有事業会社で安定株主層を形成。創業者・支配株主は存在しない分散保有型。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(62,772,000株)17.96%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(17,458,000株)5%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(6,925,000株)1.98%
株式会社三井住友銀行(6,600,000株)1.89%
三井住友海上火災保険株式会社(4,949,000株)1.42%
野村信託銀行株式会社(投信口)(4,591,000株)1.31%
株式会社日本カストディ銀行(信託口4)(3,442,000株)0.98%
HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)(3,182,000株)0.91%
住友生命保険相互会社(3,180,000株)0.91%
株式会社みずほ銀行(3,150,000株)0.9%

商船三井の株主構成は創業者・支配株主が存在しない分散保有型で、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)17.96%を筆頭に、信託銀行・メガバンク・保険会社等の機関投資家が上位を占めています。三井住友銀行1.89%・三井住友海上火災保険1.42%・住友生命保険0.91%・みずほ銀行0.90%等のメインバンク系・生損保と政策保有事業会社で安定株主層を形成しています。海運業は分散保有型(信託銀行+メインバンク+政策保有事業会社)の典型で、外国法人等の比率(18.3%)も一定水準あり、STATE STREET BANK WEST CLIENT(1.98%)・HSBC HONG KONG(0.91%)等の海外機関投資家からの保有も確認できます。2025年3月末時点・最新有価証券報告書。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1コンテナ市況・ONE分配急変リスク。ONE(合弁)からの持分法投資利益を通じた経常利益への直接影響が極めて大きく、2026/03期はONE分配急減で経常利益が前期比△58.1%と大幅減益となった実績。コンテナ運賃の変動は商船三井の収益見通しに対する最大の不確実性要因。
2為替リスク。海運業の運賃・コストはドル建てが中心で、円高は減益要因。2027/03期予想は為替前提を保守的に設定。海外子会社の換算差額や外貨建て有利子負債の為替評価損益も影響。
3燃料価格・地政学リスク。紅海航行制約・スエズ運河迂回(喜望峰ルート)・原油価格上昇は運航コスト・運航日数の双方に影響。中東情勢の緊迫はタンカー事業には機会、コンテナ・自動車船には費用の両面を持つ。
4海難・船舶事故・IMO脱炭素規制(SOx/NOx/CO2)。低硫黄燃料・LNG/アンモニア燃料船等への投資負担が重く、規制強化スケジュールに合わせた船隊整備が必要。船隊規模拡大に伴う海難・座礁等の事故リスクも継続。
5巨額設備投資・有利子負債(IBD 2兆2,681億円規模に急増)。2026/03期は脱炭素対応船投資で有利子負債が前期比+5,780億円増。将来の海運市況悪化局面では金利負担・減損リスクが顕在化する可能性。
6競合再編・M&Aリスク。LBC Tank Terminals買収など海外大型M&Aののれん減損リスク、グローバル物流統合の進捗、海運大手三社の競合関係(ONE合弁内での利害調整含む)、欧米船社との競合激化。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,437万円
従業員数
10,500
平均年齢
38.5歳
平均年収従業員数前年比
当期1,437万円10,500-

平均年収1,437万円は単体ベース(本体約1,329人の有報数値)。連結従業員数10,500人(うち単体本体は約1,329人、残りはOcean Network Express(ONE)関連やMOL Bunkering Logistics等の子会社所属)。平均年収1,437万円は海運業界トップクラスの水準です。2023期-2024期は業績連動賞与の増加で1,500〜1,675万円に達しましたが、2025期はコンテナ船ブーム後の利益正常化を反映し減少。ただし1,400万円台は日本企業全体で見ても極めて高水準です。単体従業員数は1,329名と少数精鋭で、連結グループ10,500名を約1,300名の本体で統括する効率的な経営体制です。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSRは300.0%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしました。コロナ禍の2022/03期でコンテナ運賃急騰によるONE分配で株価が急騰し、その後の配当・自社株取得による積極還元が長期リターンを支えました。一方、2024/03期以降はコンテナ市況の正常化でONE分配が急減し、株価も調整局面に入っています。海運株は典型的なシクリカル銘柄であり、市況サイクルの転換点を捉えた投資判断が重要となります。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
205
方針: 商船三井グループ経営計画「BLUE ACTION 2035」Phase 1(2023〜2025年度)に基づき、中長期的な安定収益事業への戦略投資と配当による株主還元を基本方針とする。業績変動局面でも安定的な株主還元を継続する姿勢を示している(公式IR)。。Phase 1(2023〜2025年度)は連結配当性向30%目安・1株150円下限配当の業績連動型を採用。FY2026/3期からPhase 2(2026〜2030年度)の方針を1年前倒し導入し、業績に連動しない固定配当へ移行(米国関税影響による業績下振れリスクに対応した予見性向上策、短信原文)
1株配当配当性向
2022/03期40020.3%
2023/03期56025.4%
2024/03期22030.4%
2025/03期36030.3%
2026/03期20032.3%
2027/03期(予想)20541.4%
株主優待
なし

株主優待制度はありません(hasBenefit:false)。なお、当社オリジナルカタログギフトや「三井オーシャンクルーズ」優待など別途の株主優待プログラムが運用されている場合がありますので最新の公式IRをご確認ください。

配当はすべて2022年10月1日実施の1対3株式分割の調整後ベースで表記しています(J-Quants開示値が既に分割調整後算出のため追加調整なし)。2022/03期はコンテナ運賃急騰によるONE分配で分割調整後400円の高水準還元を実施しました。2026/03期は期初予想150円(中間75+期末75)→ 8/1修正で175円(中間85+期末90)→ 11/4修正で200円(中間85+期末115)と段階的に上方修正され、年間200円(中間85+期末115)で実施しました。配当方針は商船三井グループ経営計画「BLUE ACTION 2035」Phase 1(2023〜2025年度)に基づき、中長期的な安定収益事業への戦略投資と配当による株主還元を基本方針としており、2027/03期予想配当は205円となっています。海運業は市況の振れ幅が大きく、業績連動方式の配当は年度間の変動が大きい点に留意が必要です。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 300.0万円 になりました (200.0万円)
+200.0%
年度末時点評価額損益TSR
2021期170.0万円70.0万円70.0%
2022期450.0万円350.0万円350.0%
2023期390.0万円290.0万円290.0%
2024期340.0万円240.0万円240.0%
2025期300.0万円200.0万円200.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2026/03期2,390億円257億円10.8%

海運業はトン税制(外航海運所得課税の特例)等の適用により実効税率が法定実効税率より低めに出る構造があります。さらに税引前利益(法人税等控除前当期純利益)と経常利益が大きく乖離するため(特別損益・持分法損益・船舶売却損益等の影響)、年度間の比較も難しい点に留意が必要です。表示は税引前利益・法人税等が短信本表で検証できる2026/03期のみとし、過去年度は推定の信頼性が低いため掲載しません。2026/03期の実効税率は10.8%と法定実効税率(約30%)を大幅に下回り、海運業のトン税制の典型的な特徴を示しています。

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商船三井 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 200円
安全性
普通
自己資本比率 48.2%
稼ぐ力
普通
ROE 7.4%
話題性
普通
ポジ 42%

ドライバルク・LNG/原油タンカー・自動車専用船・コンテナ船(ONE合弁)・物流・不動産まで擁し、BLUE ACTION 2035で脱炭素船隊変革を進める海運大手三社の一角

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DISCLAIMER

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最終更新: 2026/06/14 / データ提供: OSHIKABU